女性の美学さんのサイトより
http://josei-bigaku.jp/cyounaikankyou36744/
<転載開始>
 Date:2016.03.09

shutterstock_360132191
便秘の解消のため、腸活を始めるという女性が増えています。腸の状態を良くする乳酸菌や善玉菌を増やすための腸活をしているのに、体調が優れないという人も多いようです。

腸には腸に良い善玉菌や食物繊維を取り入れることも大事ですが、腸を温めることをしなくては思ったような効果が得られないこともあります。

腸が冷えるとどうして体に良くないのでしょうか。そして腸を温めるためにはどういう食べ物を摂ったらいいのでしょうか。

今の日本人は腸が冷えやすい生活をしている

「別にお腹を出しているわけでもないし、冷えるような環境じゃない」と思っている人も多いと思います。しかし、現在の日本人の服装は昔に比べてお腹周りを温めていないと言われています。

50年前と現在の日本人では体温が1度近く違い、今の方が低体温になっています。体温が下がっているということは、もちろん腸も冷えていることになります。

どういう生活をしていると腸が冷えやすくなるのでしょうか。

夏にガンガン冷房をかけている人は腸が冷え切っている

暑い時期、薄着で生活するのに部屋を冷房でガンガンに冷やしている人はいませんか?

体が冷えて涼しいと感じるかもしれませんが、この時、体だけではなく体の中まで冷えている可能性があります。

その場所はお腹です。脂肪があると温かいという印象がありますが、脂肪には保冷性があります。体が冷えると、脂肪が多いお腹周りはずっと冷えたままの状態になり、そのため内側も冷やしてしまうのです。

「冷房を使う時、しっかりお腹を隠しているから大丈夫」と思っていても、薄着の状態で冷房をつけているのでは、お腹を守っていることにはなりません。

年中冷たいものを摂取することで体の内側が常に冷えている

「寒い時期はこたつに入りながらアイスクリームを食べると美味しい」という人がいます。最近では寒い時期でも部屋を暖かくしているので、アイスクリームを年中食べることが当たり前になっています。

アイスクリームに限らず、冷たい飲み物も同じです。常に冷たいものを飲食していると、胃や腸はずっと冷やされた状態になり冷えきってしまいます。

「暑い時期は体が熱くなるから大丈夫」と思っていても、体が温かいからといって腸が温かいとは限りません。

よくモデルさんや女優さんが、

  • 寒い時期は温かいもの
  • 暑い時期は常温のもの

を飲むと言いますが、これは腸を冷やさないようにしているからです。

腸が冷えると体全体が冷えてくることがあるので、冷たいものばかりを食べていると体も腸も冷やしてしまいます。

腸が冷たくなるといろいろな不調が全身に出てくる

shutterstock_259168595
腸が冷えると免疫力が落ちるといいますが、実はそれだけではありません。免疫力の低下以外にも体にどういった不調を与えるのでしょうか。

免疫力が落ちて病気になりやすい体に

腸には、体の約6~7割の免疫細胞があると言われています。この細胞は、ある程度の温かさや腸の状態が良くないとしっかりと働いてくれません。

腸活をして腸の状態を良くしても、腸が冷えていると免疫細胞の動きは悪くなり、思うように働いてくれなくなります。

免疫細胞が働かないと、免疫力も低下するので風邪を引きやすくなったり、アレルギーを起こしやすくなってしまいます。また免疫細胞はがん細胞を撃退してくれる働きもあります。

実は、女性のガン死因の1位は大腸ガンと言われています。腸が冷えていると、腸が働いてくれないうえに免疫細胞ががん細胞と戦ってくれなくなるので、ガンのリスクも高くなります。

