心に青雲さんのサイトより
http://kokoroniseiun.seesaa.net/article/421830951.html
<転載開始>
妻:安倍さん、いろんな国に援助のばらまきを続けてるわね。この前はウクライナに、今度はメコン流域国に7500億円、だって。
夫:そうだね。どこからカネが湧いてくるんだか。税金と…、過去の後進国に貸したカネが戻ってくるのと…かな。
 支那のAIIB設置に対抗してというか、コケにするかのように、安倍首相は、公的資金によるアジア向けのインフラ投資を今後5年間で約3割増やすと表明したんだ。

 中身はアジア開発銀行(ADB)や政府開発援助(ODA)を通じた融資を含め、約1100億ドル(約13兆2千億円)の投資拡大を目指すそうだね。
 アジアでは、鉄道や道路などインフラ整備に毎年100兆円が必要とされている。安倍首相は「質も量も。二兎(にと)を追う」と語った、と報道されている。

妻:カネを貸すってことだから、日本の債権が増え、将来は利子がついて戻ってくるし、アジアの諸国のインフラも整備されて幸せに、便利になるんだから、悪いことではないわね。
 もっとも韓国は有償2億ドルの借款さえ返さなかったけど。

夫:う~ん、援助が悪いとは言えないけれど、ゾッとする話でもあるなあ。
妻:は? なにがゾッとする、よ。
 アジアのインフラが遅れている国が、貧乏から脱出して、暮らしも安定し、産業も起こってくれば、いいことばかりでしょう。安倍さんが二兎を追うというのもわかるわ。

夫:まあ、反対する理由は…どう言ったらいいかむずかしい。
 ちょっと考えてみてよ、じゃあ、日本の援助や支那のAIIBでカネを借りた国が、順調にまじめにインフラに投資したとして、豊かになったとしよう。
 当然これまでは、貧しいがゆえに子だくさんであっても、幼いうちに栄養失調や病気でバタバタと子供が死んで行く社会だった。
 それが病院がつくられ、衛生も改善し、子供が死ななくなり、ちゃんと教育も受けられるようになって知的水準があがってくる。

妻:そうよ、それが目的なんじゃないの。
夫:まあ、つづきを聞きなさいよ。その結果、人口は増えていく。
 実に支那は、僕らが子供のころ、まだ毛沢東が実権を握っていたころは、6億の民と言われ、でも戸籍に登録していない子がたくさんいるからまあ7億人くらいじゃないかと言われていたんだ。
妻:ああ、それが今では14億なんですってね。

夫:それじゃああんまり多過ぎると思ったのか、毛沢東が文化大革命をやらかして、せっせと人民を虐殺して減らそうとしたんだが…、1億人は殺しただろうとされるが全然効果なし、というのもすさまじい話だ。
妻:うん、殺しても虐げても、子づくりだけは阻止できなかった。

夫:そうだ。誰にでも夜はくるってことだな。
妻:何をバカなことを…。

夫:それで幾夜もが過ぎて、あっという間に人口倍増だ。鄧小平がやったことになっていて実はユダヤ勢力が仕組んだ改革開放経済が成功したのと、外資が莫大な投資を行ったから、すさまじく豊かにはなった。格差はひどいとはいうものの、政府高官が国家のカネを外国に持ち逃げするほどには、カネができた。

 だから人口が爆発的に増えた。で、成長期は労働者が足りないくらいに余っていたから、失業問題はなかったが、このところの経済減速、投資の失敗、外国資本の引き上げなどで、失業が深刻になってきているわけだ。

妻:ということは、人口は増えたが、それを食わせていくだけの仕事がない、となったのね。
夫:そうだ。だから支那はせっせと後進国に行ってインフラ事業を援助しますと言って、投資しつつ、現地の住民を労働者として雇わずに、支那から仕事にあぶれた者を連れていく。

 労働者各自の民度が極端に低くて、自分勝手な支那人労働者は各地で現地人に嫌われ摩擦を起こしている。
 ニカラグアでも、支那による運河建設に反対の声があがるようになった。

妻:あなたはとくに支那人が嫌いだからねえ。
夫:これは好き嫌いの問題じゃないんだ。
 支那の例でわかるように、国が豊かになり、人口が増加すると、成長期はいいが、経済はアップダウンするものだし、繁栄がずっと持続するはずもない。必ず失業問題が発生するんだ。
 それがね、今は支那人だけ(?)で済んでいるのが、アジア全域に広まり、いやアジアだけではない、アフリカでも南米でも…となったら、いったいどういう事態になると思う?

妻:世界全体で豊かになれば、失業は多少の波があっても人類としては解消の方向に行くのではないの?
夫:そうだろうか。それはよくサヨク連中が言うことなんだが、あまりに甘い幻想ではないのか。 
 残酷な話だが、今は東南アジアでもまだ貧しくて、人口も増えないが、日本を始めとして経済援助が成功していった場合どうなる?
 医療水準もあがって、増えた人口の人たちが、今の先進国と同じ生活水準を望むようになるだろう。

妻:世界は破滅する、そう言いたいのね?
夫:そうだ。温室ガス規制なんてのはイカサマだが、インフラが整備されて工業化が進めば、当然CO2が増える。それを先進国はもう地球に酸素がなくなるから止めろ、と後進国に命令できるのか?

