社会科学者の随想さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1063914303.html
<転載開始>
 【時代錯誤の観念論者:航空自衛隊高官】

 【田母神俊雄 航空幕僚長の「陳腐な文章」】

 【過去の亡霊が航空自衛隊高官に乗りうつったその姿】

 【安倍晋三といっしょに親しそうにうろつく南京虐殺事件「全面否定」論者:元谷外志雄の妄想】


 本日の記述は表題の「その2」回目の内容である。2017年1月19~20日に報道された関連の諸記事を ① から ④ に紹介・議論したのちに,本ブログの旧ブログ,「2008.11.2」の主題「航空自衛隊幕僚長の繰り言を批判する」,副題「田母神俊雄稿『日本は侵略国家であったのか』」を再掲する構成になっている。きわめてデタラメである歴史の思考によって,しかも基本的な素養も欠いたエセ歴史本が,いまの安倍晋三極右政権にはもっとも好ましいものとして歓迎されている。

 問題のAPAグループの元谷外志雄は,南京事件(南京大虐殺という日中戦争中の出来事)じたいを否定するという,いまどきに想像を絶するような独自の,旧大日本帝国軍に対する歴史観を披露していて,当人はおおまじめにそのような虐殺事件は,日中戦争史においては存在しなかったとのたもうている。まさに,抱腹絶倒させられるような珍説を信じて疑わない精神構造の持主である。



 ①「アパホテルに本の撤去打診 冬のアジア大会組織委」(『NHK NEWSWEB』2017年1月19日 21時46分)

 アパホテルが客室に備えつけている本の日中戦争に関する記述をめぐって,中国で反発が出ている問題で,来〔2017年2〕月,札幌市などで開かれる冬のアジア大会の組織委員会は,ホテルが選手団の宿泊先になっていることから,中国人の選手などに配慮して,本の撤去などの対応を打診しました。アパホテルが客室に備えつけている,グループ会社の代表が書いた本をめぐって,中国では,日中戦争の歴史を否定する内容だとして,反発が出ています。

 これについて,来月,札幌市と帯広市で開かれる冬のアジア大会の組織委員会は,札幌市内のアパホテルの1つが選手団の宿泊先になっていることから,中国人の選手などに配慮して,本の撤去などの対応を打診しました。組織委員会の広報担当者は「ホテルを運営する会社には,宗教や民族などの問題を避けてスポーツ理念にもとづいた対応をお願いしたいと伝えた」としています。

 一方,ホテルを運営する会社は,ホームページで「指摘のあった書籍は,本当の日本の歴史を広くしっていただくことを目的として制作したもので,一方的な圧力によって主張を撤回するようなことは許されてはならないと考えます」などとするコメントを掲載したうえで,NHKの取材に対し,「組織委員会から正式に申し入れは受けておりませんので,書籍の撤去についてはお答えできかねます。ご依頼があったとしても,撤去する考えはございません」としています。
 註記)http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170119/k10010845791000.html

 ②「客室に南京大虐殺否定の本 アパホテルに中国で批判」(『日本経済新聞』2017年1月18日朝刊)

  【大連=原島大介】 ビジネスホテル大手のアパグループ(東京・港)が南京大虐殺を否定する書籍を客室内に置いているとして,中国で批判が上がっている。中国外務省の華春瑩副報道局長は〔1月〕17日の記者会見で「日本の一部の人たちが歴史を正視し,深刻に反省することを促す」と発言。著者で同社の元谷外志雄代表は「事実だと信じることを書いた」と述べた。

 問題の発端となったのは,インターネット上に投稿された動画。動画によると,書籍には南京大虐殺のほか,韓国の従軍慰安婦も存在しないとする記述があるという。再生回数は7千万回を超え,ネット上には「中国人は宿泊するのをやめよう」など否定的なコメントが占める。

 中国共産党機関紙,人民日報系の環球時報も同日付の社説で「二度とこのようなことが起きないようにすべきだ」と批判した。一方,元谷代表は「(書籍の撤去などは)いまのところ考えていない」としている。

