キチガイ医さんのFBより
https://www.facebook.com/satoru.utsumi/posts/769318806485208
<転載開始>

子どもとボディーソープ

弱酸性のビオレといえば知らない人はいないでしょうが、その成分表を提示してみましょう。興味があればほかの洗剤などと比べていただきたいですがかなり類似成分が含まれています。こういう企業にとって赤ちゃんの肌は汚れた食器と変わりないのかもしれません。ラウレス硫酸Naは別名「ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム」であり、これは食器用洗剤の代表的な洗浄成分。ラウレス-4も別名「ポリオキシエチレンラウリルエーテル」で洗剤にかなり入っています。

成分表
水/ラウレス硫酸Na/PG/ベタイン/デシルグルコシド/ミリスチルアルコール/オクトキシグリセリン/ラウリルヒドロキシスルタイン/ジステアリン酸グリコール/ノバラエキス/エタノール/ポリクオタニウム-7/コカミドMEA/リンゴ酸/ラウレス-4/ワセリン/イソステアリン酸コレステリル/ハイブリッドヒマワリ油/PEG-65M/BG/クエン酸/水酸化Na/安息香酸Na/EDTA- 3Na/香料

話は変わりますが、フランスの産科医で「お産の神様」とよばれたミシェル・オダン氏は、自著「プライマル・ヘルス」の中で「プライマル・アダプティブ・システム」という考え方の重要性をといています。これは重要な考え方です。

たとえば胎児にとって悪い環境、母親が食事を怠り社会への学びを怠った状態になかで無数の毒を取り込んでいるとします。それでも胎児はそれから逃れられないので、無理にでも順応し発育していかざるを得ません。その結果そういう環境で生まれてきた子どもは設定レベルが低いままであるため、将来的にも様々な健康問題を生じやすい傾向があるということです。

このオダンの考え方は私にとっては非常に理解しやすいものですが、現代の母親は決して認めはしないものです。現代の母親はまず最初に「しょうがない」しかいいません。次に子どもに健康問題が起こったときは自分ではなく他人を責めます。そして最後に本質など理解する気はさらさらないままに、さらに医学やシステムに頼って子どもを苦しめていき、それさえも正当化していくわけです。子は親の鑑とよくいいますが、現在子どもに起こっていることはすべて必然でしかありません。子どもが病気なら子どもが病気になる理由が周りにあるということです。それらを医学とか科学は否定しながら「あなたのせいではないんだよ、病気なんだよ」と近づいてきますが、その甘美な声に現代のバカなママたちは耐えることができませんね。

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日本で変遷した病気の種類

様々な要因がありますが、これの第一要因はおそらく食生活の変化によってもたらされました。病気の種類が変わってきたわけですが、たとえば1950年代前半の死因は結核、呼吸器感染、胃腸炎、脳血管疾患、老衰でした。それが1950年代後半にはガン、心臓病、脳疾患に変わりました。さらに死因ではありませんが、1970年代にはアレルギーも増えました。これらの傾向は、今も続いています。

1950年代前半といえば戦後すぐのこと。これ以前の統計でも似たような傾向があり、癌は非常に特殊な病気で珍しい病気でした。特徴はほとんどの死因が感染症であるという点です。ところが1950年代を境にして、ガン、心臓病、脳疾患で死ぬ日本人が急増しました。しかしその頃でもたいした救急医療はなく、健診を受けない人もたくさんいました(というより今でも受けてはいけません)。それでも70歳や80歳の老人はたくさんいました。

つまり彼らの特徴は、老人になるまで現代病にかかることはほとんどないということです。残念ながら今はそうではありません。よく100歳超えの〝名物おじいちゃん〟や〝名物おばあちゃん〟が国から表彰されただの、住んでいる地域の名誉市民になっただのと、テレビをにぎわせます。それを見て、「自分もあんなふうに、元気に歳をとれる時代なんだな」などと思っていたら、ゆくゆく、大きく失望することになるでしょう。

なぜなのか、それを考えるときには必ず文明の変遷、生き方の変遷、食事の変遷と質、について考えることが必要です。こんな毒にまみれた世の中で長生きをするのは特殊な時代となりました。そのような時代を取り戻すためには、私たちはもっと社会を変えるべく努力しなければなりません。肉であれ魚であれ野菜であれまごわやらしいであれ、質を選び化学物質を避けることが、病気にならないための第一歩なのであり、アレルギーなども軽減するための初歩的方法なのです。


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食材の栄養

近年は野菜の栄養価がみるみる低下しています。大気汚染に土壌汚染、殺虫剤や除草剤などの農薬に、化学肥料――かつては存在しなかった有害物質が畑で育つ間ずっと入ってくるため、野菜はみずからを守るための解毒作用を働かせます。そこで使われるのが、野菜に含まれるビタミンやミネラルです。つまり作物が育ち、収穫されて私たちの口に入るころには、本来あるべき栄養素がずいぶんと減ってしまっている、というわけです。

かつては違いました。育つ野菜から土壌にミネラルが還元され、それが次に育つ野菜に含まれ、また土壌に還元され……という好循環があったのです。しかし、環境汚染と近代農法のダブルパンチが、この自然の働きを台無しにしてしまいました。現に科学技術庁の発表(日本食品標準成分表)を見ると、野菜のビタミン含有量は30年前の20〜50パーセントにまで落ち込んでいます。低下の度合いはビタミン、ミネラルの種類や野菜によっても違いますが、なかでもトマトは顕著であり、50年前と比べてビタミンCは2分の1、重要ミネラルの鉄分至っては、なんと25分の1にまで低下しているのです。

それでも、カロリーだけは残っています。野菜というとカロリーが低いイメージがあるのでしょうが、トマトやじゃがいも、にんじんなどは糖分が高めです。しかし、ビタミン、ミネラルは、ずいぶんと失われてしまっている。食品添加物たっぷりのジャンクフードや精製食品のみならず、重要な栄養源であるはずの野菜まで、「カロリーはあっても栄養はカスカス」という食品になり下がっているのです。これは動物性食品であってもその影響をもろに受けます。

こうして隠れ栄養失調になると、私たちはもっと食べたくなるということです。栄養が足りていないのですから、当然でしょう。「栄養が足りない。もっと食べろ、もっと食べろ」と脳から指令が下されるまま、私たちはつい間食をし、一日三度の食事量も増やし……ここでも「カロリーはあっても栄養はカスカス」のものを食べるので、栄養失調であることに変わりありません。なかでも炭水化物や甘いものに含まれる糖質は、満腹感をもたらしやすい物質です。
 
食材の名前ではなく食材の真の質を考えましょう。

<転載終了>