In Deepさんのサイトより
http://oka-jp.seesaa.net/article/255169726.html
<転載開始>
(訳者注) 関係ない余談ですが、先々月だったか、米国のストレージサービスが停止されたことに関連して、「米国は(インターネット上の)内戦に入るかも」というようなことを書いたことがあります。

そんな中、一昨日だったか、知り合いと電話で話していたんです。
会話の中で相手とこんな話になりました。




相手「そういや、Google がどうだこうだってネットで見たんだけど何かあった?」
 「どうだこうだが何かしらないけど、3月からのプライバシーポリシーの変更のことかな」
相手「いろいろと変更とか消したほうがいいって書いてあったよ」
 「ああ・・・むしろ何もしないほうがいいかも」
相手「なんで?」
 「告知している期間が長すぎる」
相手「どういうこと?」
 「たとえばさ、警察の職務質問はどんな場合に声をかける?」
相手「あやしい挙動?」
 「行動でいえば、警官の姿を見た途端に直前で逃げるとか落ち着かないとか」
相手「うん」
 「プライバシーポリシー変更するからって、2月のすえに突然、披瀝とかクッキー消しだす人がいたとする」
相手「うん」
 「『怪しい人リスト』を作りたいなら、その『慌てて披瀝を消した人たち』をチェックするだけでOKなのでは。その人たちを中心に管理・監視したほうが全体を管理するよりラク」
相手「でも、披瀝消したら、過去わかんないでしょ」
 「世界1のIT企業が披瀝のバックアップなし?」
相手「そりゃそうか」
 「IT企業は別にお人好し企業というわけではないし」
相手「情報で商売してるんだもんね」
 「そのうち Google にアクセスする方法とか披瀝消す方法とか流れるんじゃないの。ブログとかツイッターで」
相手「釣り餌?」
 「よくわかんないよ。 でも、今までの例だと動いたものから撃たれる」
相手「戦争みたいだな」
 「ああ・・・そうそう。今、戦争中なんだよ・・・。アメリカは」




というような話をしました。
「戦争」がものすごいスピードで進行していると感じます。

とはいえ、実際には現実の今の世の中での情報の保持はほぼ困難と個人的には思います。

ツイッターとかフェイスブックとかスマートフォンのような「存在そのものが情報取得ツール」に囲まれているということもありますし。

私は上の3つはどれも一度も使ったことがないので、便利さはわからないですが、でも、これだけ普及しているということは便利なんだと思います。

私の周囲(アナログ人間が多い)でも上の3つ(ツイッター、フェイスブック、スマートフォン)を使っている人はほとんどいません。私の場合は、ツイッターは面倒くさそうだし、人に伝えることもしていないし、フェイスブックは実名が必要らしいのが厄介だし、スマートフォンは携帯さえほとんど使わないのに買っても使うわけがないという感じです。

最近では真剣に「ポケベル復活しないかなあ」と思っています。なにしろ・・・私の携帯の披瀝を見てみると、2月の通話歴が2回。メールは受信が3回。返信以外の送信ゼロ。基本料金を払っているのも疑問のレベルです。

不況だし、安いポケベルが出れば(私のような「年配Poor層」中心に)結構人気になるのでは。

まあしかし、ログインしての買い物や、各種アカウントやアップロード披瀝など、自分の情報だけでもインターネット上にはすでに膨大にあるわけで、この流出を守るというのは(私には)不可能です。防ぐには「最初からパソコンと関わらない」という以外はとても難しいと思います。何しろ、今の多くの OS (パソコンの基本ソフト)は、インストール、あるいは購入し電源を入れてすぐにインターネットへのアクセスを試みます。
前振りが長くなりましたが、今日のニュースをご紹介します。

先日の「米国政府が NASA 火星計画の予算を停止。米国の火星ミッションが事実上終了へ」という記事の中に「太陽系探査の優先順位を、火星から木星の衛星エウロパに変更」というような方針のことが書かれてありました。

