http://slicer93.real-sound.net/0-hl-space-11762.html

 


Representational Graph

上記のグラフは早い証拠を見せます。

その証拠とは熱塩循環崩壊が差し迫ったかもしれないという事です。

つまり、北大西洋は周囲の海がこの40年間を通じてあまり塩を含まなくなり、その為ますます淡水化していると言う事です。

1950年以来フェロー諸島岸の水路が運ぶ北欧海から大西洋に至る水流が減少している。

北部大西洋深海の急激な淡水化が過去40年間に渡って起こっていた。

2 Adapted from I Yashayaev, Bedford Institute of Oceanography as seen in Abrupt Climate Change, Inevitable Surprises, National Research Council.

上記の2つのヘッドラインは、2001および2002に別々に自然マガジンに載りました。

これらは、北大西洋の塩分水準が低下し、熱塩循環が崩壊する見込みを増やしている事を示唆します。

地質学の記録の中に少なくとも8回の突発的気候変動(気候ジャンプ)があります。

それは以下のような質問事項を提起するでしょう。

:それは何時起こるのですか?

:そのことにより何に影響が出るのですか?

:そして、我々はその事にどのような方策で対処すれば良いのですか?

:もっともそれより、そのことは本当に起こるのですか?

我々は歴史がまた同じ事を繰り返すためそれへの準備をすべきなのでしょうか?

気候変化による人間活動への影響について世界中の新聞で討論があります。

経済的繁栄がエネルギー使用と温室効果ガスの排気と関連させられている為、それはしばしば経済進歩が気候変動を誘発したのだと主張されます。

色々な証拠は、人間活動が気候変動を生じさせるであろう事を示唆します。

それにもかかわらず、気候変動は現実に目に見える形で現代社会に起ころうとしているのです。

地球環境の人間への影響を理解する事は重要です。

それとともに、何が加速したか減速したか、(あるいはおそらく逆回転したか)を気候変動の傾向として理解する事もまた重要なのです。

燃料や温室効果ガスの排出抑制及び省エネ努力はどちらか一方やってみる価値があります。

さらに我々は突発的気候変動(気候ジャンプ)による不可避の影響の為の準備をすべきなのです。

すなわち、人間活動の努力にもかかわらず突発的気候変動(気候ジャンプ)はたぶんやって来ます。

ここに突発的気候変動(気候ジャンプ)に対応する為のアメリカ合衆国が準備すべき幾つかの勧告があります。 :

1) 予測する為の気候モデルを改良して下さい。

さらに進んだ調査は行なわれるべきです。

その事により、より多くの信頼性が気候変動予測に対して生じるのです。

海洋パターンと気候変動との間の関係についてより深い理解を得る必要性があります。

この調査は歴史上の、現在の、将来の軍事力にも焦点を当てるべきです。

そしてまたその目標は突発的気候変動(気候ジャンプ)への理解を進める事です。

即ち、どのようにそれは起こり、どのように我々はそれが起こっている事を知るのかという事です。

2) 気候変化モデルが予測する包括的な影響についての情報を収集してください。

実質的な調査は、突発的気候変動(気候ジャンプ)が自然生態に対して、経済に対して、社会に対して、政治に対してどのような影響を及ぼすかを調べてください。

洗練されたモデルおよびシナリオは、可能なかぎり局所的な状態を予期するために、開発されるべきです。

システムは、気候変動が社会上の、経済上の、そして政治上の全体的な状態にどのように衝撃を与えるかを明らかにするために、作り出されるべきです。

これらの分析結果は実際に衝突が起こる前にそれを軽減する潜在的情報源として利用する事が出来ます。

3) もろさの測定基準を作って下さい。

測定基準は国家がもつ気候変動より受ける衝撃へのもろさを理解するために作られるべきです。

測定基準は、生存する為の農業、水、鉱物資源:技術力:社会の団結力、社会の適応性、これらを含むかもしれません。

4) 後悔のない戦略を見分けて下さい。

後悔のない戦略とは、食料供給、水の供給について信頼できる入手手段を確実にするよう識別して実施することです。

そしてそれが国家安全保障を確実にする事なのです。

5) 適応反応をリハーサルしてください。

適応反応の為の組織は設立されるべきです。

それは不可避の気候変動が迫っている事を演説し用意させる為です。

すなわち、大規模な移住や病気、感染症の発生、食料及び水の不足に対応する為なのです。

6) 局所的な連座(密接な関係)を調査して下さい。

気候変動の最初の影響は局所的です。

一方、我々は変化に対してあらかじめ手を打つ事が可能です。

それは害毒が優勢で、厳しく、かつ農業生産性が変化してもです。

(観察者の)一人はとても明確に位置を特定するように観察する必要があり、害毒がもたらす懸念を熟知していて、作物や地域が傷つきやすく、またどのくらい厳しく影響を受けるであろうかを見つけ出すのです。

