http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12175367345.html
<転載開始>
イギリスの国民投票でEU離脱が決定してからこの数日間、イギリスはカオスな状態になっています。もちろん普通に外を歩いていたら、一見何も変わりはないようですが・・・
その間に気がついたことや目立った関連ニュースをまとめました。
離脱投票した人たちの理由
(以下、今回の投票に不正がなかったという前提で)離脱派が過半数だったからといって、何もみんなが同じ理由で投票していた訳では決してありません。プーチン閣下は、「今日はイギリスの人々が立ち上がり、彼らのマスターに対して『ノー』を突きつけ、これ以上彼らには我慢ができないと大声で叫んだ日として記念日にするべきだ」と、イギリスのEU離脱を称賛するような発言をしたということです(YourNewsWire)。個人的にはまったく同感でそうであれば嬉しいのですが、そういった理由で投票した人はあくまでも一部にすぎません。
その他の離脱を選択した理由として、ぱっと考え付くだけでも
・単純な「ナショナリズム」という概念から
・メディアにのせられた「移民嫌い」
・離脱派がメディアで謳っていたように「EUへの『上納金』を削減できれば、イギリス国内の福祉、特に病院に資金を回すことが可能になるから
・イギリスという国家の上に、EUという上層組織があるためにイギリス国内の法律や条約などが自由に決めることができない状態から、国家の主権を取り戻すため
など様々あるようです。残留派がメディアを通して「離脱すればイギリス経済・世界経済が大混乱する!」や「離脱したら大幅な増税」という脅しをつきつけていた中でも離脱が勝ったというのはお金よりも大事なものがある、と考える人も意外と多いのかもしれません。
しかしあまり何も考えないで投票したものの、 あまり誰も予想していなかった離脱という結果になり、EU離脱決定直後から慌てて「EUとは何か」をgoogleで検索する人がイギリス国内で急増だとか。(ワシントンポスト)
そして普段は政治的な意見が合致する人たちも、今回のEU離脱に関しては各個人がそれぞれの理由で異なる結論に達していて、さらに両サイドがかなり感情的・扇情的な情報戦争をしていたためか、Facebook上などではいつもよりもよりさらに感情的で攻撃的な議論があちこちで目立っています。
ちなみにトルコのEU加盟でイギリスに移住を期待していたトルコ人が多かったためか、トルコ人によるSNS上での離脱を決定したイギリスへの攻撃も目立ちました。
イギリス在住のEU市民
結果が出た当日に他のEU出身国の友人に会うと、これからどうなるのか将来の先行きが見えない不安感を感じていました。これは多くの他のEU国出身の方がある程度は感じていることかと思います。その後、用事があってドイツ系のスーパーに行った際も、いつもよりも空気がピリピリしていました。現在イギリスに住んでいるEU市民には、少なくとも今後もイギリスに住めるなどの最低限の保証はあるものかとは思いますが、確定するまでは将来の見えない不安感もあるでしょう。
そしてすでにイギリス在住のEU市民の地位を保護しようという署名運動も始まっています。
分裂の進む市民
EU離脱に関しては右翼も左翼も関係ない新しい対立構造が生まれるという、なんとも不思議な現象が起きていました。さらにある程度は予期していたことですが、「離脱派が主流ということは、移民嫌いが主流」と勝手に勘違いしている右翼系やUKIPのナイジェル・ファラージが大きな顔をし始めています。
そして投票の翌日からさっそく攻撃的な一部の「愛国者」たちが、一般のEU市民ばかりでなく、なぜかEUにあまり関係のないイスラム系住民に対してもあちこちで積極的に攻撃し始めるという悲惨な状況になっています。 外国人排斥的な動きはISISの頃から強くなっていましたが、 それが爆発したような感じです。
http://www.mcb.org.uk/post-referendum-hate-crimes/
そういったヘイト・クライム(憎悪による人種などを原因とする犯罪)が、ツイッターなどでわずか一日で100件を越える勢いで伝えられていました。
【例】
・バーミンガムでイスラム系の少女が複数の男性に囲まれ、「俺らは離脱に投票したんだよ!とっとと出て行けよ!」と取り囲んで迫っていた
・農業の盛んな小さい町で、ポーランド人家庭の自宅に「ポーランドから来た害虫は早く荷物をまとめて出て行け!」と書かれたリーフレットが投入される
・人種のるつぼのロンドンで、町を歩いていたらいきなり「外国人!」と叫ばれた。ロンドンに住んで長いが、初めての経験。
・パキスタン出身の男性に、「EUに帰れよ!」という暴言
その他、実際に路上を歩いていただけで暴行を受けた外国人親子の写真など、非常に多数の報告がなされています。しかし外国人排斥主義者って、(フランスでのイギリス人フーリガンもそうでしたが)狙っても反撃しなさそうなターゲットばかり狙うものですね。またEU離脱でアジア系を攻撃し始める人の多くは、ひょっとしたらEUが何かよく理解していない人も多いのかもしれません。
【関連記事】
「経済的な大混乱」とは世界の富裕層にとっての大損失のこと?
