tacodayoのブログさんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/tacodayo/archives/8001134.html
<転載開始>
当ブログの
Г 放射性物質の生体濃縮 1」から5をまとめてみました。
◇◇◇◇◇◇◇◇
東京電力福島第1原発から約20キロ離れた福島県川内村に生息するミミズから、1kgあたり約2万ベクレルの放射性セシウムが検出されたことが、森林総合研究所(茨城県)の長谷川元洋主任研究員(土壌動物学)らの調査で分かった。
ミミズは多くの野生動物が餌にしている。
食物連鎖で他の生物の体内に次々と蓄積していく現象が起きている可能性も懸念される。
(毎日新聞 2012年2月6日)
3日付の英紙インディペンデントは、東京電力福島第1原発の事故による環境への影響を調べている日米などの研究チームの調査で、同原発周辺で鳥の数が減少し始めていることが分かったと報じた。調査結果は来週、環境問題の専門誌で発表される。
(中略)
(チェルノブイリに比べて)福島の方が生息数への影響が大きく、寿命が短くなったり、オスの生殖能力が低下したりしていることが確認されたほか、脳の小さい個体が発見された。
このほか、DNAの変異の割合が上昇、昆虫の生存期間が大きく減少するなどの影響も見られた。(共同通信)
動画Г「放射能はいらない 1」輸入食品に含まれる放射能」
【文字おこし 1】 「放射能はいらない 1」市川定夫氏の放射性セシウム体内濃縮の講義
【文字おこし 2】 「放射能はいらない 2」市川定夫氏の放射性セシウム体内濃縮の講義
動画Г「放射能はいらない 3」天然放射能と人工放射能の違い
【文字おこし 3】 【必見】「天然放射能と人工放射能の違い」を進化の過程を踏まえて教える、人気予備校講師レベルのわかりやすい講義……「放射能はいらない」【文字おこし3】
動画Г「放射能はいらない 4」放射能による健康障害」
以下は上の
【文字おこし 2】 「放射能はいらない 2」市川定夫氏の放射性セシウム体内濃縮の講義
からの引用です(画像を省略しているので元記事要参照)。
(4月26日のチェルノブイリ原発事故後、)相対的な値として、ほぼこのピークの4割くらいのピークを示して半分より小さいくらい、4割から5割くらい(食品に含まれる放射能は落ちていった)。

やはり5月1日くらいにピークを示して、だんだんだんだんこう落ちて行ったんですが、中ごろまではこう落ちてきたんですが…、
それから急に上がったカーブがもう一つある。
それがこの高さのこの高さです。
この高さの6,7倍。
5月の半ばごろからグーッと上がり始めまして、6倍から7倍ぐらい上がりまして、これを野菜、牧草、つまり植物。

ここで示されたこれこそが濃縮なんです。とにかくヨーロッパでこういうことが起きた。

(日本政府によるデータの隠蔽の話:省略)
牛乳も、牛乳はヨーロッパでは3日遅れる。
なぜなら牧草を牛が食べてそれが牛乳に出るまで3日あるんです。ね。
(中略)
さ、こういうことでですね、ヨウ素というのは本当に早く濃縮するんです。
早く減るんですが、早く濃縮するんです。
それで、事故の後ヨウ素が一番心配される。
皆さんもご存じのようにヨウ素は私たちの体に非常に早く入ってきます。
植物にも非常によく入ります。
植物の場合は空気中から植物の体内に、何百万倍にも濃縮します。
われわれが今までに得ているデータでは200万倍ないし1000万倍に濃縮します。
我々がこれを食べると、今度は人間の場合はヨウ素は甲状腺に集まるわけですね。
植物では組織で活発に成長しようとしているところとか、花をつくろうというところに集まるわけです。
人間の場合は甲状腺です。
それから、お乳を飲んでいる乳児は、あるいは妊娠後期の胎児、どんどん大きくなっていく胎児は、学童よりもさらに10倍、ほぼ10倍速くヨウ素を甲状腺のところに集めます。
したがって、乳児と大人と比べると100倍も違うんです。
甲状腺でヨウ素を使って成長を促進するホルモンを作り出して、子どもが成長する。
(中略)
生まれつき甲状性ホルモンの分泌に障害があるために起こる病気として、クレチン症、先天性甲状腺機能低下症がある。
表情に乏しい、不活発、便秘がひどいなどの症状が特徴で、放置すると発育障害を起こす。
つまり、体の発育が止まれば身体障害、知能の発育が止まれば知能障害になる恐ろしい病気である。
このクレチン症の赤ん坊が、スリーマイル原発事故の翌年にはその周辺地域で平常時の4倍以上生まれたとの報告がなされている。
また、アーネストスタングラス博士は、スリーマイルの風下地域で、新生児の死亡率が40~50%も異常に急上昇したとの研究報告を発表した。
(中略)

