http://ameblo.jp/shinjiuchino/entry-10870093106.html#main
<転載開始>
(・・・その③からの続き)
It is our hope-- and the purpose of allied policies--to convince the
他国の利害と抵触しない範囲において、ソビエト連邦、そしてそれぞれの国が自分自身の将来を選択を選択するように説得することが私たちの希望であり、--そして同盟方針の目的--でもあります。
The Communist drive to impose their political and economic system on others is the primary cause of world tension today.
共産主義者たちが自分たちの政治的および経済的制度を他国に押し付けようと追い立てることが、今日の世界の緊張の主要原因なのです。
For there can be no doubt that, if all nations could refrain from interfering in the self-determination of others, the peace would be much more assured.
もし全ての国々が他国の自己決定への干渉を抑制すれば、世界平和はより確実なものとなることは疑いがないからです。
This will require a new effort to achieve world law--a new context for world discussions.
そのためには世界的な対話のための新しい内容を盛り込んだ、世界法を構築する新しい試みが必要になります。
It will require increased understanding between the Soviets and ourselves.
そのためにはソビエトと私たちとの相互理解を深めることが必要になるでしょう。
And increased understanding will require increased contact and communication.
そして相互理解を深めるためには、接触と対話の増大が必要になるでしょう。
One step in this direction is the proposed arrangement for a direct line between
この方向への一つのステップは、モスクワとワシントンの間の直通回線の設置提案です。これは危機の際に発生するであろう両陣営における危険な遅延、誤解、そして他方の行動への誤った認識を避けるためのものです。
We have also been talking in
私たちは更にジュネーブにおいて、熾烈な軍拡競争を制限し、偶発的な戦争の危険を低減させるように考案された兵器管理基準の第一段階について話し合っています。
Our primary long range interest in
ジュネーブにおける、わが国の長期的な観点での関心は、包括的で完全な軍備縮小(あるいは非武装?)ではありますが、--まずは、兵器にとって代わることのできる平和の新しい原理を構築するために、政治的な発展を相互に承認することから段階的に作り上げられています。
The pursuit of disarmament has been an effort of this Government since the 1920's.
軍縮の追及はわが国にとって1920年代から継続している取り組みです。
And however dim the prospects may be today, we intend to continue this effort--to continue it in order that all countries, including our own, can better grasp what the problems and possibilities of disarmament are.
そして現時点において、見通しがどんなに暗いものであっても、わが国はこの取り組みを継続するつもりです。--つまり、その取り組みを、わが国を含んだ全ての国々が、軍事縮小の課題と可能性とをより把握しやすくするために継続する所存です。
The one major area of these negotiations where the end is in sight, yet where a fresh start is badly needed, is in a treaty to outlaw nuclear tests.
これらの交渉の中で、結果をある程度視界がきき、そして新たな開始が切実に必要とされている主要な分野は、核実験禁止の条約です。
The conclusion of such a treaty, so near and yet so far, would check the spiraling arms race in one of its most dangerous areas.
このような条約を締結することは、目前にありながら遠く、立ち昇る軍拡競争を、その最も危険な分野において食い止めるためのものです。
It would place the nuclear powers in a position to deal more effectively with one of the greatest hazards which man faces in 1963, the further spread of nuclear arms.
これは、1963年現在で人類が直面している最も巨大な危険である核戦力と、その更なる分散を、より適切な管理下におこうとするものです。
It would increase our security--it would decrease the prospects of war.
それは私たちの安全を拡大し--戦争の可能性を減少させるでしょう。
Surely this goal is sufficiently important to require our steady pursuit, yielding neither to the temptation to give up the whole effort nor the temptation to give up our insistence on vital and responsible safeguards.
これは私たちがじっくりと追求する必要を認めるに足りるほどに十分に重要な目標であることは確かであり、更にこれは、全ての取り組みを断念させる緊張も、かつ、私たちの重大で責任ある安全保障への主張を放棄させる緊張も生み出さないのです。
I am taking this opportunity, therefore, to announce two important decisions in this regard.
そこで、私はこの機会を捉えて、この問題に関連した二つの重大な決定を公表したいと思います。
First: Chairman Khrushchev, Prime Minister Macmillan, and I have agreed that high-level discussions will shortly begin in
第一に:、フルシチョフ首相と、マクミラン(英)首相と私は、包括的な核実験禁止について速やかな合意を目指し、近日中にモスクワで首脳会談を開始することで合意しています。
Our hopes must be tempered with the caution of history--but with our hopes go the hopes of all mankind.
私たちの希望は歴史の教訓によって抑制される必要がありますが、--私たちの希望が全人類の希望へと直結するという事実によって強化させるべきでもあります。
Second: To make clear our good faith and solemn convictions on the matter, I now declare that the
第二に、:この問題へのわが国の誠実さと信念とを明らかにするため、私はいまここで、合衆国は、他国が行わない限り、大気圏内において核実験を実施しないと宣言します。
We will not be the first to resume. Such a declaration is no substitute for a formal binding treaty, but I hope it will help us achieve one.
わが国が最初の核実験再開国になることはありません。このような宣言は、正式に条約による拘束に代るものではありませんが、私は、この宣言が、そのような条約締結の達成を促すことになるようになることを期待しています。
Nor would such a treaty be a substitute for disarmament, but I hope it will help us achieve it.