投票直前には、世界中の(買い取られた)メディアが離脱の場合には即座に経済的な大混乱を招き、イギリス国内ではポンド安であらゆるものの価格が急上昇するなどと 脅迫 大騒ぎしていましたが、現在のところ私の周りではガソリンの値段も1週間前とまったく同じで、普通に買い物も出来る状態です。
「EU離脱したら、貿易相手国がなくなるだろう」(皮肉です)
EUから離脱したら欧州からモノが安く買えなくなって大変なことに、という 脅し 報道も多数ありましたが、普通に考えたらEU以外の国ともっと自由に貿易協定を結ぶのも可能になるんですよね。
イギリスEU離脱によって世界で最も裕福な者上位400人に起きたこと
http://theantimedia.org/brexit-worlds-400-richest/
国民投票の直後、欧州の中で短期的に素早い回復を見せたのは。。。多くのメディア報道の予想を裏切ってイギリスだったようです。
そして他のEU諸国、特にイタリア、スペインあたりがあまり回復ができなかったようです。
さらにイギリスで最も裕福な人上位15人は、離脱の決定で55億米ドルの損失。最上位のジェラルド・グローヴナー公爵は10億ドルの損失を被りました。
また Bloomberg 紙によれば、世界で最も裕福な人上位400人は総計として金曜日に1274億ドルの損失があり、この億万長者らは 自己資本合計で3.2%を失ったとされています。ビル・ゲイツも同様に10億ドル以上の損失だったそうです。
金融界もファッション業界と同様、こういった業界上層部からの予想が投資家の行動を左右して金融市場のトレンドを作っているところがあるように思えますが、まさかの離脱で思わぬ「大混乱(大損失)」になったのはまず、世界の富裕層だったみたいです。
「英EU離脱:自由の勝利。でもその影響の大きさは?(英語)」
今後EUは存続しえるか?
投票の直後、プーチンは公式には「他国のことには干渉したくないが」としながらも、「誰も経済の弱いところを支援したくないのだろう」とだけつぶやいていました(RT)。そしてこのRTのニュース記事内にあった読者向けのアンケートの結果がこちらです。
「イギリスのEU離脱後に何が起きると思いますか?」
・ドミノ効果で連合の崩壊 63%
・EU本部がイギリスによりよい立場を申し出る 15%
・残った国がより一層団結する 13%
・トルコのような申請して待っている国を早く加盟させる 9%
ジョージ・ソロス(6月26日):「イギリスのEU離脱投票結果でEUの分解状態は『実質上、回復不可能』」(CNBCニュース)
これはイギリスの離脱投票の直後の欧州の様子です。
(地図:インディペンデント紙系列のindy100 )
赤:投票で離脱を選択したイギリス
黄色:政治的立場にあるものが国民投票を呼びかけている国
青:EU離脱の投票について、まだ国民投票を求める声が一部にしかない国
しかし最新の情報では、 EU上層部が残留国を合体させてスーパーステイト(超国家)を形成しようと叫んでいる様子です(Express紙)。
ドイツ、フランス、イタリアの代表がベルリンで会合を開き、現在よりも各国家の国家主権を奪い、なんとかイギリス離脱後のEUを強力にしようという計画を打ち出しているようですが・・・
でも次のような情報がさらに出た後で、どれだけのEU市民がEU残留を希望するのでしょうか?
