国家安全保障への衝撃 人類文明は地球の気候が安定化温暖化することにより始まりました。
気候の不安定な寒冷化は人類が農業を発展させずに頻繁な移住をする必要性を促しました。
ヤンガードリアスの終了時点で気候が温暖化安定化し、その後、人類は農業のリズムと気候が生産力を維持するような場所に定住することを学んだのです。
現代文明はこのシナリオで概略述べたような絶え間ない混乱した気候状態を経験したことがありません。
結果として、この報告書で概略述べた国家安全保障との連座(密接な関係)は単に仮説です。
実際の衝撃は気候状態への認識の仕方、人間の適応性、政策立案者の方策によっては非常に異なることでしょう。
突然の気候変化によって引き起こされるであろう緊張した暴力的混乱状況は今日我々が慣れている国家安全保障への脅威とは異なるタイプです。
軍事的な対決は、イデオロギー、宗教、国家的栄誉の争いではなく、エネルギーや食料や水といった天然資源に対する絶望的な必要性から引き起こされるかも知れません。
立ち向かう為の動機付けを誘発する為には国家は安全保障の脅威を現存する警告としてもっと社会が敏感になるようにする事でしょう。
各国が争う事の調査として資源強制と自然環境挑戦への長く続く学研的範囲をこえた討論があります。
ところで、何人かの人は国家は単独で2国間がお互いに攻撃するようにできると信じている一方で、他のものはそれらの主要な影響が先に存在している国家のグループに対してその国家間での争いを誘発すると主張します。
とにかく、厳しい環境問題が世界的な争いへとエスカレートするであろう事を、否定できないようです。
共同観察者と大統領によって設立された太平洋の環境と安全保障に関する研究開発組織のピーターグリックは突発的気候変動(気候ジャンプ)により当惑される国家安全保障に関して3つの基本的な挑戦しなければならない難問を提起します。
1. 農業生産の減少の結果における食糧不足
2. 洪水や干ばつの結果の真水の利用可能性と質の劣化
3. 海氷や暴風の結果の戦略上重要な鉱物資源への入手の分断
突発的気候変動(気候ジャンプ)の場合には、食料、水、エネルギーの強制が第一に経済問題を通り越して政治的に行われるかもしれません。
そして外交上は条約破棄及び通商禁止といった方法を採るかもしれません。
時間がたつにつれて土地と水をめぐる争いはより厳しく乱暴になりそうです。
そしてますます絶望的な状態になるので、交戦の為の圧力は増大するでしょう。
今日、地球そしてその自然生態系が人類社会の経済文化システムをサポートしておりこの惑星が養いうる生存収容力には限りがあるという現実に(我々人類は)世界中で挑戦されようとしているのです。 国際エネルギー機関によると、全世界の石油の需要はこれからの30年間に66%増大するとしています。 しかし、どこがそれを供給するのか明確になっていません。 きれいな水は、世界中の多くの地域で同様に強奪されます。 (今現在でも)世界では8億1500万人の人々が生存するのに不十分な状態に置かれており、このような状態の地球は(既に)我々を生存させる生存収容力を失っていると表現する事が出来ます。 (すなわち地球には)我々の生存を支える充分な天然資源が(既に)ない事を意味しています。 全地球の生態系を管理する手段としての可能性のある多くの技術開発、 如何にも技術進歩が時とともに生存収容力を増進しているように見えます。 世紀を超えて、我々はより多くの食料を生産する方法や、エネルギー、水の供給を確保する方法を学習しました。 しかし、この筋書きで概略を述べられたような危機に直面するとき、新しい科学技術の潜在力は充分効力があるのでしょうか? 突発的気候変動は、(科学技術による対応策による)生存収容力増進の試みを打ち砕き、まさしく地球の生存収容力は限界を超える危機的状態になりそうです。 そして、生存収容力が再編成されるような大自然の傾向や要求があります。 突発的気候変動(気候ジャンプ)が全世界の生存収容力を低くする結果、食料や水、エネルギーをめぐって攻撃的な戦争が起こりそうです。 戦争による死者と同様に餓死、病死が人口減をもたらし、最終的には地球の生存収容力と再び釣りあるようになるでしょう。 生存収容力を地域や国家のレベルで見る場合、一部の国家は高い生存収容力を明白に持っていそうです。 たとえば、アメリカ合衆国や西ヨーロッパは現在の彼らの人口サイズから考えると突発的気候変動に対してもっとも的確に対応できそうです。 この事が持つ者と持たない者との心理をより厳しい状況に押し上げるかもしれません。 即ち、高い生存収容力を持つこれらの国家へ怒りが向けられるという事です。 その事は、金持国家はより多くのエネルギーを消費する傾向があり、より多くのCO2といった温室効果ガスを大気中に排出してきた事に対して、指差し非難するに至るかもしれません。 CO2排出と気候変化との因果関係が科学的に証明されているかどうかが重要なのではなく、国家が遭遇している知覚された現実が重要なのです。
豊富な考古学のまた民俗学のデータを基にして、LeBlancは歴史的に人類は多種多様な理由により組織的な戦争状態を起こしてきたが、その中に資源や環境の争奪が原因の戦争状態があった事はたしかであると主張しています。 人類は彼らの持っている自然環境の生存収容力を勝ち取る為に戦います。 狩猟民族/農耕民族の略奪者、権力者、から初期の複合社会が成立する過程で、戦争は起こり、人口の25%の成人男性は死にました。 生存収容力が上がったときに平和はやって来ました。 即ち、農業技術が発明された時がそうであり、効率的な官僚政治が新たに起こったときがそうであり、遠方との貿易が可能となったときがそうであり、科学技術が発展した時がそうでした。 また、大きな時間目盛りで捉えてみた場合、例えば疫病は長時間の後、死または再生を作り出します。 ヨーロッパは主要な疫病によってそうでした、また北米の原住民はヨーロッパから持ち込まれた疫病によって抹殺されました。 (ジェームズダウン植民地の失敗とプリマスロック植民地の成功との違いもそうです) しかし、このような穏やかな期間は短命です。 なぜならば生存収容力が押し上げる為人口はもう一度急激に増加するからです。 まあ、1000年間単位では、ほとんどの社会は、彼らの戦争を行う能力に従って彼ら自身明確にします。 そして戦士文化は深く染み込んでいるようになります。 最も闘争的な社会は、残存するものなのです。 しかし、過去3世紀について、LeBlancは指摘します、たとえ個々の軍事および大虐殺が一定規模においてより大きくなったとしても、高度な国は、着実に死者数を低くしました。 伝統的な彼らの敵国をすべて虐殺する方法ではなく、国家は勝利を得るのに充分なだけ殺し、そして、それから彼らの新たに拡張された経済圏における仕事をさせる生存者を残したのです。 国家はまた、彼ら自身の官僚組織を使って、生存収容力を高める先端技術や国家間がより念入りな国際協調を結ぶような国際的取り決めを作ろうとします。 すべてのこれら進歩している行いが崩壊してしまったとしたら、至る所で生存収容力は突発的気候変動(気候ジャンプ)によって突発的に徹底的に低められるでしょう。 人間性は減少する資源のために人間性本来の標準的な恒常的戦争状態に戻るでしょう。 そして長期的には戦争自身が気候の影響をはるかに超えて資源の減少をもたらす事でしょう。 もう一度、戦争状態は人類の生存を限定するでしょう。 |
(つづく)