 ③「〈ニュースQ3〉南京事件に否定的な本,中国でホテル批判」(『朝日新聞』2017年1月19日)
『朝日新聞』2017年1月19日朝刊アパホテル問題
 日中戦争中の南京事件について否定的な書籍を客室に置くホテルに,中国で批判が相次いでいる。中国外務省が苦言を呈し,現地サイトで予約ができなくなる事態に。なにが起きているのか。

 1)ネットに動画投稿
 ホテルは,アパグループ(東京)が運営する「アパホテル」。米国人と中国人を名乗る2人が〔1月〕15日夕,客室に置いてあるという同グループの元谷外志雄(もとや・としお)代表の書籍『本当の日本の歴史 理論近現代史学2』について,中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」に批判的な動画を投稿した。

 書籍は当時の現地の人口を挙げ「南京大虐殺はありえないことだ」「被害者名簿は1人分も存在していない」などと記している。2人は「自分のホテルに自分の本を置いてもよいし,なにを信じてもよい」としつつ,「ここに泊まれば,彼の懐にお金が入る。事実をしって泊まるかどうか決めてほしい」と呼びかけた。
 補注)ここで指摘しておくべきは「被害者名簿は1人分も存在していない」のだから「南京大虐殺はありえない」というような理屈は,これがまったく通用しえない,「ザルで水を掬う」ような,きわめて幼稚な反論であることを事前に指摘しておく。

 動画は18日夕までの3日間で9500万回以上再生され,中国メディアは「右翼ホテル」などと一斉に報道。ネット上では「会員カードを切り刻み,友人に泊まるなと伝えた」などの書きこみが続く。中国外務省の華春瑩副報道局長は17日の会見で,「日本の一部勢力が歴史を直視せず,ねじ曲げようとしている」と不満を表明。同日以降,中国の一部の予約サイトではアパホテルの予約ができなくなった。

 2)回収する予定なし
 南京事件をめぐっては,中国政府が犠牲者数を「30万人」と主張する一方,日本の外務省は「非戦闘員の殺害や略奪は否定できないが,被害者数は諸説あり,どれが正しいか認定は困難」としている。アパグループは17日付で「日本には言論の自由が保証されており,一方的な圧力によって主張を撤回するようなことは許されてはならない」などとする見解をホームページに掲載した。取材に対して,客室に書籍を置く理由について「本当の日本の歴史を広くしっていただくため」と説明。国内155カ所のアパホテル約3万2千室に備えている書籍の回収などは考えていないという。
 補注)安倍晋三政権下における昨今,この日本国において本当に完全に「言論の自由が保障されており」などといえるか? 大手マスコミの幹部連中などが安倍晋三といっしょに飲み会をしながら,意見を交換しつつある言論界の関連事情をしるとき,日本において〈言論の自由〉はみかけだおしの現実にあるというほかない。

 3)なにを置くかは自由
 「全日本シティホテル連盟」(東京)によると,客室に書籍を置くことについては「営業の自由」としてとくに制限は設けていない。聖書を置くホテルもある。ただ,連盟幹部や宿泊業界の専門誌を刊行する出版社などによると,不特定多数の人が泊まることに配慮し,主義主張を含んだ書物を置くのは珍しいという。

APAホテル備品の本画像 2020年東京五輪・パラリンピックに向け,海外から多くの観光客の訪問がみこまれるなかでの今回の騒動。外国人観光客の旅行事情に詳しい広岡裕一・和歌山大教授(観光学)は「明らかに公序良俗に反するならともかく,ホテル側にも表現の自由,経営の自由がある。不快に思う人には泊まらないという選択肢もある。騒ぎすぎるのも良くないのではないか」と話す。
 出所)左側画像がアパホテル室内の備品であり,安倍晋三=APA教徒用の教則本である。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170122-00026295-hankyoreh-kr

