http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12210301095.html
<転載開始>
40歳以上は週3日は働くべきでない、と専門家が主張
People Over 40 Should Only Work 3 Days A Week, Experts Claim
(画像 http://setsugaku.com/work/)
あなたが40歳以上で集中力や記憶力が低下している場合、実はあなたの仕事が本当の問題なのかもしれません。
メルボルン応用経済社会学研究所(Melbourne Institute of Applied Economic and Social Research)が行った研究によると、40歳以上の人にとっては最大30時間までの勤務が認識機能にとって最適であり、それを超えた場合には業績が悪化する結果をもたらすことが明らかになりました。
実際のところ、週55時間以上勤務していた人たちは、引退や失業でまったく仕事をしていない人たちよりもひどいことが判明しているのです。
この研究では40歳以上の女性3,500人、男性3,000人を対象に認識機能テストを受けてもらい、さらに職場での業務成果を観察しました。
オーストラリアでの調査で「家庭収入および労働に関する動態」(HILDA)と呼ばれるこのテストの際には、言葉の音読、数字のリストの暗唱、文字や数字をマッチングさせる能力を測る速力試験が観察されていました。
テストの考案者であるコリン・マッケンジー教授によると、「思考力」「認識力」の両方が重要な指標であるということです。読むテストは「認識力」の一部で、記憶力や抽象的で方向性を論理的に思考する能力は「思考力」として扱われます。
数独(ナンプレ)やクロスワードなどのパズルは、老後の脳力の維持に有効であるといわれ、知的な刺激はのちの人生における認識力の維持に有効であると考えられていますが、過度の刺激は望ましくない効果があるということです。
多くの国では年金受給開始の年齢が引き上げられ、人々がより長い期間働くことが余儀なくされて定年退職の年齢も引き上げることを計画している、とマッケンジー教授はTimes紙に対し話し、仕事の程度がこの点に重大な影響を与えている可能性があると考えています。
知的な刺激の程度は、労働時間によって異なってくる可能性があります。仕事は諸刃の剣のようなもので脳の活動を刺激することもできますが、同時に長時間の労働は疲労やストレスの原因となる場合もあり、これにより認識機能を損ねる可能性があります。
中高年の人にとっては、パートタイム程度の労働時間の仕事は脳の機能の維持に望ましい効果があるだろうと同教授は考えています。ではそれが可能な人は、労働時間を短くするべきでしょうか?また仕事の内容も要因になるのでしょうか?
自分の好きな仕事をした場合、ストレスは少なく、ストレスや疲労のダメージの度合を下げると思われるかもしれません。しかしHILDAの調査では、仕事の内容による影響については調査はされていません
マッケンジー教授:「認識能力に対し、仕事の種類によってどのような因果効果が起こるのかを特定することは非常に難しい問題です。認識能力によって労働者が特定の職業に選定されているかもしれませんから」
たしかに競争が激しく、きつい分野での長時間労働でのストレス要因の高い仕事は、個人の健康全般に甚大な悪影響をもたらすでしょう。
しかしほとんどの人は40歳以降にも仕事を続けたり、あるいは家庭や個人的な理由から仕事に復帰しなければならない場合もありますが。その年代以降では自分の健康管理を行い、休息時間を最大限に確保し、休養の取れる休暇を取ることはもっと重要になってきます。
マッケンジー教授:「週に40時間以上というフルタイムで仕事をすることは、認識機能の点においては仕事を全くしない場合よりもよいのですが、それでも仕事によって得ることのできる良い影響を最大限に活かすことができません」
政府はフルタイム雇用の定年退職の年齢を67歳にまで引き上げようと計画していますが、それを考慮すると、仕事と余暇のバランうが特に必要になるでしょう。
あなたはこの点についてどうお考えになりますか?労働時間の減少は効率的だと思われますか?
【参考】http://www.eatliveglow.com/people-40-work-3-days-week-experts-claim/
(翻訳終了)
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【コメント】
この記事では40歳以上の労働時間と認識機能に焦点を合わせていますが、それ以下の年齢層でも働きすぎは非効率的です。
「仕事ができる人が辞めてしまう9つの原因」(ハフィントンポスト)より一部引用
「1. 過度に働かせる
働かせすぎると、有能な社員は疲れ果ててしまう。しかし、優秀な社員に次々に仕事を任せたくなる誘惑は大きい。管理職はよくこの罠に陥っている。酷使されると、優秀な社員は結果を残したことで罰を与えられているように感じ、混乱する。それに過剰な労働は非生産的でもある。スタンフォード大学の研究によると、週当たりの就労時間が50時間を超過すると、生産性は急激に低下する。さらに55時間を超えると大幅に低下して超過時間分の労働で何も生み出さないことになる。」
北欧の国では、労働時間を短くすることを法制化する動きもあり、実際に一部ではすでに始まっています。
たしかに普通の日常の経験からも、「働きすぎは非効率的」というのは誰にでも理解できることではないでしょうか?私の個人的な経験からも、労働時間が長くなりがちな職場で、同じような作業を毎日繰り返していると、記憶力も認識力も著しく低下するようで、職場の同僚などと最近物忘れが激しいなどとよく話していたのを覚えています。
労働時間が長いと仕事で疲れきってしまい、家に帰ってからも大したことができる体力・気力が残っておらず、せいぜい飲みに行くだけになったりもしますが、毎日同じことを繰り返してばかりいると脳が劣るのは確実に感じることができます。
日本では「社畜」や「ブラック企業」などという言葉が生み出され、あちこちで見かけるようになっていますが、短期的な利益を求めるばかりに労働者を酷使することで、創造力や正確性が損なわれてしまうと長期的には企業としても不利益になるかもしれません。
また、イギリスに駐在で住んでいる家族の方からはよく、「日本に帰ると、夫が子供にほとんど会えないけど、イギリスにいる間は子供と過ごす時間が長くて嬉しい」と聞きます。働きすぎは家族関係にもよい影響はあまりなさそうです。
一方、定年を超えた年齢の方でも、シルバーワークなどで定期的にパートタイムで仕事をしている方も生き生きとして元気に見えました(お元気だからお仕事をされているのかもしれませんが)。
また旅行などでまったく知らない場所に行くと、記憶力や位置認識、言語認識など様々な脳の機能がフル回転したりもしますし、いつもと違うことをするのは脳にもとてもよいと思います。(それが長く続きすぎると「過度の刺激」になるかとは思いますが)
日本でパートタイム労働でかなり自由な労働条件を取り入れ、能率アップした企業の例が非常に興味深かったです。
★ ホワイト企業の上をゆくレインボー企業 パプアニューギニア海産! (タクミくん二次創作SSブログ様より)
【関連記事】
★社会主義のデンマークVS自由主義のアメリカ、どちらが住みやすい?
「まるで、私たちをみんな働き続けさせるようするためだけに、
どこかの誰かが意味のない仕事をでっちあげているようだ」
<転載終了>
それ以上は、仕事、し過ぎです!
あっ、思い出した。人は、近世までは短時間労働だったそうです!
努力(←嫌いな事を一生懸命やること)は、美徳じゃないよ!!!