<続きです>
- 4月・・・いにしえの奈良の都の・・・つぶっこ楽膳教室
○蒸し野菜のもちきびトロトロソース添え
○アマランサスと卯の花の炒め物
○じゃがいもの甘酢漬け
○玉ねぎと切り昆布のサラダ
○ふきのさっと煮
○ふきの葉と油揚げの煮たの
○おからの味噌汁野三つ葉添え
○高菜のもちきびご飯
○よもぎの寒天煮
○ベトナムはす茶のお手前
花冷えの教室始め
8日の早朝からしだれ桜にハラハラと雪が降りそそぎました。4月の玄関の色紙は、
倉敷の画家で書家、写真家の高木啓太郎さんの
『春の雪ふる女はまこと美しい」(山頭火の言葉)を飾っています。
春の 雪女?はきっと妖艶なことでしょう!!

4月は冬にたまった身体の毒だしの料理です
しっとりと味わいのある品々です。
♪蒸し野菜のもちきびトロトロソース添え
4月は、野菜に”新”のつくものが多いですね。
新ごぼう、新キャベツや新玉ねぎ。新の野菜に人参、茄子などを蒸し煮にします。
もちきびトロトロソースは、新玉ねぎの甘味と柿酢の酸味
そして、チェニジアのグレードの高いオリーブ油で味をつけます。
タジン鍋で野菜を蒸します
材料;新キャベツ ¼個(2㌢巾のくし形切り)
新ごぼう 1本(4㌢位の筒切り。太いのは半部にする)
茄子 1本(半分にし、6等分に切る)
人参 8㌢(半分にし、3等分にする)
干しエリンゲ 2本(4等分する)
ごま油 小さじ2(炒め用)
氷えのきと水大さじ3〜4 10㌘1個
もちきびソース
もちきび 半カプ(同量の水と塩ひとつまみで炊く)
オリーブ油 大さじ2
おろし玉ねぎ 大さじ1
酢(柿酢やレモン汁など) 大さじ1
自然海塩 小さじ⅓
作り方;①厚手のナベか土鍋に、ごま油(菜種油でも)をひき、新キャベツ、ごぼう、菜茄,人参、半日干したエリンゲ、氷えのき、水をいれ、フタをして15分程蒸し焼きにします。
②もちきびはさっと洗い、同量の水と塩小さじ⅓を入れ、弱火で沸騰したら、そのまま弱火で12分程炊き、火を止めたら直ぐに、オリーブ油、おろし玉ねぎ、酢、塩を加え混ぜる。
蒸した野菜に、もちきびトロトロソースを添えて召し上がれ!あれば、菜花のトッピングを。
♪アマランサスと卯の花の炒め物
右側が卯の花です。アマランサスと卯の花のコンビネーションは
クセになる美味しさです。
今回のお皿は『竹林の七賢」の絵皿を使用しました
魏の時代に、竹林のなかで、社会に対する怒りや批判などの談義を交わしながら
お酒をのみ自由な暮らしをしていた7人の賢人が居られたそうな。
そのうちの一人は死刑になり、お二人は大臣になったとか。
材料;アマランサス 大さじ2
新ごぼう 半本(ささがけにする)
人参 半本(4㌢位の長さの千切り)
おから 100㌘
ごま油 大さじ2(炒め用)
3種のきのこ出しと切手大昆布 きのこ出し10本位と昆布、水1カップ
しょう油と純米酒 各大さじ1
自然海塩 小さじ½
すりごま 適量(仕上げにかけます)
作り方;アマランサスをごま油で炒めてから、ささがけにしたごぼう、人参も炒め、油がまわったら、おからも加え炒めます。3種のキノコ、切手大の昆布、しょう油、酒、塩で味をつけ、汁気がなくなるまで煮含めます。仕上げにすりごまをかけます。
「卯の花の匂う垣根に、ホトトギス、早も来鳴きて、忍び音もらす 夏は来ぬ。・・・・」
夏は来ぬの「卯の花」とはウツギ(卯木)の花のことです。
♪じゃがいもの甘酢漬け