イギリスもあやうくEU軍に加盟させられるところだった
イギリスEU離脱投票結果後まで、「秘密にされていた」EU連合軍の計画が明らかに
EU referendum: Plans for EU army 'kept secret' until after Brexit vote
http://www.ibtimes.co.uk/eu-referendum-plans-eu-army-kept-secret-until-after-brexit-vote-1562327
(EUの外交政策担当 Federica Mogherini )
なんとも衝撃的なニュースです。 1年半かけてEU軍創設を検討していたEUは、EU離脱の国民投票までこの計画について秘密にしていましたが、投票直後にその計画の概要が明らかにされました。
もしこのニュースが投票前に行われていたら、EU離脱層は確実に増えていたことでしょう。自国のために戦うことですら「愛国心詐欺」のように思われますが、EUなどという得体もしれない概念のために自分や家族の命をかけるなんてどれだけの人が望むことでしょうか。
誰も本気で離脱するなんて考えていなかったイギリス政府の大混乱
前回のニュースまとめでは、ジェレミー・コービン氏が所属の労働党から辞職を求められているというところで終わっていましたが、そこからさらにめぐるましい展開になっています。
まず、結果発表直後からSNS上には多数の「ジェレミー・コービンを辞職させないで!」という署名運動があちこちで目立ち、かなりの署名を集めています。中には「ジェレミー・コービンに『信任投票』を要求する署名」運動なども。
そしてコービン氏は長年一貫してEUを批判し続けていながらも、投票前にはEU残留側支援に回されていましたが、投票後にはこんな情報も。
コービン氏は故意に残留キャンペーンをサボタージュしていた
http://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-36633238?SThisFB
他のソースによると、彼はある残留のための政治活動を「反トライデントの集会があるから」と「辞退」していたとか。 上記のBBCニュースの情報は、労働党のコービン氏に対する分裂を促進させることが目的のようですが。
公式には残留側であったコービン氏は、実は離脱に投票していた?
ある議員がコービン氏に「自分はどちらに投票したのか」と尋ねたところ、明確な返事をしなかったために上記のような疑いがかけられているようです。下の写真も前回のニュースのまとめからですが、やはりこのシャツの下のTシャツが彼の本心だったのかもしれません。
(画像 インディペンデントi-100紙)
しかし表向きには残留を支援していたとして、前から彼に不満を抱いていた労働党議員が続々と辞職し、彼の影の内閣もメンバーが一新される結果となっています。最新の情報(テレグラフ紙)によれば、現在のところ172人の国会議員が辞職し、彼を支援しているのは40人だとか。
しかし彼の新しい影の内閣には、「政治家以外の本物の仕事」の経験のある議員ばかりが就いていて、一般的な国民の生活を理解してる政治家ばかりなら本当にいい仕事をしてくれるのでは?という期待も一部で盛り上がっています。
さらに昨夜は国会で遅くまで激しい議論がなされていましたが、その議会前には1万人を超えるコービン氏の支持者によって、「コービンを辞職させるな!」と叫ぶ熱心なデモが行われていました。昔から反原子力など様々な分野で地道に活動家として活動し続け、現在でも一部の団体の代表的な仕事も続けている彼には、本当に熱い支持者が多数存在していますので不思議でもないほどですが(Standard紙)。
しかも、コービン氏自身は「人種差別的行動に反対するデモをしてください。私のことでデモはしないで」と話していたにもかかわらずの「コービンを守れデモ」だったそうです。
一方で、次期首相となるかと囁かれている元ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏はどうでしょう。
「道化師ボジョ(ボリス・ジョンソン氏のあだ名。Bojo the clown)に投票を!
