気象予報士Kasayanのお天気放談さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/kasayan77/archives/53667341.html
<転載開始>
(1)台風8号最新データ・・・明日にも九州上陸へ!?

(2)台風9号最新データ・・・明日にも九州上陸へ!?
(1)今朝の実況・・・予報のスタートライン



<転載終了>
http://blog.livedoor.jp/kasayan77/archives/53667341.html
<転載開始>
今日は新潟県境 信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。
昨日、黒姫高原では日本海から吹き込む北風が優勢。
30℃を超えたのはほんの一瞬・・・夕方からは急に涼しく。
日没とともに、湖畔は霧に覆われ始めました。
1、猛暑は続き、台風8号に続いて台風9号も発生!・・・具体的な影響は??
猛暑が続いていますけど、早ければ明日にも猛暑モードから台風モードへと切り替えが必要!
今日も台風に関する最新データからご紹介したいと思います。
(1)台風8号最新データ・・・明日にも九州上陸へ!?
台風に注目しすぎると「木を見て森を見ない」・・・なんて事になりますから、まずは今日から明日にかけての気圧配置の変化を概観!

(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)
台風が接近する小笠原方面を除いて今日までは太平洋高気圧による猛暑モード。
ただ、明日は一転台風8号の接近と太平洋の暖かく湿った空気の流入による台風モードに!
九州方面では大荒れ!
近畿~東日本では、高気圧に覆われながらも流れ込み始める暖かく湿った空気によって高温多湿化。 暑さの質に変化があるかもしれません(日本海側では厳しいフェーンも?)。
また・・・気象庁の見立てによれば、今夜にかけてフィリピンの東海上で台風9号が発生する模様。
予想されてたとはいえ、台風モードに拍車がかかることになりそうです。
ということで・・・
この状況を踏まえて、台風8号が九州に接近・上陸するタイミングの具体的な空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。
(図をクリックすると拡大します)
気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
台風8号が九州南部に最接近する際、中心気圧は985hPa前後まで深まるものの、大きさは比較的コンパクト。
台風の直接の影響は九州や四国の一部に限られるように思われます。
また、台風が接近しても上空の太平洋高気圧は朝鮮半島付近まで張り出したまま。
このため上空の太平洋高気圧のコアに覆われる東日本では猛暑が継続するとともに下降気流によって雷雨の発生も抑制的。
台風東側の暖かく湿った南東風の地上付近への吹き込みは予想されるので、高温多湿、夏山シーズン真っ盛りの中部山岳地帯では、引き続き激しい雷雨の発生が心配される状況です。
また暖湿南東風が山を越えて吹き降りる日本海側では・・・考えたくないようなフェーン現象が発生するかもしれません。
これは同じく気象庁GSMモデルによる同期間の風速(上空約300m)の様子。
台風8号は暴風域を伴いそうですが、(計算値通りなら)大荒れになるのは九州を中心に西日本の西部のみ。
ただ・・・06日(火)の天気図に850hPa(上空約1500m)の猛暑をもたらす暖気の様子を掲載しておきましたが・・・やはり日本海側中心にとても厳しく命に係わるような暑さになるかもしれません。
なお、台風8号の予想については他国のモデルの予想もほぼ同様。
気になる方は以下のURLで、他国のデータをご確認ください。 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue
また、台風の進路予想は速報性が要求されるため更新頻度の少ないブログに掲載するのは、進路を比較する等の好ましくないというのがKasayanの考え方。
したがって、ご面倒でも以下のURLで最新の進路予報をご確認いただきたいと思います。
(2)台風9号最新データ・・・明日にも九州上陸へ!?
続いて、早ければ今夜までに発生が予想されている台風9号による具体的な影響・・・
盆休みに影響することも想定されますから、「台風8号が通過するまでは不明確」という前提、そして「あくまで傾向を探る」という目的でチェックしておきたいと思います。
まずは気象庁発表のGSMモデルによる10日(土)21時~12日(月:山の日振替休日)の空模様。
(図をクリックすると拡大します)
詳細は図中の書き込みをお読みいただくとして・・・
「盆休み前半はレジャーどころか帰省の足も危うい」といった状況が予想されています。
ただ・・・繰り返しますけど、計算値は「台風8号が通過するまでは不明確」。
台風の影響が無いとは言いませんが、ここは冷静に計画を考えたいところ・・・
ちなみに、米国(NOAA)発表のGFSモデルは・・・
九州南部に接近するところまでは気象庁GSMモデルとほぼ同様・・・
ただ11日(日)以降、日本海へと北上することなく、13日(火)にかけて太平洋岸をノロノロと東進することが予想されています。
というのも、台風9号の東側に熱帯低気圧あるいは台風10号を予想する結果、上空の太平洋高気圧が弱まることに。
このため台風を押し流す高気圧の縁辺流が無くなるとともに、熱帯低気圧あるいは台風10号?との相互作用によって(熱低または台風10号西側の南西風によって)停滞を余儀なくされ・・・
台風を足早に押し流す偏西風が(朝鮮半島付近の北上し)南下してこないまま、「迷走気味に」東進することを予想していると思われます。
また、ヨーロッパ中期予報センターのモデルを見ても・・・
米国GFSモデル以上に台風10号?を発達させて予想。
そのためもあってか、台風9号をより沿岸寄りに、かつ「迷走気味に」東進させています。
結局、気象庁GSMモデルのように台風9号を日本海に北上させるか、他国のモデルのように台風9号を沿岸で東進させるかは、熱帯低気圧あるいは台風10号の発生に伴う上空の太平洋高気圧の弱まり方や熱帯低気圧あるいは台風10号と台風9号の相互作用の強さ次第。
そして、朝鮮半島まで北上している偏西風強風帯の南下次第ということになりそうです。
今後いずれかの予想に近づいたとしても・・・盆休みの天気は悩ましいことになりそうですね?
府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/
2、今日の空模様・・・猛暑モード継続!命にかかわる暑さ続く
それでは今日の空模様・・・・
(1)今朝の実況・・・予報のスタートライン
今朝の新潟県境 信濃町 野尻湖畔・・・