甲状腺に集まるヨウ素に比べ、セシウムは食品と一緒に体内に入ると、やがて腸管から吸収され、血液の中に入り、全身に広がって、特に筋肉などに蓄積する。
その化学的性質は、ナトリウムやカリウムに似ており、体内に入っても比較的早く排泄される。
セシウム137は、自然放射能のカリウム40とかなりの共通点をもった人工放射能である。
では、どこがどう違うのか。
そのカリウム40というのは、正しいカリウム、地球上に存在するカリウムのうちのほぼ1万分の1です。
1万分の9999は放射能のない安全なカリウムなんですが、1万分の1の割でカリウム40ちゅうのが交じってます。
ただそれでも、1万分の1なんだけど、みなさんが天然の放射能から受ける被ばくのほとんど大部分はこれなんです。
これに次いで多いのはラドンです。
ときどきラジウム温泉とかラドン温泉なんか行かれると、そのラドンの被ばくがちょっと加わる。
だけど日常的な生活である限りはほとんどこれです。
カリウムちゅうのは、そういういたずらもんが混じってますから、生物はものすごくその地球上にでた生物はカリウムによく適合しています。
こういういたずらものがあるカリウム。
カリウムちゅうのはどんどん我々の体に入ってくるけど、どんどん出て行くんです。
入るスピードと出るスピードが同じなんです。
我々の体の中にカリウムを蓄える器官とか組織はまったくありません。
植物にもない、動物にもない、微生物にもありません。
カリウムはみなさんもご存じのように、窒素・リン酸・カリという三大肥料のひとつで、絶対に必要なんですが、どんどん取り込んでどんどん出して循環させて利用している。
それなぜかというと、こういういたずら者がまじってたから。
カリウムをどんどん蓄える生物が進化の途中で現れたとしたら、その生物は例えばこんなところに集めるとしますと、ここ(腹の辺りを指して)の被ばくが大きくなりますから、カリウムを蓄えるということは、カリウム40も増えるということですから1万分の1の割でね。
だからここに被ばくが大きくなりますから、そういう生物は不利でしたから栄えなかった。
つまり現在まで生き延びてるというのは、この地球上で不利な性質をもたなかったから今生き延びているわけで、ですから
現在の生物がすべてカリウムをたくわえないのはそうなんです。
さて、このセシウムちゅうのは残念なことに天然のセシウムに放射能のやつ、ないんですが、こういうやつを原子炉の中で作りますと、カリウムとさっき言ったように化学的性質は同族ですからよく似ています。
よく似てますから、セシウムはどんどん入っていきます。
残念ながら体の中に。
どんどんはいってきます。
で、やはりカリウムと同じようにどんどん出て行きます。
しかし、問題があるんです。
われわれの腎臓、物を排出する腎臓はカリウムに対しては出てきたと同じスピードで排出する能力を持っているんです。
セシウムに対しては排出する能力がちょっと劣るんです。
胃か、胃壁や腸壁を通って入ってくる早さはこれと同じなんです。
出て行く速さが少し遅いんです。
(中略)
例えば100入るたんびに1個は残っていく、100入るたんびに1個は残っていく、とやってだんだんだんだんたまっていくのがセシウム。
ですからじわじわじわじわと時間をかけて増えます。
ラップランドの人たちは事故から1年もたって体内のセシウム量が急激に上昇した。

87年8月には5万ベクレル、9月には10万ベクレルという例も報告されている。

ヨウ素はわずか1カ月で生体濃縮したが、セシウムはこのように長い時間かけて、ゆっくりと体内に蓄積する。
では、食品のセシウム汚染はいつまで続くのだろうか。
セシウムはむしろ多年性の植物の場合はまだまだ増えてくの。
(中略)
62年にものすごい大量の駆け込み大気圏内核実験がやられたときに、環境中のセシウムがピークに達したときがあるんだけど、
環境中のセシウムのピークは62年の駆け込み実験によって、62年の末から63年にかけてが一番多かった。
ところが植物体、特に多年性の植物体の最大値は5年後に来てるわけ。(タコ注:いわゆる2016年問題です(ToT))
というのはセシウムは、ゆっくり体に入ってきて大部分は出て行くんだけど、(タコ注:地球上で)循環してるわけ。
で(体内に取り込まれたセシウムの)一部が残っていくという形で、だんだん濃度が高くなる。
(中略)
つまり生育期間が長いほどため込む時間が長くなる。
(中略)

生育期間の長い人間も同じです。
(だから)日本人の体内にもセシウムはじわじわと蓄積されている。
事故から1年目の時点でおよそ60ベクレル。
事故前の3倍に増えている。
果たしてこのグラフはどこまで上昇するのだろうか。

