<続き転載です>
2011年9月21日、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演しました。そして、原発のコストについて説明しました。話題別に2回に分けて掲載しています。

今回は、1回目「小出裕章が語る、原発のコストの話。原発やめれば電気料金が下がる。 9/21(1/2)」に続く、2回目。

「たね蒔きジャーナル」が独自に調べた、玄海町の予算の異常さを受けて、小出裕章氏が、原発のコストを説明しています。
国の予算には、地方自治体に配る助成金は含まれていないことがテーマです。

=====(文字おこし、続き)

水野「ほーお。1つご紹介したい数字があります」

小出「はい」

水野「九州電力の玄海原発がある佐賀県の玄海町、ですね」

小出「はい」

水野「ここで、あの原発を廃炉にした場合、町の財政はどうなるかと、いう事を計算を今試みでやってるのだそうです。」

小出「はい」

水野「で、その中で、今明らかになっている数字が1つありました。この、町、の今年度の一般会計の当初予算、57億円なんですけどね。」

小出「はい」

水野「そのうち原発に絡んで入ってきてるお金の額は、39億円以上で」

小出「(笑)」

水野「およそ70%が原発に絡むお金なんですよ」

小出「はい」

水野「で、近藤さん」

近藤「はいー」

水野「私この70%は非常にびっくりしたんですが」

近藤「びっくりだよねえー」

水野「こんなモンですか」

近藤「こういうことがまかり通ってるんだよねえ」

水野「はあー」

小出「そうですね」

水野「で、この57億円っていうのを、あの他の街と比べたらどうなのかってことをスタッフが調べたんですね。だいたいおんなじくらい57億円規模ぐらいの街を探しましたらね。宮城県の蔵王町ってだいたいおんなじくらいの規模なんですよ。予算が。そこは、人口が玄海町の倍ほどいはりますねん。玄海町ってのは6300人の町民の大体規模なんですよ。そこの倍ぐらいの町で同じ予算。ま、つまり玄海町では、1人あたり、倍ぐらいのお金が、今、使えることになってるとも言えますよね」

近藤「うん」

水野「ちょっとびっくり、しませんか? こ、こうしたお金は、今、まで言われていた原子力発電のコストに、小出先生含まれた計算だったんですか」

小出「えー、今まで経産省がやってきた計算には全く含まれていませんでした。」

水野「はあー」

小出「それをあの、先程聞いていただいた、立命館大学の大島さんは含めてみました。はい。そしたら原子力が一番高いということになりました」

水野「はあー。そおーなんですか」

小出「はい」

水野「じゃあこれからは、やっぱりこのコストの問題も含めて私たちは色々選択をしていかなきゃいけないってことに、なるんでしょうねえ」

小出「そうですね。」

水野「えー、それから先ほど近藤さんが話を出されました、小出先生のご本のタイトルは申し上げておきます。『知りたくないけれど知っておかねばならない原発の真実』という本です。これについては皆さんが色んなコメントを寄せてくださっておりますけれども。小出先生。ラジオネームおろちさんという人がね」

小出「はい」

水野「こういうことを言ってくれています。え。『たね蒔きジャーナル』が聴き手という立場の本が出ているってことは、リスナーからの質問に小出先生が、色々解説してきてくださったことが本になったというわけで。つまりこの本は、リスナーと、たね蒔きジャーナルと、小出先生が一緒に作ったということになりますね」

小出「(笑)」

水野「というふうに、言ってくださっております。えーこれからも皆さんがお聞きになりたいことを、まあ私たちスタッフが代表する形で色々伺っていきたいと思いますが。またこの原発のコストの問題についても色々と教えてください」

小出「はい」

水野「どうもありがとうございました」

近藤「どうもー」

小出「ありがとうございましたー」

水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺いました」

=====(文字おこし、ここまで)

genpatsunosinnjitu

このブログでも何度も玄海町について言及してきました。全部のトピックスを紹介してみます。

小出裕章氏の活躍もみられます。

玄海原発の全電源喪失の想定訓練が、まるでコント。酷すぎる。

7/8住民説明会で追及すべき「玄海原発の闇」総まとめ。再稼働を防ぎたい全ての人へ。

九州電力を批判できない見苦しい男、玄海町長・岸本英雄。

佐賀県知事・玄海町長は、金も名誉も失ったので「なぜ今なのか!」と怒っているのです

小出裕章(京大)と大橋弘忠(東大御用学者)のプルトニウム論戦動画まとめ

玄海原発・住民説明会を無視して、海江田経産相が首相に佐賀入りを要請。
玄海町長岸本英雄がこの期に及んで住民を脅迫している

玄海町長・岸本英雄と岸本組が原発マネーを独占し、玄海町の経済を停滞させる

【動画】玄海原発をめぐる混乱で一番悪かったのは保安院 7月3日大前健一ライブ

山本太郎「僕は本気です。皆さんと一緒です」佐賀県庁前で玄海原発反対集会に参加!
小出裕章氏「技術的に想定できる」プルサーマル発電での水蒸気爆発への警鐘(文字おこし)

小出裕章氏のプルサーマル発電批判がわかりやすすぎる!(文字おこし)

大橋弘忠氏(原発推進派)のプルサーマル化取り組みの説明がおそまつすぎる!(文字起こし)

やましすぎるプルサーマル計画がついに破綻し始めている

「魚は頭から腐る」九州電力がすっかり腐りきっていることを、わかりやすく証明する
<転載開始>