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将来の気候変化シナリオ

突発的気候変動(気候ジャンプ)の過去の例は将来においても当然の事として突発的気候変動(気候ジャンプ)がありそれに注意を払うべきことを示唆します。

特にいくつかの最近の科学的発見は我々がこのような出来事に至る尖った先にいる可能性を示唆しているのです。

我々が構成した将来のシナリオは、今から8,200年前の出来事のに基づきます、それはヤンガードリアスよりもはるかに暖かく短時間であったのですが、小氷河期よりは厳しい状況であったようです。

このシナリオでは地球の一部が寒冷化、乾燥化、暴風化しそうであるというもっともらしい仮説を立てます。

強力な調査が仮説を洗練し補う事が出来たにもかかわらず、現在のモデルを基礎としたこの仮説を確認するためのいかなる方法もありません。

我々の目的は、どのように気候変化が起こるだろうかを予測することではなく、もし我々が気候変化への準備が出来ていなければ至るであろう社会的状況を劇的に表現することです。

我々が描写する具体的な気候状況及び連座(密接な関係)において、我々の目標は何が高い確実性の元に起こるかを綿密に予測する事よりもむしろ戦略上重要な議論を高める事なのです。

最も洗練されたモデルでさえも、気候変化がどのように展開し、地域社会にどちらから衝撃を与えるのか、また、どのように政府及び社会は応じるのだろうかを詳細に予測することなど出来ません。

しかしながら、在りそうも無い事を描写した以下のような極端な事例を科学的共通性とすることにより、一般的認識が明確になってくるのです。

多くの科学者はそれがどのくらいすぐに、どのくらい大きく、急激に、また気候変化が同時にいたる所で現れるかについて、このシナリオは極端であると考えるでしょう。

しかし歴史は時々極端な事例が存在することを我々に話すのです。

そして、このようなシナリオに注意を払うことが国防総省の仕事であり、そうしなければならない証拠がここにあるのです。

このイベントの継続時間が、10年間か、100年間か、もしかすると1000年間であるか、そしてそれが今年始まるのか遠い将来に始まるのかに思いを留めてください。

気候変化崩壊シナリオをここに提案し、我々は漸次の温暖化が2010年に至り終焉することに注意を払いそしてその後の10年間の概略を述べます。

(すなわち)8200年前のイベントのように突然の気候変化に伴う寒冷化パターンの気候状況変化が起こる事を述べます。


2010年までの温暖化 現代文明は過去100年間に急激なる温暖化を経験しました。

そしてその後、21世紀の最初の10年間には大気の温暖化が加速している事を確認したのです。

つまり、世界の平均気温が10年間当り華氏0.5度(摂氏0.28度)増加し最も激しい打撃を与えられる地域では10年間当り華氏最大2度(摂氏1.1度)増加している事を確認したのです。

このような気温の変化は地域によってまた季節によって全地球的には異なります。

(しかし)それは細かな目盛りの変化として平均的な変化より大きいかまたは小さいかだけです。

最も明確な事とは惑星が20世紀後半以降温暖化傾向を続けている事実なのです。

北アメリカ、ヨーロッパのほとんどの地域及び南アメリカの一部の地域では、1世紀前に比べて(年間)30%も多くの日数で華氏90度(摂氏32.2度)を超える最大気温となり、極端な例では氷点下以下の日が(年間)数日しかなくなりました。

温暖化に加えて、常軌を逸した気象パターン、即ち、異常出水があり、山岳地域が特にひどく、また穀倉地帯及び沿岸農業地帯での長引く旱魃、があります。

一般的に、気候変化は経済的に厄介な問題をもたらします。

それは一般的に地域社会に暴風雨や旱魃として作用し、(特に)日照りは農業や他の気候に依存する活動に衝撃を与えます。

(例えば、より多くのフランス人の医者は8月に勤務しつづけます)

しかしながら、気候バターンはまだそんなに厳しくなく、また世界規模ので社会事象やアメリカ合衆国国家安全保障を威嚇するほどではまだありません。





循環帰還増幅する温暖化 20世紀を通じて気温が上昇し、2000年代初頭では循環帰還増幅状態に至ったと確信できます。

つまり、加速した温暖化が年間華氏0.2度(摂氏0.11度)から遂には華氏0.4度(摂氏0.22度)に達してしまい、幾つかの場所では年間華氏0.5度(摂氏0.28度)にも達してしまったのです。