(以下略)
以下は、先の
Г【文字おこし 3】」
からの引用です。
推進派の言い分にもう少し耳を傾けてみよう。
370ベクレルの基準値ギリギリに汚染された輸入食品を1年間食べ続けたとしても、その被ばく線量は4ミリレム。
(だから)まったく心配のないレベルであると。
370ベクレルで今のICRPが使ってる(中略)その式を使えば、(1年で)4ミリレム、その370ベクレルのもの(を1年間)食べたらね。
(中略)
今仮定されているのは、そればっかり食べるんじゃないけれども、食べ物のうち何分の1かがヨーロッパ産であると。
仮定として3分の1で計算してるのね。
そうすると(年間)4ミリレムになると。
だけどその出てくる4ミリレムという数字が何かというと、全身の平均被ばくだと考えてもらえばいいわけ。
4ミリレムちゅうのは合計で4ミリレムちゅうんじゃなくて、平均でどこも4ミリレム浴びてるという意味だからね、平均で。
<転載終了>
http://blog.livedoor.jp/tacodayo/archives/8001134.html
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当ブログの
Г 放射性物質の生体濃縮 1」から5をまとめてみました。
東京電力福島第1原発から約20キロ離れた福島県川内村に生息するミミズから、1kgあたり約2万ベクレルの放射性セシウムが検出されたことが、森林総合研究所(茨城県)の長谷川元洋主任研究員(土壌動物学)らの調査で分かった。
ミミズは多くの野生動物が餌にしている。
食物連鎖で他の生物の体内に次々と蓄積していく現象が起きている可能性も懸念される。
(毎日新聞 2012年2月6日)
3日付の英紙インディペンデントは、東京電力福島第1原発の事故による環境への影響を調べている日米などの研究チームの調査で、同原発周辺で鳥の数が減少し始めていることが分かったと報じた。調査結果は来週、環境問題の専門誌で発表される。
(中略)
(チェルノブイリに比べて)福島の方が生息数への影響が大きく、寿命が短くなったり、オスの生殖能力が低下したりしていることが確認されたほか、脳の小さい個体が発見された。
このほか、DNAの変異の割合が上昇、昆虫の生存期間が大きく減少するなどの影響も見られた。(共同通信)
動画Г「放射能はいらない 1」輸入食品に含まれる放射能」
【文字おこし 1】 「放射能はいらない 1」市川定夫氏の放射性セシウム体内濃縮の講義
【文字おこし 2】 「放射能はいらない 2」市川定夫氏の放射性セシウム体内濃縮の講義
動画Г「放射能はいらない 3」天然放射能と人工放射能の違い
【文字おこし 3】 【必見】「天然放射能と人工放射能の違い」を進化の過程を踏まえて教える、人気予備校講師レベルのわかりやすい講義……「放射能はいらない」【文字おこし3】
動画Г「放射能はいらない 4」放射能による健康障害」
以下は上の
【文字おこし 2】 「放射能はいらない 2」市川定夫氏の放射性セシウム体内濃縮の講義
からの引用です(画像を省略しているので元記事要参照)。
(4月26日のチェルノブイリ原発事故後、)相対的な値として、ほぼこのピークの4割くらいのピークを示して半分より小さいくらい、4割から5割くらい(食品に含まれる放射能は落ちていった)。

やはり5月1日くらいにピークを示して、だんだんだんだんこう落ちて行ったんですが、中ごろまではこう落ちてきたんですが…、
それから急に上がったカーブがもう一つある。
それがこの高さのこの高さです。
この高さの6,7倍。
5月の半ばごろからグーッと上がり始めまして、6倍から7倍ぐらい上がりまして、これを野菜、牧草、つまり植物。

ここで示されたこれこそが濃縮なんです。とにかくヨーロッパでこういうことが起きた。

(日本政府によるデータの隠蔽の話:省略)
牛乳も、牛乳はヨーロッパでは3日遅れる。
なぜなら牧草を牛が食べてそれが牛乳に出るまで3日あるんです。ね。
(中略)
さ、こういうことでですね、ヨウ素というのは本当に早く濃縮するんです。
早く減るんですが、早く濃縮するんです。
それで、事故の後ヨウ素が一番心配される。
皆さんもご存じのようにヨウ素は私たちの体に非常に早く入ってきます。
植物にも非常によく入ります。
植物の場合は空気中から植物の体内に、何百万倍にも濃縮します。
われわれが今までに得ているデータでは200万倍ないし1000万倍に濃縮します。
我々がこれを食べると、今度は人間の場合はヨウ素は甲状腺に集まるわけですね。
植物では組織で活発に成長しようとしているところとか、花をつくろうというところに集まるわけです。
人間の場合は甲状腺です。
それから、お乳を飲んでいる乳児は、あるいは妊娠後期の胎児、どんどん大きくなっていく胎児は、学童よりもさらに10倍、ほぼ10倍速くヨウ素を甲状腺のところに集めます。
したがって、乳児と大人と比べると100倍も違うんです。
甲状腺でヨウ素を使って成長を促進するホルモンを作り出して、子どもが成長する。
(中略)
生まれつき甲状性ホルモンの分泌に障害があるために起こる病気として、クレチン症、先天性甲状腺機能低下症がある。
表情に乏しい、不活発、便秘がひどいなどの症状が特徴で、放置すると発育障害を起こす。
つまり、体の発育が止まれば身体障害、知能の発育が止まれば知能障害になる恐ろしい病気である。
このクレチン症の赤ん坊が、スリーマイル原発事故の翌年にはその周辺地域で平常時の4倍以上生まれたとの報告がなされている。
また、アーネストスタングラス博士は、スリーマイルの風下地域で、新生児の死亡率が40~50%も異常に急上昇したとの研究報告を発表した。
(中略)

