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<転載開始>
生鮮の宅配流通はすでに世界では実現され、日本ではスーパーを中心に
展開している。市場から小売り、顧客への面で、新しい流通が始まっている
2017年2月3日 金曜日
◆豊洲市場って、そもそも必要なの? --- 東 登志文 2016年11月4日
築地を昭和初期のレトロな冷蔵庫にしていたのは誰なのか。
築地の仲卸業者45.76%が経常赤字、債務超過は50.85%だという。
豊洲移転に際して、体力に乏しい仲卸業者の保証や対策が不十分という話であるが、それは果たして豊洲市場の示す本質的な問題であろうか。
築地市場の取扱量は、2000年の60万トン強から、45万トンを割るまでに減少し、これはまさしく近年の肉ブーム化と、それに伴う日本人の「魚離れ」である。
この需要の減少こそが、築地衰退の一番大きな真の理由ではないだろうか。
そのうえで需要の減衰に対し、東京都が大きな公費をかけて公設市場を新たに開設、維持し続けることは、果たして妥当かどうかの方が、今論議すべき、重大な課題と思う。
まず、流通の問題である。
新市場の目玉という配送にいたるまでの一定の温度管理は、やって当然の事なので、決して目新しいものではない。そもそも形状が示す通り、鉄道主体の運輸体系で始まった築地が、現在のトラック主体の運輸へと対応するのが極度に遅れた結果ではなかろうか。
そしてその遅れた対応自体、既に今起こっている流通革命に、後れを取っており、
現状の築地のナカを見てもそれが十分に伺える状況である。
大多数の人々の創造する築地のイメージである活気のある“セリ”であるが、いまや、マグロ、ウニ、活場のみで行われるにとどまり、ほとんどが現地から取引する大卸と、小売りと取引する仲卸とで直接取引の行われる、相対取引にシフトしている。