http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11759.html

北半球大陸地域気候の寒冷化、乾燥化、強風化

気象通報:2010-2020

・ ヨーロッパおよび東北アメリカの主要な人口密集地帯の回りにある農業地帯は10年間を通じて危険な旱魃を持続します。

・ 平均的な毎年の気温は、アジアで華氏5度(摂氏2.8度)、北アメリカ華氏6度(摂氏3.3度)以上低下します。

・ オーストラリア、南アメリカ、および南アフリカのいたる所で気温が華氏4度(摂氏2.2度)上昇します。

・ 変化の影響を詳しく調べると、冬季の嵐と風は激化します。

・ 西ヨーロッパと北太平洋では激化した西風が吹き荒れます。


北ヨーロッパのいたる所で2010年から2020年の毎年について、平均気温の低下が見られます。

この地域の平均年間降水量は30%近く減少します。

そして、風は平均して15%強くなります。

気象条件は、北アジアおよび北アメリカの大陸内部地域でより激化します。

農業地帯、居住地帯において気温の低下による悪影響よりもむしろ旱魃の影響は破滅的です。

これらの地域の降水量の継続した減少により、湖は干上がり川の流量は減少し、そして真水の供給は、節約しても蓄えを使い果たしても、尚圧縮されます。

メガ干ばつは、南中国と北ヨーロッパの主要な地域で2010年ごろ始まり、まるまる10年間継続します。

同時に、過去数10年間にわたって比較的乾燥していて、伝統的に乾燥地農業に頼った地域は、猛烈な降雨と川の氾濫に見舞われます。

北大西洋から北アジアを横切る地域において、寒冷化は冬季の中心、12月、1月、及び、2月、季節を通じて長引く影響を受け、尚且つ寒冷化は予期し得ないほどますます猛烈に進行します。

山岳地帯での降雪量が増大する為、夏季にも寒冷化は広がります。

寒冷化及び夏季の乾燥化に加えて、地域性の増大により大気循環が増進し風力風速が巨大化します。

世界中において気候変化の始まりにより気候様式が混乱させられている間、(すなわち)熱塩循環崩壊後の最初の5年間、北ヨーロッパはその影響をもっとも受けると断言できます。

その後の5年間までに、この寒冷化や厳しい気象状況は南ヨーロッパ、北アメリカ、そしてその向こう側の地域へと深く広がります。

北ヨーロッパの寒冷化が長期化するに伴い、北大西洋は海氷が一面を覆い、冬季の表面気温はさらに進んだ寒冷状態となります。

極から赤道への強い温度勾配に伴い、気圧分布はそれを分配するため、強風が吹き荒れます。

寒冷な空気がヨーロッパ大陸を横切る為、農業にとって特に厳しい状況が引き起こされます。

風と乾燥の組み合わせは、広範囲にわたる砂嵐、および大地損失の原因となります。

ほとんどの大西洋の南方地域では温暖化の増進が見られますが、乾燥化は(北部と)同じです。

この10年間の終わりまでに、ヨーロッパの気候はほとんどシベリアのようになります。

もう一方の南半球シナリオ

南半球の気候力学については少なからず不確実性があります。

それは主として北半球に比べて利用できる古気候学のデータがあまりないためです。

南半球の主要な地域の気候様式は北半球のそれに従えば寒冷化乾燥化するでしょう。

即ち気候システムが熱力学の法則により釣り合いを取るように働き、暑さは回帰線から北半球へ流れ反対に南半球は寒冷化乾燥化するのです。

(それとも)二者択一的に、気候システムのバランスから北半球の寒冷化が南半球の温暖化、降水量暴風雨の増進に至るかもしれません。

つまり、温室効果ガスによる温暖化が海流(の変化)により閉じ込められることによりますます増進しそれが赤道地域からはなれて南半球を温暖化するということです。

どちらにしても、突発的気候変動(気候ジャンプ)における気候変化は世界中の主要な人口密集地帯、増進地帯をほぼ同時に極端な気象状況にするであろう事は疑う余地がありません。





2010年から2020年の地域状況 上記のグラフィックは、シナリオで描写した気候様式の解釈を簡単に示しています。

ヨーロッパ 気候変動の影響を最も激しく受けます。

つまり、10年間で年平均気温は華氏6度(摂氏3.4度)低下し、特に北西海岸に沿った地域では極めて劇的な変化となります。

北西ヨーロッパの気候はまさにシベリアのように寒冷化、乾燥化、暴風化します。

南ヨーロッパの変化はより僅かですが、それでも鮮明な断続する寒冷化、急激な温度変化にさらされます。

ヨーロッパの至る所で降水量が減少しそれが原因で土地が枯れ食料の供給が不足しだすでしょう。

ヨーロッパはスカンジナビアや北ヨーロッパの国民が暖かさを求めて移住してくることや同様にアフリカやその他の地域でひどい打撃を受けて移住してくる人たちとの間で問題が多発しだすでしょう。



