tacodayoのブログさんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/tacodayo/archives/6908470.html
<転載開始>
当ブログの
ダニエル70週の預言
70週の預言 関連年表
神様の計画
ダニエル書第7章の簡単な解説
をまとめてみました。

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□ダニエル書第7章の解説
[バビロンの王ベルシャザルの元年に、ダニエルは床にあって夢を見、また悩中に幻を得たので、彼はその夢をしるして、その事の大意を述べた。
ダニエルは述べて言った、『私は夜の幻のうちに見た。見よ、天の四方からの風が大海をかきたてると、
四つの大きな獣が海からあがってきた。その形は、おのおの異なり、
第一のものは、獅子のようで、鷲の翼をもっていたが、私が見ていると、その翼は抜きとられ、また地から起されて、人のように二本の足で立たせられ、かつ人の心が与えられた。
見よ、第二の獣は熊のようであった。これはそのからだの一方をあげ、その口の歯の間に、三本の肋骨をくわえていたが、これに向かって『起きあがって、多くの肉を食らえ』と言う声があった。
その後私が見たのは、豹のような獣で、その背には鳥の翼が四つあった。またこの獣には四つの頭があり、主権が与えられた。
その後私が夜の幻のうちに見た第四の獣は、恐ろしい、ものすごい、非常に強いもので、大きな鉄の歯があり、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。これは、その前に出たすべての獣と違って、十の角を持っていた。
私が、その角を注意して見ていると、その中に、また一つの小さい角が出てきたが、この小さい角のために、さきの角のうち三つがその根から抜け落ちた。見よ、この小さい角には、人の目のような目があり、また大きな事を語る口があった。
私が見ていると、もろもろのみ座が設けられて、日の老いたる者が座しておられた。その衣は雪のように白く、頭の毛は混じりもののない羊の毛のようであった。そのみ座は火の炎であり、その車輪は燃える火であった。
彼の前から、一筋の火の流れが出てきた。彼に仕える者は千々、彼の前にはべる者は万々、審判を行う者はその席に着き、数々の書き物が開かれた。
私は、その角の語る大いなる言葉の声がするので見ていたが、私が見ている間にその獣は殺され、その体は損なわれて、燃える火に投げ入れられた。
その他の獣はその主権を奪われたが、その命は、時と季節の来るまで延ばされた。
私はまた夜の幻のうちに見ていると、見よ、人の子のような者が、天の雲に乗ってきて、日の老いたる者のもとに来ると、その前に導かれた。
彼に主権と光栄と国とを賜い、諸民、諸族、諸国語の者を彼に仕えさせた。その主権は永遠の主権であって、なくなることがなく、その国は滅びることがない。
そこで、われダニエル、わがうちなる霊は憂え、わが脳中の幻は、私を悩ましたので、
私は、そこに立っている者の一人に近寄って、このすべての事の真意を尋ねた。するとその者は、私にこの事の解き明かしを告げ知らせた。
『この四つの大きな獣は、地に起らんとする四人の王である。
しかしついには、いと高き者の聖徒が国を受け、永遠にその国を保って、世々かぎりなく続く』。
そこで私は、さらに第四の獣の真意を知ろうとした。その獣は他の獣と異なって、はなはだ恐ろしく、その歯は鉄、そのつめは青銅であって、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。
この獣の頭には、十の角があったが、そのほかに一つの角が出てきたので、この角のために、三つの角が抜け落ちた。この角には目があり、また大きな事を語る口があって、その形は、その同類のものよりも大きく見えた。
私が見ていると、この角は聖徒と戦って、彼らに勝ったが、
ついに日の老いたる者がきて、いと高き者の聖徒のために審判をおこなった。そしてその時がきて、この聖徒たちは国を受けた。
彼はこう言った、『第四の獣は地上の第四の国である。これはすべての国と異なって、全世界を併合し、これを踏みつけ、かつ打ち砕く。
十の角はこの国から起る十人の王である。その後にまたひとりの王が起る。彼は先の者と異なり、かつ、その三人の王を倒す。
彼は、いと高き者に敵して言葉を出し、かつ、いと高き者の聖徒を悩ます。彼はまた時と律法とを変えようと望む。聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手にわたされる。
しかし審判が行われ、彼の主権は奪われて、永遠に滅び絶やされ、
国と主権と全天下の国々の権威とは、いと高き者の聖徒たる民に与えられる。彼らの国は永遠の国であって、諸国の者はみな彼らに仕え、かつ従う』。
その事はここで終った。われダニエルは、これを思いまわして、非常に悩み、顔色も変った。しかし、私はこの事を心に留めた」。](ダニエル書7章全文)

☆☆☆
「バビロンの王ベルシャザルの元年に、ダニエルは床にあって夢を見、また悩中に幻を得たので、彼はその夢をしるして、その事の大意を述べた。」(7:1)
バビロン帝国の最後の王ベルシャザル(正式にはナボニドス王の皇太子で摂政、遠征で国を空けることが多かった父に代わって事実上王として活動していた)が父ナボニドゥスの摂政としてたったBC553年、ダニエルは夢の中で幻をみました。
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レンブラント
作「ベルシャザルの饗宴」
1635年ロンドン ナショナル・ギャラリー
imageジョン・マーティン作『ベルシャザルの饗宴』
1821年頃レイング・アート・ギャラリー
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☆☆☆
「ダニエルは述べて言った、『私は夜の幻のうちに見た。見よ、天の四方からの風が大海をかきたてると、四つの大きな獣が海からあがってきた。その形は、おのおの異なり、』」(7:2~3)
それは強い風によって海がうねるとそれぞれ姿かたちが異なった四つの獣が陸に上がってくる夢・幻でした。
これは、同じ7:17で『この四つの大きな獣は、地に起らんとする四人の王である。』と天使が語っているように、「地の王」と呼ぶに相応しい巨大で強力な国をあらわしています。

☆☆☆
「第一の者は、獅子のようで、鷲の翼をもっていたが、私が見ていると、その翼は抜きとられ、また地から起されて、人のように二本の足で立たせられ、かつ人の心が与えられた。」(7:4)
これはネブカドネザル率いる新バビロニア帝国を現します。
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BC586年頃の新バビロニアの最大版図

何で新バビロニアの最後の摂政であるベルシャザルの元年に現れた幻の、第一の獣が同じ時代である新バビロニアなのかというと、後の「ヨハネの黙示録」の預言の起点がこの新バビロニアに当たるからです。
これは同じ第二章の
『王よ、あなたは一つの大いなる像があなたの前に立っているのを見られた。その像は巨大で、光り輝いており、恐ろしい外観を持っていました。その像の頭は純金、胸と両腕は銀、腹と大腿(たい)は青銅、脛(すね)は鉄、足の一部は鉄と粘土が入り交じって出来ていました。(中略)王よ。あなたは多くの王の中の王であって、天の神はあなたに国と力と勢いと栄えを賜い、また人の子ら、野の獣、空の鳥はどこにいるものでも皆これをあなたの手に与えてことごとく治めさせられました。あなたはその金の頭です。(ダニエル書2:31~38)』
とも対応していますので最初の獣は新バビロンで間違いありません。
歴史家ヘロドトスが「ベルにあったバビロンの宮殿で金が贅沢三昧に使われていた」と述べているように、バビロンには豊富な金があることでも知られていました。

「獅子のようで、鷲の翼をもっていた」とは、新バビロニアの強大でかつ素早い軍隊を指します。
新バビロニアのネブカドネザルは、紀元前597年にエルサレムを襲い、約3千人の有力者をバビロンに連れ帰り(第1時バビロン捕囚)、さらにBC586年に再び貧しい農民を除く南ユダ王国の住民をバビロンに連れ帰りました。
この時、エルサレム神殿は破壊され南ユダ王国が消滅しましたが、ソロモン神殿の入口には、日本の神社の狛犬に当たる獅子の像が飾られていました。その神殿を破壊する鷲の翼を持ったさらに大きな獅子というわけです
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イシュタル門
に描かれているバビロンの獅子

バビロンの獅子はイラクの文化を象徴する存在で、戦車の名前(英語版)にもなっています。

「翼は抜きとられ、また地から起されて、人のように二本の足で立たせられ、かつ人の心が与えられた」とは、同じダニエル書の2章から4章で、
「王はダニエルに高い位を授け、多くの大いなる贈り物を与えて、彼をバビロン全州の総督とし、またバビロンの知者たちを統轄する者の長とした。」(2:48)
『私はいま命令を下す。諸民、諸族、諸国語の者のうちだれでも、シャデラク、メシャク、アベデネゴの神を罵る者があるならば、その身は切り裂かれ、その家は滅ぼされなければならない。』(3:29)
『われネブカデネザルは今、天の王をほめたたえ、かつあがめたてまつる。そのみわざはことごとく真実で、その道は正しく、高ぶり歩む者を低くされる。』(4:37)
とあるように、ダニエルを総督に、シャデラク、メシャク、アベデネゴを重要な役人に任命し、獣性を捨て去り、ユダヤ人の神である、唯一の天の神様を賛美したことを指します。

☆☆☆
「見よ、第二の獣は熊のようであった。これはそのからだの一方をあげ、その口の歯の間に、三本の肋骨をくわえていたが、これに向かって『起きあがって、多くの肉を食らえ』と言う声があった。」(7;5)
熊のような第二の獣とはアケメネス朝ペルシャことメディア・ペルシャ連合王国を指します。
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新バビロニア(緑色)とメディアとペルシャの連合王国アケメネス朝ペルシャ(黄色)

「からだの一方」とはメディナから西や南や北にあたる「三本の肋骨」バビロニア、エジプト、ギリシャ方面に侵攻し『多くの肉を食らって』=沢山の兵士を殺して、その残りの「三本の肋骨」である領土をものにしたことを指します。
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メディアとペルシャの連合王国アケメネス朝ペルシャの最大版図