しっかりとご飯を食べているのに栄養素が吸収されない

腸の中はだいたい40度ぐらいの温度を保っています。それは、消化酵素が40度ぐらいで活発に働くためです。

腸が冷えると消化酵素の働きが悪くなり、せっかくご飯を食べても栄養素をしっかりと腸が吸収してくれなくなります。

栄養素が吸収されないと、内蔵の動きや筋肉の動きが悪くなり、酷い場合はご飯は食べているのに栄養不足で体調を崩してしまうこともあります。

血流悪化や悪玉菌増加で肌が老化していく

腸が冷えると体の内側から冷えてしまうので、血流が悪化します。それだけではなく血流の悪さで腸の動きが悪くなり、腸活をしても悪玉菌が増えてしまいます。

この悪玉菌から発生した有害物質が血流にのって全身にめぐると、血液が酸素を上手に運んでくれなくなり肌のターンオーバーにも影響を与えます。

肌のターンオーバーが悪くなると、肌荒れを起こしやすくなります。その他にも、下記のような肌の老化現象にも繋がります。

  • しわ
  • たるみ
  • シミ
あまり腸の冷えと肌荒れは関係ないように感じますが、腸が冷えると体全体が冷えてしまうので巡りが悪くなり肌トラブルという現象で出てきます。

代謝が落ちて太りやすい体になり、病気に繋がる

腸は何もしなくても24時間動いています。

カロリー消費というと、運動をしたり筋肉を動かさないと消費されないと思っているかもしれませんが、腸などの内蔵などが動くことでもカロリーは消費されます。これが基礎代謝(基本カロリー)です。

腸は冷えてくると、どんどん動きが鈍くなります。いわゆる代謝が落ちるというのが、この症状です。基礎代謝が落ちると、今までと同じ生活をしていても太りやすくなります。体重が増えると高血圧や糖尿病といった病気に繋がることもあります。

話題の「腸活」や「温活」で実は腸を冷やしていることもある!

今流行りの「腸活」や「温活」を頑張っている女性は多いと思います。毎日行って、自分は体もポカポカ、腸の状態もいいと思っている人も、実は腸が冷えていて正しい腸活・温活が行われていないという人も少なからずいるようです。

毎日行っているけれど、実は腸を温めていない・冷やしているというものにはどういうものがあるのでしょうか。

半身浴は体の芯まで温めることができない

体を温めると言われている半身浴。長時間半身浴をすることで体が温まり、デトックス効果もあると多くの女性が行っていると思います。

半身浴をしている時は体が温まった気がするのですが、実は体の芯までは温まっていません。体の芯まで温めるには、39~40度のお湯に10~20分程度、肩までしっかり浸かる必要があります。

よく「水圧が心臓に悪い」といいますが、心臓に持病がある人以外は長時間入らなければ問題はありません。

体が芯まで温まると内臓も温かくなるので、必然的に腸も温まることになるので、入浴をする時は必ず「全身浴」をするようにしましょう。

朝起きがけのコップ1杯の水は腸を冷やしてしまう

便秘解消のため、朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲むという方法があります。朝起きてすぐに水を飲むことで腸の動きが活発になり、便秘をしにくくなるというものです。

この時、冷たい水を飲むと腸はグルグルと動き出すと同時に、腸が冷え冷え状態になってしまいます。

水を飲んで腸が動くのは、冷たさで腸がビックリして動き出すというという話もあります。

朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲むのではなく、

  • 白湯
  • 温かいお茶

を飲んで腸を冷やさないようにようにするのが大事です。

腸内環境を整えるはずのヨーグルトで腸が冷えた状態に

腸内環境を良くするため、毎朝ヨーグルトを食べるなんて人も多いのではないでしょうか。ヨーグルトには乳酸菌がたくさん含まれているので、腸内環境を良くして便秘解消にも繋がります。

ヨーグルトは腸に良いのですが、冷たいまま食べます。この冷たいものが腸を冷やしてしまい、腸の動きを鈍らせてしまいます。

ヨーグルトを食べることで腸を冷やしてしまうということで、ここ数年注目を集めているのが「ホットヨーグルト」です。

ヨーグルトをレンジで40度ぐらいまで温めて食べると、腸内環境が良くなるだけではなくダイエット効果もあるとテレビでも実践していました。

ヨーグルトは温めることで腸を冷やさないだけではなく、ビフィズス菌や乳酸菌が活性化します。その活性化した状態で体内に入れることで腸内でも普通に食べるより活発な動きをしてくれるので、便秘解消や腸内環境の改善に繋がります。

▼ホットヨーグルトの効果についてはこちらの記事も参考にしてください!