例によって04時20分頃からヒグラシが合唱をはじめ、日が高くなるにつれてミンミンゼミの合唱にバトンタッチ。
最寄りの信濃町アメダスの最低気温は22.0℃(03時42分)。
08時過ぎには26℃を超えましたが、森の中はは冷気が残り23℃台を保っています。
そんな今朝の実況ですが・・・

日本付近に張り出した太平洋高気圧・・・ついに3つの子供?を形成。
それぞれの高気圧から吹き出す高温の乾燥した空気が日本付近に集まり、猛暑の暖気塊を形成していると思われます。
衛星の水蒸気画像を見ても、西~東日本は上空の太平洋高気圧エリア。
今日もジリジリの太陽が優勢で・・・暖かく湿った海風が流入しやすく、さらに上昇しやすい場所(山岳地帯や風の収束線)限定で、雷雨が発生すると思われます。
昨夜18時から今日06時までのレーダー画像と06時の推計気象分布をアニメ化

(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)
※昨日も長野県付近で発生した雷雲は東から西へ移動。
夏山登山では「日々変化する雷雲の動く方向」に気配りすることも大切です。
(2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル
西~東日本は引き続き上空のドライヤー・・・上空の太平洋高気圧のコア直下。
(2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル
それでは、今日これからの空模様・・・
気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。
西~東日本は引き続き上空のドライヤー・・・上空の太平洋高気圧のコア直下。
昨日に引き続きジリジリの夏空が続くと思われます。
一方、北海道では悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過。
下り坂に向かうことが予想されます。
で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・今日も日本海と東海上の高気圧の中心に挟まれて夏空が継続。
高温で乾燥した日本海の北東風と、同じく高温で乾燥した南東風が本州に吹き込んで、猛暑日をもたらす暖気塊を形成。
命に係わる猛暑をもたらすことが予想されます。
また、高温で乾燥した北東風と南東風は本州上で収束線を形成。
上空の太平洋高気圧の下降気流によって、雷雲の発生は抑え込まれるものの、猛暑によって海風が強まりやすく、上昇気流が発達しやすい場所(中部山岳付近や瀬戸内海と日本海の海風が収束する中国山地、瀬戸内海と太平洋の海風が収束する四国山地)などで局地的な雷雲の発生が予想されます。
(3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県天気予報(マークの予報 ・天気分布をチェック): http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
(マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)
府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/
(マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)
気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue
専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html
(3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ
それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・
解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)
紫色は下層雲。
GSMモデルとほぼ同様・・・
やはり高温で乾燥した北東風と南東風が収束する場所で降水域が発生するようです。
そして・・・明日には太平洋側で台風8号からの暖湿気が優勢に。
猛暑モードから台風モードへの転換が始まります。

これは15時の中部地方を拡大したもの。
日を追う毎に雷雨の発生場所は、より局地的に。
今日、雷雲を押し流す上空約3000mの風は南東の「場の」風。
昨日までとは雷雨パターンが変わりそうですからご注意を!府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県天気予報(マークの予報 ・天気分布をチェック): http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
(マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)
府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/
(マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)
気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue
専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html






