https://earthreview.net/sinkhole-in-suez-and-more-cracks-kenya-on-grv/
<転載開始>
投稿日:
6月7日のエジプトでの報道より
今年の春以降、アフリカの大地溝帯と呼ばれている巨大な地質構造上の多くの場所で、亀裂、地崩れ、アフリカでは珍しい規模の地震などが起きていることは、2月の下の記事以来、継続的にご紹介させていただいています。
これに関しての最新の記事は、数日前にアフリカのケニアにおいて、もう何カ所目なのか正確に言えなくなってきていますが、何カ所目かの巨大亀裂が発生したことをお伝えしました以下の記事でした。
この一連の出来事を最初にご紹介したサウジアラビアの場所と比較的近いエジプトのスエズ運河沿いの道路が「突然崩壊した」というニュースが、サウジアラビアで伝えられていました。
いわゆるシンクホールに近い形での地盤の崩壊だったようです。
陥没したシンクホールに落ちた自動車
これまでにアフリカ大陸で何も起きていなかったのならば、単なる小さなシンクホール事象ということで、取りあげさせていただくこともなかったような事例だとは思うのですが、何しろこのスエズ運河のある場所は、
「大地溝帯の最北端に近い」
のです。
これまでに大地溝帯で起きたいくつかの事象と、今回のエジプトでのシンクホールの場所を地図に示しました。この場所が大地溝帯の最北端の一部だということが、おわかりいただけるのではないかと思います。
アフリカ大陸の大地溝帯と2018年に起きていること
もちろん、大地溝帯とは関係なく、偶然こういうことが各地で重なっているだけという可能性は十分にあります。
しかし、少なくともケニアに関していえば、そこで起きている「亀裂の発生の連続」は、もはやケニアの地質的状況に何か野異変が起きていることを確実に示しているとは思います。
そのケニアに、またしても巨大な亀裂が発生したことが報じられています。
ケニアの新たな亀裂に関しての6月4日の報道より
また、6月9日には、ケニアのムランガという地域で、巨大な地崩れが発生し、多くの家屋が被害を受けたことも報じられています。
6月9日のケニアの報道より
ケニアでは、この3ヶ月ほどの間、「いたるところでこのような地質的災害に見舞われ続けている」という状況となっています。
さすがにこの連続は普通の状態とは言えず、ケニアを中心としたアフリカ大陸の地質的構造に何かが起きているというように思わざるを得ない部分はあります。
それが、地質学者たちの言うような「将来的なアフリカ大陸の分断」と関係していることなのか、あるいは、もっと狭い範囲での地質的問題なのかは今のところはわかりません。
また、アフリカの大地溝帯上の地域というのはものすごく広範囲に渡っているわけでして、このように報道で取りあげられるような地域は「ごく一部」だと考えられることです。
つまり、まったく報道されていないようなさまざまな他の出来事が日々起きている可能性もなくはないかもしれないのです。
<転載終了>
黙示録的な今日の一枚
桜島で噴煙3500mを上げる噴火(日本 06/10)
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