甲状腺に集まるヨウ素に比べ、セシウムは食品と一緒に体内に入ると、やがて腸管から吸収され、血液の中に入り、全身に広がって、特に筋肉などに蓄積する。
その化学的性質は、ナトリウムやカリウムに似ており、体内に入っても比較的早く排泄される。
セシウム137は、自然放射能のカリウム40とかなりの共通点をもった人工放射能である。
では、どこがどう違うのか。
そのカリウム40というのは、正しいカリウム、地球上に存在するカリウムのうちのほぼ1万分の1です。
1万分の9999は放射能のない安全なカリウムなんですが、1万分の1の割でカリウム40ちゅうのが交じってます。
ただそれでも、1万分の1なんだけど、みなさんが天然の放射能から受ける被ばくのほとんど大部分はこれなんです。
これに次いで多いのはラドンです。
ときどきラジウム温泉とかラドン温泉なんか行かれると、そのラドンの被ばくがちょっと加わる。
だけど日常的な生活である限りはほとんどこれです。
カリウムちゅうのは、そういういたずらもんが混じってますから、生物はものすごくその地球上にでた生物はカリウムによく適合しています。
こういういたずらものがあるカリウム。
カリウムちゅうのはどんどん我々の体に入ってくるけど、どんどん出て行くんです。
入るスピードと出るスピードが同じなんです。
我々の体の中にカリウムを蓄える器官とか組織はまったくありません。
植物にもない、動物にもない、微生物にもありません。
カリウムはみなさんもご存じのように、窒素・リン酸・カリという三大肥料のひとつで、絶対に必要なんですが、どんどん取り込んでどんどん出して循環させて利用している。
それなぜかというと、こういういたずら者がまじってたから。
カリウムをどんどん蓄える生物が進化の途中で現れたとしたら、その生物は例えばこんなところに集めるとしますと、ここ(腹の辺りを指して)の被ばくが大きくなりますから、カリウムを蓄えるということは、カリウム40も増えるということですから1万分の1の割でね。
だからここに被ばくが大きくなりますから、そういう生物は不利でしたから栄えなかった。
つまり現在まで生き延びてるというのは、この地球上で不利な性質をもたなかったから今生き延びているわけで、ですから
現在の生物がすべてカリウムをたくわえないのはそうなんです。
さて、このセシウムちゅうのは残念なことに天然のセシウムに放射能のやつ、ないんですが、こういうやつを原子炉の中で作りますと、カリウムとさっき言ったように化学的性質は同族ですからよく似ています。
よく似てますから、セシウムはどんどん入っていきます。
残念ながら体の中に。
どんどんはいってきます。
で、やはりカリウムと同じようにどんどん出て行きます。
しかし、問題があるんです。
われわれの腎臓、物を排出する腎臓はカリウムに対しては出てきたと同じスピードで排出する能力を持っているんです。
セシウムに対しては排出する能力がちょっと劣るんです。
胃か、胃壁や腸壁を通って入ってくる早さはこれと同じなんです。
出て行く速さが少し遅いんです。
(中略)
例えば100入るたんびに1個は残っていく、100入るたんびに1個は残っていく、とやってだんだんだんだんたまっていくのがセシウム。
ですからじわじわじわじわと時間をかけて増えます。
ラップランドの人たちは事故から1年もたって体内のセシウム量が急激に上昇した。

87年8月には5万ベクレル、9月には10万ベクレルという例も報告されている。

ヨウ素はわずか1カ月で生体濃縮したが、セシウムはこのように長い時間かけて、ゆっくりと体内に蓄積する。
では、食品のセシウム汚染はいつまで続くのだろうか。
セシウムはむしろ多年性の植物の場合はまだまだ増えてくの。
(中略)
62年にものすごい大量の駆け込み大気圏内核実験がやられたときに、環境中のセシウムがピークに達したときがあるんだけど、
環境中のセシウムのピークは62年の駆け込み実験によって、62年の末から63年にかけてが一番多かった。
ところが植物体、特に多年性の植物体の最大値は5年後に来てるわけ。(タコ注:いわゆる2016年問題です(ToT))
というのはセシウムは、ゆっくり体に入ってきて大部分は出て行くんだけど、(タコ注:地球上で)循環してるわけ。
で(体内に取り込まれたセシウムの)一部が残っていくという形で、だんだん濃度が高くなる。
(中略)
つまり生育期間が長いほどため込む時間が長くなる。
(中略)

生育期間の長い人間も同じです。
(だから)日本人の体内にもセシウムはじわじわと蓄積されている。
事故から1年目の時点でおよそ60ベクレル。
事故前の3倍に増えている。
果たしてこのグラフはどこまで上昇するのだろうか。