同じ第2章では『あなたの後にあなたより劣る一つの国が起こります。』(2:39)『胸と両腕は銀』(2:32)と記されています。アケメネス朝ペルシャは、税金を銀で徴収することで知られていました。
また、
「私が目をあげて見ると、川の岸に一匹の雄羊が立っていた。これに二つの角があって、その角は共に長かったが、一つの角は他の角よりも長かった。その長いのは後に伸びたのである。
私が見ていると、その雄羊は、西、北、南にむかって突撃したが、これに当ることのできる獣は一匹もなく、またその手から救い出すことのできるものもなかった。これはその心のままにふるまい、みずから高ぶっていた。」(8:3~4)
「あなたが見た、あの二つの角のある雄羊は、メディアとペルシャの王です。」(8:20)
にも対応します。

☆☆☆
「その後、私が見たのは、豹のような獣で、その背には鳥の翼が四つあった。またこの獣には四つの頭があり、主権が与えられた。」(7:6)
これはアレキサンダー大王率いるギリシャのマケドニア王国を指します。
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ギリシャのマケドニア王国の最大版図

「翼がある豹」のようなスピードでその領土を広げていったことを指します。「四つの翼と四つの頭」とはその死後、帝国が4つに分裂したことを指します。
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カッサンドロス朝マケドニア(緑色)、プトレマイオス朝エジプト(青色)、リュシマコス朝トラキア(橙色)、セレウコス朝シリヤ(黄色)

同じ第2章では『また第三に青銅の国が起こって全世界を治めるようになります。』(2:39)
『腹と大腿は青銅(2:32)』と記されています。ギリシャの兵士たちは青銅の鎧(よろい)を着ていました。
また、
「私がこれを考え、見ていると、一匹の雄やぎが、全地のおもてを飛びわたって西からきたが、その足は土を踏まなかった。このやぎには、目の間に著しい一つの角があった。この者は、さきに私が川の岸に立っているのを見た、あの二つの角のある雄羊にむかってきて、激しく怒ってこれに走り寄った。私が見ていると、それが雄羊に近寄るや、これにむかって怒りを発し、雄羊を撃って、その二つの角を砕いた。雄羊には、これに当る力がなかったので、やぎは雄羊を地に打ち倒して踏みつけた。また、その雄羊を、やぎの力から救いうる者がなかった。
こうして、その雄やぎは、はなはだしく高ぶったが、その盛んになった時、あの大きな角が折れて、その代りに四つの著しい角が生じ、天の四方に向かった。」(8:5~8)
「また、かの雄やぎはギリシャの王です、その目の間の大きな角は、その第一の王です。またその角が折れて、その代りに四つの角が生じたのは、その民から四つの国が起るのです。しかし、第一の王のような勢力はない。
」(8:21~22)
にも対応します。

☆☆☆
「その後、私が夜の幻のうちに見た第四の獣は、恐ろしい、ものすごい、非常に強いもので、大きな鉄の歯があり、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。これは、その前に出たすべての獣と違って、十の角を持っていた。」(7:7)
は古代ローマ帝国をさします。
「恐ろしい、ものすごい、非常に強い」とは、「666の獣」の雛形、エルサレムを蹂躙したアンティオコス4世エピファネスをその強大な軍事力で屈服させ、後にセレウコス朝シリアをその支配下に置いたアルメニア王ティグラネス2世を倒し、シリアをローマの属領にしたことを指します。
「鉄の歯で喰らい、咬み砕き、踏みつけた」とは、青銅よりも堅固な鉄製兵器の大量生産で、古代ローマ帝国が地中海沿岸の覇権を握ったことを指します。
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古代ローマの最大版図

7章最後の方の19節でも
「そこで私は、さらに第四の獣の真意を知ろうとした。その獣は他の獣と異なって、はなはだ恐ろしく、その歯は鉄、そのつめは青銅であって、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。」(7:19)
とかかれています。剣や槍や投げ槍や盾が鉄製で、よろいと兜(かぶと)が青銅または鉄、あるいは鋼鉄製であったことを指します。
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銑鉄と軟鉄の合金でできたクラディウス
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ブロンズ(青銅)製の一枚板を前後につける
ロリカ・ムスクラタ BC370~340
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伸ばした鋼(はがね:鋼鉄)製の
チェインメイル(鎖帷子:くさりかたびら)
とナイフ代わりに使った短剣プギオ
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鉄または鋼鉄製の
ロリカ・セグメンタタ(板金よろい)

「十の角」とは、古代ローマ帝国が東西に分裂した後の西ローマ帝国を構成した10個の民族、ANGLOSAXONS アングロサクソン、SUEVI スェヴィ、VISIGOTHS ビジゴス(西ゴート)、FRANKS フランク、ALAMANNI アレマニ、BURGUNDIS バーガンディアンス、LOMBARDS ロンバルド、OSTROGOTHS オストロゴス(東ゴート)、VANDAIS ヴァンダル、HERULI ヘルリを指します。
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同じ第2章では
『脛(すね)は鉄、足の一部は鉄、一部は粘土です。』(2:33)
『第四の国は鉄のように強いでしょう。鉄はよく全ての物を壊し砕くからです。鉄がこれらをことごとく打ち砕くように、その国は破壊を業とするでしょう。あなたはその足と足の指を見られましたが、その一部は陶器師の粘土、一部は鉄であったので、それは分裂した国をさします。しかしあなたが鉄と粘土と混じったのを見られた如(ごと)く、その国にはとりあえず鉄の強さがあるでしょう。その足の指の一部は鉄、一部は粘土であったように、その国の一部は強く、一部は脆(もろ)いでしょう。あなたが鉄と粘土の入り交じったのを見られたようにそれらは婚姻によって互いに混ざるでしょう。しかし鉄と粘土があい混じらないように、かれとこれとは融合することはありません。』(2:40-43)
と記されています。
「脛は鉄」とあるのは、一枚岩の強さを誇った古代ローマ帝国をさします。
しかし、「足は鉄と粘土で婚姻によって互いに混ざるが融合することは無い」とは、東西ローマ帝国滅亡後、「時が満ち世の終わりが近づいた時」にEU(ヨーロッパ共同体)が誕生するまで、統合しては分裂し、幾多の戦争で欧州の覇権を争ったことを指します。例えば初の世界大戦とされる30年戦争ナポレオン戦争、第1次、第二次大戦や、30年戦争以前の2国間の戦争です。

☆☆☆
「私が、その角を注意して見ていると、その中に、また一つの小さい角が出てきたが、この小さい角のために、さきの角のうち三つがその根から抜け落ちた。見よ、この小さい角には、人の目のような目があり、また大きな事を語る口があった。」(7:8)
「一つの小さい角」とローマ・カトリック、またはローマ法王、あるいは教皇領を指します。「抜け落ちた3つの角」とはOSTROGOTHS オストロゴス(東ゴート)、VANDAIS ヴァンダル、HERULI ヘルリを指します
大きな事を語る口があった。」とは、ヨハネの黙示録の「この獣には、また、大言を吐き、汚しごとを語る口が与えられ、42か月のあいだ活動する権威が与えられた。」(黙示録13:5)に対応しています。
例えば、1198年にイノケンティウス3世が、我こそは「キリストの代理者」「教会と世界の最高責任者なり」と自称し、「天上、地上、地獄の一切の者は教皇の臣下である」と発言をしたことを指します。
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(イノケンティウス3世。クリックで拡大)

また1294年には、ボニファティウス8世が、「全ての生ける者は、ローマ教皇に臣従することが救いにとって全く必要な事を宣言し、保証し、確認し、発表する」と宣告した事を指します。
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『神曲』の作者ダンテに「悪徳の下水溝」と名指しされたボニファティウス8世

近代でも,ユダヤ人虐殺を指導したり、1950年11月1日に教皇ピウス12世が、聖母マリアの被昇天の祭日に関する教書を発布した際、「誰であろうと、私の宣誓に反抗したり、逆のことを言ったりすることは、許されない。」と発言したことを指します。
imageピウス12世

☆☆☆
「私が見ていると、もろもろのみ座が設けられて、日の老いたる者が座しておられた。その衣は雪のように白く、頭の毛は混じりもののない羊の毛のようであった。そのみ座は火の炎であり、その車輪は燃える火であった。」(7:9)
これは天の神様とその座っておられる椅子の描写です。

☆☆☆
「彼の前から、ひと筋の火の流れが出てきた。彼に仕える者は千々、彼の前にはべる者は万々、審判を行う者はその席に着き、数々の書き物が開かれた。」(7:10)
天の神様の怒りの炎が、千の千倍の数の神様に使える人々、神様の裁きを見守る万の万倍の数の人々と、「最後の審判」を行う裁判官と数々の証拠書類の前に現われます。
これはヨハネの黙示録の20章4節と対応します。
「また見ていると、かず多くの座があり、その上に人々が座っていた。そして、彼らに裁きの権が与えられていた。また、イエスの証しをし神の言を伝えたために首を切られた人々の霊がそこにおり、また、獣をもその像をも拝まず、その刻印を額や手に受けることをしなかった人々がいた。彼らは生きかえって、キリストと共に千年の間、支配した。」(20:4)
イエスの証しと神の言を伝え、また獣やその像を拝まず、その刻印を額や手に受けることをしなかった人々が裁判官として、神の名で大虐殺を行った人々、また獣の刻印を受けた者とその像を拝んだ人々を、教皇と彼らを惑わした偽預言者ともども裁くことが預言されています。

☆☆☆
「私は、その角の語る大いなる言葉の声がするので見ていたが、私が見ている間にその獣は殺され、その身体はそこなわれて、燃える火に投げ入れられた。」(7:11)
これはヨハネの黙示録の18章と19章に対応しています。
「…、『私の民よ。彼女から離れ去って、その罪にあずからないようにし、その災害に巻き込まれないようにせよ。彼女の罪は積り積って天に達しており、神はその不義の行いを覚えておられる。彼女がしたとおりに彼女にし返し、その仕業に応じて二倍に報復をし、彼女が混ぜて入れた杯の中に、その倍の量を、入れてやれ。(中略)
それゆえ、さまざまの災害が、死と悲しみと飢饉とが、一日のうちに彼女を襲い、そして、彼女は火で焼かれてしまう。彼女を裁く主なる神は、力強い方なのである。」(18:4~8)
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「なお見ていると、獣と地の王たちと彼らの軍勢とが集まり、馬に乗っているかたとその軍勢とに対して、戦いをいどんだ。しかし、獣は捕えられ、また、この獣の前でしるしを行って、獣の刻印を受けた者とその像を拝む者とを惑わしたにせ預言者も、獣と共に捕えられた。そして、この両者とも、生きながら、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。」(19:19~20)