そして、先日、NASA のニュースを見ていましたら、「タイタンの多彩な表情」という記事があり、土星の衛星である「タイタン」の季節の移り変わりの様子が衛星カッシーニの観測で明らかになってきていることかが書かれてありましたので、ご紹介します。


titan-01.jpg

▲ NASA から発表されたカッシーニの撮影したタイタンの写真。


タイタンは 2009年8月から春分に入り、太陽光が差し込むようになった北半球を詳細に観測できているそうです。

タイタンには雨、雲、川、湖などが存在していることが以前から観測されていましたが、その「地球のような様相」がさらに明らかになってきているようです。

記事は NASA ニュースより。




The Many Moods of Titan
NASA 2012.02.23

タイタンが見せる多彩な表情


titan-1.jpg

▲ タイタンの北半球の 2006年12月から2009年6月までの移り変わり。カッシーニの赤外線のフォルス(擬似)カラーでの画像。


土星の衛星タイタンが、季節の移り変わりと共にどのような姿を見せるのかということが、最近の NASA のカッシーニによる観測により明らかになりつつある。

専門誌「プラネタリー・アンド・スペース・サイエンス」( Planetary and Space Science )から特別発行された文書の内容は、土星のこの最大級の衛星が「ある顔」を示していることを述べる。その顔とは、地球の「いとこ」としての顔だ。

NASA のゴダード宇宙センターのカッシーニ・チームのメンバーであり、ジョン・ホプキンス大学の応用物理学者でもあるコーナー・ニクソン博士は以下のように述べた。

「タイタンを理解することは容易ではないですが、今回の発表で非常に新しい見識を得たという実感はあります。それは、タイタンの地表の雲や雨、そして、谷や湖がどのような表情を見せているかを示し、そして、それが地球と比較してどのようなものかを教えてくれました。そして、予想外でしたが、タイタンでは季節の変化があることが明らかになりました」。


チームのメンバーの一人であるフランス国立科学研究センター(CNRS)の、ステファン・ラ・モーエリック( Stephane Le Moueli )氏は、北極付近の雲の変化に焦点をあてた。タイタンの北極では季節の移り変わりを示す。

NASA が発表したタイタンの新しい画像は、カッシーニが5年以上にわたり、赤外線マッピング分光計で撮影した映像データから作られた。その画像では、北半球が冬から春に変わるにつれて雲が消え、薄くなっていく様子がわかる。

この雲はカッシーニが土星探査を開始した 2004年から存在していたが、 2009年には雲の下にある「クラーケン海」と呼ばれる炭化水素で出来た湖や、その周囲の湖が現れてきているのが見えるようになり、雲が薄くなったことを示した。


「これは、タイタンの気候と大気の状況が季節ごとに変化するという具体的な証拠だといえます。これから北半球の地表がもっとよく見えるようになります。その湖や海の様子が見えるときがとても待ち遠しいです」

と、ラ・モーエリック氏は言う。


カッシーニの赤外線観測による温度データは、季節による変化だけではななく、昼夜の変化もとらえている。厚い大気を透過する波長で観測を行ったところ、タイタンの長い一日(タイタンの一日は地球での約 16日間に相当)の間、日の出前後や午後は他の時間帯よりも1.5度ほど暖かくなっていることがわかった。

タイタンのその場所は摂氏マイナス180度の場所だが、「昼は夜より気温が高い」という地球と同じことがタイタンでも起きているということが実際に示された意味は大きいと、観測したヴァレリア・コッティーニ氏は言う。





キーワード[タイタン]に関しての In Deep 過去記事

地球外生物の存在する可能性のある惑星ランキング
(2011年11月28日)

上の記事には次のようなインデックスが書かれてあります。

地球類似性インデックス

・地球 - 100%
・グリーゼ581g - 89%
・グリーゼ581d - 74%
・グリーゼ581c - 70%
・火星 - 70%
・水星 - 60%



惑星居住適性インデックス

・土星の衛星タイタン - 64%
・火星 - 59%
・木星の衛星エウロパ - 49%
・グリーゼ581g - 45%
・グリーゼ581d - 43%
・グリーセ581c - 41%



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[1年前の In Deep ]

2011年03月02日の記事

隕石が地球に「生活の種子」をまいたという更なる証拠
<転載終了>