院長の独り言さんのサイトより
http://onodekita.sblo.jp/article/54248256.html
<転載開始>
ガレキ問題・・日本の今の現状を表しています。民主主義ではなく、強力な中央集権国家のようです。
震災がれき 島田市、本格受け入れへ
今月中にも試験溶融結果受け
「静岡市とも連携を密にしようと申し合わせた」と話す桜井市長(29日、島田市役所で)  震災がれきの受け入れ問題で、試験溶融を行った島田市の桜井勝郎市長は29日、「3月中にも(本格的な)受け入れを表明したい」との意向を明らかにした。ただ、溶融の開始時期については「輸送の問題もあり、国や県と相談する」と述べるにとどまった。
 同日の定例記者会見で明らかにした。桜井市長は、試験溶融での排ガスの放射能濃度など詳細な測定値が3月12~13日頃に判明するとの見通しを示し、「(溶融施設や最終処分場がある)地元や議会にデータを報告したい」と語った。だが、本格受け入れを決定する際、「地元に了解は求めない」との考えを示した。
 市は、震災がれきの溶融で生じた飛灰について、市内の最終処分場に埋め立て処理する方針。国の指針では、1キロ・グラムあたり8000ベクレル以下であれば最終処分場に埋め立て処理できると定めているが、桜井市長は「(一般ゴミと震災がれきの)混合溶融で生じた飛灰が500ベクレルを超える場合は最終処分場に捨てない」と述べ、独自の判断基準を示した。
 28日に静岡市が試験焼却の実施を表明したことについて、桜井市長は「島田市では一部しか受け入れができず、他の市町の動きが出たことは大変うれしい。そのための一端を果たせたことは満足している」と、感想を述べた。
(2012年3月1日 読売新聞)


 この桜井市長は、産廃業者の元社長。専門ですから、いろいろと計算尽くで動かれているのでしょう。大したものです。市民の利益を一番に考えておられるようですから。

 この記事でちょっと気になる一文があります。
地元に了解は求めない

おかしいですね。こちらのブログでは、このように紹介されています。
テレビ朝日「モーニングバード」の偏向報道に?????から
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 おかしくありませんか。9割の人が賛成しているのならば、地元の了解を正々堂々と求めればいいはずです。だって、みんな諸手を挙げて賛成しているわけですから。この2つの話は明らかに矛盾しています。
 島田市の皆さん、市長は了解を得られないことをよく知っているわけです。こんな小手先の話に騙されてはなりません。

 島田市を田舎のショーグンとすれば、本丸の東京では

がれき処理、「総理はなぜ号令出さないのか」 石原都知事が批判2012.2.28 22:24 [放射能漏れ]
 「がれきの処理は一種の戦。総司令官の総理大臣がなんで大きな号令を出さないのか」。東京都の石原慎太郎知事は28日の都議会本会議での答弁で、がれきの広域処理が進まない実態について、野田佳彦首相をこう批判した。

 石原氏は「被災地の懸命な努力をよそに、政府は致命的にスピード感を欠いている」と指摘。「拒んでうろうろしている地方自治体の首長を叱責して、処理を促すのがあるべき政治家の姿だ」と強調した。都は平成25年度末までに50万トンのがれきを受け入れる方針を打ち出している。

 福島県の観光地が放射性物質についての風評被害に苦しんでいることにも触れ、「次の関東知事会を(同県の)裏磐梯あたりで開催してはどうかと提案するつもりだ」と述べた。

 先の大戦で、関東軍が政府の言うことを全く聞かず、勝手に戦線を拡大していったことすらお忘れになったのでしょうか。その反省に基づき、日本は民主主義国家として生まれ変わったのではありませんか。なぜ、また同じ過ちを繰り返さなければならないのでしょうか。

 ご安心ください。同じ考えのショーグンは、西にもいます。
がれき慎重派に「情けない」 屈辱の日本に失望感 2012.2.22 20:55
 東日本大震災で発生したがれきの処理をめぐり、大阪市の橋下徹市長は22日、市議会民生保健委員会で、がれきの受け入れに慎重な意見が委員から相次いだことを受け、「湾岸戦争のときに金だけ出して世界からばかにされたときの屈辱を思い出す。こんな情けない日本は子孫に残したくない」と痛烈に批判した。
 委員会では 大阪府内の市町村長で唯一、受け入れに前向きな橋下市長に対し、市民の間に不安の声が上がっているとして、委員から「放射能のリスクが回避されないかぎり受け入れることはできない」などと否定的な意見が続出した。

 これに対し、橋下市長は「普通に考えれば府の(放射線量の)受け入れ基準は許容範囲」とした上で、「憲法論議するつもりはないが、世界では人命を救うために自らの命を落としてでも困難に立ち向かっている。日本だけがそれをやらない。震災直後に絆とか支え合いと言っていたのは何だったのか」と訴えた。

放射能ガレキを受け入れるためには、自らの命を押しても構わないそうです。恐ろしい話です。

 では、受け入れを求めているとされている市長はどのように話しているのでしょうか。

復興に向けて 首長に聞く 2012年02月29日
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伊達勝身・岩泉町長
 大震災から1年。暮らしを、まちを、どう立て直すのか。各首長に聞く。
【伊達勝身・岩泉町長】
「現地からは納得できないこと多い」
 被災した小本地区の移転先は、駅周辺を候補に用地交渉をしている。近くに三陸沿岸道のインターがあり、交通の要衝だ。

 昨年11月、用地買収に向けて価格設定をしようとしたが、国から待ったがかかった。沿岸道の用地買収に影響するという。県もバラバラに進めると混乱するという。そんな調整で2カ月遅れた。被災者には申し訳ない。
 現場からは納得できないことが多々ある。がれき処理もそうだ。あと2年で片付けるという政府の公約が危ぶまれているというが、無理して早く片付けなくてはいけないんだろうか。山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する
 もともと使ってない土地がいっぱいあり、処理されなくても困らないのに、税金を青天井に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか
(略)


 このようにガレキがある市長でさえ、賛成していないのに西と東のショーグン達は、自らの命をなげうってでも受け入れる必要があると力説しています。

 日本ではなく、日本民主主義人民共和国と名前を変えたらいかがですか。

◆関連ブログ
静岡-島田市のガレキ試験受け入れとその背景2012年02月16日
放射能ガレキ-マスコミキャンペーンを開始した環境大臣と東電の類似性2012年02月23日
放射能ガレキをばらまく環境省~本当の目的2012年02月22日
ガレキ処理-大気被曝過小評価(環境省)2012年02月04日
ガレキ受け入れの要請文-環境省2012年01月24日
<転載終了>