 中国人観光客を受け入れる旅行会社(福岡市
)の役員は「日本国内に歴史修正主義的な議論があることは中国人はよくしっている。『またか』と受け止めるのでは」。一方,ある大手旅行会社幹部は「中国の人たちが日本全体のおもてなし業界に不信感をもつことが心配だ」と話す。
 補注)APAホテルの「お・も・て・な・し」の方法は,東アジア人の不快感を “おもてなす” 接客法を採っているらしい。もっとも,APAグループ経営者夫妻の容貌をみただけで,もう嫌気が差してくる人もいないわけではあるまい。

 ④「〈コラム〉正気を失った日本右翼,その背後には米国」(『ハンギョレ』登録 : 2017.01.19 23:26 修正 : 2017.01.20 10:22)

 ホテルチェーンを経営する日本の不動産企業の極右事業主が,南京大虐殺を否定する本を客室に備置しておき,中国人の抗議を受けると「見解の相違」を許さないのかと逆に非難して,自国の言論の自由保障を誇ったというが。なんというべきか。

 「国境のない記者団」が発表した「2014年世界報道の自由」国家別ランキングによれば,日本の言論の自由は李 明博(イ・ミョンバク)・朴 槿恵(パク・クネ)政権登場後に順位が大きく落ちた韓国(57位,2006年には31位)より低い59位(2006年には51位)であった。
 補注)この「報道の自由度ランキング」は2016年になると,韓国が70位(前年比でマイナス10位)になっているかとみれば,そのまた2つ下の72位に日本(前年比でマイナス11位)が位置していた。日本側の事情に関してはきっと,安倍晋三君がそこまで順位を落とすのに,非常な貢献をしているものと推測される。

 このボンボン首相のポンユウの1人がAPAの元谷外志雄であるから,なにをかいわんやである。極右頑迷集団こそが現在日本の政権中枢を支えている,まさしく核心の政治勢力なのである。ちなみに中国は,176位(前年の2015年と同じ)で,全180国中では最下位から数えて5番目であった。179位が北朝鮮。
 註記)「2016年の報道の自由度ランキング」は, http://ecodb.net/ranking/pfi.html 参照。

 国際政治の面では「主要国首脳会議;G8」(ジーエイト, “Group of Eight” の略で,別名主要8か国首脳会議,サミット)があり,現在ではロシア抜きなのでG7になっているが,ともかく日本はその参加国である。そして,このG8の国々の「2016年の報道の自由度ランキング」 は「アメリカ 41位,イギリス 38位,ドイツ 16位,フランス 45位, イタリア 77位,カナダ 18位,日本 72位,ロシア 148位」である。

 以前から日本は,先進諸国の仲間入りをしていたはずであった。けれども最近はとくに,米・英・独・仏と比較して「報道の自由度ランキング」を,だいぶめだって下位に落としてきた。そしてさらに,この「報道の自由度ランキング」を経年でみると,安倍晋三政権になる前の「2011年の 11位 ⇒ 2012年の 22位」が,その後は「2013年の 53位が 2014年の 59位,2015年の 61位,2016年の 72位」と,大きく低落させてきた。この点で観れば,アベノポリティクスの負の効果だけは抜群であった。
 註記)https://ja.wikipedia.org/wiki/Template:世界報道自由度ランキング


 〔ハンギョレの記事に戻る→〕 そのホテルチェーンの代表,元谷外志雄氏がなぜかそのような日本の言論の自由を自慢して中国を見下したというから見苦しいかぎりだ。さらにおかしなことは,環球時報によれば,『誇れる祖国 日本』『誇れる祖国 日本復活への提言』のような,本当につまらない日本極右の宣伝図書を客室からなくせない理由が,言論の自由のほかに,国ごとに歴史認識と歴史教育が違うことと,「事実にもとづく真の歴史」を伝えるためだと主張したことだ。

元谷外志雄画像 元谷外志雄,どういう人物か?

