日本気象協会 tenki.jpより
http://tenki.jp/forecaster/diary/detail-6185.html
<転載開始>
日直予報士 井口 靖子 井口 靖子 カテゴリ:天気 2013年7月23日 22時56分 参考になった 参考になった(7)
23日は関東から西は湿った空気や気温の上昇で大気の状態が非常に不安定に。
このため、関東甲信や近畿周辺で局地的に雨雲や雷雲が発達。

東京の目黒区付近や世田谷区付近では
16時30分までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられました。
また、神奈川県の川崎市中区付近ではおよそ60ミリの非常に激しい雨、
埼玉県の所沢市付近ではおよそ45ミリの激しい雨が降ったとみられます。

100ミリの雨とは、一平方メートルの敷地に、
1時間に1リットルのペットボトル100本分をひっくり返したくらいの雨。
実際には広い範囲になりますので、かなりの雨の量です。

都市部の排水機能は1時間に50ミリの雨を想定している所が多く、
1時間に50ミリ以上の雨が降ると、排水機能が追いつかなくなります。
このため、都心では住宅や車庫が水につかるなどの被害がありました。

また、大雨や落雷により首都圏の交通機関は大きく乱れ、
目黒川の青葉台の水位観測所では一時的に氾濫危険水位を超えました。

23日22時30現在、発達した雨雲は茨城県が中心で、
都心など関東の南部では大雨のおそれはなくなりました。
交通機関は徐々に復旧しつつ、目黒川も危険水位を下回っています。


◆24日も激しい雨に注意。
24日の天気

前線が日本海から北陸、東北南部に延びます。
東北から東海にかけては広い範囲で雨が降り、
特に北陸や関東で雷が鳴ったり、雨脚の強まる所がありそうです。
23日ほどの雨ではありませんが、急な強い雨に注意が必要です。

近畿から西は晴れ間がでますが、油断は禁物です。
気温の上がる午後は大気の状態が不安定になり、あちらこちらでにわか雨。
近畿周辺で局地的に雷雲が発達しそうです。
空模様の変化にご注意ください。

都市部の激しい雨や雷雨の注意点
1.側溝から水があふれたり、マンホールから水が逆流するなどして、道路が川のようになることも。
2.地下街や地下室に雨水が流れ込む心配があります。
3.車はワイパーを早くしても前が見にくく、タイヤが滑りブレーキが効かなくなることも。

水の溢れやすい用水路や側溝付近は非常に危険です。
近づくことのないようにしてください。
車の運転は冠水しやすい道路や土地の低くなっている所は避けましょう。
雨脚が強まってきたら、無理をせず休憩を。

各地の詳しい天気予報はこちら。
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