(以下略)
以下は、先の
Г【文字おこし 3】」
からの引用です。
推進派の言い分にもう少し耳を傾けてみよう。
370ベクレルの基準値ギリギリに汚染された輸入食品を1年間食べ続けたとしても、その被ばく線量は4ミリレム。
(だから)まったく心配のないレベルであると。
370ベクレルで今のICRPが使ってる(中略)その式を使えば、(1年で)4ミリレム、その370ベクレルのもの(を1年間)食べたらね。
(中略)
今仮定されているのは、そればっかり食べるんじゃないけれども、食べ物のうち何分の1かがヨーロッパ産であると。
仮定として3分の1で計算してるのね。
そうすると(年間)4ミリレムになると。
だけどその出てくる4ミリレムという数字が何かというと、全身の平均被ばくだと考えてもらえばいいわけ。
4ミリレムちゅうのは合計で4ミリレムちゅうんじゃなくて、平均でどこも4ミリレム浴びてるという意味だからね、平均で。
全身頭の先から足の先まで合計で4ミリレムを浴びるのでは、絶対ないから。
それはもう均一に、どの部分も4ミリレム浴びてるという計算になっていて、そのうち筋肉とセシウムの部分が大きい、ああ生殖腺の部分が大きい…、とセシウムの場合は(仮定しているわけ)。
(しかし、)それらの中で一番極端なのは、例えば
アルファ線を出すプルトニウムとかポロニウムとか、そういったもので、ウランもそうだけど、
そういうものは入ったところの、ほんの1ミリの何分の1だけの距離に被ばくを集中させて、そこの被曝はものすごく大きくなる。
だから、ICRPの計算式から行けば、ネズミに例えば実験して100万分の1gくらいのプルトニウムをネズミ一匹に与えても、ICRPの計算式だったら1%程度しかガンが出ないはずなのに、
(実際には)100万分の1gのプルトニウムを与えたら100%出る。
だから、そのいわゆるレムって言う単位で示される内部被ばくというのは、先にも言ったように、全身だったり、その臓器、ひとつの臓器で考えると。
(あくまで、)その臓器の平均値でしかないからね。
それ以上我々は求めることは出来ないから。
体内被曝についてはきっちり把握する方法が今のところないわけ。
で、全身を被ばくした時なんかで、こんな複雑な体した人間の体をね、くまなく指の先からね、足の指の先まで計算することはできないから。
(それで)仕方ないから、人間の平均体重を60kgとして、60kgの球として計算するんですから、今の評価法は。
ところが推進派は、このレムを持ち出し、輸入食品に含まれる放射能や、原発が日常的に放出する放射能を、ことさら自然放射能と比較して見せる。
このような比較に、意味があるのだろうか。
原発を推進する側はいつもこれの比較。
絶対これを離れない。
この比較を原発を推進する側はやるわけ。
(しかし、)私たちが本当に比較しなきゃならないのはこっちなんです。
さっき言ったカリウム40。
こういうものは、天然に昔からあったわけです。
そういうものがあったら、そういう危険なものがある元素は人間や全生物は、それらを蓄えないという形で適応してるわけ。
つまり進化と適応、生物の進化と適応の過程で遭遇してきたものに対しては、それをくぐりぬけてきたものしか生き残っていない、
という形で、結果として。
(タコ注:進化論は間違いですが。)
だから、こういうものを蓄えない、天然のこういうものを蓄えない生物なんかが生き残っているという形で、(上手く自然に)適応してきたので、
自然の放射性核種を濃縮する生物はひとつもいません。
ところがヨウ素。
ヨウ素はさっきも言ったように、天然のヨウ素は全部非放射性でしょ。
放射能がない要素だから、我々や植物は安心して何百万倍も濃縮したし、我々は安心して甲状腺に集めて利用してるわけです。
安全だったからそういう性質は貴重な、優れた性質になりえたんです。
ところがその安全だった元素に、放射性の核種を作ったらだめなんです。
濃縮するやつを考えてみますと、今までその元素には放射性がなかった、そういう元素に放射性のものを作った時に濃縮するんです。
セシウムそう。
セシウムも天然のものはカリウムと一緒に入ってきても、非放射性ですから何にも怖くないです。
勝手に入りなさい。ってね。
ところがこんなものなんかを原子炉の中で作り出すもんだから、これも今言ったように、じわじわじわじわ(と身体に)蓄える。
ストロンチウム90もそう。
天然のストロンチウムは非放射性で、カルシウムに性質が似ていて、カルシウムが入るとこにはストロンチウムはいつでも入ってきます。
ただ天然のストロンチウムは入ってきたって一向に構わないです。
非放射性ですから。
ところが原子炉の中で、ストロンチウム90とか、放射性のストロンチウムを作ると骨の中に入っちゃう。
ストロンチウム90もこれ(セシウム)に近い半減期28年ですから、(仮に例えば、)ゼロ歳の時に骨の中に入っちゃう。
ストロンチウム90が。
入っちゃったら、その人は28歳になったって放射能まだ半分残ってるんです。
骨の中で。
そして中から被ばくを与えてしまいます。
ストロンチウムが入ると、白血病だとかいう骨髄疾患にかかり易いちゅうのは、そういうせいであります。
骨に入って至近距離から骨髄とかに照射してるわけですからねえ。
そういう、これまでその元素に放射性のなかったものに、放射性のものを作った時に濃縮するんです。
それが人工放射能の濃縮です。
今まで天然でそういう濃縮するものは無い、と言うのは先っきも言ったように適応の結果なんです。
ところが、我々が進化の適応の過程で1回も遭遇したことがない、原子力が始まってから初めてできたものに対しては、我々はそういう適合をもってないんです。
(中略)
昔は人工放射能も自然放射能も同じようなもんだと考えたのは一理あったんです。
私もそう習ってきたし、そう思ってました。
なぜなら、ウランの核分裂の結果できる人口放射性核種を出す放射線はアルファ線かベータ線かガンマ線なんです。
天然にある放射線もアルファ線かベータ線かガンマ線なんです。
出す放射線は同じなんです。
ウランの分裂の結果できるものも、天然にあるものも、出す放射線は同じなんです。
放射能ちゅうのは放射線を出す能力のことで、最終的に我々生物に傷をつけるのは放射線ですから、
放射線が同じなら人口でも自然でも同じじゃないかと、昔は考えていたんです。これについて。
ところがそれは間違っていた。
挙動の違いがあったわけです。
(中略)
放射線取り上げたら差はありません。ここには差はないんです。
だけど放射線が同じか違うかじゃなかったんです問題は。
放射線を出す能力をもったこういうものが、我々の中で蓄積するか、しないかの違いなんです。
濃縮するかしないか。
(ところが)それがわかったあとなのに、推進側は今度、それがだめ、これがだめちゅうことになって、わざとこっちへ持ってきた。
放射線の問題にして、人工の放射線でも例えば医療の放射線を持ち出してきたり、あれも人工の放射線。
自然に天然に宇宙から飛んできてるやつも、みんな放射線は放射線で、みなさん傷つけてますよ、人工にも自然にも差はありませんよと。
(確かに)放射線だけを取り上げたら差はありません。
ここには差はないんです。
だけど放射線が同じか違うかじゃなかったんです。
問題は。
放射線を出す能力をもったこういうものが、我々の中で蓄積するか、しないかの違いなんです。