 2008年,当時日本の航空自衛隊航空幕僚長(韓国の空軍参謀総長に相当)だった田母神俊雄氏が突然更迭された。その理由は,ホテル運営,マンション建設・分譲で大金を稼いだアパグループがかかげた「真の近現代史観」懸賞公募で彼が最優秀賞(賞金300万円)を受けたことだった。実は,それをみずから祝って,天地四方に喚きたて日本内外で厳しい視線を受けたことが,いっそう大きな問題であった。
 出所)画像は元谷外志雄,https://matome.naver.jp/odai/2138918288897646101/2138923014017705903

 その最優秀作たるものや,本当にすさまじいものだった。要約すればこんな内容。--軍国日本が侵略国家ということは,濡れ衣で謀略だ,日本が西側帝国主義列強と戦ったおかげで第2次大戦以後に韓国などアジア,アフリカの国々の独立への道が開かれたではないか,日本の中国攻撃は中国に駐留中だった日本軍を蒋 介石軍隊がテロなどで絶えず困らせたので,やむをえず反撃したまでなのに,それがどうして侵略なのかうんぬん。

 この厚顔無恥な主張に最優秀賞を与えたアパグループの代表がまさに,問題のホテルチェーンの主人である元谷外志雄氏だ。2008年,田母神氏を解任させ,急遽鎮火に努めたのが,当時首相の麻生太郎であった。いま,麻生は安倍晋三政権の副首相で No.2だ。実は,田母神氏の世界観・国家観の後援者が麻生で,彼の政治・思想的同志が安倍首相だ。元谷代表は麻生とともに安倍の後援会「安晋会」の有力メンバーだ。

 中国側の抗議が続くと,アパホテル側は「立場が違う人から批判を受けたといって,客室から本をなくすことはできず,日本は言論の自由を保障しており,一方的な圧迫で自分の主張を押しつけることを許さない」といったというが,中国侵略の過程で2千万人以上を無惨に虐殺した軍国日本の犯罪行為を否認し,縮小し,隠蔽することを「立場の違い」という言葉でごまかすとは。

 そのうえ「事実にもとづく真の歴史」をあえて口にするとは,まともな精神状態なのか。ドイツでなら,アウシュビッツ虐殺に関してそのような主張を立場の違いとして容認するだろうか。釜山少女像さえ撤去しろと威勢を張る者が「立場の違い」を口にするとは。

 釜山少女像問題で大使を召還し,通貨スワップ交渉まで中断した日本政府の「とんでもない戦略的判断ミス」を批判したという日系アメリカ人 Mintaro Oba 前米国務部韓日担当官が,米国政府にそうした日本を自制させるよう注文したというが,これもまた,なんというべきか。日本と日本極右をそんな状況に追いこんで,そんな彼らと韓国の保守右翼をグルにさせようとした張本人こそ、米日同盟に執着してきた米国自身ではないのか。
 註記)http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/26295.html ハン・スンドン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )。韓国語原文入力:2017-01-19 19:05,http://www.hani.co.kr/arti/culture/book/779498.html 訳J.S(1651字)

 元谷外志雄のいう「事実にもとづく真の歴史」によれば,南京大虐殺事件はなかったという説となる。つまり「南京大虐殺は捏造だ」し,「従軍慰安婦の強制連行はなかった」といいたいらしいのである。日中戦争が始まってから1937年12月13日,日本軍が南京を占領して「南京大虐殺事件」を起こしたのである。何百人,何千人,何万人の人間を殺せば「大」虐殺といえるか,これを定義することに精力を費やす必要はないくらい,そのときの南京における旧大日本帝国軍は,見境などなく,官民の中国人を殺しまくっていた。

 元谷外志雄は事実を強調したいらしいから,ここでは歴史学の文献から,つぎの見解を引用しておく。この事実の掲示だけでも,元谷の意見は軽く一蹴される。

 1)「申し分なく善なる意思をもっている歴史学者たちの場合でさえ,同一の現象を眺めてはいても価値観や視点の異なるさまざまな個人が,それぞれ異なる時点で同一の証拠群から異なる結論を引き出すのは避けられない」。「利用できる証拠が断片的であることが,解釈の傾向にさらにいっそう差異を生む原因になる。さらにはまた,学者がちが歴史学の方法論をめぐる意見の違いを解消できたとしても,倫理や道徳といったような問題についても,彼らはたぶん意見が一致しないであろう」。
 註記)215頁。ジョシュア・A・フォーゲル編,岡田良之助訳『歴史学のなかの南京大虐殺』柏書房,2000年。