新じゃがのあっさりとした果肉に、柿酢の甘酢がよく合ます。
新じゃがいも 中1個(約150㌘)
甘酢 柿酢(3年醸造酢) 100cc
水 50cc
砂糖大根糖 大さじ2
自然海塩 小さじ½
作り方;①じゃがいもは、皮ごとタワシでよく洗い、芽があれば取り除きます。
千切りにし、さっと水で洗い流しザルにあげます。
2分程茹でて、水気をフキンでしっかりとります。
②ボウルに、甘酢の材料を入れて、砂糖、塩をよく溶かします。
茹でたじゃがいもに、甘酢を加え30分程浸して出来上がり。
じゃがいもの皮の栄養
じゃがいもの皮には、中身よりはるかに栄養があります。ビタミンC、鉄、カルシウム、カリウム、マグネシウム、ビタミンB6がふくまれます。たとえば、じゃがいも100㌘には、お肉の17倍以上の鉄分と7倍のカルシウムが含まれます。
新玉ねぎと切り昆布のサラダ
このサラダはご飯がすすみますよ。
材料;玉ねぎ 1個(タテ半分に切り、タテにうす切り)
切り昆布 大さじ1(戻さない)
レタス 2〜3枚(手で食べよい大きさにちぎる)
しょう油(あればしょう油糀) 大さじ2
純米酒 大さじ2
酢(3年醸造酢や柿酢など) 大さじ2
作り方;玉ねぎはタテに半分に切り、薄いいちょう切りにします。(水にさらすと、硫化アリルやアリシンなどが水に溶けるのでさらさない。臭みが気になる方は2〜3分浸します。)
玉ねぎに切り昆布、調味料を入れてまぜ、ときどき上下を返して、1日おきます。
*しょう油糀の作り方
こい口しょう油350cc みりん150cc 糀(麦糀や米糀で)300㌘を混ぜ、
冷蔵庫に保存します。10日目位からいただけます。約半年もちます。
先日、8ヶ月経過したしょう油麦糀をいただきましたが、まろやかで美味でしたよ!
♪ふきのさっと煮
左側がふきのさっと煮です。ふきの香りが食欲をそそります。
蕗は塩で板ずりをしてから、5分程ゆでて、皮をむきます。
♪ふきの葉と油揚げの煮たの
桜の花のお椀を開けると、春のかおりが、、、、。
ふきの葉は、苦みなく、からだにしみわたり、厚みのある揚げは
新潟県の栃尾の揚げです。
材料;ふき 2本
3種のきのこ出しと切手大昆布1枚 水半カップで出しを取る
しょう油 大さじ½
自然海塩 小さじ¼
塩(板ずり用) 小さじ1(ふきのアク取り)
作り方;①ふきは、ナベに入る大きさに切り、さっと水で洗い、まな板の上で塩をまぶして、板ずりします。沸騰した湯のなかで、塩をつけたまま固めにゆで、水の中で、3〜4㌢長さに切ります。②ナベに出しと調味料を煮立て、ふきを入れて落としぶたをして、5〜6分煮ます。
火を止めて煮汁に浸したまま冷まします。
ふきを熱湯で1分ほど、裏表に返しながらゆでます
そして、6時間程水に浸して、アクぬきをします。
材料;ふきの葉 3枚(1分ゆでて、半日水に浸す)
油揚げ 1枚(油抜きし、大き目の短冊切り)
3種のきのこ出しと昆布1枚 出し1カップ
しょう油 大さじ1½
みりん 大さじ½
自然海塩 少々(親指と人さし指でつまむ。小さじ⅛)
作り方;①ふきの葉は、熱湯で1分ほど、表と裏を返しながらゆで、水に放します。
ときどき水を変えて、時間があれば半日、なければ1時間水に浸します。
よく水気をしぼり、粗く刻みます。油揚げは、ナベに水をヒタヒタに入れて沸騰したら火を止め、水にさらします。大き目の短冊切り。
②鍋に出しと調味料を煮立て、油揚げを加え5分程煮たら、ふきの葉も加え、ひと煮します。
