In Deepさんのサイトより
http://oka-jp.seesaa.net/article/262835554.html
<転載開始>
(訳者注) 最近のヨーロッパの報道では、「イギリスの歴史的な干ばつ」に関してのものが多く、4月5日の msnbc のワールドニュースでは、英国の干ばつは 1884年以来の最悪のものと報道されています。

すでに水不足が始まっていて、今後、さらに極端に水不足の可能性もあるとのこと。

2年くらい前の記事で「イギリス全土に深刻な干ばつと水不足 (2010年06月17日)」というものを取り上げたことがありましたが、あれがさらに深刻な状態になっているということのようです。

2010年のイギリスの水不足の時には、「庭へのホースでの水まき」の自粛を求めたりしていましたが、今回の水不足の深刻さを物語るのは、その「庭へのホースでの水まき」に対して、「罰則つきの禁止令」が出された地域が出てきていることで、違反者には最高で、日本円にして 15万円程度の罰金が科されるのだとか。

下の動画は、AFP 通信で放映されていた映像を短くしたものです。




干ばつは中国などでもひどくて、特に重慶というあたりでは、壮絶な干ばつのようです。


そういうような、気象が「今までとは違う」というようなことは今後もさらに明らかになりつつあるのかもしれないです。そして、気象が変化すると、そこに生きる生き物たちの種類や行動も変化していくもののように思われます。


最近では、

オーストラリアで繰り広げられる「クモ」による驚異の光景
 2012年03月08日

という記事をご紹介したことがありました。



▲ 幻想的な光景ですが、「白い草原」のように一面に白く漂うもののはすべてクモの糸です。


今回は「ヘビ」の話です。

アフリカにナミビアという国がありますが、そのナミビアのメディアで大きく報道されているもので、「これまでその地域にはいなかったヘビの大群に悩まされている」というものでした。

namibia.jpeg

▲ ナミビアの場所。


ところで、ナミビアという国は In Deep でご紹介してきた世界のニュースでも初めて出てきた国の名前のような気がします。ナミビアの歴史というページを見ますと、大まかには以下のような国のようです。


・もともとの民族は「サン族」という民族。
・14世紀から各国による植民地。
・独立したのは1990年。
・ダイアモンドやウラン、銅、金亜鉛、など資源が豊富。
・公用語は英語。広く使われるのがアフリカーンス語
・国民の80%~90%はキリスト教を信仰。


だそう。
国家として独立したのが 1990年ということで、本当につい最近のことなんですね。


ところで、今回の件でもナミビアの村の人たちが携帯のカメラで撮影した写真が掲載されているのですが、アフリカは今ものすごい携帯ブームで、特にアフリカの大国ケニアでの携帯普及率は 70パーセントだとか。しかも、すでに今は「みんなスマホの時代」の状態らしいです。

先月の日経新聞に「マサイ族に広がるスマホ 携帯市場を支える中国 」というものがあり、そこに出ていた携帯を持つマサイ族の姿やや苦笑を禁じ得ませんでした。

(日経記事より)

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サバンナ草原に暮らす先住民のマサイ族は、今も牛の糞と泥を混ぜて作った家に住む。牛の放牧で生計を立て、当然のことだが、電気や水道もない。そんな場所ながら、携帯電話の利用が拡大している。牛の群れの前と後ろで連絡をとりながら放牧するには、携帯電話は非常に便利な道具というわけだ。(中略)

電池の充電はどうするかというと、これまた中国製の太陽光発電パネルを屋根の上に置き、自前で充電する。赤道直下だけに充電効率は抜群で、パネルを購入しても、近隣の携帯電話利用者に1回20円くらいで充電してあげたり、電気バリカンで散髪業などを営んだりすれば、すぐに元はとれるそうだ。まさに電気についても「自給自足」の経済が生まれている。



いやあ、便利になりましたねえ(苦笑)。


そんなわけで、ここからです。




Namibia: 'Strange Serpents' Plague Tubuses
Namibian (ナミビア) 2012.04.03

見知らぬ巨大ヘビの群れからの被害を受けるナミビアの村

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▲ 村の住民たちが携帯電話のカメラで撮影した、そのヘビの写真。 EARTHWEEK より。ほとんどがもともとその地域にはいない種類なのだとか。


エロンゴ州にあるツブセス村の住民たちが、昨年(2011年)の12月から、「見たことのない奇妙な巨大ヘビ」に苦しめられていることが明らかとなった。

その理由についての様々な憶測が広がっているが、しかし、その中には、村のある住民によるこのような目撃談もある。それは、「昨年の暮れにこのあたりをヘリコプターが低空飛行していたのを見た。その後からヘビが増えだした」というものだ。


増えているヘビは本来、この地域にいるヘビではないのだそうだ。この地域に住むヘビの種類は、パイソンやマンバ、ムチヘビなど数多くあるが、増えているヘビはそのいずれとも違うと村の住民たちは述べる。

そして、その「新しいヘビ」たちは、今までのものより巨大で、より凶暴なのだという。

突然増え始めたヘビによって、住民たちの生活には様々な支障が出ている。


村の住民のひとりはこのように言う。

「普通はヘビは藪や林の中にいるものだが、これらのヘビは家の中に入ってきてしまうんだ。そして、まるで自分の家であるかのように振る舞う」。


ある家では、子どもがひとりでリビングのソファに座って、テレビを見ていた時に、いつのまにかそのテレビの前にヘビがいたこともあったという。子どもはひとりだったが、すぐに両親に電話をして、ヘビは帰ってきた両親に殺された。