☆☆☆
「その他の獣はその主権を奪われたが、その命は、時と季節の来るまで延ばされた。」(7:12)
これはエルサレム第三神殿が崩壊する地球規模の大災害=世の終わりの後の千年王国が終わって開かれる法廷、「最後の審判」の日まで、その他の獣の命は延ばされたということです。
これはヨハネの黙示録の20章、
「千年の期間が終ると、サタンはその獄から解放される。そして、出て行き、地の四方にいる諸国民、すなわちゴグマゴグを惑わし、彼らを戦いのために召集する。その数は、海の砂のように多い。彼らは地上の広い所に上ってきて、聖徒たちの陣営と愛されていた都とを包囲した。すると、天から火が下ってきて、彼らを焼き尽した。そして、彼らを惑わした悪魔は、火と硫黄との池に投げ込まれた。そこには、獣もにせ預言者もいて、彼らは世々限りなく日夜、苦しめられるのである。」(黙示録20:7~10)
に対応しています。
これら“命を延ばされた獣=国々”の内、「ゴグ」と「マゴグ」が「最後の審判」の前にエルサレムに攻め込むことになっていますが、「ゴグ」と「マゴグ」とはなんでしょう?
それは、ダニエルより前に生まれたとされる預言者エゼキエルによる預言書「エゼキエル書」38章2節に、『人の子よ、メセクトバルの大君であるマゴグの地のゴグに、あなたの顔を向け、これに対して預言して、』とありますから、「メシェク(ロシア南部」と「トバル(ロシア南部)」の「大首長(原語ではロシもしくはロシュと呼ぶので直接)」、ロシアを指します。
また、ロシア北西部とウクライナ及びベラルーシの地域が昔ルーシと言われていたことがあるようなので、それが語源になって、現在のロシアとなったともいいます。
「ゴグ、マゴグを惑わす」とは、黙示録の20章で
「また私が見ていると、ひとりの御使が、底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から降りてきた。彼は、悪魔でありサタンである龍、すなわち、かの年を経たへびを捕えて千年の間つなぎおき、そして、底知れぬ所に投げ込み、入口を閉じてその上に封印し、千年の期間が終るまで、諸国民を惑わすことがないようにしておいた。その後、しばらくの間だけ解放されることになっていた。」(黙示録20:1~3)
に対応しています。

「主の言葉が私に臨んだ、
『人の子よ、メセクとトバルの大君であるマゴグの地のゴグに、あなたの顔を向け、これに対して預言して、言え。
主なる神はこう言われる、メセクとトバルの大君であるゴグよ、見よ、私はあなたの敵となる。私はあなたを引きもどし、あなたの顎(あご)にかぎをかけて、あなたと、あなたのすべての軍勢と、馬と、騎兵とを引き出す。彼らはみな武具をつけ、大盾、小盾を持ち、すべて剣(つるぎ)をとる者で大軍である。ペルシャ、エチオピア、プテは彼らと共におり、みな盾とかぶとを持つ。ゴメルとそのすべての軍隊、北のはてのベテ・トガルマと、そのすべての軍隊など、多くの民もあなたと共におる。あなたは備えをなせ。あなたとあなたの所に集まった軍隊は、みな備えをなせ。そしてあなたは彼らの保護者となれ。多くの日の後、あなたは集められ、終りの年にあなたは戦いから回復された地、すなわち多くの民の中から、人々が集められた地に向かい、久しく荒れすたれたイスラエルの山々に向かって進む。その人々は国々から導き出されて、みな安らかに住んでいる。あなたはその全ての軍隊および多くの民を率いて上り、暴風のように進み、雲のように地を覆(おお)う。主なる神はこう言われる、その日に、あなたの心に思いが起り、悪い計りごとを企てて、言う、『私は無防備の村々の地に上り、穏やかにして安らかに住む民、すべて石がきもなく、貫(ぬき)の木も門もない地に住む者どもを攻めよう』と。そしてあなたは物を奪い、物をかすめ、いま人の住むようになっている荒れ跡を攻め、また国々から集まってきて、地の中央に住み、家畜と貨財とを持つ民を攻めようとする。シバ、デダン、タルシシの商人、およびその諸々(もろもろ)の村々はあなたに言う、『あなたは物を奪うために来たのか。物を掠(かす)めるために軍隊を集めたのか。あなたは金銀を持ち去り、家畜と貨財とを取りあげ、大いに物を奪おうとするのか』と。
それゆえ、人の子よ、ゴグに預言して言え。主なる神はこう言われる、わが民イスラエルの安らかに住むその日に、あなたは立ちあがり、北の果のあなたの所から来る。多くの民はあなたと共におり、みな馬に乗り、その軍隊は大きく、その兵士は強い。あなたはわが民イスラエルに攻めのぼり、雲のように地をおおう。ゴグよ、終りの日に私はあなたを、わが国に攻め来たらせ、あなたをとおして、私の聖なることを諸国民の目の前にあらわして、彼らに私を知らせる。
主なる神はこう言われる、私が昔、わが僕(しもべ)イスラエルの預言者たちによって語ったのは、あなたのことではないか。すなわち彼らは、そのころ年久(ひさ)しく預言して、私はあなたを送って、彼らを攻めさせると言ったではないか。」(エゼキエル書38:1~17)

このように、「世の終わり」の後の「千年王国」の後、「ロシア南部(マゴグ)」の地の「政治的・軍事的指導者(ゴグ)またはロシア」を盟主とする「ペルシャ(イラン)」、「プテ(リビア)」、「クシュ(エチオピア)」、「ゴメル(北・中央トルコ)」、「北の果てのベテ・トガルマ(シベリア?)」のロシア・アラブ連合軍がエルサレムを攻撃すると預言されています。
この“メセクとトバルの大君であるマゴグの地”とは、ギリシャ正教(オーソドックス)の布教地域ですね。
東ローマ帝国の首都であった

コンスタンチノーブル(現在のイスタンブール)も、ローマにならって☆☆☆
「そこで、われダニエル、わがうちなる霊は憂え、わが脳中の幻は、私を悩ましたので、
私は、そこに立っている者の一人に近寄って、このすべての事の真意を尋ねた。するとその者は、私にこの事の解き明かしを告げ知らせた。」(7:15~16)
これは読んだまんまですね。(~o~)


☆☆☆
「『この四つの大きな獣は、地に起らんとする四人の王である。しかしついには、いと高き者の聖徒が国を受け、永遠にその国を保って、世々かぎりなく続く』。」(7:17~18)
新バビロニア、アケメネス朝ペルシャ、ギリシャ、古代ローマ帝国、そして21世紀に再び現れる復興ローマ帝国が滅びると、キリストによる千年王国が始まります。

☆☆☆
「そこで私は、さらに第四の獣の真意を知ろうとした。その獣は他の獣と異なって、はなはだ恐ろしく、その歯は鉄、そのつめは青銅であって、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。
この獣の頭には、十の角があったが、そのほかに一つの角が出てきたので、この角のために、三つの角が抜け落ちた。この角には目があり、また大きな事を語る口があって、その形は、その同類のものよりも大きく見えた。」(7:19~20)
これは7節と8節のところで先に解説したとおり、ローマ帝国とローマ・カトリックを指します。

☆☆☆
「私が見ていると、この角は聖徒と戦って、彼らに勝ったが、」(7:21)
これは、当ブログの「
ヨハネの黙示録第13章の解説 まとめ」で詳しく解説しています。

☆☆☆
「ついに日の老いたる者がきて、いと高き者の聖徒のために審判をおこなった。そしてその時がきて、この聖徒たちは国を受けた。」(7:22)
これは、先に13節から14節、そして18節のところで解説したとおりです。

「彼はこう言った、『第四の獣は地上の第四の国である。これはすべての国と異なって、全世界を併合し、これを踏みつけ、かつ打ち砕く。十の角はこの国から起る十人の王である。その後にまた一人の王が起る。彼は先の者と異なり、かつ、その三人の王を倒す。』」(7:23~7:24)
これは先の7節から8節、19節から20節の、天使による解説です。

☆☆☆
「彼は、いと高き者に敵して言葉を出し、かつ、いと高き者の聖徒を悩ます。彼はまた時と律法とを変えようと望む。聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手にわたされる。」(7:25)
「彼」とは、先に見たようにローマ・カトリックの王、教皇を指します。
そして、「いと高き者に敵して言葉を出し、かつ、
いと高き者の聖徒を悩ます。」とは、先に7章8節で見たとおり、大口をたたき、ローマカトリック以外のキリスト教他派を迫害したり、ユダヤ人やイスラム教徒を迫害したり、殺戮したりしたことを指します。

「彼はまた時と律法とを変えようと望む」の"時"とは、暦(こよみ)のことで
1582年にローマ教皇グレゴリウス13世
が、紀元前45年に制定されたユリウス暦に代えて、
新たにグレゴリオ暦を導入したことを指します。
ローマ教皇グレゴリオ13世の命令で、直ちにこの暦を採用したのは、イタリア、スペイン、ポルトガル、フランス、遅れてポーランド、オーストリア、ハンガリーなどのカトリック教国です。
ローマ教皇こそが“ヨハネの黙示録の言う666の悪魔=獣”と見なしていたプロテスタント諸国は当初、強硬に反対しましたが、ドイツは1700年、英国国教会は1752年にグレゴリオ暦を導入しています。
そして、公式にはユダヤ教でもキリスト教でもない中国は1912年、ソビエトは1918年、日本は1872年にグレゴリオ暦を導入しています。
しかし、正教会(オーソドックス)は、フィンランド正教会を除いて、エルサレム総主教庁、グルジア正教会、ロシア正教会、セルビア正教会、日本正教会が、今でもユリウス暦を使用していますし、イスラム圏では、636年に第二代目カリフのウマル・イブン・アル=ハッターブによって制定された純粋太陰暦のイスラム(ヒジュラ)暦や太陽暦のイラン(ペルシャ)暦を併用して使っています。
そして、ユダヤ教では、現在でも紀元前4世紀頃に制定された太陽太陰暦のユダヤ暦を使用していますね。