以下は
放射性核種の生物濃縮
からの引用です。
かつて化学工場から排出された水銀(Hg)の生物濃縮によって、水俣病などが発生し、また世界的規模で生産・使用された有機塩素系農薬、特にDDTは、広くさまざまな野生生物に蓄積した。
結果、それらの繁殖を阻害し、カリフォルニア沿岸において褐色ペリカンが激減し、カリフォルニアアシカの早産や死産が認められた。
また、特定の生物が特定の元素を蓄積することが知られており、キノコにはセシウムを濃縮する種類があることや、マボヤ等にはバナジウムが蓄積すること等がその例である。
このように生物濃縮はさまざまな生物による元素や化学物質などの濃縮を指すが、陸上生物より水生生物に対して用いられる場合が多く、生物濃縮に関して最初に注目されたのは1950年頃から盛んに行われるようになった核爆発実験や原子力施設から広く環境に放出された放射性物質に関してであった。
そして、生物濃縮の程度を表すために「濃縮係数(Concentration factor,CF)」という数値が最も普通に使用されているが、同じ意味の言葉として余り一般的ではないが、Concentration ratio,Accumulation factor,Enrichment factorなども使われる場合がある。
水生生物に関する放射性核種の濃縮係数は、その生息環境、すなわち生息水域との関連で表される。
◇濃縮係数
水生生物に関する放射性核種の濃縮係数は、その生息環境すなわち生息水との関連で表される。
放射性核種濃度が一定を保っている場合、水中に生息する生物が次第に核種を体内に取り込み、数10日から数100日ほどの期間を経て、最終的に生物体内と環境水との濃度平衡が達せられたとき、濃縮係数は次の式で表される。
濃縮係数=生物中の放射性核種濃度/水中の放射性核種濃度
濃縮係数は、このように一定の環境条件の下における最大の濃縮を表した数値であり、水生生物を食品として人が摂取した場合、被ばく線量を求めるための重要なパラメータの一つである。
また、濃縮係数は、一定条件下では水中の濃度にかかわらず一定の値を示すものとして「係数」とされているが、水中濃度が極端に高く、生物の正常な蓄積能力を超える場合や物質の毒性などの影響により生物の生理機能が阻害される場合には、 正しい値が得られないため、十分な検討が必要である。生物の種類や核種によっては、濃縮が生物の全身に均一ではなく、
むしろ普通に見られる現象であるが、筋肉、骨、肝臓などといった臓器や組織に高くなる場合が認められるため、
濃縮係数は生物の全身に対して求めるばかりではなく、器官や組織別に求める場合も多い。
以上引用終わり。
図はatomica海産生物の濃縮係数より(以下全てクリックで拡大)

◇魚の濃縮係数
セシウム 50~100
ヨウ素 10
ウラン 10
プルトニウム 3,5
水銀 360~600
DDT 12000
PCB 1200~1000000
濃縮係数が10の時には、生体1kgあたりに含まれる放射性物質の濃度はその生体の生息環境、水棲生物の場合は水中濃度の10倍になります。
生物によって濃縮係数は異なりますが、セシウムの濃縮係数は食物連鎖の上位にいる魚類で最も高く、50から100程度とされています。
つまり、100Bq/kgの海水に生息する魚類の体内濃度は最大5,000~10,000Bq/kgになるということです。
また、セシウム137の場合、生物的半減期は、140日~150日とされます。
つまり、5ヶ月で、体内の残留量は50%になり、10ヶ月で、25%にまで減少します。
もちろん、セシウムに汚染された食品を食べ続けると減りません。
以下は
水産物の放射能汚染から身を守るために、消費者が知っておくべきこと
からの引用です。
チェルノブイリ事故で汚染されたキエフの貯水湖では、餌となる小型魚のセシウムの値は事故の後すぐに上がったのですが、捕食魚のセシウムの値は翌年になって跳ね上がりました。


食物連鎖を通じて、上位捕食者に時間遅れで放射性物質が伝わった(タコ注:濃縮された)のです。
(中略)
チェルノブイリの事故後で、日本近海の表層海水の汚染のピークは1月後、スズキの汚染のピークは半年後、マダラの汚染のピークは9ヶ月後でした。

