https://news.livedoor.com/article/detail/21088437/
喜劇?
悲劇?
これを買う人いるのかな?
新しいもの好きな人は買うのかな?
<転載開始>
収束の見えない新型コロナウイルス禍のなか、こんな願いをもった人は多いだろう。これに応えようと用途に応じて形態が変化する不織布マスクが登場した。その名も「マスクチェンジャー」。開発したのは建築関連会社と研究者だ。畑違いの開発に取り組んだ背景には、建設作業員のマスク装着の負担を軽減しようとの思いがあった。
着脱可能なひも
「ゴムを取り外すことでマスクを付けたまま食事がしやすくなります」
9月下旬、大阪市北区の鉄板焼き店「鉄板野郎 お初天神裏参道店」で開かれたマスクチェンジャーの体験会。開発した適正地盤構造設計(同区)の大山雅充社長(58)が、体験会に集った周辺の飲食店店主らに説明した。
見た目は通常の不織布マスクだが、違いは耳にかけるひもの先に取り付けられたマジックテープだ。マジックテープで不織布部分の好きな位置に着脱できる。上部のテープを下部に移動させればマスクの上半分がめくれるようになり、下部のテープを上部に移動させれば下半分がめくれる。めくればマスクを外すことなく食事ができる。
また、マスクの内側には形状記憶ワイヤを横断させており、V字形に曲げることでマスク下部に3センチ程度の隙間(すきま)が開く。ひもの位置をずらさなくても隙間ができ、呼吸しやすくなるほか、暑さ対策にもなる。
ひもは他の不織布マスクにも着脱可能だ。参加した飲食店主らは「確かに便利」「マスク会食が定着するきっかけになれば」などおおむね好評だった。
コロナきっかけ
もともと木造住宅の構造設計や地盤改良などを手がけている大山社長。医療やマスクなどとは無縁だったが、関わるきっかけはコロナだった。
大山社長は、国土交通省の補助対象事業に採択された、人工知能(AI)を活用して木造建築の構造計算などを行うプロジェクトを手がけていた。だが、コロナ対策として密集を避けるため、メンバーが同じ場所に集うことが難しくなり中断した。
そのころ、防護服を着た医師や看護師らが汗まみれになりながら対応に追われている姿をテレビで見て「建設現場の空調服のように、ファンの付いたマスクが作れないか」と思ったのがきっかけだった。
建設現場でも活用できると考えた。夏はもちろん、冬でも息が荒くなる作業のときは、マスク着用は厳しいとの声を聞いていたからだ。
看護師をしている妻と長女からも意見を聞きながら、「楽なマスク」をコンセプトに試行錯誤を重ねた。当初思いついた「ファン付き」のマスクはあきらめたが、ペット用おむつからヒントを得てマジックテープを活用しようと発案。さらに試作を繰り返して完成した。
大山社長は「緊急事態宣言が解除されたが、しっかりとマスクで感染対策をしていくことが重要」と力説する。
阪大も開発協力
開発には、国交省のプロジェクトでタッグを組んだ大阪大名誉教授で福井工大の宮本裕司教授(建築構造学)も参画。開発の過程では阪大の学生に着用してもらい、意見を反映した。
宮本教授は「学生らの意見を聞いてみると、マスクに少し隙間を開けただけで楽になることが分かった。マスク着用で感染予防することも大切だが、同時に呼吸を楽にすることも大切だ」とする。
建設会社の協力を得て実際の建設現場で作業員に使ってもらい、感想を聞いたところ「息苦しさがなく、風の影響も受けにくい」など好評価だったという。商品は特許も出願した。
料金は1枚850円。適正地盤構造設計が開設した専用サイトで受け付けている。
大山社長は「マスクチェンジャーは、マスクとノーマスクの間に位置づけられる商品。着用して息苦しくなることはないし、他人に不快感を与えることもない」と話す。売り上げの一部は医療従事者への寄付にあてる方針だ。
■異業種 次々参戦
コロナ禍で本業が影響を受けたことで、新たな事業を展開する企業が相次いでいる。
広島県呉市の食品サンプル業、ハンドワークスレナインは、長時間のマスクを着用で耳が痛くなるという悩みが多いことから昨年5月、食品サンプルで用いているプラスチック成形技術を応用したマスクバンドを開発。カラフルな色合いから最大2カ月待ちの人気となり、約8千本を販売した。
同社の若松信也代表(39)は「昨年4月に本業の受注がゼロになり、危機感が募るなかでわずか1週間で開発した」と振り返る。
関西を中心に「お菓子のデパートよしや」を展開する菓子卸販売会社、吉寿屋(よしや)(大阪府摂津市)は、駄菓子のパッケージを印刷したマスクケースを販売。今年7月にはマスクケースデザインコンペティションを開催し、408点もの応募が集まった。(格清政典)
<転載終了>
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