更にそのような条約が締結されても、それは軍縮に代るものにはならないでしょうが、私はそれが軍縮の達成を促すようになることを期待しています。
Finally, my fellow Americans, let us examine our attitude toward peace and freedom here at home.
最後に、アメリカ国民の皆さん、わが国における平和と自由に対する私たちの態度を検討してみましょう。
The quality and spirit of our own society must justify and support our efforts abroad.
わが国の国外に於ける取り組みは、私たち自身の社会に於ける名誉と精神によって正当化され、かつ支えられる必要があります。
We must show it in the dedication of our own lives--as many of you who are graduating today will have a unique opportunity to do, by serving without pay in the Peace Corps abroad or in the proposed National Service Corps here at home.
私たちは、自分たちの生活における献身において、そのことを証明する必要があるのです。--本日、卒業される皆さんの多くが取り組むことになる素晴らしい機会、無償で提供される国外平和部隊によるものや、提案されている、国内における国家貢献部隊によってです。
But wherever we are, we must all, in our daily lives, live up to the age-old faith that peace and freedom walk together.
しかし、どこにいようとも、私たち全員が、その日常生活において平和と自由が共に歩む古くからの誠実さにふさわしい暮らしをおくるのです。
In too many of our cities today, the peace is not secure because the freedom is incomplete.
今日わが国におけるあまりにも多くの都市で、自由が不完全であるが故に平和が保障されてはいません。
It is the responsibility of the executive branch at all levels of government--local, State, and National--to provide and protect that freedom for all of our citizens by all means within their authority.
政府の全てのレベルの行政省庁部局が、--市町村、そして州、国は--その権限の範囲内においてあらゆる手段を尽くしてそういった自由を提供し、保護する責任を負います。
It is the responsibility of the legislative branch at all levels, wherever that authority is not now adequate, to make it adequate.
全てのレベルの立法機関はその権限が現時点では適切ではないところはどこであれ、それを適切にする責任を負います。
And it is the responsibility of all citizens in all sections of this country to respect the rights of all others and to respect the law of the land.
そして全ての地域の市民の皆さん全員が、あらゆる他者の権利を尊重し、そして法と国土を尊重する責任を負っています。
All this is not unrelated to world peace.
これら全ての事柄が、世界平和と無関係ではありません。
"When a man's ways please the Lord," the Scriptures tell us, "he maketh even his enemies to be at peace with him." And is not peace, in the last analysis, basically a matter of human rights--the right to live out our lives without fear of devastation--the right to breathe air as nature provided it--the right of future generations to a healthy existence?
聖書は私たちに説きます「・・・人の振る舞いが主を喜ばせる時、主はその人と共にその人の敵をも和ませ給う・・・」と。そして結局のところ平和とは、根本的には人権、--略奪の恐怖なしに私たちがその天寿を全うする権利--自然が与えてくれたそのままの空気を呼吸する権利--将来の世代が健全に生存できる権利の問題と考えられるのではないでしょうか。
While we proceed to safeguard our national interests, let us also safeguard human interests.
私たちはわが国の権益の保護を進めつつ、更に全人類の利益の保護を進めていきましょう。
And the elimination of war and arms is clearly in the interest of both.
そして戦争と兵器の削減は明らかに両陣営にとって利益になるものです。
No treaty, however much it may be to the advantage of all, however tightly it may be worded, can provide absolute security against the risks of deception and evasion.
条約は、それがいかに万人にとって有益なものであっても、その文言をいかに厳格に規定しようとも、欺瞞や逸脱行為の危険に対する完全な安全を提供するものではありません。
But it can--if it is sufficiently effective in its enforcement and if it is sufficiently in the interests of its signers--offer far more security and far fewer risks than an unabated, uncontrolled, unpredictable arms race.
しかし、条約は、--それが実施される上で十分に効果的であり、そしてそれが締結諸国の利益に十分資するものであれば、衰えを見せず、制御不能で予測不能な軍拡競争よりもはるかに大きな安全を提供し、危険をはるかに局限してくれ得るのです。
The
合衆国は、世界が理解してくれているように、戦争を始めることは決してありません。
We do not want a war. We do not now expect a war.
わが国は戦争を望みません。わが国は現時点で戦争を予期していません。
This generation of Americans has already had enough--more than enough--of war and hate and oppression.
アメリカの人の今の世代は、十分すぎるほど、嫌気がさすほど戦争と憎悪と圧政を経験してきています。
We shall be prepared if others wish it.
もし他国がそれを望むのであれば、わが国はその対処を整えます。
We shall be alert to try to stop it.
わが国はそれを阻止すべく警戒を怠りません。
But we shall also do our part to build a world of peace where the weak are safe and the strong are just.
しかし私たちは、小国が保護され大国が公正な世界平和を構築するため、私たちの役割の実行も進めていきます。
We are not helpless before that task or hopeless of its success.
私たちは課題を前にして困惑しませんし、その解決に向けて悲観的でもありません。
Confident and unafraid, we labor on--not toward a strategy of annihilation but toward a strategy of peace.
信念と勇気をもって、私たちは、絶滅への戦略ではなく、平和への戦略に向けて尽力する所存です。
END
<転載終了>