院長の独り言さんのサイトより
http://onodekita.sblo.jp/article/64259778.html
<転載開始>
NHK番組 原発容認で出演中止 「意見変えて」要請

産経新聞 4月1日(月)7時55分配信

 NHKのLNG(液化天然ガス)高騰問題に関する番組で、出演依頼を受けた研究者が取材過程で原発再稼働を容認する発言をしたため、出演取りやめになっていたことが31日、分かった。NHKは「原発ゼロを前提にしており趣旨にそぐわない」と説明したという。研究者は「ビジネス交渉のカードとして最初から原発ゼロを前提にするのはおかしい。公正・中立に疑問を感じる」としている。(原子力取材班)

 問題となった番組は昨年11月28日放送のクローズアップ現代「“ジャパンプレミアム”を解消せよ~密着LNG獲得交渉」。

 日本エネルギー経済研究所顧問の十市勉(といち・つとむ)氏によると、NHKは十市氏に出演を依頼、同21日にディレクターらと打ち合わせた。国内では関西電力大飯原発以外の原発は停止しておりNHKは、輸入が急増し高騰するLNG価格をどう下げるかコメントを求めた。

 これに対し、十市氏は(1)LNGの輸入源と調達方法の多様化(2)交渉力強化のため、共同購入やLNG火力の代替手段の確保が重要。そのためには安全が確認された原発は地元の同意を得たうえで再稼働させたり、石炭火力の活用が有効(3)電力制度改革で発電市場の競争の促進-を挙げた。

 だが取材翌日、ディレクターから「番組に出演するには意見を変えていただくことになる」と電話があり、理由として「原発ゼロを前提にどう価格を引き下げるかを趣旨にしており、再稼働に関する発言はそぐわない」と述べたという。

 十市氏はNHKに説明を要求。チーフプロデューサーから連絡があり「原発ゼロを前提にしていない。総選挙前であり放送の公正・中立に配慮した」と釈明した。十市氏の発言のどの部分が、放送の中立に反するか説明はないまま、出演は取りやめになった。

 砂川浩慶・立教大准教授(メディア論)は「番組の中でいろんな意見をどう生かすのかも公共放送として問われる」と指摘する。

 NHK広報局は「番組は再稼働の見通しが立たないなか、日本のLNG調達の現実を伝えたもので、再稼働の是非を議論する内容でない。出演交渉の際に番組の趣旨が十分伝わらず誤解を招いたことは残念」とコメントした。

 ■「方針にこだわりすぎ」

 エネルギー事情とテレビ業界に詳しい評論家の木元教子さんの話「発言の変更を求めるのは大変失礼な話で、番組の方針にこだわり過ぎだ。LNG価格はなぜ上がるのかを考えれば原発再稼働は切り離せなく、高いエネルギーを買わされないようにするため、むしろ十市氏の提言を時間をかけて報じるべきだ」
 NHKが本当にこんなことをしたのかどうかはともかく・・この新聞記事をさらっと読み流しては、産経新聞の勝利です。いつも、ブログに書いていますが、いったい誰がこのような記事を書いているのか。きちんと押さえる必要があり、それを見ることで記事に隠された意図がわかるようになってきます。

まず、矢面に立っている経済評論家 十市勉
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原発再稼働の道筋と福島の役割=十市勉・日本エネルギー経済研究所顧問
2012年 03月 30日 11:32 JST
十市勉氏は、日本エネルギー経済研究所顧問。1973年、研究員として入所。総合研究部長、常務理事・首席研究員、専務理事・首席研究員などを経て、現職。東京大学地球物理コース博士課程修了(理学博士)。米MITエネルギー研究所客員研究員を務めた経験もある。

政府がなすべきことは、原発再稼働に向けて具体的な道筋を明確にすること、そして福島を世界最先端の放射線医学と除染技術の研究センターにすることだと、日本エネルギー経済研究所顧問の十市勉氏は説く。

同氏の提言は以下の通り。

●電力改革は利害得失を十分に検討せよ

エネルギー政策の策定は、時間軸(短期、中長期)と優先順位を明確にした上で、メリット、デメリットの客観的な評価を踏まえて決定すべきである。

特に、原発の全基稼動停止という異常事態が迫る中で、電力の供給不安と電気料金の値上げへの懸念が高まっている。

政府のなすべきことは、ストレステストの結果を踏まえて、国として安全確認を行い、地元自治体の了解を得るため最大限の努力を行うことである。原発再稼働に向けての具体的な道筋を明確にし、安全確認できた原発の再稼働に全力を挙げることで、国民や企業の不安を解消すべきである。

また現在、エネルギー基本計画の見直しに向けて様々な審議会や委員会で論議がなされているが、政府が最終決定の場と位置づけているエネルギー・環境会議での議論の透明性が求められる。

東京電力に対する国民的な強い不信感を背景に、発送電分離を含む電力産業の改革を一気に進めようとの動きがあるが、先行した諸外国での実例も十分に踏まえて、その利害得失を十分に検討した上で進めるべきである。

●福島を世界最先端の放射線医学と除染技術の研究センターに

福島事故の経験を、世界の原子力安全の向上、放射線影響の科学的知見の確立や除染技術の開発に活かし、その成果を日本から国際社会に向けて発信する。そのためには、福島を放射線の医学と除染技術分野における世界最先端の研究センターとなるように官民を挙げて支援していく。

