気象予報士Kasayanのお天気放談さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/kasayan77/archives/40290483.html
<転載開始>
このブログでは時々、Kasayanが撮影した微速度撮影動画(インターバル撮影:1000枚以上の雲の写真をパラパラ漫画のようにつなぎ合わせて動画にしたもの)をご紹介しています。
YouTube Kasayanのチャンネル: https://www.youtube.com/user/kasayangw?feature=watch
雲の動きを撮影した微速度撮影動画はちまたに沢山ありますが、その多くは芸術作品。
「興味ある気象現象を目に見えるカタチにする」というコンセプトで撮影している動画は少ないので、美的センスの無いKasayanが作成した動画でも、時々全国ネットやローカルのテレビ(天気予報、科学番組や気象をテーマにした特番など)に登場する機会があります。
これまでは、すでに撮影た動画を選んで提供していたのですが・・・
今回は、どうしても狙いの雲の映像を・・・放送日までのタイトな期間に撮影する必要があって四苦八苦・・・・
http://blog.livedoor.jp/kasayan77/archives/40290483.html
<転載開始>
このブログでは時々、Kasayanが撮影した微速度撮影動画(インターバル撮影:1000枚以上の雲の写真をパラパラ漫画のようにつなぎ合わせて動画にしたもの)をご紹介しています。
YouTube Kasayanのチャンネル: https://www.youtube.com/user/kasayangw?feature=watch
(2013年2月1日撮影:北アルプス白馬三山上のハロ)
雲の動きを撮影した微速度撮影動画はちまたに沢山ありますが、その多くは芸術作品。
「興味ある気象現象を目に見えるカタチにする」というコンセプトで撮影している動画は少ないので、美的センスの無いKasayanが作成した動画でも、時々全国ネットやローカルのテレビ(天気予報、科学番組や気象をテーマにした特番など)に登場する機会があります。
これまでは、すでに撮影た動画を選んで提供していたのですが・・・
今回は、どうしても狙いの雲の映像を・・・放送日までのタイトな期間に撮影する必要があって四苦八苦・・・・
空模様は気まぐれですから、わずかのチャンスを予想して日の出前から撮影に出かけています。
そして・・・今朝も早朝4時前から車を走らせ、黒姫高原へ。

一向に目的の雲は全く現れず、黒姫山は重い雲に覆われているだけでした。
・・・空振りです・・・
そんなわけでブログ更新・・・スタートが遅くなってしまったので、今日は多くの方が気にしておられる台風16号の進路や影響を中心に、比較的軽め?の更新にさせていただきます・・・ごめんなさい。
さて・・・まずは台風16号の予想進路ですが・・・
今朝も、気象庁発表の5日間予想と、米軍(JTWC)の予想進路図を比較しておきました。

米軍予想進路図(JTWC)(日本時間への換算は+9時間): http://www.usno.navy.mil/JTWC/
気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
ご存じのように、台風の予想進路は、新しい観測値を用いて計算された最新の予想進路図で確認していただくべきもの。
あくまで今朝の予想進路図の比較に過ぎませんが・・・・
両者の予想は昨日に引き続きほぼ一致・・・違いは予報円の範囲内に過ぎません。
ただ、一昨日から、新しい予想進路図が発表されるたびに、予報円が小さくなるとともに、予報円の中心が少しずつ北上。
少しずつ、予想は絞られてきて・・・「現時点で」台風対策をする必要があるなら、日本海側を北東進する場合の影響・・・東~南東~南西と変化する強風を想定した対策をしておくのがイイかもしれません。
では、雨の対策は???
昨日に引き続き、気象庁発表のGSMモデル(普通の天気予報作成に用いられているスーパーコンピューターのシミュレーション)の計算結果をまとめておきました。
まずは明日21日~秋分の日23日までの空模様。

