NEVERまとめさんのサイトより
https://matome.naver.jp/odai/2137067502743139601
<転載開始>

米オレゴン州の農場で「遺伝子組み換え」小麦が見つかった

オレゴン州の小麦の90%は輸出されており、米国内では日本など大口輸出先への影響を懸念する声が強まっている

米農務省は29日、西部オレゴン州の農場で、除草剤への耐性を持つ遺伝子組み換え小麦が見つかったと発表

同州の農家が除草剤をまいたところ、枯れない小麦が発見され、オレゴン州立大学の研究員が検査した結果、除草剤に強い遺伝子組み換え小麦だと判明

発見されたのは10年以上前にモンサントが試験栽培した品種。発見された地域を越えて自生が見つかった場合、米国の小麦輸出は脅かされる可能性がある

遺伝子組み換え小麦の商用販売は世界のどこでも認可されていない

出典

米国で遺伝子組み換え小麦が見つかる、日韓で輸入一部停止 国際ニュース : AFPBB News 

小麦輸出への影響を懸念する米農務省は原因究明を急いでいる

モンサントの小麦種子開発プログラム終了後の9年間にどのようにして未承認の種子が育っていったかを調査している

問題となった「遺伝子組み換え小麦」はどんなものか?

米バイオ大手のモンサント社が試験栽培したものの、実用化の承認が得られなかった、除草剤に強い品種

モンサント社 (Monsanto Company,NYSE:MON) は、アメリカのミズーリ州 クレーブクール(Creve Coeur, Missouri)に本社を持つ多国籍バイオ化学メーカー
Wikiの記事:
http://goo.gl/cUF1k

米国サイト:
http://www.monsanto.com/

日本モンサント株式会社:
http://www.monsanto.co.jp/

1998年から2005年にかけ実験を行ったが、海外の買い手が米国産の遺伝子組み換え作物を避ける恐れがあるとの懸念から認可申請を撤回したもの

「ラウンドアップ・レディ」のブランド名で販売され普及している除草剤に対する耐性を持つ春小麦の品種開発を手がけていたが中止していた

米国ではトウモロコシと大豆の大半が遺伝子組み換えの形質を持っているが、遺伝子組み換え小麦の商業利用は認められていない

各国の対応や反応など

米国産小麦の輸入量で日本はメキシコに次ぐ世界2位

外国産小麦需要の6割を米国産に頼り、政府が一元的に輸入している日本は、オレゴン州で生産された小麦について当面、政府入札から外すことを決めた

日本は、米小麦最大の輸出国

農林水産省農産部貿易業務課長の岩濱洋海氏によれば、同省は30日、ウェスタンホワイト小麦2万4926トンの入札を中止

※ ウェスタン・ホワイト小麦は「ソフト・ホワイト小麦」とホワイト・クラブ小麦を混合してつくられる

ただ、輸入が停止されたのは、麺やクラッカーに用いられる「ソフト・ホワイト小麦」という品種に限られる。米国ではあまり栽培されていない品種で、「日本はほかの品種の小麦は購入し続けている」という米小麦産業の楽観的なコメントを、フィナンシャル・タイムズ紙は掲載した

韓国に輸入された米国産小麦と小麦粉の暫定調査では、GM小麦は検出されなかった。最終結果は5日に発表される。韓国の食品・医薬品当局は、米国から到着した分についてはすべてテストを行うとしている

欧州は米国から輸入された小麦の検査を強化

米政府に詳しい情報提供を求めるとともに、加盟国に対して、米国から輸入される小麦について速やかに検査を実施するよう勧告

EUは、到着した製品をテストし、GM小麦が検出されれば輸入を拒否するとしている

台湾の製粉協会も米国からの輸入小麦を検査中

ダウ・ジョーンズ・ニューズワイヤーズ(Dow Jones Newswires)による

米農家がモンサントを訴える事態にまで発展

※写真はイメージです

パシフィック・ノースウエスト小麦農家と、センター・フォー・フード・セーフティは、

相場下落や海外の一部輸入制限を招き、米国の農家に損害を与える重過失を犯したとして、(中略)問題のGM小麦を開発した米農業バイオ大手モンサントを相手取り、賠償金を求める訴訟をカンザス州連邦地裁に起こした

GM小麦=遺伝子組み換え小麦のこと

モンサントは「法的責任はない」として争う構え

同社は汚染(GM小麦混入)の原因として妨害工作も考えられると指摘している

米国の有識者のコメント

マイケル・ハンセン氏は、コンシューマーズ・ユニオンの上級サイエンティスト

コンシューマーズ・ユニオンは、毎年4月に自動車を特集して評価する「コンシューマー・レポート自動車特集号」なども発行する非営利の消費者組織。

「世界に影響が及ぶだろう。米国の貿易相手国は遺伝子が組み換えられた小麦を望んでいない。適切な検証がされておらず、この小麦を食べても安全なのかどうかは分からない」

ビル・フリーズ氏は、食品安全センター(Center for Food Safety)の科学政策アナリスト











オレゴン州の状況は、遺伝子組み換え作物の「規制制度の完全な不備を示している」と述べた

ロバート・ゼメトラ教授は、オレゴン州立大学で植物の後輩は遺伝子学を研究。

ゼメトラ教授は10年以上前にアイダホ大学に在籍していた時からモンサントの試験栽培や調査に携わってきた。

「遺伝子組み換え小麦の発生源は特定できそうにない」



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