 後進国の社会が豊かになって、人々が幸せになると、だいいちに食糧はどうなる? 日本だけではない、世界中で食糧が足りなくなるはずだ。

妻:なるほど。資源エネルギーも、鉱物資源も、産業の技術も、海の資源も、なにもかも奪い合いになるわね。
夫:そうなんだ。はたして日本や先進国は、自分たちの取り分、食べるものなどが減ることにどれほどの覚悟があるのか。

妻:だけど、食糧増産は少しずつでも農業技術の発展で増えてきたのでしょう。品種改良とか開墾・感慨とか栽培技術、家畜の肥育技術、養殖、食糧保管技術などが進歩してきたから、地球上にこれだけの人口が養えるようになったんだから、これからだってそういう発展は期待していいのよ。

夫:それはたしかに一面の真理であるが、それが現在の行きついた先は、養殖、ハウス栽培、遺伝子組み換え、化学肥料、除草剤、殺虫剤などに頼らざるを得ない食糧生産を生んでいる。すべて人工的になっている。全部が地球から離れて磁性体も酵素もなくしている。
 形ばかりは野菜ですが…とか、一応肉の味はしますが…とか、そんなものばっかり。

妻:そうなのよ、だから素材そのものの深い味わいがなくなったから、ちゃんと食事をつくる主婦でさえも手のこんだ料理ばかり、味付けを濃くしないとおいしくならないことになってきた。
 地球上の人口が激増すれば、いよいよそういう人工的な食べ物に頼っていかなければいけなくなるわね。
 食べれば食べるほど病人が増えるという矛盾も抱えるわね。

夫:その一方でね、これまでそうだったように、後進国になんぼカネを注ぎこんでも、彼らは欧米や日本のような発展ができない。
 援助資金はみんなどこかに消えてしまう。グレアム・ハンコックの『援助貴族は貧困に巣食う』を読めば、どこに消えるかは明らかだ。みんな援助した側にいわば還流される。

 嫌な言い方になるけど、それゆえに後進国が後進国のまま、先進国に食い物にされているから、幸いにして近代化もせず、人口も増えない。

 それに言っては悪いが、後進国の住民は根っから怠け者で、農業だろうが漁業だろうが医療だろうが、改良、工夫を全くやろうとしないテイタラクだからね。欧米が植民地にして徹底した愚民政策をやり、原住民に教育を授けなかったせいもあるが、住民自身に向上心が見られない。

 後進国が貧困だから、自然は(森林伐採などはあるが)残されていて、地球の環境保全の一翼を担ってくれている。
 先進国と支那がじゃんじゃん公害をまき散らしても、後進国の自然環境が助けてくれている。
妻:すさまじい矛盾よね。

夫:世界中のみんな、学者もマスゴミも官僚も政治家も、この矛盾には目を背けている。地球温暖化防止だとか、貧困をなくせとか、南北問題の解消をとか、後進国の債務はチャラにしてやれとか、一応もっともらしいことは言うが、本音はどうなんだかね。
 
妻:なるほど…。
夫:他にもあるんだが…、現在のようにグローバル資本主義が広がると、国家も資本家も長期的視野に立たず、短期的利益を追及するようになる。
 
 日本がやってきたような、長期的展望を抱いて、税金や国民の貯蓄を活用して(財政投融資)インフラを整備し、企業は企業で技術力を育て、ノウハウの蓄積をしていかないと、生産力向上は実現しない。しかしそれだと、企業家にとってはなかなか利益が生まれてこない。よって、面倒なことはやめて技術なんか外から買ってくればいい、他国をいじめて奪い取ればいい、となっていく。

 そうやって自前の技術力が育たなくなる、英国が凋落したり、支那の経済が行き詰まってきたのも、長期的視野というものを蔑ろにして、株主が望むとおりに短期で利益が出ることばかりに専心する。
 同じことが後進国でも起きる。

 50年後、100年後に、一流の工業国にしようとするのではなく、短期的に、即席に利益をあげ、国力をつけ、民を豊かにしようとしてしまう。技術やマネージメントなどの蓄積は無視され、手っ取り早い手段ばかり求めるようになる。

 安倍内閣が巨額の援助をしようというのは、手っ取り早く日本企業の技術を買わせることが目的だ。親切なようでいて、実は後進国の真の意味での発展、インフラの整備、技術力の育成が、自前自努力の「蓄積」を妨げてしまう。
 日本だけが技術力や経済力で一人勝ちをするなら、良いようではあるが、日本だけがグロ=バル資本主義の網から逃れているわけではない。
 相互浸透する。日本も目先の利益ばかり追い求めるようになる。

妻:結局、日本が後進国の援助をしていっときインフラが整備され、国家の文化文明を担う人材が育成されてきたとしても、インフラという構造物なりその維持のノウハウなりは、自前自力でやってこないと、インフラはやがて老朽化するから、50年後あたりから、使えなくなって、元のインフラ不備の後進国に戻ってしまうわね。
夫:そのころには我々はもう生きてないけどね。


<転載終了>