ふきの葉の栄養
ふきの葉の香りには咳を鎮めたり、たんのからみや喉をすっきりさせる効果があるそうです。また、健胃作用・食欲増進・風邪予防・便秘予防・解熱作用もあります
高菜塩漬けのもちきびご飯
旬を少し過ぎた高菜ですが、塩漬けにして、細かく刻んで炊き込みます。
ほとんどの方が、お代わりをされました。勿論私も、、、、。美味しい😊。
塩漬けをします
1枚づつに軽く塩をぬり、重しをして一晩置いたら、天地を返して
もう一晩漬けます。漬けた高菜は冷蔵庫で保存します。
塩漬けした高菜
高菜は20〜60㌢位に伸びる菜っ葉です。炒めたり、佃煮にしたりと
応用範囲の多い、栄養のあるアブラナ科の野菜です。
材料;七分搗き米 1合半
もちきび 半合
水 2,2合(自然海塩人つまみ。小さじ¼)
高菜の塩漬け 2枚(みじん切り)(からし菜は生のまま)
しょう油 小さじ1
ごま油 小さじ½
煎った白ごま 適量(ご飯にかけます)
作り方;米は洗って、塩を人つまみ加え、水に30分浸します。
ご飯を炊きます。浸した水の中に、みじんにした高菜、しょう油、ごま油を入れ、弱火にして炊きます。沸騰する直前に中火にし、なべの中を蒸気で満たしてから、火を弱火にし15分炊きます。最後に、10秒間、強火にして『おいしくなあ〜れ』と鍋に声かけして火を止めます。10分間蒸らし、鍋のフタを開け、フチをくるりとしゃもじで回し、よそったらゴマをかける。
♪おからのみそ汁と野生の三つ葉
おからを入れた味噌汁は初めての方ばかりでした。
おからは、つい余ることも多いので、味噌汁に入れると一石二鳥です。
おからが気にならないと好評でした。
庭の野生の三つ葉
さっつゆでて、しょう油洗いをします
しょう油と水同量の中に、30分程浸します。
こうすることで「アク=悪』がとれます。
♪よもぎの寒天煮
よもぎは”医草”と呼ばれ、薬効にすぐれています。
寒天とよもぎの薬効でデトックスしましょう!!
粒あんは、渋を抜いてていねいに煮てみました。
ローストしたアーモンドとよもぎの苦みが合ます。
材料;粉よもぎ(乾燥) 5㌘
粉寒天 4㌘
砂糖大根糖 大さじ3(よもぎの苦みがあるので、少し多めに)
水 500cc
アーモンド(クルミでも) 一人2粒(ローストし寒天の上に飾る)
作り方;鍋に水と乾燥よもぎ、粉寒天、砂糖を加え火にかけます。沸騰するまでよくかき混ぜ、よもぎが水とよく混ざったら、5〜6分煮て火をとめます。
容器を水でぬらして、常温で固めます。ローストしたアーモンドを添えてどうぞ!
♪ベトナムはす茶のお点前
はす茶は2人前で2㌘を計ります。たくさん入れても濃いので、
風味がなくなり、苦みが強くなるように思います。
教室の方からベトナムのお土産で戴いたお茶です。
たまたま、中国の『景徳鎮』の急須を妹から使用しないからと
3月に貰い受け、これ幸いと、教室で『はす茶』を楽しんでいます😊。
蓮の甘味と香りが、からだの隅々までしみわたります。
最後の、黄金の一滴まで、楽しませていただきました。
静かな雨音としだれ桜のかもす教室は、ひと時、静寂そのものです。
教室の方から、ベトナム土産に『最高級のはす茶』をいただきました。私が独り占めするには勿体ないので、4月の参加者の方々とお福分けしたいと思います。
お点前らしきものではないので恥ずかしいことですが、ご一緒に楽しんでください!!
茶器と湯のみ茶碗は、中国の景徳鎮を使用します。
<転載終了>