In Deepさんのサイトより
http://oka-jp.seesaa.net/article/262353380.html
<転載開始>
(訳者注) 本当は、最近調べていたことを少し書こうと思っていたのですが、今朝、とても面白い写真を発見したので、今回はそちらをご紹介します。

ちなみに、「最近、調べていたこと」というのは、「宇宙は二次元に投影されるホログラフかもしれない」という最近よく話題に出る物理学の話と関係したことです。

ちょうど数日前の日本経済新聞サイエンス欄で、

時空は粒々からできているのか? 米国で進む検証実験計画

という報道があり、「そういう報道が出る時代なんだなあ」と感慨深く思い、少し調べていた時でした。

日経の記事では、「時空は粒々なのか」というように書かれていますが、これは辿れば「この世は実質的に存在しない」とほぼ同義になる可能性も含まれています。


日経の記事に出てくるアメリカのフェルミ加速器研究所の素粒子天体物理学センターの主任であるクレイグ・ホーガン博士という人は 2009年に「実験での仮説の通りなら、我々はすべて巨大な宇宙のホログラムに生きていることになる」と言っています。

とはいえ、この人も、宇宙は球体というように言っていて、現在の「有限宇宙論」と根本的には差はなく、ジョルダーノ・ブルーノや埴谷雄高さんやブッダ、それにフレッド・ホイル博士などが言っていた「無限の宇宙」という概念とは、ほど遠いものでありますが、それでも、現在の宇宙モデルの概念のチェンジの中のひとつとしては興味深いものです。


しかし、これらはとにかく難しいことなので、わかりやすく書くにはもう少し時間がかかるかもしれません。あるいは、あまりにもわからないなら、書かないかもしれません。計算的な部分では私は頭チョー悪いですから無理かも。


でも、今回の記事の話はわかりやすい話です。
アポロ11号の月面着陸の話です。

ちなみに、私は「アポロは月には行っていない」というような、いわゆるアポロ陰謀論とかに関しては「どちらでもいい」という人ですので、そういう話とは違う単純に「面白い話」です。

過去記事でも月面着陸に関しては何度かふれたことがあります。

2年くらい前には、

キューブリックの亡霊: 2001年宇宙の旅とアポロ11号の月面着陸
 2010年12月05日

という記事で、2002年にいわゆる「アポロ計画陰謀論」の先駆けとなったフランスのテレビ番組のことをご紹介したことがあります。

内容は記事を読んでいただくとおわかりかと思いますが、そのフランスのテレビ番組の中では、映画監督のスタンリー・キューブリックの 1968年の映画『2001年 宇宙の旅』についてふれられています。

この映画は、アポロ8号が初めて月の裏側を回って写真を撮影する前に作られた映画で、つまり、「まだ人類が誰も月から見た地球の光景を知らなかった時」の映画でした。まして、アポロ11号が実際に月面に着陸して、月の上の様子が実際にわかったのは映画の翌年の1969年でした。

その「誰もまだ月から地球を見たことがない時」に映画で描かれたその様子が下のシーンでした。




その後、アポロ8号が撮影した月面から入りこんだ地球の光景の写真は、まさに上の映画のシーンとそっくりだったのです。


しかし、それが、どうして「陰謀論」と結びつくのか私には不思議でした。
私はこれは人間の想像力とむしろ関係あると考えます。

スタンリー・キューブリックの想像力と科学検証ワークなら、この程度のことは十分になし得るだろうことは、他のキューブリックの映画を見ていればわかります。

たとえば、同じキューブリック監督の戦争映画「フルメタル・ジャケット」では、月面の様子どころではない「想像力の結実」が見られます。



架空の完全スナイパーを作り出した想像力

1980年代の映画「フルメタル・ジャケット」のラストのほうでは「ベトナム人少女のスナイパー」が出てきます。彼女は廃墟の物陰から米兵をひとりずつおびき出して正確に射殺していき、主人公の所属する小隊を混乱と恐怖に陥れます。