 この指摘は「解釈の余地に幅や差がある」ことを問題にしているが,南京大虐殺事件がなかったなどとは,けっしていっていない。問題の前提には「南京大虐殺を人数の食い違いの問題に矮小化することは,実証主義的な理由からは正当化できるとしても,この事件が示しているように,その結果,有意義な対話を進めることがほとんど不可能になる」註記)というような,注意すべき事項が控えている。
 註記)フォーゲル編,同書,218頁。
南京大虐殺事を記録した皇軍兵士たち表紙
 ところが,元谷外志雄は「南京大虐殺事件」じたいを全面的に否定する価値観を抱いているのだから,こちらは少し異なる次元からも批判をくわえておく必要がある。「歴史の事実」にまつわる具体的な現象に対する〈問題の理解の仕方〉が問題となる。この事件の概要が正確に捕捉・認識できていないからといって,ただちにそのすべてを否定しつくしえたつもりになっては,おまけにその事実が「捏造」されたなどか決めつけて排除したい向きには,とりあえず,小野賢二・藤原 彰・本多勝一編『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち-第十三師団山田支隊兵士の陣中日記-』(大月書店,1996年)の参照を勧めたい。

 2)いまから20年も以前に決着のついている歴史の事実に関する問題を,21世紀のいまごろになってもまだ,「南京大虐殺事件」はなかったといいはるような,まったく無識であり,それも知識人でも文化人でも学究でもないホテル・チェーンの経営者が,独断と偏見にまみれた,無知と蒙昧を充填させた狂信の自説を,得意げに披露している。

 いまから四半世紀前までは「南京大虐殺事件」を否定したりして,その言論(論陣)作りのための音頭取りをしていたのは株式会社文藝春秋であった。だが,前掲『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち-第十三師団山田支隊兵士の陣中日記-』を公刊させえたごとき,日中戦争史に関する「歴史の事実」の発掘,積み上げによって,その謬説は否定されていたのである。

 小野・藤原・本多編『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち-第十三師団山田支隊兵士の陣中日記-』は,結論部でこう書いていた。「南京攻略戦に参加した連隊(あるいは海軍)は日本全国各地に散らばる。ぜひとも地元の一市民,一労働者として調査をやっていただきたい」。
  註記)小野・藤原・本多編『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち』382頁。

 元谷外志雄のいいぶんは,歴史的に観ていうと,ろくに「ものをしらず」に,もちろん,学問・理論的な水準での知識・情報などとも無縁の人間が,ひたすら無責任に放った言説でしかない。事実を否定し,歴史を歪曲し,真理を目をつむっているのでなければ,とうてい口には出せない,しかもズサンで粗雑な誤謬を,恥じることなく開陳・高揚している。( ↓  画面 クリックで 拡大・可)
『朝日新聞』2015年10月16日朝刊南京大虐殺事件資料
 上に画像として紹介した新聞記事も参考にしてもらおう。いまどき,日中戦争において南京大虐殺事件がなかった,この事件があったというのは「捏造」だと主張する元谷外志雄のような人物(日本人)は,この事件を否定しきらねばならない,それもなにか,よほどに特別の理由(「日本人としての誇り? それとも,日本民族の意地?」)をかかえているのかもしれない。

 いずれにせよ,21世紀にもなってからわざわざ「南京大虐殺事件はなかったのだ!」などと叫ぶのは,狂気の沙汰にもならないような,非常に幼稚な,それも俗説以前の与太話にしかなりえない。

 さて,ここまで記述してきたが,すでにいつものような「分量」に近づいてきたので,冒頭にかかげておき,この記述につづけて転載するかたちで書くといった,旧ブログの記述,「2008.11.2」主題「航空自衛隊幕僚長の繰り言を批判する」,副題「田母神俊雄稿『日本は侵略国家であったのか』」の再掲は,明日以降に順延したい。なるべく明日中には記述するつもりでいる。

 その続く記述が用意できしだい,ここにリンクを張っておくことにする。

<転載終了>