上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空約5700m付近の気圧配置や風の様子で・・・
台風を押し流す偏西風の位置・・・
悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)や、好天パワー(晴天域や高気圧を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根の接近や通過のタイミングを知ることができます。
一方、下段の図は、上段の図=地上の空模様の骨格に対応した地上の気圧配置と降水の様子。
普通の天気図の原図に雨の様子を描き加えただけと考えればOKです。
上段の図と下段の図を対応させてチェックすると、地上の空模様が変化するタイミングや、低気圧や高気圧の発達・衰弱の程度や理由を、上空から地上まで立体的に把握することができます。
必要なことは図中に描き込んでおきましたが・・・・
ポイントは・・・上段の図・・・22日(月)~23日(秋分の日)にかけて日本付近を上空の気圧の尾根が東進。
これに対応して地上では・・・下段の図・・・移動性高気圧が本州上を南東進することが予想されています。
そして・・・再び上段の図・・・台風16号は、朝鮮半島付近の偏西風に届かず、上空の太平洋高気圧と・・・下段の図・・・地上の移動性高気圧に東側をブロックされ、大陸東岸付近をノロノロと北上することがわかります。
で・・・24日以降は?

上段の図・・・上空の浅い気圧の谷(偏西風の南側へのウネリ)が西日本方面へ。
気圧の谷の南側で偏西風の風速が強まってきて・・・北上してきた台風16号を東に押し流し始め・・・26日にやってくる上空の比較的深い気圧の谷が一気に台風を北日本に押し流すことがわかります。
これに対応して地上では・・・下段の図・・・台風が北東進するわけですが・・・台風の接近前に台風東側で降水が活発化。
東日本付近は3日間にわたって・・・強風に加えて、強い雨が降り続くことが予想されています。
「現時点」の台風16号の影響の予想はザッとこんな感じになるじゃないかと思いますが・・・・
あくまで予報円の中心付近を台風が順当に進んだ場合のこと。
安全マージンを大き目にとって影響を想定しておかなければなりません。
ただ、アメリカ気象機関(NOAA)や、ヨーロッパ中期予報センターのシミュレーションも・・・・

アメリカ海軍HP(GFSモデル): https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html
ヨーロッパ中期予報センター: http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue
気象庁GSMモデルとほぼ同じ結果をはじき出していますから、大きな空振りにならないのでは???と思うのですが、どうなりますやら?
それでは最後・・・今日の空模様を簡単にまとめておきましょう。

明日夜にかけての普通の天気図ですが・・・この週末は、秋の移動性高気圧が優勢になりますが・・・
太平洋側に停滞する秋雨前線の影響がどれだけあるか?
台風16号の南西諸島方面への影響はどの程度?
・・・・ということがポイントになりそうです。
そこで・・・今日~明朝の空模様を、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)で具体的にイメージ。

紫色は下層雲。
秋雨前線の影響は九州や四国の一部・・・場合によっては関東南岸の一部だけで済みそう??
一方台風に近い南西諸島方面は、台風から流れ込む暖湿気の影響で断続的に強い雨や落雷・突風などがありそう。
そして、先島諸島付近では次第に大しけになってくることが予想されます。
このような空模様・・・最寄りの地域については以下の府県天気予報でキチンとチェックしておいてくださいね。
府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック): http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
(マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)
府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/
(マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)
専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
<転載終了>
そして・・・今朝も早朝4時前から車を走らせ、黒姫高原へ。

一向に目的の雲は全く現れず、黒姫山は重い雲に覆われているだけでした。
・・・空振りです・・・
そんなわけでブログ更新・・・スタートが遅くなってしまったので、今日は多くの方が気にしておられる台風16号の進路や影響を中心に、比較的軽め?の更新にさせていただきます・・・ごめんなさい。
さて・・・まずは台風16号の予想進路ですが・・・
今朝も、気象庁発表の5日間予想と、米軍(JTWC)の予想進路図を比較しておきました。