では「律法」とはなんでしょう。
以下は
ヨハネの黙示録666の正体
からの引用です。

321年 教皇 安息日廃止、日曜礼拝導入。(出典:教会史)
日曜日礼拝はカトリックの権威によって制定された。(出典:The faith of Millions)。
(タコ注:ユダヤ教は金曜日の夕方から、イスラム圏では土曜日の夕方からが安息日になります。)
155年 教皇 
過越祭廃止主導。(出典:まとめた教会史)
325年 教皇 過越祭廃止。(出典:Encyclopedia Americana)
354年 教皇庁 クリスマス(12月25日)導入(出典:世界基督教会史)
431年 カトリック 十字架とマリア崇拝思想導入(出典:Haipurs Book of Facts)

以上引用終わり。

まさに、
「彼(タコ注:歴代ローマ教皇)はいと高き方に敵対して語り、いと高き方の聖者らを悩ます。彼はを変えようとたくらむ。」
(ダニエル7:25)
とある通りですね。
「ひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手にわたされる。」とは、ヨハネの黙示録第12章6節の
「そこには、彼女が千二百六十日のあいだ養われるように、神の用意された場所があった。」(ヨハネの黙示録12:6)
「そしてそこでへびからのがれて、一年、二年、また、半年の間、養われることになっていた。」(ヨハネの黙示録12:14)
「42か月のあいだ活動する権威が与えられた。」(ヨハネの黙示録13:5)
と対応していて,共に1260年の期間を表しています。42ケ月×30日=1260日=3,5年×360日ですね。
そして、その起点はローマ教皇レ
オ3世が、フランク王国カール大帝に戴冠することで神聖ローマ帝国が誕生しカール大帝の軍事力を背景にローマ教皇が地上の王となった西暦800年になります。
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ラファエロ「カール大帝の戴冠式」
ヴァチカン博物館

☆☆☆
「『しかし審判が行われ、彼の主権は奪われて、永遠に滅び絶やされ、国と主権と全天下の国々の権威とは、いと高き者の聖徒たる民に与えられる。彼らの国は永遠の国であって、諸国の者はみな彼らに仕え、かつ従う』。」(7:26~27)
これは先に10節から14節、18節、22節で解説したとおりです。
当ブログの「ヨハネの黙示録第12章の解説 まとめ」などでも詳しく見ましたが、教皇の認可を受けイエズス会の指導の元、白人列強がアジア、アフリカ、南北アメリカ大陸で悪事の限りを尽くしたことが厳しく裁かれることを指します。
また、当ブログの“金融”や“ワクチン”や“TPP”のカテゴリーで検索していただいたら出てくる記事を読んで頂くとわかるとおり、「ローマクラブ・リポート」などのふざけた答申を受けて、爬虫類人の支配する白人帝国主義者たちが人類削減計画を実行し、世界の中央銀行をその手におさめるため貧困と失業と戦争と争いを生み出していることが厳しく裁かれることを指します。
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「この女は紫と赤の衣をまとい、金と宝石と真珠とで身を飾り、憎むべきものと自分の姦淫の汚れとで満ちている金の杯を手に持ち、…」(黙示録17:4)
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紫と赤の衣を身にまとい、
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金と宝石と真珠とで身を飾り、
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憎むべきものと自分の姦淫の汚れとで
満ちている金の杯を手に持つ教皇
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「彼女と姦淫を行い、贅沢を欲しいままにしていた地の王たちは、彼女が焼かれる火の煙を見て、彼女のために胸を打って泣き悲しみ、彼女の苦しみに恐れをいだき、遠くに立って言うであろう、『ああ、災いだ、大いなる都、不落の都、バビロンは、災いだ。お前に対する裁きは、一瞬にしてきた』。」(黙示録18:9~10)


☆☆☆
「その事はここで終った。われダニエルは、これを思いまわして、非常に悩み、顔色も変った。しかし、私はこの事を心に留めた」。」(7:28)
これは読んだまんまですね。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

このように2章と7章(は同じ)、8章、11章で少しずつ違いがありますが、同じことをダニエル書はくり返していますね。また大きなくり返しの中でも再度の小さなくり返しが何度でもあります。
その同じくり返しの中の差異を研究することが、未来の「世の終わり」の預言を解く鍵になるわけです。
そして、このダニエル書の研究をとおして万有引力の祖、物理学者アイザック・ニュートン

「ヨハネの黙示録」が、古代
、現在、未来の三つの時代について預言していることを発見したのです。


以下は
ニュートンの予言―2060年、世界は滅亡する
からの引用です。

ニュートンは『ダニエル書』の
(タコ注:くり返しとその違いの)
解読を通じて、新約聖書『ヨハネの黙示録』が“古代、中世、未来”の3つの時代についての予言をしており、それが“シンクロニシティに基づいている”ということを発見したのです。

以上引用終わり。

当ブログの「シンクロニシティ」などでも紹介しましたが、アメリカ合衆国のリンカーン大統領とケネディ大統領には、時空を超えた偶然の一致シンクロニシティ(共時性)があります。
image(クリックで拡大)

まさに、
『時と場所と役者を変えて、
“歴史は繰り返される”。』
という言葉どおりです。

そして、この
シンクロニシティ
=共時性が

「ヨハネの黙示録」と
「ダニエル書」を解く
鍵になるのです。

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□ダニエル書第9章の解説
「メデアびとアハシュエロスの子ダリヨスが、カルデヤびとの王となったその元年、
すなわちその治世の第一年に、われダニエルは主が預言者エレミヤに臨んで告げられたその言葉により、エルサレムの荒廃の終るまでに経ねばならぬ年の数は70年であることを、文書によって悟った。
それで私は、わが顔を主なる神に向け、断食をなし、荒布を着、灰をかぶって祈り、かつ願い求めた。
すなわち私は、わが神、主に祈り、懺悔(懺悔)して言った、「ああ、大いなる恐るべき神、主、おのれを愛し、おのれの戒めを守る者のために契約を保ち、慈(いくつ)しみを施される者よ、
我々は罪を犯し、悪を行い、邪(よこしま)なふるまいをなし、背いて、あなたの戒めと、掟を離れました。
我々はまた、あなたのしもべなる預言者たちが、あなたの名をもって、我々の王たち、君たち、先祖たち、および国のすべての民に告げた言葉に聞き従いませんでした。
主よ、正義はあなたのものですが、恥は我々に加えられて、今日のような有様です。すなわちユダの人々、エルサレムの住民および全イスラエルの者は、近き者も、遠き者もみな、あなたが追いやられた全ての国々で恥をこうむりました。これは彼らがあなたにそむいて犯した罪によるのです。
主よ、恥は我々のもの、我々の王たち、君たちおよび先祖たちのものです。これは我々があなたにむかって罪を犯したからです。
あわれみと、赦しは我々の神、主のものです。これは我々が彼にそむいたからです。
また我々の神、主のみ声に聞き従わず、主がそのしもべ預言者たちによって、我々の前に賜わった律法を行わなかったからです。
まことにイスラエルの人々は皆あなたの律法を犯し、離れ去って、あなたのみ声に聞き従わなかったので、神のしもべモーセの律法にしるされたのろいと誓いが、我々の上に注ぎかかりました。これは我々が神にむかって罪を犯したからです。
すなわち神は大いなる災を我々の上にくだして、さきに我々と、我々を治めたつかさたちにむかって告げられた言葉を実行されたのです。あのエルサレムに臨んだような事は、全天下にいまだかつてなかった事です。
モーセの律法にしるされたように、この災はすべて我々に臨みましたが、なお我々の神、主の恵みを請い求めることをせず、その不義を離れて、あなたの真理を悟ることをもしませんでした。
それゆえ、主はこれを心に留めて、災を我々に下されたのです。我々の神、主は、何事をされるにも、正しくあらせられます。ところが、我々はそのみ声に聞き従わなかったのです。
我々の神、主よ、あなたは強きみ手をもって、あなたの民をエジプトの地から導き出して、今日のように、み名をあげられました。我々は罪を犯し、よこしまなふるまいをしました。
主よ、どうぞあなたが、これまで正しいみわざをなされたように、あなたの町エルサレム、あなたの聖なる山から、あなたの怒りと憤りとを取り去ってください。これは我々の罪と、我々の先祖の不義のために、エルサレムと、あなたの民が、我々の周囲の者の物笑いとなったからです。
それゆえ、我々の神よ、しもべの祈と願いを聞いてください。主よ、あなたご自身のために、あの荒れたあなたの聖所に、あなたのみ顔を輝かせてください。
わが神よ、耳を傾けて聞いてください。目を開いて、我々の荒れたさまを見、み名をもってとなえられる町をごらんください。我々があなたの前に祈をささげるのは、我々の義によるのではなく、ただあなたの大いなるあわれみによるのです。
主よ、聞いてください。主よ、赦してください。主よ、み心に留めて、おこなってください。わが神よ、あなたご自身のために、これを延ばさないでください。あなたの町と、あなたの民は、み名をもってとなえられているからです」。
私がこう言って祈り、かつわが罪とわが民イスラエルの罪を懺悔し、わが神の聖なる山のために、わが神、主の前に願いをしていたとき、
すなわち私が祈の言葉を述べていたとき、私が初めに幻のうちに見た、かの人ガブリエルは、すみやかに飛んできて、夕の供え物をささげるころ、私に近づき、
私に告げて言った、「ダニエルよ、私は今あなたに、知恵と悟りを与えるためにきました。
あなたが祈を始めたとき、み言葉が出たので、それをあなたに告げるために来たのです。あなたは大いに愛せられている者です。故に、このみ言葉を考えて、この幻を悟りなさい。
あなたの民と、あなたの聖なる町については、70週が定められています。これは咎(とが)を終らせ、罪に終りを告げ、不義をあがない、永遠の義をもたらし、幻と預言者を封じ、いと聖なる者に油を注ぐためです。
それゆえ、エルサレムを建て直せという命令が出てから、メシヤなる一人の君が来るまで、7週と62週あることを知り、かつ悟りなさい。その間に、しかも不安な時代に、エルサレムは広場と街路とをもって、建て直されるでしょう。
その62週の後にメシヤは断たれるでしょう。ただし自分のためにではありません。また来るべき君の民は、町と聖所とを滅ぼすでしょう。その終りは洪水のように臨むでしょう。そしてその終りまで戦争が続き、荒廃は定められています。
彼は一週の間多くの者と、堅く契約を結ぶでしょう。そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう。また荒す者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。こうしてついにその定まった終りが、その荒す者の上に注がれるのです。」(ダニエル書第9章全文)

