るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=299207
しかし、まぁ~何から何まで消費者中心ではなく企業中心とは・・・
<転載開始>
卵をスーパーの特売日に買う主婦は多い。特売日には賞味期限の新しい卵が並ぶ。けれどもこの賞味期限が問題だ、なんと日付の新しいものが、新しい卵とは限らないらしいのだ。
そのからくりは?『すべての偽装は「卵」に通じる 河岸 宏和 :食品業界を知り尽くした男』 より引用します
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N君:で、今回は「ヤバすぎる『卵』の裏側」ですか。「ヤバすぎる外食の『卵事情』」の前に、まずは「卵全体の裏側」を取り上げるわけですね。河岸さんは卵メーカーに10年勤めて「卵のプロ」   とも呼ばれていますが、いつも「すべての偽装は『卵』に通じる」と、外食でも卵はめったに口にしませんよね。

河岸:だって、卵業界の「ごまかし」はひどいからね。日本人は1人平均、年300個以上は食べる卵が大好きな国民のうえに、生卵で食べる習慣まであるのに。スーパーに買い物に行っても卵は老若男女、必ず買う食品のひとつでしょう。

N君:卵の特売日には、朝から行列ができるスーパーもありますよね。
河岸:でも、そもそもその光景に大きな問題が潜んでいる。卵が売れる割合は、平日を「10」とすると週末は「30」。それが卵の特売日になると「100」も売れる。一般的にスーパーは週末のほうがにぎわうけど、特売日になると平日の10倍も卵が売れる。

N君:それだけ聞くと、「特売日だし、当然かな」と思いますが……。
河岸:問題は特売日に並ぶ卵は、どれも賞味期限が新しいこと。鶏は毎日卵を産むわけだよね。
特売日に合わせてたくさん産んだりはしない。毎日ほぼ同じ数だけ産まれる。だけど、特売日には同じ賞味期限のものが、平日の10倍も並んだりする。何かおかしいと思わない?
N君:確かに、同じ賞味期限の卵が特売日だけ10倍も並ぶのは、いかにも変ですね……。もしかして、賞味期限を“偽装”しているってことですか?

河岸:そもそも卵の賞味期限って、どうやって決まると思う?

N君:それは「卵を産んだ日から何日後」で決まるんじゃないですか。

河岸:いや、そうじゃないの。卵の賞味期限は「パックされた日から何日後」で決まるの。

じゃあ古い卵でも、今日パックしたら、賞味期限は今日から何日後になるわけ N君:えっ?つまり「同じ賞味期限」の卵でも、「産卵日が同じとは限らない」ということですか?ですか?

河岸:そのとおり。それは卵に限らないけどね。スーパーで売られている食品にはそんなものがたくさんある。たとえば、半年前に作って冷凍したアジの干物だって、スーパーで今日、解凍すれば、その日が「製造日」になり、その日を基準に賞味期限が決められる。何日も前に作ったお弁当も、店でラベルを貼れば、そのラベルを貼った日が「製造日」になる。

N君:なぜ、そんなことが許されるんですか?

河岸:「解凍すること」「袋にラベルを貼ること」「パックに詰めること」も、法律ではすべて「最終加工」
と見なされ、「製造日」になるから。その日を基準に、賞味期限が決められる。そう法律で決まっているから、法律違反でも何でもない。

そんなことまで合法なの?」 N君:すごい理屈ですね……。『スーパーの裏側』の帯の裏に「えっ?とコピーを載せた理由は、それなんですね。


ベストセラーになった前作『スーパーの裏側』の帯裏。スーパーの「合法的偽装」に加えて、卵の偽装についても30ページにわたってたっぷり解説しています!

河岸:ほかにも、スーパーの「合法的偽装」には、売れ残ったトンカツを「カツ丼」に“リサイクル”したり、売れ残った刺身やハムを“再パック”して今日の日付で出し直す「使い回し」もあるけどね。詳しくは『スーパーの裏側』に書いたとおり。

卵の賞味期限=「産卵日」ではなく「パックした日」で決まる

N君:卵に関しても同じで、「卵をパックに詰めた日」から、賞味期限が計算されているんですね。

河岸:そのとおり。特売日に平日の10倍、同じ賞味期限の卵が並ぶ理由がここにある。卵は毎日ほぼ同じだけ産まれるけど、それを保管しておいて、特売日に合わせてパックするんだ。だから賞味期限が新しい卵が、平日の10倍、店先に並ぶことになる。

N君:中には古い卵も混じっているわけですね。それを生で食べると考えると、ちょっと違和感がありますよね……。

<転載終了>