米軍予想進路図(JTWC)(日本時間への換算は+9時間): http://www.usno.navy.mil/JTWC/
気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
ご存じのように、台風の予想進路は、新しい観測値を用いて計算された最新の予想進路図で確認していただくべきもの。
あくまで今朝の予想進路図の比較に過ぎませんが・・・・
両者の予想は昨日に引き続きほぼ一致・・・違いは予報円の範囲内に過ぎません。
ただ、一昨日から、新しい予想進路図が発表されるたびに、予報円が小さくなるとともに、予報円の中心が少しずつ北上。
少しずつ、予想は絞られてきて・・・「現時点で」台風対策をする必要があるなら、日本海側を北東進する場合の影響・・・東~南東~南西と変化する強風を想定した対策をしておくのがイイかもしれません。
では、雨の対策は???
昨日に引き続き、気象庁発表のGSMモデル(普通の天気予報作成に用いられているスーパーコンピューターのシミュレーション)の計算結果をまとめておきました。
まずは明日21日~秋分の日23日までの空模様。

上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空約5700m付近の気圧配置や風の様子で・・・
台風を押し流す偏西風の位置・・・
悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)や、好天パワー(晴天域や高気圧を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根の接近や通過のタイミングを知ることができます。
一方、下段の図は、上段の図=地上の空模様の骨格に対応した地上の気圧配置と降水の様子。
普通の天気図の原図に雨の様子を描き加えただけと考えればOKです。
上段の図と下段の図を対応させてチェックすると、地上の空模様が変化するタイミングや、低気圧や高気圧の発達・衰弱の程度や理由を、上空から地上まで立体的に把握することができます。
必要なことは図中に描き込んでおきましたが・・・・
ポイントは・・・上段の図・・・22日(月)~23日(秋分の日)にかけて日本付近を上空の気圧の尾根が東進。
これに対応して地上では・・・下段の図・・・移動性高気圧が本州上を南東進することが予想されています。
そして・・・再び上段の図・・・台風16号は、朝鮮半島付近の偏西風に届かず、上空の太平洋高気圧と・・・下段の図・・・地上の移動性高気圧に東側をブロックされ、大陸東岸付近をノロノロと北上することがわかります。
で・・・24日以降は?

上段の図・・・上空の浅い気圧の谷(偏西風の南側へのウネリ)が西日本方面へ。
気圧の谷の南側で偏西風の風速が強まってきて・・・北上してきた台風16号を東に押し流し始め・・・26日にやってくる上空の比較的深い気圧の谷が一気に台風を北日本に押し流すことがわかります。
これに対応して地上では・・・下段の図・・・台風が北東進するわけですが・・・台風の接近前に台風東側で降水が活発化。
東日本付近は3日間にわたって・・・強風に加えて、強い雨が降り続くことが予想されています。
「現時点」の台風16号の影響の予想はザッとこんな感じになるじゃないかと思いますが・・・・
あくまで予報円の中心付近を台風が順当に進んだ場合のこと。
安全マージンを大き目にとって影響を想定しておかなければなりません。
ただ、アメリカ気象機関(NOAA)や、ヨーロッパ中期予報センターのシミュレーションも・・・・

アメリカ海軍HP(GFSモデル): https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html
ヨーロッパ中期予報センター: http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue
気象庁GSMモデルとほぼ同じ結果をはじき出していますから、大きな空振りにならないのでは???と思うのですが、どうなりますやら?
それでは最後・・・今日の空模様を簡単にまとめておきましょう。

(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
明日夜にかけての普通の天気図ですが・・・この週末は、秋の移動性高気圧が優勢になりますが・・・
太平洋側に停滞する秋雨前線の影響がどれだけあるか?
台風16号の南西諸島方面への影響はどの程度?
・・・・ということがポイントになりそうです。
そこで・・・今日~明朝の空模様を、解像度の高いMSMモデル(シミュレーション)で具体的にイメージ。

(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
紫色は下層雲。
秋雨前線の影響は九州や四国の一部・・・場合によっては関東南岸の一部だけで済みそう??
一方台風に近い南西諸島方面は、台風から流れ込む暖湿気の影響で断続的に強い雨や落雷・突風などがありそう。
そして、先島諸島付近では次第に大しけになってくることが予想されます。
このような空模様・・・最寄りの地域については以下の府県天気予報でキチンとチェックしておいてくださいね。
府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック): http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
(マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)
府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/
(マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)
専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
<転載終了>