◇◇◇
「メデアびとアハシュエロスの子ダリヨスが、カルデヤびとの王となったその元年、
すなわちその治世の第一年に、われダニエルは主が預言者エレミヤに臨んで告げられたその言葉により、エルサレムの荒廃の終るまでに経ねばならぬ年の数は70年であることを、文書によって悟った。」(9:1~2)
BC522年、ダニエルはエレミヤ書を読んでエルサレムの荒廃が70年続く事を知ります。
「この国は全部、廃墟となって荒れ果て、これらの国々はバビロンの王に70年仕える。70年の終わりに、わたしはバビロンの王とその民、・・主の御告げ。・・またカルデヤ人の地を、彼らの咎のゆえに罰し、これを永遠に荒れ果てた地とする。」(エレミヤ25:11-12節)
「バビロンに70年の満ちるころ、私はあなたがたを顧み、あなたがたに私の幸いな約束を果たして、あなたがたをこの所に帰らせる。わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。・・主の御告げ。・・それは災いではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。あなたがたがわたしを呼び求めて歩き、わたしに祈るなら、私はあなたがたに聞こう。もし、あなたがたが心を尽くして私を捜し求めるなら、私を見つけるだろう。私はあなたがたに見つけられる。・・主の御告げ。・・私は、あなたがたの捕われ人を帰らせ、私があなたがたを追い散らした先のすべての国々と、すべての場所から、あなたがたを集める。・・主の御告げ。・・私はあなたがたを引いて行った先から、あなたがたをもとの所へ帰らせる。」(エレミヤ29:10-14節)
第2次バビロン捕囚と神殿破壊がBC586、神殿再建がBC516でちょうど70年ですね。

◇◇◇
「それで私は、わが顔を主なる神に向け、断食をなし、荒布を着、灰をかぶって祈り、かつ願い求めた。
すなわち私は、わが神、主に祈り、懺悔(懺悔)して言った、『ああ、大いなる恐るべき神、主、おのれを愛し、おのれの戒めを守る者のために契約を保ち、慈(いくつ)しみを施される者よ、
我々は罪を犯し、悪を行い、邪(よこしま)なふるまいをなし、背いて、あなたの戒めと、掟を離れました。
我々はまた、あなたのしもべなる預言者たちが、あなたの名をもって、我々の王たち、君たち、先祖たち、および国のすべての民に告げた言葉に聞き従いませんでした。
主よ、正義はあなたのものですが、恥は我々に加えられて、今日のような有様です。すなわちユダの人々、エルサレムの住民および全イスラエルの者は、近き者も、遠き者もみな、あなたが追いやられた全ての国々で恥をこうむりました。これは彼らがあなたにそむいて犯した罪によるのです。
主よ、恥は我々のもの、我々の王たち、君たちおよび先祖たちのものです。これは我々があなたにむかって罪を犯したからです。
あわれみと、赦しは我々の神、主のものです。これは我々が彼にそむいたからです。
また我々の神、主のみ声に聞き従わず、主がそのしもべ預言者たちによって、我々の前に賜わった律法を行わなかったからです。
まことにイスラエルの人々は皆あなたの律法を犯し、離れ去って、あなたのみ声に聞き従わなかったので、神のしもべモーセの律法にしるされたのろいと誓いが、我々の上に注ぎかかりました。これは我々が神にむかって罪を犯したからです。
すなわち神は大いなる災を我々の上にくだして、さきに我々と、我々を治めたつかさたちにむかって告げられた言葉を実行されたのです。あのエルサレムに臨んだような事は、全天下にいまだかつてなかった事です。
モーセの律法にしるされたように、この災はすべて我々に臨みましたが、なお我々の神、主の恵みを請い求めることをせず、その不義を離れて、あなたの真理を悟ることをもしませんでした。
それゆえ、主はこれを心に留めて、災を我々に下されたのです。我々の神、主は、何事をされるにも、正しくあらせられます。ところが、我々はそのみ声に聞き従わなかったのです。
我々の神、主よ、あなたは強きみ手をもって、あなたの民をエジプトの地から導き出して、今日のように、み名をあげられました。我々は罪を犯し、よこしまなふるまいをしました。
主よ、どうぞあなたが、これまで正しいみわざをなされたように、あなたの町エルサレム、あなたの聖なる山から、あなたの怒りと憤りとを取り去ってください。これは我々の罪と、我々の先祖の不義のために、エルサレムと、あなたの民が、我々の周囲の者の物笑いとなったからです。
それゆえ、我々の神よ、しもべの祈と願いを聞いてください。主よ、あなたご自身のために、あの荒れたあなたの聖所に、あなたのみ顔を輝かせてください。
わが神よ、耳を傾けて聞いてください。目を開いて、我々の荒れたさまを見、み名をもってとなえられる町をごらんください。我々があなたの前に祈をささげるのは、我々の義によるのではなく、ただあなたの大いなるあわれみによるのです。
主よ、聞いてください。主よ、赦してください。主よ、み心に留めて、おこなってください。わが神よ、あなたご自身のために、これを延ばさないでください。あなたの町と、あなたの民は、み名をもってとなえられているからです』。
私がこう言って祈り、かつわが罪とわが民イスラエルの罪を懺悔し、わが神の聖なる山のために、わが神、主の前に願いをしていたとき、
すなわち私が祈の言葉を述べていたとき、私が初めに幻のうちに見た、かの人ガブリエルは、すみやかに飛んできて、夕の供え物をささげるころ、私に近づき、
私に告げて言った、『ダニエルよ、私は今あなたに、知恵と悟りを与えるためにきました。
あなたが祈を始めたとき、み言葉が出たので、それをあなたに告げるために来たのです。あなたは大いに愛せられている者です。故に、このみ言葉を考えて、この幻を悟りなさい。』」(9:3~23)
これは読んだまんまですね。

◇◇◇
「あなたの民と、あなたの聖なる町については、70週が定められています。これは咎(とが)を終らせ、罪に終りを告げ、不義をあがない、永遠の義をもたらし、幻と預言者を封じ、いと聖なる者に油を注ぐためです。」(9:24)
「あなたの民とあなたの町」とはユダヤ民族とエルサレムを指します。
「70週」の週とは、原語ではシャーブイームで単に「七」を現し、ここでは7年間を意味します。よって「70週」は、70×7年であり、490年を表します。
「咎」とは、人から責められたり非難されたりするような行為、あやまち、しくじり、または罰されるべき行為または罪、非難されるような欠点を言います。

この「咎と罪と不義」によって神に見放された?ユダヤ民族と荒廃したエルサレムに対して、「永遠の義をもたらし、幻と預言者を封じ、いと聖なる者に油を注ぐ」ために「70週が定められている」と天使が告げます。
「聖なる者に油を注ぐ」とありますが、「油を注がれた者」とはヘブル語で「メシア」と言い、ギリシャ語に直すと「キリスト」になります。イスラエルでは、大祭司や王はその任命式で頭から油を注がれましたが、後代になって「救い主」という意味を持つようになりました。

◇◇◇
「それゆえ、エルサレムを建て直せという命令が出てから、メシヤなる一人の君が来るまで、7週と62週あることを知り、かつ悟りなさい。その間に、しかも不安な時代に、エルサレムは広場と街路とをもって、建て直されるでしょう。」(9:25)
エルサレム再建命令は都合三回下されています。
1回目はアケメネス朝ペルシャのキュロス大王によるユダヤ人帰還命令と神殿再建令。
2回目はダレイオス1世の治世第2年のBC520年6月1日、預言者ハガイによる神殿再建令。
3回目はアルタクセルクセス王による神殿再建令
です。
BC538年のキュロスの神殿再建命令により、ゼルバベル率いる42.360人(エズラ2:64)のユダヤ人たちが4ヶ月かけてエルサレムに帰還します(エズラ記1:1)。
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ゼルバベル

そして535年に神殿工事を開始してから2年2ヶ月にエルサレム神殿の礎石(そせき)が据(す)えられます(エズラ記3:10)。
「彼らも『主は恵み深く、イスラエルに対する慈しみは永久(とこしえ)に』と唱和して、主を賛美し、感謝した。主の神殿の基礎が据えられたので、民も皆、主を賛美し大きな叫び声をあげた。昔の神殿を見たことのある多くの年取った祭司、レビ人、家長たちは、この神殿の基礎が据えられるのを見て大声をあげて泣き、また多くの者が喜びの叫び声をあげた。人々は喜びの叫び声と民の泣く声を識別することが出来なかった。民の叫び声は非常に大きく、遠くまで響いたからである。」(エズラ記3:11~13)」

しかし、新バビロニア帝国の強制移住政策でエルサレムの近辺に住んでいた現地住民(サマリヤ人)の協力を断ったことから、サマリヤ人の恨みを買い(エズラ記4・1~4)、彼らはペルシャの参議官を買収し(エズラ記4:5)、神殿再建工事は武力によってダレイオスの治世第2年まで15年間中断します(エズラ記4:24)。

が、やがてダレイオス1世の治世第2年のBC528年6月1日、預言者ハガイによって天の神様による「神殿再建命令」がユダの総督ゼルバベルと大祭司ヨシュアに下ります(ハガイ1:1)。そして、6月24日には彼らだけでなく、預言者ハガイによって残りの全てのユダヤ人に「神殿再建命令」下ります。
同年6月24日に神殿再建工事は再開(ハガイ書1:15)され、BC516年、ダレイオス1世の治世第6年アダル(12)の月の3日、第2神殿が完成しました。BC586年のネブカドネザル2世率いる新バビロニアによる神殿破壊からちょうど70年目でした。ここに先に見た通り預言者エレミヤの預言が成就します(エレミア25:11~12、29:10)。