アメリカ合衆国 寒冷化、暴風化、乾燥化はアメリカ合衆国の至る所で食物生産期間の短縮と食物生産量の減少を起こすでしょう。

特に合衆国の西南地域は乾燥化が長引くでしょう。

砂漠地帯はますます増大する暴風に直面します。

その一方で農業地帯は強風及び大地の乾燥化がおこり耕地の損失に悩まされます。

気候の乾燥化は特に南部の州で顕著です。

沿岸地帯は温暖化時代と同様に海岸線に沿って海水準が上昇する危険性を継続して受けます。

アメリカ合衆国は内政中心へとその政策を変換します。

即ち、合衆国自身の人口を食べさせる為の資源を確保しその境界を支えて尚且つ世界の緊張の増進を管理するようになるでしょう。


中国

巨大な人口が食料供給に対して高い必要性を持っている中国は季節風による降雨が規則性(信頼性)を無くすため激しく打撃を受けます。

夏場の季節風による時折の降雨は歓迎されるものでした、しかし一般に土地が裸にされた為氾濫を招き破壊的な影響を出すようになったのです。

より長くより寒い冬およびより暑く降水量が減少して乾燥化した夏は既に厳しいエネルギー供給、水供給に対して緊張を強いるものとなります広範囲にわたる凶作は無秩序と本質的な苦闘の原因となり、冷淡で空腹な中国の民はロシアを横切って西方の境界のエネルギー資源を嫉妬深く見つめるようになります。



バングラデッシュ

不断の台風襲来と海水面上昇はかなりの沿岸を侵食する原因となる強襲する大波を引き起こします。

そしてそれはバングラデッシュのほとんどを居住に適さないようにします。

さらに進んで、上昇してくる海水面は内陸奥地の飲料水の供給源を塩水化汚染し人道的危機状態となります。

大規模な移民が起こり、それが中国とインドの緊張状態の原因となり、そして彼ら自身が抱える国内的危機を処理する為奮闘し始めるでしょう。


東アフリカ

ケニア、タンザニア、およびモザンビークは、わずかに暖かい天候となります。

しかし、不断の旱魃にも直面します。

乾いた状況に慣れているこれらの国々は気候が変化する状況にそれほど影響を及ぼされませんでした。

しかし、彼らの食料供給は主要な穀物を製造する地域が困窮するにつれて食料供給の困難に直面するようになります。


オーストラリア

主要な食料供給者であるオーストラリアは世界中の食料を供給しようと努力します。

その農業は気候の変化がそれほどでなく厳しい衝撃をあたえられないでしょう。

しかし、南半球気候変化についての大きい不確実性は、この希望的な結論に疑問を呈します。


天然資源への衝撃

気候様式の変更と海洋温度の変化は農産物、水産物、野生動物、水、およびエネルギーに影響を及ぼします。

作物の産出量は気温と水のストレスと同じようにその作物が生長している期間が10-20%減少することに影響されます。

そしてまた、そのことはどの地域が温暖化から寒冷化する傾向にあるかを予測し得ないのです。

いく種類かの農業病害虫は気温変化のために死にますが、他の種類は乾燥化強風化のために簡単に拡大するでしょう。

つまり、代わりの殺虫剤をもちい取扱を厳しく統制することが必要になります。

一般的に特定地域に漁業権を持っている商業漁民達は彼らの獲物が大規模な移動をする為漁業装備を整えなおす災難に見舞われます。

世界において(アメリカ合衆国、オーストラリア、アルゼンチン、ロシア、中国、インド)この地域はたった5ないし6種類の穀物を栽培している状態であり、一部の地域での気象条件が悪化した場合世界的な食料の差引勘定からの余剰は不十分となります。

世界の経済上の相互互助制度は、局所的な気候の変化によって引き起こされた主要な農産物の経済上の混乱および世界の人口数が多すぎる事により、ますますアメリカ合衆国を窮地に陥れます。

悲劇的な水とエネルギーの不足は-それは今日現在でも世界中で言われていることですが-迅速に克服されるはずはないのです。



(つづく)