geneumiのブログさんのサイトより
http://ameblo.jp/geneumi/entry-12122348400.html
<転載開始>
水田に住む無数の水生生物。

水生生物は循環作用の一部です。

ある側面では稲作の阻害要因です。

しかし、全体的には若干ネガティブな影響を及ぼしながらも、必要十分な循環サイクルをつくり出すハタラキを担います。

水田は人類がつくりだした、独特の(共生型)循環環境です。

日本の土壌はスペシャルです。
単位面積あたりの収穫量は群を抜きます。
しかし、もっと、もっと、もっと、もっと。


寒冷地でも収穫量を増やすにはどうしたらいいか?
味の良いブランド米をつくりたい。
研究や技術の追求がダメだと言うのではありません。

しかし、減反、収益減、助成金なしでは成り立たない稲作農家。
現在の有り様は到底健全とは言えません。

稲作の衰退は、同居人である無数の生物を排除した頃から始りました。

決められた収穫量(数値目標)がすべてに優先します。
丸い田んぼは真四角になります。
農薬に化学肥料。
カエルもトンボもいなくなりました。

 「オラの田んぼは、生産性より大事なものがある」

そう言って抵抗しようにも、農家が自らの意志で決められない仕組みが横たわります。


勘違いも甚だしい農政トップは、初めに総量を決めます。
良心的な農家の意見は無視。
協力的でない農家は区別されます。
一方、方針に従ったが最後言いなり、やっぱり農家の意向は無視されます。

スコットランドのインチキ国民投票でNoの結果がでた途端、スコットランド優遇策の議決権はイングランド選出議員のみで決める・・・。
これじゃ、スコットランド人は浮かばれません。

農政トップから見て達成農家は成功者。
その他大勢は負組。

日本の田んぼから失われたのは、水生生物と農家の良心・・・。w
現在は、それではいけないと独自の取り組みを稲作農家が増えています。

お米を量販店で買うのは止めましょう。

良心的な農家から直接購入がベストです。
我が家も、三ヶ所の良心的な農家から玄米を直接買います。

どのような農業を志すかを決めるのは当事者です。
多少生産量は落ちても、水生生物との共存を優先する選択肢は、長い目で見れば勝ち組です。

実際、水生生物と共生したほうが農作業が楽だそうです。
わざわざカルガモや除草の助けとなる生物を購入するまでもなく、土地にあった生物が向こうからやってくるのですから。

自然の一部になる充足感は、数字の追求とは次元の違う満足感を与えてくれます。



<転載終了>