しかし、神殿は再建されましたが、エルサレム市街は破壊の跡も生々しく、町の広場や街路はその後も58年間にわたって、荒れるにまかせて放置されていたのです。
何故なら神殿再建により、意気の上がった急進派ユダヤ人達はユダヤ総督シェシュバツァル(ユダ王国最後の王の四男?)?またはその子孫を王に仕立ててペルシャからの独立を図ります。ところが、ユダ家擁立(ようりつ)に反対する部族の密告で、ペルシャ軍はエルサレムを放囲。シェシュバツァルまたはその子孫は、イスラエルがペルシャに刃向かう意志が無い事を示すために、自ら犠牲となり処刑されます(イエス・キリストの雛形:ひながた)。
こうして、包囲は解除されたのですが、再建された神殿が再び破壊されるなどという事態を避けるため、ユダヤはペルシャの属国として生きていくしかありませんでした。
よって、エルサレム市外の城壁や門を修理し、広場や街路を整備することは“謀反(むほん)の意志あり”、と捉(とら)えられかねない為に、エルサレムは荒れるがままに放置されたのです。これではエルサレムが復興したとは、とても胸を張っては言えない状況ですね。

そこで、真の復興はペルシャの王アルタクセルクセス一世(映画『300』で描かれているクセルクセス王の子供:在位BC465-424。父の暗殺後即位)による、BC457年のエルサレム再建命令を待たなければならなかったのです。
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アルタクセルクセス1世

BC457年、アルタクセルクセス1世(エズラ記ではアルタシャスタ王)は、次のような命令を出して、律法学者エズラをエルサレムに向かわせました。
「諸王の王アルタシャスタ、天の神の律法の学者である祭祀エズラに送る。私は命を下す。我が国のうちにいるイスラエルの民およびその祭司、レビ人の内、全てエルサレムへ行こうと望むものは皆、あなたと共に行くことができる。・・・天の神の宮のために、天の神によって命じるところは、すべて正しくこれを行なえ。・・・エズラよ、あなたは、あなたの手にあるあなたの神の知恵に従って、司(つかさ)や裁判官を任命し、川向こう(パレスチナ)の州にいるすべての民、すなわちあなたの神の律法を知っているすべての者を裁かせよ。また、これを知らない者に、あなたがたは教えよ。」(エズラ書7:12~25から抜粋)
これを受けたエズラは、約1500名のユダヤ人を連れてエルサレムに帰還し、エルサレム再建に向けて動き始めました。
つまり、(三度目の正直である)
BC457年(※)こそ、真の神殿再建命令の年なのです。


※アルタクセルクセス王の第7年は、①ギリシャのオリンピア年代記、②エジプトのプトレマイオスの法典、③ユダヤのエレファント・パピルス、④バビロニア粘土板、というの4つの資料で、「BC458年春のニサン(第1)の月(西暦の3~4月)から、BC457年春のアダル(第12)の月(西暦2~3月)まで」という点で完全に一致しているそうです。

やがて、ネヘミヤの指導によってBC444年に城壁と門の修復も終わり、
BC457から数えて初めの7週にあたる7×7=49年後の408年には、広場と街路を持ってエルサレムは近代都市として復活します。そして預言者アモスを旧約聖書における最後の預言者として預言が封印されます。
「その間に、しかも不安な時代に、エルサレムは広場と街路とをもって、建て直されるでしょう。」
いまだアケメネス朝ペルシャの支配下の中ですが、
こうして初めの7週の預言が成就します。

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イスラエル博物館にあるヘロデ大王(BC73~BC4)
時代の第二神殿とエルサレム市内の模型

さらに「メシヤなる一人の君が来るまで、7週と62週」あるという天使の預言どおり、
BC457年から7週+62週の68週に当たる483年(69×7)後のAD27年秋、イエスが洗礼者ヨハネに洗礼を受けて、福音を述べ伝える公生涯に入ります。

それは、はじめの7週の預言が成就したBC408年から62週=434年後に当たります。

あれェ?
483-457と434-408は26じゃないの?
という方もおられるでしょうが、西暦0年は存在しないので1をプラスして27年になります。
ここが間違いやすいとこですね。(^_^;)

このキリストが福音を述べ伝え始めた年である紀元27年秋は、「皇帝テベリオ在位の第15年」(ルカ3:1)、またヘロデ神殿建設開始(BC19年)から46年目頃(ヨハネ2:20)という聖書の記述とも一致しています。
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第2代皇帝ティベリウス

まさにBC522にダニエルが天使に告げられた、549年も前の預言のとおりですね。
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ヘロデ大王

◇◇◇
「その62週の後にメシヤは断たれるでしょう。ただし自分のためにではありません。また来るべき君の民は、町と聖所とを滅ぼすでしょう。その終りは洪水のように臨むでしょう。そしてその終りまで戦争が続き、荒廃は定められています。」(9:26)
「自分の罪や咎のせいでなくメシヤは断たれる」とは、イエスが杭刑で殺されることを指しています(しかし、その3日後に生き返ります)。当ブログの「マリアの処女懐胎について まとめ」で見たように、その犠牲の血が岩の裂け目を伝ってアダムの棺に降りかかり、人類の原罪=アダムの背きが許されたことをも意味しています。

「来るべき君」とは、古代ローマ帝国と21世紀に現れる復興ローマ帝国を指します。第7代皇帝(シーザーことユリウス・カエサルを入れると8代目)ウェスパシアヌスの子ティトス(第8代皇帝)によって西暦70年にエルサレム市内の建物と城壁は破壊され神殿も破壊されます。その廃墟のただ残骸の一つが「嘆きの壁」と呼ばれる壁です。
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ウェスパシアヌス
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左ティトス・ウェスパシアヌスと
右が弟のティトス・ドミティアヌス
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嘆きの壁で祈るユダヤ人

8月17日に神殿に侵入したローマ軍の攻城機械が、8月25日頃にたまたま神殿の壁に接触したところ、壊れた壁から神聖な供え物である財宝が出てきました。するとたちまちローマ兵たちの間に「ユダヤ人は壁の中に財宝を隠しているぞ!」というデマが広まり、財宝欲しさにエルサレム城内の壁という壁が壊されたのです。こうしてイエスの預言が成就します。
「イエスが宮から出て行こうとしておられると、弟子たちは近寄ってきて、宮の建物にイエスの注意を促した。そこでイエスは彼らにむかって言われた『あなたがたは、これら全てのものを見ないか。よく言っておく。その石一つでも崩されずに、そこに他の石の上に残ることもなくなるであろう』。」(マタイ24:1~:2)

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74年に陥落したマサダ要塞

さらに130年、ローマ皇帝ハドリアヌスは突然エルサレム市を自らの氏族名アエリウスにちなんで植民市「アエリア・カピトリーナ」と命名しローマ風の都市に改造すると発表します。
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ハドリアヌス

さらに132年には割礼を禁止し、都市改造計画の中には、エルサレム神殿跡地にユピテル神殿を立てることも含まれていることが判明したため、バル・コクバの乱と呼ばれるユダヤ人の大規模かつ組織的な反乱が発生しました。
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バル・コクバ
「イスラエルの君主」と刻印した銀貨

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バル・コクバを支持したラビ・アキバ

ハドリアヌスは他の属州からも軍団を動員し、135年にベタル要塞の陥落とエルサレムの破壊で反乱を鎮圧します。
この戦争の終結を機に、ユダヤ地方は「属州シリア・パレスティナ」と名称が変更され、ユダヤ人は追放、離散(ディアスポラ)を余儀なくされ、以後、4世紀までエルサレム市内への立ち入りも制限されました。

◇◇◇
「彼は一週の間多くの者と、堅く契約を結ぶでしょう。そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう。また荒す者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。こうしてついにその定まった終りが、その荒す者の上に注がれるのです。」(9:27)
「彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃止する」とは、当ブログの「日本神道の極意」でも見たとおり、彼の血で人類の罪があがなわれた結果、神殿にユダヤ式の犠牲と供え物を捧げる必要がなくなったことをいいます。
70週の預言は、7週と62週、最後の一週に区分されていますが、最後の一週はまた、さらに半週と半週に分けられています。7年の半分ですから3年半です。
AD27年秋、イエスが洗礼者ヨハネに洗礼を受けて、福音を述べ伝える公生涯に入りますが、
その3年半後の西暦31年春にイエスは処刑されます。
公生涯においてイエスは、ユダヤで年一度開かれる「過越の祭」を三度(ヨハネ2:13、5:1、6:4、)経験し、四度目の過越の祭の時に杭刑の死をとげました。

ここまでみたように、
まさにBC522にダニエルが天使に告げられた、553年も前の預言のとおりですね。

「荒らす者」とは当ブログの「ダニエル書第11章と8章の解説」でも詳しく見ましたが、アンティオコス4世エピファネスと未来に現れる偽キリストを指します。
「またオリブ山で座っておられると、弟子たちが、密かにみもとに来て言った、『どうぞお話しください。いつ、そんなことが起るのでしょうか。あなたがまたおいでになる時や、世の終りには、どんな前兆がありますか』。そこでイエスは答えて言われた、『人に惑わされないように気をつけなさい。多くの者が私の名を名のって現れ、自分がキリストだと言って、多くの人を惑わすであろう。(中略)しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。そしてこの御国(みくに)の福音は、すべての民に対してあかしをするために、全世界に宣(の)べ伝えられるであろう。そしてそれから最後が来るのである。
預言者ダニエルによって言われた荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つのを見たならば(読者よ、悟れ)、そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。屋上にいる者は、家からものを取り出そうとして下に降りるな。畑にいる者は、上着を取りにあとへ戻るな。その日には、身重の女と乳飲み子をもつ女とは、不幸である。あなたがたの逃げるのが、冬または安息日にならないように祈れ。その時には、世の初めから現在に至るまで、かつて無く今後も無いような大きな患難が起るからである。』」(マタイ24:3~21)

「憎むべき者」とは「悪魔でありサタンである龍、すなわち、かの年を経たへび(20:2)」であり、かつ地下に閉じ込められている堕天使セミアザスやアザエールの長、レプティリアンの親玉のことでしょう。

「翼に乗って来る」とは、こんな感じでしょうか?
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原田直次郎「騎龍観音」明治22年
東京国立近代美術館