この地方では、通常は雨の多い雨期の後に、ある程度ヘビの目撃が増えることは知られているが、それでも、通常はヘビは人のいるところには出てこない。

また、この数ヶ月、道路上で車に轢かれて死んでいる蛇の姿が多く見られているという報告もある。ある住民は、「先日、近くの村で親戚の葬儀があったんだが、すぐ近くの村まで運転している間に3匹の大蛇を轢いてしまった」と言う。


それらの死んだヘビの写真のいくつかは携帯のカメラなどで撮影されていて、写真の画質は良くないが、その中の何種類かは、隣国のアンゴラやモザンビークに棲息するコブラだと見られる。そして、マンバと思われる写真もある。


見知らぬヘビが増えた理由として、最も有力な理由は、川の氾濫によって、川の上流にいたヘビが下流に流されてきたという説で、ナミビアのスネークパークの当局者はそのように考えてている。


また、爬虫類に関しての著作があるスチュワート・ヘバート氏は以下のように述べている。

「いろいろな可能性は考えられるだろうが、ただ、ヘリコプターでヘビが運ばれてきたという話だけは考えられない。同じ運ぶなら車で運んだほうが楽だろうし、そもそもヘビを運んで何になるというのか」。


そして、このように言う。

「この国ではヘビに関しての多くの話がある。そして、ヘビの話はすぐに大きな話題となって広がる傾向にある。そして、話の中で、ヘビは巨大化し、凶暴化していくのが普通だ」。





(訳者注) 上のスチュワート・ヘバートさんの言葉の「同じ運ぶなら車で運んだほうが楽だ」にはちょっと笑いましたが、それはともかく、同じヘバートさんの、

「話の中で、ヘビは巨大化し、凶暴化していくのが普通だ」

という部分を読んで、納得しました。これは、要するに、「多くの人が自分の経験したおそろしい体験を誇大して人に語る」という傾向についてのことです。

これに関して、ある映画の1シーンを思い出しました。

以前、「町の遊郭の名残とかロシアの空のミステリーのような光を地元で見た夜のことなど (2012年03月05日)」という記事でふれたことのある、ジョー・ダンテという映画監督の『マチネー/土曜の午後はキッスで始まる』という私の大好きな映画のワンシーンです。

ホラー映画監督の役の男性(ジョン・グッドマン)が少年に「どのようにして、ホラーはこの世に生まれたか」ということを話すくだりです。

書くのも難しいですので、そのシーンを貼っておきます。




この『マチネー』という映画は、1960年代の米国のキューバ危機の時代のアメリカの青春と、そして大人たちの気持ちを描いた映画で、「もうアメリカは核戦争で終わりだ」という空気が米国社会に広がる中でも、ホラー映画と恋を楽しむことを忘れない大人と子どもたちの話でした。

当時は、米国の学校で日々「原爆が落ちた時の訓練」が繰り返され、テレビなどでも民間防衛のコマーシャルなどが多かった様子が映画の中で描かれます(下は『マチネー』より)。

matinee-05.png


その頃のアメリカの実際のところは、1982年のアトミック・カフェというドキュメンタリー映画で見ることができます。アトミック・カフェは、日本語字幕のない英語版でしたら、YouTube にすべてアップされています。見ているだけでもある程度わかります。

リンクを張っておきますね。

The Atomic Cafe

Part 1
Part 2
Part 3
Part 4
Part 5
Part 6
Part 7
Part 8
Part 9


特にこの映画のラストの部分(上の Part 9 のラスト)の歌とタイトルバックが好きで、当時よく見てました。戦争関係の映画では、頻繁に米国のカントリーソングが使われます。スタンリー・キューブリックの戦争映画フルメタル・ジャケットのオープニングソングもそうでした。


あと、「ワグ・ザ・ドッグ/ウワサの真相」という「大統領のセックス・スキャンダルをもみ消すために、東欧で戦争が起きたことにする」という非常に面白い 1997年のアメリカの陰謀映画でも劇中でカントリーソングが大々的に使われます。

この「ワグ・ザ・ドッグ/ウワサの真相」という映画は、ダスティン・ホフマンとロバート・デ・ニーロの二大スターの共演映画だった上に、ものすごく面白い映画だったのに、その後(2001年に)実際に 911みたいな事件が起きてしまって、あまり語られなくなってしまいました。リアル過ぎたんだと思います。

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「ワグ・ザ・ドッグ」(1997年)予告より。未成年の少女にホワイトハウス内で性的被害を与えてしまった大統領のスキャンダルをもみ消すために、アルバニアという東欧の国で「戦争が起きたことにする」ことを政府の機密会議で決定し、ホワイトハウス内に「戦争ねつ造のための特別班」が作られる。そして、著名な映画プロデューサーに「戦争のねつ造のためのストーリーと戦争シーンの撮影」を依頼。上はスタジオで戦争のシーンを合成画面で作っている場面。ちなみに、シリアスな雰囲気の映画ではなく、基本的にはお笑い映画。


もし、レンタルなどであったのなら、ご覧になるといいかと思います。「戦争も人の死」も政治の小道具に過ぎないという米国政府の基本的な方針がギャグ満載で描かれます。

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[動物の大群]に関係する過去記事:

コウモリの大群が蝟集するオーストラリア
2012年03月09日

タイ各地で「人の皮膚の下からたくさんの羽虫が飛び立つ」現象
2010年06月18日

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[1年前の In Deep ]

2011年04月07日の記事

もはや神も大地も怒らない
<転載終了>