表面が暖まるので、水循環周期(蒸発、降水、流下)が一層の気温上昇により加速します。

水蒸気、最も強力な自然の温室効果ガス、は、更なる熱を閉じ込めて、平均的な表面気温を上昇させます。

蒸発が増すので、より高い表面気温は、動物が生息し農民が穀物を育てている森林や草原地帯を乾燥化させる原因となるのです。

木は枯れ焼け爛れ、森林の炭酸ガス吸収力は減退し、さらにまた地表面外気温は上昇し、激しく極端な山火事を抑制できなくします。

温暖化した気温は山岳地帯の万年雪を溶かし、地面を露出させ、高緯度のツンドラ地帯及び永久凍土地帯のような寒帯気候地帯の至る所の森林を溶け出させます。

太陽光線の多くは反射されずに地面に吸収され、気温は尚一層上昇します。

2005年までに、気候変化の影響は世界中のいたる所でより激しく感じられます。

より激しい暴風雨や台風は、ニュージーランドの近くのタラワやトゥバルと言った低地の島々を高潮が襲い洪水をもたらします。

2007年に、特に激しい嵐が原因で、オランダの堤防が破壊され、ハーグといった幾つかの主要な沿岸都市は居住に適さなくなります。

カリフォルニア中部を流れるサクラメント川流域の三角州の堤防は(破壊され)機能不全となり、カリフォルニアを北から南へ貫く給水システムが内海と分裂されて、その結果、乾季の間これらの地域は塩水を供給されるようになります。

ヒマラヤ氷河の融解速度が増し、その結果チベット人は移住しだすでしょう。

北極海の氷は1970年から2003年の間に既に大量に40%も失われており、2010年の夏までに大部分は消失する事でしょう。

氷結していた氷が溶けるので、海抜が上昇し、冬季の海の範囲が減少し、波浪は激しさを増し、沿岸都市は損害を受けるでしょう。

その上、何百万もの人々は世界中の洪水(2003年におよそ4回発生した)により危険にさらされ、また水産業は水温が変化する事で魚が新しい生息地に移動する為混乱し、漁業権をめぐる緊張が増大します。

これらの局所的災害の原因は各々の地域を包む厳しい気候の影響が自然の、人間のそして経済上の資源の減少を回復させようと奮起する為に起こるのです。

温暖化の明確な循環帰還加速的状況は以前には想像もされなかった反応を引き起こします。

すなわち小さな発展途上国には自然災害と嵐の天候は同時に起こるのです。

これらの衝撃は社会構造上、経済上、農業システム上の変化への対応力が組み込まれていない新興国にとってもっとも重大です。

グリーンランド氷床の融解は、毎年の降雪を超えます、そして、高緯度地帯の降水量からますます増大する淡水の流下があるので、北大西洋水域、即ちグリーンランドとヨーロッパとの間の海域は淡水化するようになります。

これらの海域の淡水化が海水の密度の低下を招き、熱塩循環システムの急激な減速を生じる道を開くのです。





2010から2020までの期間 熱塩循環の崩壊

熱塩循環の減速が60年経過すると熱塩循環(世界的な熱塩循環コンベアの北大西洋部)そのものの崩壊が始まります。

それは2010年に始まりメキシコ湾流の暖かい流れによりもたらされたヨーロッパの節度ある気候を混乱させます。

海洋循環のパターンは変化します。

すなわち暖流が北上しなくなる事により北ヨーロッパ東北アメリカの気候は急激にシフトします。

北大西洋はグリーンランドの氷床融解、さらに増やされた降雨と流水の影響から淡水化しつづけます。

高緯度が温暖化した10年間、降水量は増進し、塩分濃度の濃い北の海へ真水を供給しつづけました。

それは本来はメキシコ湾流から暖かく塩分濃度の濃い海水が供給されていたのですが(変わってしまったわけです)。

暖流のその大規模な流れは、もはや北大西洋へ遠く達しません。

気候への直接的影響はヨーロッパだけでなく北半球の多くの地域の寒冷化であり、主要な農業地帯や居住地帯の降雨量の劇的な低下です。

しかし、この10年間の間中、(熱塩循環の)崩壊の影響は伝統的な気候型が思い出したように再現する為に混乱させられつづけるでしょう。

熱塩循環の劇的な減速は何人かの海洋研究者によって予期されています。

しかしアメリカ合衆国はまだ充分にその影響、タイミング、あるいは強烈さを覚悟させられていません。

気候、および海洋システムのコンピュータモデルは、改良されましたが、政策立案者のための充分に一貫して、また正確な情報をプロデュースすることができないでいます。

気候パターンが崩壊の後でも年間の中で変化しているので、それがこれから将来に渡ってどのようなタイプの気候となるだろうかということがはっきりしないのです。

何人かの天気予報官が寒冷化と乾燥化は終わるだろうと信じている間、他の予報官は新しい氷河期あるいは世界的な旱魃がやってくると予報するでしょう。

政策立案者や一般大衆は将来の気候に関して極めて不確かな状態となり、何をどのようにしたら良いかを判断できなくなることでしょう。

緊急に非常に多数の人々が解決策を要求しているにもかかわらず、これほど貧弱で、抜本的変革の必要な地球気候を映し出す“レーダースクリーンの映像”しかないのでしょうか?



(つづく)