以上引用終わり。
汚染水だだ漏れですからどんどん濃縮されていきます。
それはもう均一に、どの部分も4ミリレム浴びてるという計算になっていて、そのうち筋肉とセシウムの部分が大きい、ああ生殖腺の部分が大きい…、とセシウムの場合は(仮定しているわけ)。
(しかし、)それらの中で一番極端なのは、例えば
アルファ線を出すプルトニウムとかポロニウムとか、そういったもので、ウランもそうだけど、
そういうものは入ったところの、ほんの1ミリの何分の1だけの距離に被ばくを集中させて、そこの被曝はものすごく大きくなる。
だから、ICRPの計算式から行けば、ネズミに例えば実験して100万分の1gくらいのプルトニウムをネズミ一匹に与えても、ICRPの計算式だったら1%程度しかガンが出ないはずなのに、
(実際には)100万分の1gのプルトニウムを与えたら100%出る。
だから、そのいわゆるレムって言う単位で示される内部被ばくというのは、先にも言ったように、全身だったり、その臓器、ひとつの臓器で考えると。
(あくまで、)その臓器の平均値でしかないからね。
それ以上我々は求めることは出来ないから。
体内被曝についてはきっちり把握する方法が今のところないわけ。
で、全身を被ばくした時なんかで、こんな複雑な体した人間の体をね、くまなく指の先からね、足の指の先まで計算することはできないから。
(それで)仕方ないから、人間の平均体重を60kgとして、60kgの球として計算するんですから、今の評価法は。
ところが推進派は、このレムを持ち出し、輸入食品に含まれる放射能や、原発が日常的に放出する放射能を、ことさら自然放射能と比較して見せる。
このような比較に、意味があるのだろうか。
原発を推進する側はいつもこれの比較。
絶対これを離れない。
この比較を原発を推進する側はやるわけ。
(しかし、)私たちが本当に比較しなきゃならないのはこっちなんです。
さっき言ったカリウム40。
こういうものは、天然に昔からあったわけです。
そういうものがあったら、そういう危険なものがある元素は人間や全生物は、それらを蓄えないという形で適応してるわけ。
つまり進化と適応、生物の進化と適応の過程で遭遇してきたものに対しては、それをくぐりぬけてきたものしか生き残っていない、
という形で、結果として。
(タコ注:進化論は間違いですが。)
だから、こういうものを蓄えない、天然のこういうものを蓄えない生物なんかが生き残っているという形で、(上手く自然に)適応してきたので、
自然の放射性核種を濃縮する生物はひとつもいません。
ところがヨウ素。
ヨウ素はさっきも言ったように、天然のヨウ素は全部非放射性でしょ。
放射能がない要素だから、我々や植物は安心して何百万倍も濃縮したし、我々は安心して甲状腺に集めて利用してるわけです。
安全だったからそういう性質は貴重な、優れた性質になりえたんです。
ところがその安全だった元素に、放射性の核種を作ったらだめなんです。
濃縮するやつを考えてみますと、今までその元素には放射性がなかった、そういう元素に放射性のものを作った時に濃縮するんです。
セシウムそう。
セシウムも天然のものはカリウムと一緒に入ってきても、非放射性ですから何にも怖くないです。
勝手に入りなさい。ってね。
ところがこんなものなんかを原子炉の中で作り出すもんだから、これも今言ったように、じわじわじわじわ(と身体に)蓄える。
ストロンチウム90もそう。
天然のストロンチウムは非放射性で、カルシウムに性質が似ていて、カルシウムが入るとこにはストロンチウムはいつでも入ってきます。
ただ天然のストロンチウムは入ってきたって一向に構わないです。
非放射性ですから。
ところが原子炉の中で、ストロンチウム90とか、放射性のストロンチウムを作ると骨の中に入っちゃう。
ストロンチウム90もこれ(セシウム)に近い半減期28年ですから、(仮に例えば、)ゼロ歳の時に骨の中に入っちゃう。
ストロンチウム90が。
入っちゃったら、その人は28歳になったって放射能まだ半分残ってるんです。
骨の中で。
そして中から被ばくを与えてしまいます。
ストロンチウムが入ると、白血病だとかいう骨髄疾患にかかり易いちゅうのは、そういうせいであります。
骨に入って至近距離から骨髄とかに照射してるわけですからねえ。
そういう、これまでその元素に放射性のなかったものに、放射性のものを作った時に濃縮するんです。
それが人工放射能の濃縮です。
今まで天然でそういう濃縮するものは無い、と言うのは先っきも言ったように適応の結果なんです。
ところが、我々が進化の適応の過程で1回も遭遇したことがない、原子力が始まってから初めてできたものに対しては、我々はそういう適合をもってないんです。
(中略)
昔は人工放射能も自然放射能も同じようなもんだと考えたのは一理あったんです。
私もそう習ってきたし、そう思ってました。
なぜなら、ウランの核分裂の結果できる人口放射性核種を出す放射線はアルファ線かベータ線かガンマ線なんです。
天然にある放射線もアルファ線かベータ線かガンマ線なんです。
出す放射線は同じなんです。
ウランの分裂の結果できるものも、天然にあるものも、出す放射線は同じなんです。
放射能ちゅうのは放射線を出す能力のことで、最終的に我々生物に傷をつけるのは放射線ですから、
放射線が同じなら人口でも自然でも同じじゃないかと、昔は考えていたんです。これについて。
ところがそれは間違っていた。
挙動の違いがあったわけです。
(中略)
放射線取り上げたら差はありません。ここには差はないんです。
だけど放射線が同じか違うかじゃなかったんです問題は。
放射線を出す能力をもったこういうものが、我々の中で蓄積するか、しないかの違いなんです。
濃縮するかしないか。
(ところが)それがわかったあとなのに、推進側は今度、それがだめ、これがだめちゅうことになって、わざとこっちへ持ってきた。
放射線の問題にして、人工の放射線でも例えば医療の放射線を持ち出してきたり、あれも人工の放射線。
自然に天然に宇宙から飛んできてるやつも、みんな放射線は放射線で、みなさん傷つけてますよ、人工にも自然にも差はありませんよと。
(確かに)放射線だけを取り上げたら差はありません。
ここには差はないんです。
だけど放射線が同じか違うかじゃなかったんです。
問題は。
放射線を出す能力をもったこういうものが、我々の中で蓄積するか、しないかの違いなんです。