ホットヨーグルトの美容効果。ダイエット・便秘解消に効果抜群!
http://josei-bigaku.jp/health/hottoyo-guruto3135/

毎日の食事に気を使うだけで腸は温まる!腸を温める食品とは

shutterstock_341900864
腸を温めるために体を冷やさないのも大事ですが、毎日の食事に気を使うだけでも温めることができます。

そういった食材を料理に取り入れることで、自然と腸も温まっていきます。どういったものが腸を温めてくれるのでしょうか。

高たんぱく低カロリーの食品を積極的に摂取する

体を温めるためには、たんぱく質が必要です。たんぱく質が不足すると体だけではなく、体の内側も冷やしてしまいます。

たんぱく質を含む食品はたくさんありますが、高たんぱく低カロリーの食材だと体や内臓を温めるだけではなく、筋肉を作るのにも欠かせませんしダイエットにも繋がります。

  • 鶏のささみ
  • まぐろの赤身
  • 豆腐

こういった食品は高たんぱく低カロリーの代表的な食品なので、積極的に摂るようにしましょう。

この時、豆腐やまぐろの赤身も冷たいまま食べるのではなく、温めて食べるとさらに腸を温める作用が発揮されます。

白いものよりも黒いものを摂取してミネラル等をくまなく摂取する

よく「健康や美容のために黒いものを食べる」という方法があります。ここでよく言われている黒いものというのは、

  • ひじき
  • ワカメ
  • 黒豆

といったものですがこれ以外でも「黒いもの」にはいいものがたくさんあります。

「黒いもの」にはビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。ビタミンやミネラルが不足すると、体はど冷えやすくなってしまいます。

よく「砂糖は体を冷やす」と言いますが、これは白砂糖のことを指していて精製する時に砂糖に含まれるミネラルが取り除かれてしまうことで、「冷えやすい」と言われています。「黒いもの」は身近にたくさんあります。

  • 白砂糖より黒砂糖
  • うどんより蕎麦
  • 白米より玄米

こうったものを選んで、食品から効率よくミネラルやビタミンを摂取するようにすれば、腸を冷やす環境を回避することができます。

「土の中で育った野菜」や「冬が旬の野菜」で冷えない体を作る

野菜は健康や美容のためにいいので、積極的に食べている人も多いと思います。しかし、野菜にも「体を温めてくれるもの」と「体を冷やすもの」の2種類があります。

体を温めてくれる野菜といわれているものには以下のようなものがあります。

  • ごぼう、人参といった土の中で育った野菜
  • かぼちゃ、イモ類といった冬が旬の野菜

こういった根菜類や冬が旬の野菜には、血行を良くするビタミンEや血管の機能を良くするビタミンCが含まれているため、体を温めてくれる効果があります。

この反対に、体を冷やす野菜というのもあります。

  • キャベツ、レタスなどの葉物野菜
  • トマト、キュウリなどの夏野菜
  • スイカ、バナナといった南国で育つ野菜(果物)

南国で育つ果物や野菜は、「食べたら体が涼しくなる」という特性があります。なので「トマトやレタスなどを寒い時期にサラダでたくさん食べていると、体はどんどん冷えてしまいます。

燃える成分のある調味料や薬味を上手に使って温める

体を温めてくれる食材を積極的に摂取するのも大事ですが、もっと簡単に体を温めることができるのが調味料や薬味です。調味料や薬味は料理にプラスするだけなので、どんな料理にでも取り入れることができます。

レモン
「クエン酸」は疲労回復だけではなく、血液をサラサラにする効果があります
にんにく
にんにくに含まれる「アリシン」が中性脂肪を減らし、血液の循環を良くしてくれます
生姜
加熱すると出てくる「ショウガオール」という成分が体をポカポカとさせてくれます
唐辛子
唐辛子の成分である「カプサイシン」が代謝を高め、体を温めてくれます
パセリ
むくみを改善する「カリウム」が豊富に含まれていて、体内の余分な水分を排出することで体を冷えない状態にしてくれます
クレソン
クレソンに含まれる「ビタミンC」は体内の活性酸素を除去し、血液をサラサラにしてくれます