「定まった終りが、その荒す者の上に注がれるのです。」
とは、先に「彼は海と麗しい聖山との間に、天幕の宮殿を設けるでしょう。しかし、彼はついにその終りにいたり、彼を助ける者はないでしょう。(ダニエル11:45)」「しかし、獣は捕えられ、また、この獣の前でしるしを行って、獣の刻印を受けた者とその像を拝む者とを惑わしたにせ預言者も、獣と共に捕えられた。そして、この両者とも、生きながら、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。(黙示録19:20)」で見たとおりです。

以下は
完全解読 70週の預言
からの引用です。

□「70週」には予型がある
私たちは70週のうち、最初の69週(メシヤ到来までの期間)と、続く半週(キリストの3年半の公生涯)を見ました。計"69週半"になります。
では、70週の最後の半週 ― 3年半は、どこに見ることができるのでしょうか。
最後の3年半は、じつは"69週半"の直後に続くものではなく、ある期間を隔てた将来 ― 世の終末の時代に属するものです。
それを見るために、ここで一つの興味深い事実に、目を留めましょう。
「70週の預言」には、実は一つの"予型"があるのです。
69週半 ― 486年と半年という期間は、イスラエルの歴史に、もう一つ見ることができます。
それは"シナイ山で律法が授与された時から、ソロモン神殿完成までの期間"です。


まず、シナイ山で律法が授与された時期を見てみると、それは出エジプトがなされた年のユダヤ暦「第三の月、シバンの月」(出エジプト19:1)でした。
一方、ソロモン神殿について見てみると、旧約聖書・第一列王記6:1に、こう記されています。
「イスラエル人がエジプトの地を出てから480年目、ソロモンがイスラエルの王となってから4年目に、ソロモンは主の家の建設に取りかかった」
神殿の建設は、ソロモンの治世第4年 ― 出エジプト後「480年目」に開始されました。そして建設開始後、7年を経て、神殿は完成しました。
「(ソロモンの治世の)第11年目のブルの月、すなわち第8の月に、神殿のすべての部分が、その明細通りに完成した。これを建てるのに7年かかった」(一列王6:38)。
すなわち
ソロモン神殿は、出エジプトから487年目にあたる第8(マルヘシュバン)の月に、完成したのです。
一方シナイ山における律法授与は、出エジプトの年の第3の月でした。
この「487年目」は、最初の年も数に入っています。
ですから実質的に

ソロモン神殿は、律法授与から数えて"486年と半年の後"
に完成した、ということになります。


“486年半”は、69週半であり、私たちが今まで見てきた“エルサレム再建命令からキリストの死までの期間
と、ピッタリ一致しています。

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私たちはさらに、"律法授与からソロモン神殿完成まで"と"エルサレム再建命令からキリストの死まで"の間に、深い対応関係を見いだすことができます。
たとえば、かつてシナイ山においてイスラエルの民は、カナンの地に行って国を興す命令を、神から受けました。また律法を与えられ、民の信仰は刷新されました。
同様に、紀元前457年にエルサレム再建の命令が出されたとき、エズラによって律法が説かれ、民の信仰は刷新されました。
ユダヤ人は今も、エズラを律法に基づいて宗教改革を行なった人物として、しばしば"第二のモーセ"とも呼び、深く尊敬しています。このことも、両者の対応関係の一つとみることができるでしょう。
また、キリストはあるとき、ご自分の体を「神殿」と呼ばれました。そして「神殿を壊しても三日で建て上げる」と言って、ご自分の死と復活を予告されました(ヨハネ2:21)。このことも、ソロモン神殿との対応関係の上で興味深いことです。
つまり、
律法授与の69週半の後にソロモン神殿が完成しました。
ちょうどそのように、
エルサレム再建命令とエズラの律法による改革の69週半の後に
神殿なるキリストの体の死と復活、
また教会の誕生があった
のです。

このように、両者は互いに深い対応関係にあることがわかります。"律法授与からソロモン神殿完成"までの期間は、ある意味で"エルサレム再建命令からキリストの死・復活・教会誕生"までの期間の、予型であった
、と見ることができるのです。

□最後の半週は不定期の期間を隔てて後の時代に属する

この予型を、さらに深く見て行きましょう。
紀元前950年にソロモン神殿が完成したのち、しばらくたって紀元前586年に、ソロモン神殿はバビロン軍によって破壊されました。
その後紀元前536年に、バビロンからユダヤ人の第一次帰還民が、エルサレムにやって来ます。さらに515年には、神殿も再建されました。この再建された神殿が、ゼルバベル神殿です。

さて紀元前167年になって、エルサレムは、"約三年半にわたって"異邦人によって踏み荒らされました。アンティオコス4世・エピファネスが、神殿に土足で踏み入り、そこに偶像を設置したのです。
これが、ダニエル書11・31で言われている「荒らす憎むべきもの」(荒らす忌むべきもの)です。
エピファネスは、「常供のささげ物を取り除き」(ダニエル書11:31)、ゼウス像を置き、神殿を遊興と淫乱の場所としました。
その後、ユダヤ人の間にマッカビーのユダという人物が現われ、神殿をユダヤ人の手に取り戻し、回復しました。神殿は清められ、祭儀は再開されました。
そのすぐ後、エピファネスは、陣中で急死します。紀元前164年春のことでした(Ⅰマカバイ記6:1~16)。
じつは、エピファネスがエルサレムを占領したのは、紀元前167年秋のことでした(Ⅰマカバイ記Ⅰ;38、Ⅱマカバイ記6:1)。
したがって、エピファネスによるエルサレム占領からエピファネスの死までの期間は、約三年半でした。
この三年半――すなわち半週は、私たちが予型としてみた最初の六九週半に続く、最後の半週です。
エピファネスは、約3年半(半週)にわたって神殿を踏み荒らしました。

これが予型時代における"70週"ですが、さらに私たちは、アンティオコス4世・エピファネスの名前の数字が「666」であったということにも、注意を払うべきでしょう。
彼の略名として用いられたA・4・エピファネスをギリシャ語で表記し、そのギリシャ語アルファベットに対応する数字をすべて足すと、666になるのです。

次に、「70週の預言」で言われた期間について見てみましょう。これも、予型の"70週"と同様の過程を経て、完結するでしょう。
すなわち、幾つかの対応する出来事と、不定期の期間を経て、
預言の「70週」は、終末の時代の来たるべき最後の"半週"
をもって完結するのです。

それを見てみましょう。

キリストの死後しばらくして、
紀元70年に、ローマ軍はエルサレムにあったヘロデ神殿を破壊しました。これは、予型時代における"ソロモン神殿滅"に対応するものです。
70週の預言-ダニエル書9章26節を、見てみましょう。
「その62週の後に、メシアは断たれるでしょう。ただし、自分のためではありません。また来たるべき君の民は、町と聖所とを滅ぼすでしょう。その終わりは、洪水のように臨むでしょう。そしてその終わりまで戦争が続き、荒廃は定められています」。
メシアが人々の為に死なれた後、しばらくして、「来たるべき君の民」は、エルサレムの町と聖所(神殿)を滅ぼす、と言われています。これが、紀元70年に起こった事です。
「来たるべき君」は、ローマ帝国の王をさします。ローマはエルサレムの町と、神殿(ヘロデ神殿)とを完全に破壊しました。
その終わりは、じつに「洪水のように臨み」ました。ローマ軍の攻撃は「終わりまで続き」、あのマサダの砦でユダヤ人が壮絶な最期を遂げるまで、戦闘が繰り広げられたのです。エルサレム壊滅後、生き残ったユダヤ人は、マサダの砦で戦い、そこで壮絶な最後を遂げました。
次に、20世紀の1948年になって、ユダヤ人は全世界よりの帰還を果たし、パレスチナにイスラエル共和国を建国しました。
これは、予型時代における"バビロンよりのユダヤ人帰還"に対応するものです。

ここまでは、今までに起こった出来事です。次に、時代は将来に入ります。

レムナント先月号で述べたように、近い将来、エルサレムにユダヤ教の神殿が再建されるでしょう。それは「第三神殿」と呼ばれています。これは、予型時代における"ゼルバベル神殿建設"に対応するものです。
そして次に、これら不定期の期間を経て、やがて第三神殿が"三年半にわたって"踏み荒らされる期間が、やって来ます。

「獣」と象徴的に呼ばれる世界的独裁者が、三年半にわたって活動し、エルサレムと神殿とを踏み荒らすのです。このことは、『ヨハネ黙示録』でも預言されています。

「この獣は、傲慢なことを言い、穢(かが)し事を言う口を与えられ、42ヶ月活動する権威を与えられ・・・(ヨハネの黙示録13:5)。」

この「獣」(独裁者)は、サタンに権威を与えられ(ヨハネの黙示録13:4)、42か月、すなわち三年半の間活動するのです。この「獣」の数字は「666」だ、と言われています(ヨハネの黙示録13:18)。彼はじつに、エピファネスの再来的人物なのです(黙示録17:8)。

「獣」はまた、"復興ローマ帝国の君主"と見られるでしょう。ここで深く解説はしませんが、ダニエル書は、終末の時代にローマ帝国が"復興ローマ帝国"として復活する、と述べているのです(ダニエル書7:23~27)。
その王が、「獣」です。
あのヒトラーが建設しようとした「ドイツ第三帝国」は、ローマ帝国を復興させようとした試みであったことは、よく知られています。ヒトラーはそれに失敗しましたが、終末の「獣」は、ローマ帝国の強権を復興させるでしょう。
獣は、「神の宮(神殿)の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。」(Ⅱテサロケニアの信徒への手紙2:4)。