今後、電力不足が深刻化する開発途上国を中心に原子力発電の利用拡大が進むと見られる中、日本がこれまで長年にわたり蓄積してきた原子力分野の技術を、世界の原子力平和利用に役立てることが、日本の責任であり、役割でもある。特に、低レベル放射線の健康影響について、医学的な追跡調査を継続的に実施し、正しい科学的な知識の確立とその普及に貢献する必要がある。

また、広範囲に汚染された地域における除染を効果的に行う技術や方法の研究と開発を進め、福島を世界の研究センターとしての役割を果たせるようにする。

(3月30日 ロイター


推進派の論調は、全く同じになります。バリエーションがほとんどありません。いわばスポークスマンとしての役割だから当然でしょう。経歴を見ただけでもずぶずぶなのがよくわかります。

 たとえば、大阪のおばちゃん理論で、原発推進理論を掲げる評論家で紹介した
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大宅 映子氏

また、百歩譲って日本が完全に脱原発をしたとしても、諸外国、特に途上国は、これから豊かになるためにエネルギーを必要としています。中国、ミャンマー、インド…etc. 皆原発を推進するでしょう。そうなると、いくら日本が止めたとしても、危険の存在は続くということです。原発の技術は日本が持っています。その技術をより磨き上げて、これらの途上国での原発の運営に貢献するのが、日本の義務であり、責任であると思います。また、世界もそれを期待しているのではないでしょうか

 笑いたくなるほど、まったく同じ論旨。カンニングでもしたんでしょうかね。

砂川浩慶・立教大准教授(メディア論) この人は、初耳なので、グーグル先生に聞いてみます・・

なぜマスコミ業界人は大学教授になりたがるのかから
2.偽装系(!)
マスコミから憲法学とかマスコミ学とかに進むパターン。
主な仕事は業界の既得権に沿ったコメントを第三者を装ってすること(毒
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砂川浩慶(民放連→立教大准教授)
サラリーマンやってる猫の一匹集会所【当然】TBS:「731部隊」番組で行政指導の方針 総務省(2006/08/06)

 砂川浩慶・立教大助教授(メディア論)は「行政指導は何ら法的根拠がない。TBSがすでに謝罪しているのに、個別の番組内容に立ち入った行政指導は行政による表現の自由への介入で、よほどの理由がない限り認められない」と語る。

このようにマスコミにとって不利益なことは決して言わないので、音は関西テレビ「あるある」捏造事件の外部調査委員会や再生委員会、山田は講談社の奈良少年放火調書流出事件の調査委員会というように重宝されるわけですね。
砂川についてはこんなTBSとの癒着もあります。まさに放送業界の飼い犬でしょう。
TBSが寄付講座を社会学部メディア社会学科で開講(立教大学)
立教大学では、TBS(㈱東京放送)による寄付講座「“論”これからの放送メディア」を2008年度後期(9月26日初授業)開講します。


 つまり、マスコミにとって都合のいい論評をする御用マスコミ学者にコメントをしゃべらせる。

最後に笑ったのは、木元教子
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評論家・木元教子 真実を風評が駆逐して被害あり
2013.3.18 03:13
耳なしウサギが生まれた噂
 最近の週刊誌に、「煽(あお)り&仰天報道」との記事があった。一つは「福島県浪江町で耳のないウサギが生まれた」というもので、「放射能のせいだ」とネット上で大騒ぎになった。が、獣医放射線学の教授がウサギを診断し、「可能性は極めて低い」と結論づけた。ウサギは今も元気に生きている。


 地震で揺れたから耳がなくなったという獣医学者の言葉をそのまま引用しています。こんなトンデモ学説を信じるとはとんでもないと思いますが、実はこの女史、先ほど大宅氏で紹介したフォーラムエネルギーをかんがえるでも大活躍されています。

エネルギー基地、六ヶ所村の今と原子力
木元 教子氏 noriko kimoto
(前略)
私は思う。高値のジャパンプライスになった化石燃料への依存を高めることなく、信頼回復に務め、より安全対策を強化し、原子力発電の再稼働をすべきだと。
(2012 年10 月末)


やらせが発覚してしまった九州電力のプルトニウムについての公開討論会のパネルディスカッションでコーディネーターを務めています。
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朝生でパネラーが「福島のことわかってる」アピール! 木元教子が激白「次男が福島第二にいる!」だが、田坂広志はもっとスゴかった!
もご覧ください。

 この第三者を装ったかのような産経新聞記事。裏を読めば、何のことはない原子力村の御用学者、ジャーナリストとマスコミおべんちゃら教授を寄せ集めた記事に過ぎないわけです。

 個人名を丹念に見ていくことで、こういった印象記事にだまされなくなります。そもそもNHKがこのような人物に出演を本当に頼んだのか。もし、頼んだとすればそちらの方が馬鹿だということになりますけど。大丈夫、NHK?

◆関連ブログ
大阪のおばちゃん理論で、原発推進理論を掲げる評論家2013年01月24日
地震に揺られたストレスで、耳なしウサギが生まれた-北里大学伊藤伸彦教授2013年03月25日
プルサーマル公開討論会(佐賀)やらせの証拠2011年08月01日

<転載終了>