世界の裏側ニュースさんのサイトより
http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12104144403.html
<転載開始>









パリで国連気候変動枠組み条約に関する第21回締約国会議(COP21)が行われています。

そして会議場の外では、活動家たちがあまりマスコミに取り上げられることのない自国の環境問題について取り組むようにという声を世界に届けようと、戒厳令でデモが禁止されている中でも抗議活動を行っています。

動画にはフラッキング(シェールガス採掘)によって周辺の住民が亡くなっていると声を高く主張する女性が映されていますが、スピーチが始まってすぐに周りに私服で潜伏していた警察官らによって強制的に連れ出されています。

ジャーナリストのIDを身につけた男性でさえ、会場から強制的に連れ出されたりも。

それでも真実に気がつき、被害についてなんとか知ってもらいたいという人は、会場の外でも叫び続けていました。


パリの同時テロの後、日本では遠い国の話で「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とばかりにすっかり忘れ去られているかもしれませんが、パリのテロの後から、フランスの警察国家化を懸念する声があちこちからあげられています。

ジョージ・オーウェルの小説「1984」に描かれているような完全な警察国家になろうとしているのか、という批判もあるほどです。


フランス国内には戒厳令が宣言され礼状なしでの捜査が可能になり、フランス国内の独立系メディアの強制閉鎖や、3つのモスクの閉鎖、フランス人の大好きなデモもパリ周辺では禁止、もちろん警察や軍部が都市部などで「警備」にあたる姿も目立つようになっています。



(画像 フランスの高速道路で警備にあたる警察官



事件発生前の夏に、ロンドンの自然史博物館に子供たちを連れて行きました。同博物館の目の前にあるフランス大使館の入り口周辺には、写真のような大きな銃を隠さずに携帯している「警備員」(軍人?)が立っていて、そのすぐ前を子供を連れて歩くことに途方もない気持ち悪さを感じました。

シリアからの石油や天然ガスの分け前にありつこうと必死なのか、パリの同時テロを理由にフランスがシリアでの空爆を開始しましたが、フランスが最初に攻撃したのはラッカでした。

ラッカではISISが近辺の住民を人間の盾に使っていることがよく知られている場所で、ここを攻撃すると罪のない市民が巻き込まれる可能性の高いことが知られています。知られているはずです。

攻撃するなら、もっと無難な場所があるはずだと思いますが。。。自分たちが資金を提供している石油施設などは破壊したくもないのでしょう。




フランス政府としてはシリアに攻撃するいい理由になり、国内では統制を強めることができるなど、パリの同時テロの「恩恵」も相当あったようですが、一番の被害を受けているのは「イスラム恐怖症」が広がった中でも生活していかないといけないイスラム系住民ではないかと思います。

実際、欧米では毎日のように一般のイスラム系住民に対する権力者や国民からの肉体的・精神的攻撃がなされた事件のニュースが流れています。

イスラム系にこれだけの被害を強いている「イスラム教過激派」はイスラム教社会からもずっと批難されていますが、マスコミからの情報だけを頼りにしている人の耳には届いていないようです。

また欧州内での極右勢力の台頭も懸念されていますし、実際に現実社会やソーシャルメディアなどでも安易なイスラム批判が盛り上がっています。

こうやって社会が大きく分断され、個人が孤立して分極化、過激主義へ傾倒するのは社会全体にとっては望ましいことではなく、逆により多くの「Made in EU」のテロリストを生み出す原因にさえなりかねませんし、それによりさらに世界統一政府へ向けて望ましい状況を作り出しているだけです。





恐怖心と憎悪にかられ、理性的な判断力を失った人間の「方向性」をコントロールすることは簡単なことですから。。。









パリ攻撃前後の、軍事関連企業の株価の価格


赤い線:ロッキード・マーティン社(F-22戦闘機)

青い線:ノースロップ・グラマン社(グローバル・ホーク無人戦闘機)

黄色の線:レイセオン社(トマホーク巡航ミサイル)


「イラク戦争からは、西側政府の関与からは平和ではなく、軍事企業の利益と棺おけの中の遺体しかもたらすことはない、というレッスンを私たちに教えています。ジェレミー・コービン」





これ以上、負のスパイラルが拡大しないことを祈るばかりです。



<転載終了>