In Deepさんのサイトより
http://oka-jp.seesaa.net/article/384473926.html
<転載開始>

▲ 現在のロシア中央部を中心とした各地の気温。 Weatherbell より。
-
新年以来、毎日毎日、地球の横を通り過ぎていく小惑星
先日の記事、
・元旦に発見された小惑星はその翌日に地球を直撃した : そんな始まりを告げた 2014年
2014年01月04日
で、元旦に発見された小惑星がそのまま翌日に地球の大気圏に突入したことを記したのですが、その前後の小惑星の通過状況を見て、またも、やや驚きました。
下の表は、スペースウェザーで毎日更新される「地球近傍小惑星」(地球に接近する軌道を持つ小惑星)の直近の一覧です。

▲ Spaceweather より。
1月 1日から 1月 8日までほとんど毎日のように地球近傍小惑星が通過していったか、あるいは通過する予定であることがわかります。昨年の 12月などはわりと少なかったですので、唐突に増えたというような印象はあります。
http://oka-jp.seesaa.net/article/384473926.html
<転載開始>

▲ 現在のロシア中央部を中心とした各地の気温。 Weatherbell より。
-
新年以来、毎日毎日、地球の横を通り過ぎていく小惑星
先日の記事、
・元旦に発見された小惑星はその翌日に地球を直撃した : そんな始まりを告げた 2014年
2014年01月04日
で、元旦に発見された小惑星がそのまま翌日に地球の大気圏に突入したことを記したのですが、その前後の小惑星の通過状況を見て、またも、やや驚きました。
下の表は、スペースウェザーで毎日更新される「地球近傍小惑星」(地球に接近する軌道を持つ小惑星)の直近の一覧です。

▲ Spaceweather より。
1月 1日から 1月 8日までほとんど毎日のように地球近傍小惑星が通過していったか、あるいは通過する予定であることがわかります。昨年の 12月などはわりと少なかったですので、唐突に増えたというような印象はあります。
どれも非常に小型の小惑星で、仮に地球に向かうコースを取ったところで、ほとんど影響はなさそうなものが多いですので、危険だというようなことはないです。
左端の「小惑星の名前」をご覧いただきたいのですが、ここにある「 2014 」などの名前は「発見された年」ですので、たとえば、表最初にある 2014 AF5 という小惑星は、今年 1月1日に初めて発見されたものということになります。
そして、1月8日に最接近する 2014 AD16 などというのも、今年になって発見されたもので、この調子で毎日毎日発見され続けると、この表なども壮観なものになっていくのかもしれません。
そういえば、その記事で、地球温暖化支持派の科学者たちが、南極で動けなくなっている問題について、私は、
と記したのですが、そうではなかったようです。
南極の厚い氷からの脱出の希望がやや後退して
今朝のウォール・ストリートジャーナルによりますと、科学者たちを含めて、今なお、「全員、南極の氷に閉じ込められたまま」のようです。今度は、アメリカの砕氷船が救助に向かうそう。

上の記事から抜粋しますと、以下のような状況の模様です。
米砕氷船、南極沖の中露船を救出へ
ウォール・ストリートジャーナル 2014.01.06
米国の砕氷船が、昨年12月下旬から南極沖の氷に挟まれて動けなくなっているロシアの調査船と中国の砕氷船を救助するため現場に向かっている。
科学者やジャーナリスト、観光客を乗せたロシア船「アカデミック・ショカルスキー」は12月24日、オーストラリアの南約1500カイリ(2800キロ)の洋上で動けなくなり、救援を求めていた。
他の船がロシア船に向かったが失敗。先週、中国の砕氷船「雪龍」のヘリコプターがロシア船まで飛んで、52人を救出した。しかし、救出活動を指揮するオーストラリア海上保安局(AMSA)によると、その直後に中国船も「氷に包囲」されてしまった。
今回の出来事は南極周辺の気象条件が厳しくなっていることを示す。
中国国家海洋局(SOA)のサイトに2日、掲載された報告によると、雪龍の船長は同船が厚い氷の中で動けなくなることがないように努めていると述べた。この報告は、氷が雪龍のスクリューを破損し、航行不能になる恐れがあるとしている。
ということで、アメリカ船が最後の砦となっているようですが、これまでに、
・オーストラリアの砕氷船
・フランスの砕氷船
・中国の砕氷船(世界最強の砕氷船)
がそれぞれ救出に成功していないわけで、それどころか、その中国の強力な破砕船も動けなくなっている中、アメリカの破砕船が近づくことができるのかどうかは微妙という感じのようです。
ちなみに、このアメリカの破砕船は上記の記事によると「 ポーラースター」という名前の船で、
ということで、中国の砕氷船「雪龍」と比較して、特別に強大な砕氷船というわけでもないようです。
なお、前回の記事にも書きましたけれど、この問題は「単に南極の状況の厳しさ」をあらわしているというだけのものではなく、下のような事実が、今なお報道において続いているというところにも、多少の問題が存在しているということは言えます。