上記の調味料や薬味は料理にプラスしやすいので、毎日の食事にプラスして冷えない体づくりをしましょう。

フルーツも温めて食べれば腸も温まり腸内環境も改善

shutterstock_305847131
腸にいいと言われているフルーツに、バナナとリンゴがあります。上記にも記載しましたが、バナナは南国の果物のため、食べると腸を冷やしてしまいます。

ここで食べたいのが「ホットバナナ」です。最近はバナナを焼いて食べるデザートもあるくらい、温めて食べることに抵抗を感じない人も増えています。実はバナナ、温めて食べるとさらに腸内環境を良くしてくれる効果があるのです。

  • 温めることでバナナに含まれるオリゴ糖の働きが良くなる
  • 甘みが増してデザートとして食べることができる
  • バナナの適度な粘度が温めることで腸に届くまでゆっくり温めてくれる

レンジで30秒程温めるだけでもいいですが、ココナッツオイルでソテーするとさらに甘くデザート感覚に繋がります。

「ホットリンゴ」もオススメです。温めることで皮も抵抗なくて食べることができるし、リンゴに含まれる食物繊維が温めることでさらに効果を発揮してくれます。

リンゴはレンジで1分程度加熱すると柔らかくなりますが、ソテーでも美味しく食べることができます。シナモンを使えば、アップルパイのような味わいで美味しく食べることもできます。

ホットヨーグルトとバナナやリンゴを組み合わせると、最強のデザートにもなります。

  • ビフィズス菌
  • 乳酸菌
  • オリゴ糖
上記のお腹にいいものを温かい状態で取り入れることで、腸の中で活発に働いてくれるので腸の温め&腸内環境改善の効果がさらにアップします。

体や腸を温めてくれる飲み物を飲んでさらにポカポカ

shutterstock_342431873
食べ物でも体を温めることができますが、飲み物でも体を温めてくれるものがあります。寒い時期、体を温めるために熱い緑茶を飲むことがあります。しかし、緑茶には利尿作用があるので反対に体を冷やしてしまうことがあります。

コーヒーも飲むと温かく感じますが、暑い地域でできたものなので体を冷やしてしまう可能性が高いです。

そんな中、オススメなのが茶葉を発酵させた飲み物です。

  • 紅茶
  • プーアル茶
  • ウーロン茶

上記のようなものが発酵茶になりますが、この中で1番取り入れやすく発酵されているのが紅茶になります。

紅茶だけでもいいのですが、ここにプラスするとさらに体や腸を温めてくれるのが、生姜やレモンです。

調味料のところでも説明をしていますがレモンと生姜には下記のような効果があります。

  • レモンに含まれるクエン酸は血液をサラサラにする
  • 生姜にはショウガオールが体をポカポカにする

紅茶を飲む時は、生姜は切ったものを浮かべるよりはすりおろしの方が成分が抽出されやすくなります。もっと効果が高いのは乾燥生姜です。

生姜を薄く切って天日干しし、それをフードプロセッサーなどで粉々にしたもので、これは調味料としても使いやすいのでオススメです。

作るのが面倒という人は、通販などでショウガパウダーというのが販売されているのでそういうものでも代用可能です。

食べ物だけではなく、外側から腸を温めることも大事

腸を温める食事も大事ですが、もちろん外側から温めることも大事です。

ここ数年、腹巻がいいと注目されていますが、最近はショーツと一体型タイプのずれにくい腹巻なども販売されています。

お腹が冷えると腸が冷えるだけではなく、体も冷えるしお腹の調子も悪くする場合があります。日頃からお腹周りは冷やさないように心がけることも腸を冷やさないことに繋がります。

腸を温めて冷え知らずの体を作ろう!

体が冷えると手足の末端を温めてしまいますが、それでは一時的な温かさにしかなりません。冷え性対策をしているのになかなか体が温まらない、風邪をひきやすいという人は腸が冷え切っている可能性が高いです。

そういう時は、まず体の中から温めるようにしましょう。

腸を温めることで冷え解消だけではなく免疫力もアップするので、風邪をひきにくく病気になりにくい体を作ることもできます。




<転載終了>