飯山一郎さんのサイトより
http://grnba.jp/
<転載開始>

来日して東京農大に転入の際には、農政・食糧技術を学士修了してモンゴルへ帰国し、母国モンゴル国内の公立学校の教職につく予定だったが、大相撲で活躍する朝青龍らの姿を見て次第に興味を持ち、同学在学中のまま3年次に時津風部屋へ入門した。
四股名は、時津風部屋の「時」と、モンゴルの広い空のイメージにちなんだ「天空」の合作とされる。
モンゴル出身力士で初めて日本の大学を卒業した力士である。卒業論文のタイトルは『ダイナミックモデルを利用したモンゴル国の人口動態に関する研究』、日本語で執筆した。
年寄名跡「間垣」も所有している。
時天空は昨年9月の秋場所中に肋骨の痛みを訴え、精密検査で病気が判明。10月から入退院を繰り返し、今月から4月まで抗がん剤治療に専念する。体重は約20キロ減少したが、会話や歩行などには問題ないという。
つい先日も…、
ワシの大切な仲間のSさんの父親が風邪気味で腹痛を訴えたら、家族・親族が寄ってたかって「病院に行け!」
翌日、病院に行くと、定番どおりの検査、検査、検査。
検査結果は、肝機能の数値が悪く、胆管ガンの疑い!…と。
「そら、体調が悪いときに検査をすれば、悪い数値が出るのは当然だわさ。で、オヤジさんは、黄疸の症状は出てたの?」 とワシが訊くと…、
「いえ、黄疸など全く出ていません! 腹が痛いと言いながら、夕飯を沢山食べましたし…」
しかし、Sさん以外の家族は、「病院に行け!」の一点張り。
そうして…、
「早急に胆管の詰まりを取る必要があります!」 と強い宣告。
ほぼ同時に、様々な治療に関しての同意書が渡された。
そうして、アッという間に、ドレナージチューブ(細い排出用の管)挿入だか、バルーン拡張療法だかの手術をされてしまった次第。
多病・多死社会を迎えたニッポンは、医療・製薬産業からすれば、空前絶後、絶好の儲け市場だ。
それにしても、イノチや健康が金儲けの対象にされているのに…、このことを疑う人がほとんどいない。
「病院に行け!」 このセリフを、いま、この瞬間も、何万人の人たちが言われているんだろうな。
「風邪ひいたぐらいで病院に行くな!」こう断言する年寄りは、いまの日本にはゐなくなった。
<転載終了>