つまり、この映画の山場の戦闘シーンは「米兵の小隊の十数人 vs ひとりの女の子」という戦いなのでした。普通はこんな戦いはリアリティを持って描くことは難しいです。

しかし、その M16自動小銃を構えて米兵のボディを丁寧に撃ち抜いていくベトナム人少女の姿に、当時の銃器の専門家たちは驚嘆したものです。

「なるほど! こうやればいいのか」と。

当時は(基本的には今でも)実際の戦場で重い自動小銃を携行して撃つのは「男性の軍人」でした。しかも、米軍の彼らは、自動小銃を「オート」(連射のような感じ)でババババッと撃つので、あまり狙う必要がないんです。しかも、体格もあり、腕力もあるので、銃の扱いも簡単です。

ところが、当時のベトナム軍には銃弾は貴重なもので、無駄には撃てない。なので、普通の銃のように「一発ずつ単発で撃つ」ということが求められて、そして、当然、「一発ずつ撃って相手に当てるには高い技術」が必要です。それにはある程度の体格と腕力と、そして射撃力が求められる・・・と考えるのが普通です。

ところが、フルメタル・ジャケットに出てくる少女は、日本でいえば中学生くらいの体重でいえば30キロ代くらいの細い女の子で、その子がほぼノーミスで米兵を次々と倒していく。

過去記事(この記事の中の張桃芳とシモ・ヘイヘというセクション)」のフィンランドの伝説の射撃手であるシモ・ヘイヘみたいな超人ならともかく、「腕力のない普通の少女」が次々と相手を遠距離から単発射撃で撃つことは大変に難しい(シモ・ヘイヘも極めて背の低い人でしたが)。

しかし、映画では、

・そういう状況での狙撃はどうしたらいいのだろう

ということが完全に再現されていたのです。
つまり、専門家が見ても、「これならできる」と太鼓判を押した架空の世界が再現されています。

多分、そういう状況(子どもの狙撃兵が単発射撃で正確に相手に当てていく)は、誰も経験したことがないし、方法論もなかったと思います。もちろん、「ひとりずつおびき出して撃つ」というのは、第一次世界大戦から現在まで続く、どんな戦場にでもある普通の戦闘スタイルですが、「中学生くらいの少女」というところがポイント。

いつだったか忘れましたが、米国の射撃協会だったか研究会だったか、どこだかの団体が、「歴代の映画の中で最もリアルな射撃シーン」というのを選んだことがあって、その第1位に選ばれたのが、この「フルメタル・ジャケット」でベトナム人のスナイパー少女を演じた女の子の射撃でした。女優さんの名前は知りません。

vietnam.jpg

▲ 映画「フルメタル・ジャケット」より。左に見えるのが銃を構えるベトナム人少女スナイパーの手と銃。これは、廃墟の適度の高さの窓枠を用いた方法と左手での自動小銃の押さえ方で、銃の揺れを最大限まで抑制し、「射撃のミスを少なくするため」の最善の方法のようです。


専門家によれば、この少女の演技の自働小銃の持ち方、構え方、狙い方、すべてが「この状況の中では驚くほど完ぺき」だったとのことです。つまり、おかしな話、アメリカでおびただしく作られた「戦争映画」の中で、「最もきちんと兵士の姿を再現した」のは、たくましきハリウッド役者ではなく、ベトナム人役の少女だったということになります。

vietnam2.jpg

▲ 主人公の米兵に発見された瞬間のスナイパーの少女。でも、対面では適うわけもなく、主人公に拳銃で射殺される。


そして、この「架空ともいえる光景」を作り出したのは、スタンリー・キューブリックと彼の軍事指導スタッフだったわけで、すべては「実際には経験したことのないことを再現した」という意味では、2001年宇宙の旅の月面の光景と同じでした。


そんなわけで、もし仮に、ホントーにもし仮に、キューブリックが「月面着陸の映像を作ってくれ」と米国政府から頼まれたとしたら、それをできる想像力と検証力がキューブリックにはあったと思いますけれど、でもそんなことがあったとしても、それは「バイト感覚」でやったんじゃないでしょうかねえ。