▲ Joanne Nova より。
日本語のどの記事でも「救出しようとしている人たちの素性や正体」はまったく書かれていませんが、救出を待っている「調査団」のリーダーは、クリス・ターニー( Chris Turney )さんというニューウェールズ大学の科学者で、強力な「地球温暖化説の主張者」のひとりとされています。

▲ クリス・ターニーさん。南極からの映像。 2013年12月27日の CNN より。
日本や米国などのメディアが、この「気候変動調査」ということについて言及しない理由はよくわからないですが、確かに皮肉な話でもあり、とりあえず現時点では、クリス・ターニーさんたちが救助されるのを願っております。
そして、彼らは地球温暖化説の支持派であると同時に、その説に相反するかのような「現在の過酷な南極の状況の目撃者」でもあります。
というわけで、タイトルにした、ロシアとアメリカの状況です。
気温で「最低記録」を争い始めたふたつの大国
日本をはじめとしてアジア諸国は、比較的穏やかな気候の年末年始を迎えたところが多かったようで、激しい寒波もあまりなかったようですけれど、アメリカは一部で年末から大変な寒波と暴風雪に見舞われていました。
そして、昨日、ロシアのメディアを見ていたところ、面白い・・・といってはいけないことですが、下のようなそれぞれのロシア語の記事を見ました。

▲ 2014年1月4日のロシア RIA より。

▲ 2014年1月5日のロシア HTB より。
同じ内容の見出しですが、違うのは「ロシア」と「アメリカ」という国名だけというのが、何となく奇妙な響きにも感じた次第でする
ロシアの、シベリア地方が寒いのは何となく当たり前のような気もするのですが、それでも、このマイナス 50度というのはかなりのものだそう。そして、何よりもつい先週まで、ロシアでは「異常な暖冬」が続いていたのです。下の記事は昨年末の報道です。

▲ 2013年12月26日のロシアの声より。
これが一転して、ロシアにも寒波が押し寄せたようです。
そして、アメリカはすでにずっと寒波が続いていますが、それがさらになエスカレートするという予測となっているようで、今週は「ロシアの一部もアメリカの一部も共にマイナス 50度を経験することになる」ということになる可能性が強いということになるようです。
下はロシアの声の日本語記事です。
米国北東部 異常寒波予想 マイナス50℃!?
VOR 2014.01.05
週末、米国北東部諸州を、風向きによってはマイナス50℃まで下がる、異常な低温が襲うと予想されている。米国家気象局が伝えた。
ロイター通信がNWSの専門家ボブ・オラヴェス氏の言葉を引用して伝えたところでは「もっとも最近、こうした寒波が記録されたのは、1994年の事だった。今回はいくつかの州でマイナス30℃以下まで下がるだろう、強風を考慮に入れれば、マイナス50℃のレベルで体感される場所もある。」
気温の急激な低下は「北極旋風(つむじ風)」として知られる北からのサイクロンが襲来した事によるもので、通常であれば、これらはカナダ領上空にあり、米国にまで達する事は稀だ。
上の記事に「これらはカナダ領上空に」とありますが、そのカナダはすでに異常な寒波で、記録を次々と破っています。カナダ環境省が発表した、最近数日間で寒さの新しい記録を出した観測ポイントは、30地点を越えていて、中でもカナダ西部が著しく気温が低いようです。
目立ったものとしては下のようなものがあります。
1月2日-4日でカナダで更新された低温記録から
・ヴァルドール マイナス 41.6度( 1980年の記録を更新)
・ペアレント マイナス 44度( 1974年の記録を更新)
・バゴットビル マイナス 38.9度( 1954年の記録を更新)
・ケベック マイナス 33.9度( 1968年の記録を更新)
・アールトン空港 マイナス 43.7度( 1968年の記録を更新)
など、多くの地域で相当な低温となっているようです。
まあ・・・この気温の体感ですが、私は北海道にいた少年時代に、マイナス 17度くらいまでは経験したことがありますが、それ以下というのは想像がつかないです。
アメリカなど、現地にお住まいの方などはもちろんお気をつけていただきいですが、今後、この一種異常な寒波が、どのように展開していくのかはよくわからないわけで、冬の間は突然訪れる大寒波というようなことには多少準備していてもいいと思います。
なぜなら、アメリカなどの場合、暴風雪と共に「停電」と、そして輸送の停止などに見舞われているケースが多く、オール電化系の家などで寒波+停電というようなことになった場合は、なかなか厄介なことになるとも思います。
ちなみに、石油を使った暖房器具でも、ファンヒーターなどは停電時は使うことができませんので、災害時には役には立ちません。
そういえば、こういう異常なアメリカの寒波と関係しているのかどうかわからないのですが、北極圏に分布する「シロフクロウ」が、アメリカで異常なほど目撃されているのだとか。