彼は、かつてアンティオコス4世エピファネスがしたように、第三神殿に「荒らす憎むべきもの」を設置するのです。

■荒らす憎むべきものは二度立つ
「七〇週の預言」最終節を見てみましょう。
「彼は、一週のあいだ多くの者と、堅く契約を結ぶでしょう。そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう。また荒らす者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。こうしてついにその定まった終わりが、その荒らす者の上に注がれるのです」。
「彼」は、前節(26節)にあるエルサレムを破壊する「来たるべき君」を指しています。つまりローマ帝国の王です。しかし、それはまた、復興ローマ帝国の王でもあります。「彼」は、終末の時代においては、「獣」と象徴的に呼ばれる人物として現われるのです。
彼 - 獣は、多くの者と「堅い契約」を結びます。すなわち、人々を「巧言をもって堕落させ」(ダニエル書11:32)、信仰を捨てた者たちや彼につく人々を、「重く取り立てる」(同11:30)のです。
また獣は、三年半にわたって第三神殿を踏み荒らし、神殿の「犠牲と供え物とを廃する」でしょう。
彼は最後の一週の「週の半ばに犠牲と供え物を廃する」 - すなわち最後の半週のあいだ、神殿を踏み荒らすのです。
しかし、口語訳の次の言葉 - 「荒らす者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう」は、あまり翻訳が良くないようです。この箇所に関してはむしろ、新改訳のように、「荒らす忌むべきものが、翼に現われる」の方が良いでしょう。この「翼」は、70人訳聖書(旧約聖書の古代ギリシャ語訳)で「神殿」と訳されていることからもわかるように、神殿を表しています。つまり、「荒らす忌むべきもの」すなわち「荒らす憎むべきもの」が神殿に現われる、という意味なのです。

これは、獣が第三神殿を踏み荒らし、そこで自分を神と宣言し、自分の偶像を設置することを言っています。
そのあと、「定まった怒りが、その荒らす者の上に注がれ」ます。
「神の怒りがあらわされ、キリストが再来」して、その力強い御手をもって獣を滅ぼされるのです。これが、いわゆる「ハルマゲドンの戦い」です(黙示録16:16、19:19~21)。

このように、不定期の期間を隔てて世の終末の時代になって、最後の半週の時があります。獣によって「荒らす憎むべきもの」が神殿に立てられる三年半の時があるのです。

70週の預言は、こうして完結します。
キリストの死までの69週半と、
終末の時代の半週とで合計70週となり、
預言された時代の出来事は完結するのです。


以上引用終わり。

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何故、ヨハネの黙示録に紀元前6世紀もの昔の「バビロン」の名前が出てくるかは、表を見れば一目瞭然ですね。(^.^)

このように
ダニエル書とヨハネの黙示録は、
『時と場所と役者を変えて、“歴史は繰り返される”。』
ということを通じて、我々人類に警告してくれているわけですね。


【関連年表】
BC597年
ユダ王エホヤキン(とエゼキエル)、バビロン捕囚(ダニエル1:1~2)
ネブカドネツァル王、少年ダニエル(ベルテシャツァル)らを召しあげる(ダニエル1:3~7)


BC592
エゼキエル、預言者として召命。
後にダニエル書について言及(14:14 14:20 28:3)。

BC539
ペルシャ・メディナ連合王国のキュロス2世、新バビロニア帝国を併合。
ユダヤ人に神殿再建命令(エズラ1:3)
imageキュロス大王

BC537 総督ゼルバベル(エズラ1:11)と、大祭司ヨシュア(エズラ2:2)率いるユダヤ人(エズラ2:64)がイスラエルに帰国(エズラ2:70)。

BC522
ダレイオス1世の治世第一年、ダニエル『70週の預言』を受ける(ダニエル9:1)
imageダレイオス王
image宮殿の浮き彫り
image近衛兵射手の浮き彫り
imageダレイオス王の作ったペルセポリス
のパノラマ写真。クリックで拡大


BC521
ダレイオス1世の治世第二年六月一日、預言者ハガイ『神殿再建令』を下す。
24日、工事再開(ハガイ1:15)。
7月21日、ゼルバベルとヨシュアを激励(ハガイ2:1)。
8月、ゼカリヤ召命(ゼカリヤ1:1)。
9月24日、神殿の基礎が置かれる。ゼルバベル、油を注がれる(ハガイ2:23)。
11月28日、ゼカリヤ八つの幻を見る(ゼカリヤ1:7)。

BC520
ダレイオス1世の治世第三年、ダニエル最後の預言(ダニエル10:1)。

BC518
断食と回復の預言(ゼカリヤ7:1)。

BC516
ダレイオス一世の治世第六年、第二神殿完成(エズラ6:14~15)。宮が奉納される。
『イスラエルの荒廃が終わる70年目』(ダニエル9:2)。エレミア25:11~12、29:10の預言の成就)。

BC496?
ダニエル書11:2の第四の王で、映画『300(スリー ハンドレット)』にも描かれる、クセルクセス(壮士、男子を支配する者の意)1世、父のダレイオス1世と共同統治に入る。
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クセルクセス1世と
その墓所のあるナクシュ・ロスタム
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BC465
クセルクセス1世、護衛隊長アルタバノスに暗殺される。
暗殺の首謀者とめされる兄ダレイオス2世を殺害しアルタクセルクセス(天の規則に属する国の持ち主の意)一世、即位。
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アルタクセルクセス1世
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同じく
ナクシュ・ロスタム
にある
アルタクセルクセス1世のお墓


BC457
アルタクセルクセス(アルシャスタ)1世の治世第7年、アルタクセルクセス王『エルサレム再建命令』(エズラ7:6~10)を下す。『ダニエル書70週の預言』が始まる。

BC445
アルタクセルクセス(アルシャスタ)1世の第20年キスレウ(第9)の月(西暦で11~12月)、ネヘミヤ、エルサレムの現状を聞く(ネヘミヤ11:~3)。

BC444
アルタクセルクセス1世の第20年(第21年に変わる直前の)ニサン(第1)の月(西暦で3~4月)、ネヘミヤ、アルタクセルクセス1世に城壁の再建許可を得る(2:5~8)。
ネヘミヤ、エルサレムに到着。城壁再建開始(ネヘミヤ3:1~)から52日で城壁再建(ネヘミヤ6:15)。
「町は広くておおきかったが、その内の民はすくなく、家々はまだ建てられていなかった。」(ネヘミヤ7:4)

BC408
エルサレム「広場と街路をもって…」完全修復、BC457年から数えて49年、『ダニエル70週の預言』の始めの7週(7×7)の預言の成就。
最後の預言者アモスで旧約聖書の預言者が封印される。

BC333
アレキサンダー大王、イッソスの戦いでペルシャを破る(ダニエル8:5~7 マカバイ上1:1~4)。ダニエル11:3の預言の成就。
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BC332
ティルス、パレスチナとエジプトを支配下に置く。ゼカリヤ9:9のメシア像
秋、アレキサンダー大王、ダニエル書の写本を受け取る

BC323
アレキサンダー大王(アレクサンドロス三世)死亡。
ディアドコイ戦争勃発
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BC301年
イプソスの戦いで小アジアの王アンティゴノス敗死
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帝国はカッサンドロス朝マケドニア(緑色)、プトレマイオス朝エジプト(青色)、リュシマコス朝トラキア(橙色)、セレウコス朝シリヤ(黄色)の四ヶ国に分裂。ダニエル11:4の預言の成就。

BC250
ギリシャ語70人訳聖書完成

BC219~217
第四次シリヤ戦争(ダニエル11:10~12)

BC190
シリヤ王アンティオコス3世、ローマに敗れる(ダニエル11:18)

BC170~168
第六次シリヤ戦争(マカバイ上1:1~6:28)

BC167
ローマ、シリヤ戦争に介入(ダニエル11:30)。
シリヤ軍エルサレム略奪(マカバイ下5:11~20)、要塞を築く(マカバイ上1:29~35)

第9の月(11~12月)アンティオコス四世エピファネス、エルサレム神殿に「荒らす憎むべきもの」ゼウス像と祭儀を導入(ダニエル8:11~12、マカバイ上1:41~64 マカバイ下6:1~10)
imageアンティオコス四世エピファネス
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BC164
第9の月の25日に反乱軍、アンティオコス4世の出陣の隙にゼウス像を撤去する。

BC163
春アンティオコス四世エピファネス、陣中で病死。「…。しかし、ついに彼は人手によらず滅ぼされるでしょう。」(ダニエル8:25)。
まだ幼いアンティオコス五世エウパトル即位(マカバイ上6:1~17 マカバイ下9)

BC160
シリヤの将軍ニカルノ敗死、ダニエル書8:13~14の成就

BC19
ヘロデ王、エルサレム神殿増築開始
ヘロデ王の第二神殿

AD27
秋、イエス洗礼者ヨハネから受洗、公生涯に入る。
「70週の預言」69週目の預言の成就
「エルサレムを建て直せと言う命令が出てから、メシアなるひとりの君が来るまで、7週と62週あることを知り、かつ悟りなさい。」(ダニエル9:25)

AD31
春イエス断たれる。
ダニエル書「70週の預言」1週の半週の預言成就
「その62週の後にメシアは断たれるでしょう。ただし自分のためではありません」(ダニエル9:26)
「自身の血によって犠牲と供え物を廃止する(ダニエル9:27)」
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正しいイエスの処刑
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ローマ式の処刑。杭は使わす何日も吊るします。
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杭形の準備



当ブログの
秘められた名前と獣の刻印 1
秘められた名前と獣の刻印 2
もどうぞ。

<転載終了>

(^o^)
七つの丘に建設されました。
image『忌まわしいものや、自分の淫らな行いの汚れで満ちた?金の杯』を手に持った?ギリシャ正教の
コンスタンチノーブル全地大主教
ヴァルソロメオス1世

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東京復活大聖堂のイコノスタスに嵌め込まれている生神女のイコン
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しかし、実際は
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インド?古代エジプト!?…?
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単為生殖した爬虫類人イシュタルとタンムズ
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☆☆☆
「私はまた夜の幻のうちに見ていると、見よ、人の子のような者が、天の雲に乗ってきて、日の老いたる者のもとに来ると、その前に導かれた。彼に主権と光栄と国とを賜い、諸民、諸族、諸国語の者を彼に仕えさせた。その主権は永遠の主権であって、なくなることがなく、その国は滅びることがない。」(7:13~14)
これは同じ7章の最後
「『しかし審判が行われ、彼の主権は奪われて、永遠に滅び絶やされ、国と主権と全天下の国々の権威とは、いと高き者の聖徒たる民に与えられる。彼らの国は永遠の国であって、諸国の者はみな彼らに仕え、かつ従う』。」(7:26~27)
に対応します。