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<転載開始>
経済的な満足度を犠牲にしてでも転職を決断させるほどに、
人から喜ばれたり感謝されたりすることに対する欲求は強い。
2015年7月18日 土曜日
◆なぜ「今の仕事のままでいいのか」という疑問が湧くのか 第28回 「情けは人のためならず」の心理学 7月17日 藤田耕司
営業に嫌気がさした人への特効薬
「すごく基本的な質問で申し訳ありませんが、お客さんに電話をかけてアポイントを取って訪問して、自社の商品を買ってくださいってお願いして回ることに疑問を感じるんです。相手にとってただ迷惑なことをずっとし続けているんじゃないかって思うんですが、でも営業ってそういう仕事なんですよね」
すぐにでも営業の仕事を辞めたいという雰囲気が伝わってきた。断られて当たり前、とにかく売らなきゃ、そういう営業の仕事にほとほと疲れているようだった。
「それは営業じゃなくて売り込みになっているかもしれないですね。売り込みは相手にとっても迷惑でしょう。でも営業というのは相手のお役に立てることを先にやる仕事なんです。お客様のところに行ったら何でもいいから相手のお役に立てることはないかなっていう視点でお話を聞いてみてください。売るのはその後でいいですから」
私がこう話すと彼女の目がきらきらし始めた。それから数か月後の営業研修で彼女が営業の状況について発表してくれた。
「何かお役に立てることはないかなっていろいろ考えながらお客様と会うようにしたら、私でもいろいろお役に立てることがあることに気がつきました。それで先にそれをやるようにしたらお客さんが喜んでくれて仲良くなれるんです。そしたら、商品の説明もじっくり聞いてくれるようになって・・・。営業が楽しくなってきました」
彼女の営業に対する考え方がずいぶん変わった印象を受けた。そして、人の役に立てる、感謝されるということに仕事の面白さ、やりがいを感じているようだった。
この研修の後、営業部長の方が私のところに来てこう言ってくれた。
「営業の人間にはお客さんに喜んでもらうことの嬉しさを一番初めに教えないといけないんですね。そういうことを味わってもらえれば、何も言わなくてもどんどん営業してくれるようになる。部下のモチベーションを上げるためにいろいろ工夫してきたつもりでいましたが、いまさらそういうことに気づきました」
私自身、こういう言葉をいただいて「お役に立てた」という強い喜びを味わった。こういう喜びを味わうと仕事の疲れも吹っ飛ぶ。
誰かの役に立ちたい――。それは人間の根源的な欲求である。介護関連の仕事をしている人からこんな話を聞いた。
役に立っている意識が元気の素
介護施設に入居している人は食事も家事も職員にやってもらう。そんな中で、誰かの役に立ちたいという気持ちを持っている方は多い。
ちょっとした簡単な作業でもいいから、誰かのお役に立てる機会を提供し、そして作業をしてくれたことに対して感謝の気持ちをお伝えする。こういうことをすることで入居者の方はとても喜んでくれるんです。
「すべて職員の方でやりますから何もしなくていいですよ」と善意で言う方もいますが、でも誰かのお役に立てる機会がなくなると、だんだんと元気がなくなっていく方も少なくないんです。
誰かのお役に立てる機会がなくなると、だんだんと元気がなくなっていく。それはとても心に残る言葉だった。これは仕事にもあてはまる。
誰かのお役に立てている実感が得られない仕事に長く従事していると、だんだんと心のエネルギーがなくなっていく。
多くの人が羨むような給料をもらっていながらも、会社を辞め転職していった人を何人も知っている。
より高い給料をもらうために転職した人もいたが、ほとんどの人は、人に喜んでもらえている実感が得られない、人から感謝されるような仕事がしたいといった理由で、転職後の給料は下がってでも転職していった。
経済的な満足度を犠牲にしてでも転職を決断させるほどに、人から喜ばれたり感謝されたりすることに対する欲求は強い。食事が肉体を健康に維持するために不可欠なように、人の役に立てる、人に喜んでもらえるという体験は精神を健康に維持するために不可欠なものである。(後略)
(私のコメント)
「株式日記」を毎日書いているのは、お金儲けの為ではなく、私の”天才的”才能を生かすためであり、世のため人の為になるから書いているのであり、「株式日記」が何の役にも立っていなければ、とっくに書くのを止めていただろう。
またカネの為に書いていても、他人から後ろ指を指されるようなものなら書くのが嫌になってしまうだろう。だからカネの為と割り切ってする仕事は長続きしない。たとえ安い給料でも人から感謝されるような仕事ならやりがいも出て来るだろう。
私が銀行員になったのもファイナンシャル・プランナー的な仕事をしたかったのですが、現実は典型的なノルマ営業であり、職員は上司のパワハラに悩み、同僚同士の足の引っ張り合いもあり、直ぐに嫌気がさしてきた。それでもカネの為と割り切って仕事をしましたが、結局は体を壊して退職した。
銀行員では専門的な知識が身につくわけでもないから、技術職に転職しましたが、電気工事的な技術は今の仕事に役に立っている。最近は節電などでビルの設備も更新していますが、照明器具をLEDなどに切り替えて、月に1万円程度の節電になったテナントもある。
最近は、吸排気ファンが老朽化で音がうるさくなり交換していますが、電気屋に頼めば数万円もかかる事を、無料サービスで行っている。テナントにとっても内装や設備の老朽化で更新が面倒ですが、ビルの管理人の私が設備更新作業を行って感謝されている。
単純作業のアルバイトなどは取っ付き易いが、誰でもできる事であり感謝される事も無いからつまらなくなってすぐに辞めてしまいがちだ。それが専門職であり10年くらいやらないと身につかない職業だと、誰でもできる事でもなく、自分にしか出来ない事をすれば感謝される事が多いだろう。
だからアルバイトやフリーターだと何年やっても単純な仕事しかできないから、仕事もやりがいが無い。逆に医者や弁護士など難関な国家資格を取り10年以上の経験がないと一人前になりませんが、誰にでもできる事ではないから感謝される事も多いしやりがいも出る。
藤田氏の記事にも、インターネット企業で成功した社長の例が出てきますが、何一つ不自由な事も無く豪邸に住み高級外車を乗り回し、若い女と遊びまわっても生きている実感がつかめない事もあるそうです。一度でもそんな生活がしたいものですが、人に感謝される事が無いと生きるエネルギーも失われるようだ。
自営業にしても、何を人は求めているかを考えて対応できるようにしないと成功は難しいだろう。いくら自分がしたい事でも人が求めていなければ需要は生じない。不動産経営でも需要があるか見極めなければなりませんが、自分の財テクの為に一方的にアパートを建てても成功は難しい。
そうは言っても人が何を求めているかを見つけ出す事は難しく、人がやりたがらない困難な仕事を積極的にしないと感謝されない。困難な仕事が自分にしかできなくて、それを解決する事で感謝される。たとえ感謝されなくても自分にしかできない仕事があると言うだけでもやりがいは感じられるだろう。「株式日記」にしても自分にしかできない難しい事だからだ。
<転載終了>
それは、あなたが営業側の人間で、こういった迷惑と思われてるにもかかわらず、商売をしてる固定電話に電話してくる側と受け取ってよろしいか?自分のしてるサービスを良いものと勝手に勘違いして良心と思い込んだ押し売りは非常に苦痛なのですが!