▲ 2014年1月3日の News Journal Online より。
2011年にアメリカ全土の 35州で、北極圏にすんでいるこのシロフクロウが目撃されたのだそうで、なんというか、こう・・・やはり気候の位置が少しずつズレていっているというのはあるのかもしれないですね。
「アメリカが北極化する」ということを先取りしてやってきたのかもしれないですが、シロフクロウの誤算としては、「今のアメリカは北極圏より寒い時がある」ということだったかもしれません。
<転載終了>
左端の「小惑星の名前」をご覧いただきたいのですが、ここにある「 2014 」などの名前は「発見された年」ですので、たとえば、表最初にある 2014 AF5 という小惑星は、今年 1月1日に初めて発見されたものということになります。
そして、1月8日に最接近する 2014 AD16 などというのも、今年になって発見されたもので、この調子で毎日毎日発見され続けると、この表なども壮観なものになっていくのかもしれません。
そういえば、その記事で、地球温暖化支持派の科学者たちが、南極で動けなくなっている問題について、私は、
> 救出活動のほうは、最終手段として、中国船のヘリコプターによって全員が救助され、オーストラリア船に移送され、科学者たちは全員無事だったようです。
と記したのですが、そうではなかったようです。
南極の厚い氷からの脱出の希望がやや後退して
今朝のウォール・ストリートジャーナルによりますと、科学者たちを含めて、今なお、「全員、南極の氷に閉じ込められたまま」のようです。今度は、アメリカの砕氷船が救助に向かうそう。

上の記事から抜粋しますと、以下のような状況の模様です。
米砕氷船、南極沖の中露船を救出へ
ウォール・ストリートジャーナル 2014.01.06
米国の砕氷船が、昨年12月下旬から南極沖の氷に挟まれて動けなくなっているロシアの調査船と中国の砕氷船を救助するため現場に向かっている。
科学者やジャーナリスト、観光客を乗せたロシア船「アカデミック・ショカルスキー」は12月24日、オーストラリアの南約1500カイリ(2800キロ)の洋上で動けなくなり、救援を求めていた。
他の船がロシア船に向かったが失敗。先週、中国の砕氷船「雪龍」のヘリコプターがロシア船まで飛んで、52人を救出した。しかし、救出活動を指揮するオーストラリア海上保安局(AMSA)によると、その直後に中国船も「氷に包囲」されてしまった。
今回の出来事は南極周辺の気象条件が厳しくなっていることを示す。
中国国家海洋局(SOA)のサイトに2日、掲載された報告によると、雪龍の船長は同船が厚い氷の中で動けなくなることがないように努めていると述べた。この報告は、氷が雪龍のスクリューを破損し、航行不能になる恐れがあるとしている。
ということで、アメリカ船が最後の砦となっているようですが、これまでに、
・オーストラリアの砕氷船
・フランスの砕氷船
・中国の砕氷船(世界最強の砕氷船)
がそれぞれ救出に成功していないわけで、それどころか、その中国の強力な破砕船も動けなくなっている中、アメリカの破砕船が近づくことができるのかどうかは微妙という感じのようです。
ちなみに、このアメリカの破砕船は上記の記事によると「 ポーラースター」という名前の船で、
> ポーラースターは全長122メートルで、中国の雪龍よりやや小さいが、米国が所有する唯一の運行可能な砕氷船。
ということで、中国の砕氷船「雪龍」と比較して、特別に強大な砕氷船というわけでもないようです。
なお、前回の記事にも書きましたけれど、この問題は「単に南極の状況の厳しさ」をあらわしているというだけのものではなく、下のような事実が、今なお報道において続いているというところにも、多少の問題が存在しているということは言えます。

▲ Joanne Nova より。
日本語のどの記事でも「救出しようとしている人たちの素性や正体」はまったく書かれていませんが、救出を待っている「調査団」のリーダーは、クリス・ターニー( Chris Turney )さんというニューウェールズ大学の科学者で、強力な「地球温暖化説の主張者」のひとりとされています。