このような分析は特に戦略上重要な食糧生産に関わる地域で引き受けられるべきです。

7) 気候を制御する地球科学の選択肢を調査してください。

今日、それは気候を寒冷化させるよりも温暖化させるほうがより簡単です。

そして、それは寒冷化した大気に(hydrofluorocarbonsのような)様々なガスを加えることにより可能でしょう。

このような行為はもちろん注意深く研究されるでしょう。

即ちそれは国家間の衝突を悪化させる潜在的能力を持っているわけですから。





結論

10年間以内に差し迫った突然の気候変化の証拠がはっきりして、信頼できるようになることが事実上明確です。

我々のモデルがもっと我々が成り行きを予測できるようにすることが、同様に可能です。

この出来事において、アメリカ合衆国が必要とするであろう緊急措置を実施する事により、かなりの衝撃を軽減できます。

外交上の取り組みにより、特にカリブ海諸国、アジア諸国に対して、これら地域に潜伏している地域衝突の危険性を最小限にする必要性があるでしょう。

しかしながら、このシナリオから大規模な人口移動は不可避です。

これらの人口がどのように処理されるかを知れば、これら避難民が起因して起こす国境の緊張は決定的でしょう。

新しい形式の安全保障条約はエネルギー、食料、水、の必要性を明確に取り扱うものとなるでしょう。

要するに、合衆国がそれ自身で比較的暮らしが楽であり、より多くの適応できる収容力をもつだろうとしても、世界全体としてその事を見た場合、ヨーロッパの内部では苦悩があり莫大な数の避難民がその海岸線を埋め尽くし、同じようにアジアにおいては食料と水を巡る決定的な危機があるのです。

混乱および争いは、生存する上での風土的特徴となるでしょう。






===2=============



http://www.teamrenzan.com/archives/writer/hara/post_169.html

<地球寒冷化に関するペンタゴンレポート・1> 2004年6月に日本でも公開された「デイ・アフタートゥモロー(The Day After Tomorrow)」はカリフォルニアが竜巻に教われ、二ューヨークが大雪に見舞われる異常気象を描いて観客を驚かせた。

この映画の基礎になったのが、ここでいう「ペンタゴンレポート」である。

出典

この報告書は原題を“An Abrupt Climate Change Scenario and Its Implication for United States National Security”(急激な気候変動とそれが米国国防に持つ意味)と言い、2003年の10月にピーターシュワルツとラグランドールがまとめて報告した。

もともとは秘密報告であったはずなのだが、2004年2月にオブザーバー紙がその存在を公表した。

ここからシナリオを書いていたのでは4ヵ月後の2004年6月に日本で公開することは難しいだろう。

映画制作者はなんらかのルートで情報をその前に入手していたものと思われる。

出典

原文は下記で読める。

原文

以下にこの報告書の小見出しを書き上げてみる。

これでおおよその内容が予想できるだろう。

何回かに分けて、この内容を順番に紹介し、私の考えをまとめることにする。

考えられないことを想像する(序)

要約

はじめに

歴史を振り返る

8,200年前の寒冷期

ヤンガードライアス期

小氷河期

予測される気候変動

2010年までは温暖化

温暖化の結果

2010年から2020年に何が起るか

海洋熱塩循環の崩壊

南半球の場合

自然資源への影響

国防との関連

輸送力の低下

輸送力低下と戦争

気候変動による紛争の予想

本当に起るのか

歴史の繰り返しに備える

結論



要約 21世紀中に温暖化はゆっくりと進むと思われている。

その変化は緩やかなので、大抵の国は対策を取ることができるだろう。

しかし、最近の研究によりこの緩慢な温暖化が、突然海洋熱塩循環を遅らせることによって、世界の食糧生産国の冬の寒さを厳しくし、土壌の水分を減少させ、強風に襲われるようになる可能性があることが分かってきた。

これに対する備えが不十分だと、世界中の輸送能力が大幅に落ちるかもしれない。



(つづく)