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<転載開始>
さっそく書店に駆けつけ、買った。そして何回も読んだ。
たしかに、『福島第1と浜岡末期的事故の予感』(広瀬隆)は、非常に深刻
な論調で、いよいよ日本の最期が来たのか!とも思わせる記事だ。
広瀬隆といえば、311の数カ月前に出版した『原子炉時限爆弾』という本、
で、大規模な原発事故と、日本滅亡の非常事態を正確に予測した識者だ。
広瀬隆の発言だけは絶対に無視できない! そういう真の知識人である。
その広瀬隆の今回の発言は、深刻であるだけでなく、急を要するものだ。
私は2月初めにフクシマ大事故の連続講演会をした折に、会場の人に
向かって、本心からこうお願いした。
「福島第一原発の内部で何か”異常”が起こっているような気がします。
皆さん、逃げる用意をしておいてください」
「ただ逃げるという漠然とした考えではなく、どのような交通手段を使って、
どこに向かって移動するのかを、きちんと家族で話し合っておいてください。
普通のマスクではなく、放射 性物質の粒子を吸い込まないしっかりとした
防塵マスクを家族全員一人ひとりが常にポケットに入れて生活して下さい」
それは、昨年に爆発した福島第1原子力発電所の4基の原発が、1年
経つうちに次第に内部から弱ってきて、大崩壊する可能性があるからだ。
福島第1原発は、4基とも危ないが、とりわけ4号機の原子炉建屋は、
昨年のプールから生じた水素の大爆発で、ほとんど骨組みしか残らない
ほど大崩壊してしまった。
私が福島県内の講演会で語った「逃げる準備をしておきなさい」という
危惧は、建屋の屋上階にあるプールが、大型の余震で崩壊してドサッと
崩れ落ち、これらの大量の燃料がむき出しとなって、原発の敷地に転が
り出す末期的な事態をおそれてきたからである。
その時、現場には人間がいられなく なる。作業員も東電社員も全員が
逃げ出さなければならない。
それは1-6号機のすべての事故処理を放り出してしまう事態だから、
次々と新たな爆発 を誘発する恐れが多い。
4号機に何かあれば…、もう手がつけられない。
致死量を浴びる急性放射性障害によって、バタバタ人間が倒れてゆく
事態である。
東電も、真っ青になって震えながら、こんどこそ、
「直ちに健康に影響が出ますからすぐに早く遠くに逃げてください」
と記者会見するはずだ。
一方、国は当面のパニックを避けるために、それを隠そうとするだろう。
「昨年の3月12日から15日にかけて連続爆発が起こって、日本全土を
襲った恐怖よりも、はるかにケタ違いの放射性物質が放出される“人生
最後の事態”」までをも警告している。
この広瀬隆氏の警告を、われわれは、どう受けとめるべきなのか?
先ず、広瀬隆氏の警告を「煽り!」と決めつけるのは、良くない。
なぜならば、広瀬氏の予測が的中した場合は、死者が激増する。
だから、最悪の場合を想定して行動した者だけが助かる!という鉄則を
忘れないことだ。
なによりかにより、今は冷静になることだ。
「4号機の原子炉建屋の大倒壊」があっても、F-1から爆風や放射線が
直接スッ飛んでくるワケではないのだ。
だから…、
《大気拡散予測と気流予測》を見ながら、『放射能ゼロ空間』に閉じこもり、
やり過ごす! これでEーのだ。
この後のことは鷲が書かなくても分かるだろう。
<転載終了>