▲ クリス・ターニーさん。南極からの映像。 2013年12月27日の CNN より。
日本や米国などのメディアが、この「気候変動調査」ということについて言及しない理由はよくわからないですが、確かに皮肉な話でもあり、とりあえず現時点では、クリス・ターニーさんたちが救助されるのを願っております。
そして、彼らは地球温暖化説の支持派であると同時に、その説に相反するかのような「現在の過酷な南極の状況の目撃者」でもあります。
というわけで、タイトルにした、ロシアとアメリカの状況です。
気温で「最低記録」を争い始めたふたつの大国
日本をはじめとしてアジア諸国は、比較的穏やかな気候の年末年始を迎えたところが多かったようで、激しい寒波もあまりなかったようですけれど、アメリカは一部で年末から大変な寒波と暴風雪に見舞われていました。
そして、昨日、ロシアのメディアを見ていたところ、面白い・・・といってはいけないことですが、下のようなそれぞれのロシア語の記事を見ました。

▲ 2014年1月4日のロシア RIA より。

▲ 2014年1月5日のロシア HTB より。
同じ内容の見出しですが、違うのは「ロシア」と「アメリカ」という国名だけというのが、何となく奇妙な響きにも感じた次第でする
ロシアの、シベリア地方が寒いのは何となく当たり前のような気もするのですが、それでも、このマイナス 50度というのはかなりのものだそう。そして、何よりもつい先週まで、ロシアでは「異常な暖冬」が続いていたのです。下の記事は昨年末の報道です。

▲ 2013年12月26日のロシアの声より。
これが一転して、ロシアにも寒波が押し寄せたようです。
そして、アメリカはすでにずっと寒波が続いていますが、それがさらになエスカレートするという予測となっているようで、今週は「ロシアの一部もアメリカの一部も共にマイナス 50度を経験することになる」ということになる可能性が強いということになるようです。
下はロシアの声の日本語記事です。
米国北東部 異常寒波予想 マイナス50℃!?
VOR 2014.01.05
週末、米国北東部諸州を、風向きによってはマイナス50℃まで下がる、異常な低温が襲うと予想されている。米国家気象局が伝えた。
ロイター通信がNWSの専門家ボブ・オラヴェス氏の言葉を引用して伝えたところでは「もっとも最近、こうした寒波が記録されたのは、1994年の事だった。今回はいくつかの州でマイナス30℃以下まで下がるだろう、強風を考慮に入れれば、マイナス50℃のレベルで体感される場所もある。」
気温の急激な低下は「北極旋風(つむじ風)」として知られる北からのサイクロンが襲来した事によるもので、通常であれば、これらはカナダ領上空にあり、米国にまで達する事は稀だ。
上の記事に「これらはカナダ領上空に」とありますが、そのカナダはすでに異常な寒波で、記録を次々と破っています。カナダ環境省が発表した、最近数日間で寒さの新しい記録を出した観測ポイントは、30地点を越えていて、中でもカナダ西部が著しく気温が低いようです。
目立ったものとしては下のようなものがあります。
1月2日-4日でカナダで更新された低温記録から
・ヴァルドール マイナス 41.6度( 1980年の記録を更新)
・ペアレント マイナス 44度( 1974年の記録を更新)
・バゴットビル マイナス 38.9度( 1954年の記録を更新)
・ケベック マイナス 33.9度( 1968年の記録を更新)
・アールトン空港 マイナス 43.7度( 1968年の記録を更新)
など、多くの地域で相当な低温となっているようです。
まあ・・・この気温の体感ですが、私は北海道にいた少年時代に、マイナス 17度くらいまでは経験したことがありますが、それ以下というのは想像がつかないです。
アメリカなど、現地にお住まいの方などはもちろんお気をつけていただきいですが、今後、この一種異常な寒波が、どのように展開していくのかはよくわからないわけで、冬の間は突然訪れる大寒波というようなことには多少準備していてもいいと思います。
なぜなら、アメリカなどの場合、暴風雪と共に「停電」と、そして輸送の停止などに見舞われているケースが多く、オール電化系の家などで寒波+停電というようなことになった場合は、なかなか厄介なことになるとも思います。
ちなみに、石油を使った暖房器具でも、ファンヒーターなどは停電時は使うことができませんので、災害時には役には立ちません。
そういえば、こういう異常なアメリカの寒波と関係しているのかどうかわからないのですが、北極圏に分布する「シロフクロウ」が、アメリカで異常なほど目撃されているのだとか。

▲ 2014年1月3日の News Journal Online より。
2011年にアメリカ全土の 35州で、北極圏にすんでいるこのシロフクロウが目撃されたのだそうで、なんというか、こう・・・やはり気候の位置が少しずつズレていっているというのはあるのかもしれないですね。
「アメリカが北極化する」ということを先取りしてやってきたのかもしれないですが、シロフクロウの誤算としては、「今のアメリカは北極圏より寒い時がある」ということだったかもしれません。
<転載終了>