1960年代の独立系の映画監督はお金がいつも必要だったはずなんですよ。
どんなに有名に見えても。


すごい話が逸れてしまって、すみません。
ここから本題に入ります。



月面でアームストロング船長の影と共に写るもの

今朝、海外のブログに、

NASA Faked Moon Rocks
NASA は月の石をねつ造している
 The Oldest Human Skull Cap 2012.04.04

というタイトルの記事があったんです。

このブログの作者は NASA を批判し続けているので、上のようなタイトルはいつものことなのですが、探し出してくる資料がいつもすごいのです。

今回、彼が見つけてきたものは、月面着陸の写真です。

その写真は、NASA が資金提供している米国の「月惑星研究所 ( Lunar and Planetary Institute ) 」という宇宙研究の専門機関のライブラリーにあるものです。

ここには、歴代のアポロの月面調査資料などもあり、多くはインターネット上で閲覧できます。
すべての月面写真ライブラリーは、

Lunar Sample Atlas

にあります。

上のブログの記事では、この中の「サンプル番号 10065」の中にある写真の1枚に疑問を呈しています。

「サンプル番号 10065 」は 1969年に月面着陸したアポロ11号の写真を掲載しており、全部で 100点近くの写真がありますが、その中の下の写真です。

apollo-11-01.jpg


月面に降り立ったアポロ11号の人物の影が月面に写っている写真です。

私はどれがアポロの 8号だか 11号だか 13号だかよくわかりませんので、ここで、アポロ11号について振り返ってみます。例によって、Wikipedia からの抜粋です。


アポロ11号はアメリカ合衆国のアポロ計画において、歴史上初めて人類を月面に到達させた宇宙飛行である。

(中略)

アームストロングとオルドリンは人類として初めて月面に降り立った。



とありますので、この影はアームストロング船長か、オルドリン操縦士のどちらかということになるようです。

そして、上の写真を見て、さすがにすぐに、


左上に草がある


と私も気づきました。

下の写真は人の影の左上の部分を拡大したものです。

moon-vine-01.jpg



ブログの作者は「ツタのようなもの」と書いていて、決して「植物」と書いているわけではないのですが、私には植物に見えます。かなり拡大して見てみたりもしましたが、草ですね、これは。


少し写真の陰影を濃くして、セピア風に彩色してみました。
下の写真ですが、さらにわかりやすいかもしれません。

moon-vine-02.jpg


ブログには「ツタの大きさはアームストロング船長の手の影の大きさと比較すればわかる」と書かれています。写真中央の下の部分がアームストロング船長の手の影のようです。

arm-hand.jpg


しかしまあ、写真に草のようなものが写っていることが、この写真が「ねつ造である」ということにはならないとも思いますが。

つまり、「月に草があるのならそれで問題ない」話でもあります。


さて、これは「カプリコン1」のような地球で撮影された写真のひとつなのか、それとも、月には枯れ草くらいならいくらでもあるものなのか。



▲ 1977年のアメリカ映画『カプリコン1』より。火星着陸がすべてスタジオで撮影されるという陰謀映画。中学生の時に映画館で見て、「へえ、こういう話もあるのか」と興奮したものです。

いずれにしても、そのあたりはわからないままです。


ところで、上のアポロ11号に関する Wikipedia の中にこういう記述があることに気づきました。


様々な技術的困難を乗り越え、月面からの史上初の船外活動をとらえた映像は、世界中に配信された。

(中略)

しかしながら(その時に撮影された)高画質の映像は長らく行方不明になっており、2009年にNASAが紛失したことを確認した。マザーテープは70年代から80年代の間に再利用されて上書きされてしまったものと見られている。



これはすごい(笑)。


> マザーテープは70年代から80年代の間に再利用されて上書きされてしまった


カセットに録音したアマチュアバンドのデモテープみたいな扱いですが、こういうことも NASA は、多いですね。

今回はいろいろと関係ないことを長く書いてしまって、どうもすみません。

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[NASA の失敗]に関係する過去記事:

国際宇宙ステーションのコントロールコードが収められた NASA のパソコンが盗まれていたことが発覚
2012年03月01日

米国政府が NASA 火星計画の予算を停止。米国の火星ミッションが事実上終了へ
2012年02月29日

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[1年前の In Deep ]

2011年04月04日の記事

鎖国の気配
<転載終了>