太陽のコメント
三島由紀夫の割腹自刃は 衝撃的な出来事でした。
その時、「檄文」が出されたのですが、それを当時広く流しませんでした。
下記は 檄文ですが、今日の日本の一側面の予言の性格も持っていますし、その時、将来を憂い予想した内容が現実となっているものもあります。
三島由紀夫の割腹自刃の出来事を知らない世代も増えた今日、何かの参考になるのではと思います。
http://www.asyura2.com/0601/idletalk18/msg/314.html 投稿者 でしゃばりゾンビ 日時 2006 年 6 月 13 日 10:26:00: H4JOlqM.vNeBg 「諫死」という言葉は御存知ですか? http://www.kokubou.com/document_room/rance/ 森田・三島事件の際、まかれた(?)「檄」の全文です。 できるだけ原文に添うよう編集してありますので、読みづらい部分があるかもしれません。(*敬称略)
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諸官は任務を与へられなければ何もできぬといふ。
しかし諸官に与へられる任務は、悲しいかな、最終的には日本からは来ないのだ。
シヴィリアン・コントロールが民主的軍隊の本姿である、といふ。
しかし英米のシヴィリアン・コントロールは、軍政に関する財政上のコントロールである。
日本のやうに人事権まで奪はれて去勢され、変節常なき政治家に操られ、党利党略に利用されることではない。
この上、政治家のうれしがらせに乗り、より深い自己欺瞞と自己冒涜の道を歩まうとする自衛隊は魂が腐ったのか。
武士の魂はどこへ行ったのだ。魂の死んだ巨大な武器庫になって、どこへ行かうとするのか。
繊維交渉に当たっては自民党を売国奴呼ばはりした繊維業者もあったのに、国家百年の大計にかかはる核停条約は、あたかもかつての五・五・三の不平等条約の再現であることが明らかであるにもかかはらず、抗議して腹を切るジェネラル一人、自衛隊からは出なかった。
沖縄返還とは何か?
本土の防衛責任とは何か?
アメリカは真の日本の自主的軍隊が日本の国土を守ることを喜ばないのは自明である。
あと二年の内に自主権を回復せねば、左派のいふ如く、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終わるであらう。
われわれは四年待った。
最後の一年は熱烈に待った。
もう待てぬ。
自ら冒涜する者を待つわけにはいかぬ。
しかしあと三十分、最後の三十分待たう。
共に起って義のために共に死ぬのだ。
日本を日本の真姿に戻して、そこで死ぬのだ、生命尊重のみで魂は死んでもよいのか、生命以上の価値なくして何の軍隊だ。
今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。
それは自由でも民主主義でもない。日本だ。
われわれの愛する歴史と伝統の国、日本だ。
これを骨抜きにしてしまった憲法に体をぶつけて死ぬ奴はいないのか。もしいれば、今からでも共に起ち、共に死なう。
われわれは至純の魂を持つ諸君が、一個の男子、真の武士として蘇ることを熱望するあまり、この挙に出たのである。

<追記>
益荒男がたばさむ太刀の鞘鳴りに 幾とせ耐へて今日の初霜 散るをいとふ世にも人にもさきがけて 散るこそ花と咲く小夜嵐 |
今日にかけてかねて誓ひし我か胸の 思ひを知るは野分のみかは |
・・・ここに謹んで三島、森田両烈士のご冥福をお祈りします。