以下は
放射性核種の生物濃縮
からの引用です。
かつて化学工場から排出された水銀(Hg)の生物濃縮によって、水俣病などが発生し、また世界的規模で生産・使用された有機塩素系農薬、特にDDTは、広くさまざまな野生生物に蓄積した。
結果、それらの繁殖を阻害し、カリフォルニア沿岸において褐色ペリカンが激減し、カリフォルニアアシカの早産や死産が認められた。
また、特定の生物が特定の元素を蓄積することが知られており、キノコにはセシウムを濃縮する種類があることや、マボヤ等にはバナジウムが蓄積すること等がその例である。
このように生物濃縮はさまざまな生物による元素や化学物質などの濃縮を指すが、陸上生物より水生生物に対して用いられる場合が多く、生物濃縮に関して最初に注目されたのは1950年頃から盛んに行われるようになった核爆発実験や原子力施設から広く環境に放出された放射性物質に関してであった。
そして、生物濃縮の程度を表すために「濃縮係数(Concentration factor,CF)」という数値が最も普通に使用されているが、同じ意味の言葉として余り一般的ではないが、Concentration ratio,Accumulation factor,Enrichment factorなども使われる場合がある。
水生生物に関する放射性核種の濃縮係数は、その生息環境、すなわち生息水域との関連で表される。
◇濃縮係数
水生生物に関する放射性核種の濃縮係数は、その生息環境すなわち生息水との関連で表される。
放射性核種濃度が一定を保っている場合、水中に生息する生物が次第に核種を体内に取り込み、数10日から数100日ほどの期間を経て、最終的に生物体内と環境水との濃度平衡が達せられたとき、濃縮係数は次の式で表される。
濃縮係数=生物中の放射性核種濃度/水中の放射性核種濃度
濃縮係数は、このように一定の環境条件の下における最大の濃縮を表した数値であり、水生生物を食品として人が摂取した場合、被ばく線量を求めるための重要なパラメータの一つである。
また、濃縮係数は、一定条件下では水中の濃度にかかわらず一定の値を示すものとして「係数」とされているが、水中濃度が極端に高く、生物の正常な蓄積能力を超える場合や物質の毒性などの影響により生物の生理機能が阻害される場合には、 正しい値が得られないため、十分な検討が必要である。生物の種類や核種によっては、濃縮が生物の全身に均一ではなく、
むしろ普通に見られる現象であるが、筋肉、骨、肝臓などといった臓器や組織に高くなる場合が認められるため、
濃縮係数は生物の全身に対して求めるばかりではなく、器官や組織別に求める場合も多い。
以上引用終わり。
図はatomica海産生物の濃縮係数より(以下全てクリックで拡大)

◇魚の濃縮係数
セシウム 50~100
ヨウ素 10
ウラン 10
プルトニウム 3,5
水銀 360~600
DDT 12000
PCB 1200~1000000
濃縮係数が10の時には、生体1kgあたりに含まれる放射性物質の濃度はその生体の生息環境、水棲生物の場合は水中濃度の10倍になります。
生物によって濃縮係数は異なりますが、セシウムの濃縮係数は食物連鎖の上位にいる魚類で最も高く、50から100程度とされています。
つまり、100Bq/kgの海水に生息する魚類の体内濃度は最大5,000~10,000Bq/kgになるということです。
また、セシウム137の場合、生物的半減期は、140日~150日とされます。
つまり、5ヶ月で、体内の残留量は50%になり、10ヶ月で、25%にまで減少します。
もちろん、セシウムに汚染された食品を食べ続けると減りません。
以下は
水産物の放射能汚染から身を守るために、消費者が知っておくべきこと
からの引用です。
チェルノブイリ事故で汚染されたキエフの貯水湖では、餌となる小型魚のセシウムの値は事故の後すぐに上がったのですが、捕食魚のセシウムの値は翌年になって跳ね上がりました。


食物連鎖を通じて、上位捕食者に時間遅れで放射性物質が伝わった(タコ注:濃縮された)のです。
(中略)
チェルノブイリの事故後で、日本近海の表層海水の汚染のピークは1月後、スズキの汚染のピークは半年後、マダラの汚染のピークは9ヶ月後でした。

以上引用終わり。
汚染水だだ漏れですからどんどん濃縮されていきます。
<転載終了>