イギリス人は、国を動かす人間として笑わせてくれる人を必要としていますから」
まずこれも衝撃的ですが、EU残留を望む住民が多かったロンドン市は、「イギリスから分離して、独立した上でEUに加盟したい」という声が高まっているそうです。一部のメディアでは「ロンドンが独立してEUの首都に?」などとさえ書かれています。
EU離脱後、イギリスの首都のさらなる自治権を要求するロンドン市長
https://www.rt.com/uk/348657-sadiq-khan-london-brexit/
ボリス氏の支援基盤がロンドンで、ロンドンは残留派が強く、ボリス氏は離脱派ということは彼にはもうあまり確固とした支援基盤すらなさそうですが。
しかもEU離脱をイギリス国民が選択しているにもかかわらず、ジョンソン氏は「EUは離脱してもこれまでと同様に人の動きは自由にし、EUの単一市場へのアクセスには変化なし、イギリスに住むEU市民、EUに住むイギリス人の身分に変化なし」など実質上EU在留と変わらないような提案をしており、予想通りだったと離脱派の反感を買っています(Independent紙)
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しかしEU側からは、イギリスのEU離脱投票直後から「EU離脱って決めたんなら、10月の新首相就任まで待たずにとっとと荷物をまとめて出て行って」と言われており、さらにボリス・ジョンソンの発言直後には、EU側は公式に次のように返しています。
EU「イギリス政府がリスボン協定50条を発動し、正式にEU離脱を表明するまでは非公式であってもEU離脱に関する話し合いすら行わない」
EU says it won’t even hold informal Brexit talks until Article 50 is triggered
https://www.rt.com/uk/348585-article-50-brexit-cameron/
さらにフランス北部で陸路でのイギリスへの入り口にあたるカレー市には「シリア難民」の大規模なキャンプがありますが、カレー市長からは「EU離脱なら難民をイギリスに入ろうとする難民をフランス側はこれ以上、止めないから」と言われてもいます。
イギリス政府側はうまくEU離脱を避けるような抜け穴を作っていたようですが、EUからあっさりと「いやお前、出てくっていったやろ。なら早く出て行って」と言われてしまい・・・残留派の強いスコットランドはイギリスのEU離脱を阻止するとさえ発言していますが、実質上、離脱は避けられない事態になっているのかもしれません。
また離脱の投票結果発表直後には、国民投票のやり直しを求める署名運動が行われ、相当数の署名を集めていたようですが、これに対しデイビッド・キャメロンは「二度目の国民投票は行わない」と公式に発表。
しかしそもそも、この署名運動自体が実は4channel(英語版の2チャンネルのような掲示板サイト)の悪戯だったという話も出ており、BBCですらこの署名活動は本物だと報道していたのに、とBBCを冷笑しています。私もFacebook上でコードのファイル?のようなものを見かけましたが、バチカンや北朝鮮からも大量に署名がなされていたということが明らかになっています(笑)
また下院の解散と早期の総選挙を求める署名活動も投票直後から始まっており、まもなく目標数に到達しそうな勢いになっていますが(38degree)、10月13日に総選挙が行われるのではないかという話も出ています(Independent紙)。
イギリスが公式にEUから離脱するためには、リスボン協定50条を発動させる必要がありますが、キャメロン首相は「次の首相に任せた」と逃げました。最終的にイギリスがEU離脱するかどうかは次期首相次第ですが、イギリスの政界は離脱した際のシナリオなどまったく考えていなかったかのような混乱状態です。しかしEUはすでに「イギリスのEU加盟」は終わったも同然扱い。
さあ、どういった展開になっていくんでしょうか?
<転載終了>












本当にありえないほど歴史をなぞっているな。人間は死ぬため、世代を重ねた知識の引継ぎが失敗するからな。愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶか。より歴史を学ぶことに励むとしよう。
グローバリズム=八紘一宇の失敗に乾杯。結局、ナショナリズムが出てきた。
プーチンは公式には「他国のことには干渉したくないが」としながらも、「誰も経済の弱いところを支援したくないのだろう」とだけつぶやいていました
解決されない限りEUが確実に潰れるのは目に見えていた。ドイツとギリシアは東京と地方と同じような関係。格差が何らかの方法で是正されなければならないが、ナショナリズム(自国が損をこうむりたくない)が邪魔をして今まで解決できなかった。永遠にそうだろうよ。