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<転載開始>
正直日本の感染研の論文が海外で検証の対象になっているのを見たことがありません。
海外で検証の対象になっているのは中国の初期の3つの論文、オーストラリア、米CDC、韓国、香港の論文などです。どれも「存在証明」にはなっていませんが。
もちろんどこかの海外の機関に「存在証明」として引用されているのも見たことがありません。
感染研の論文もこれらの論文と同じ2021年初めという重要な時期に出されたはずなのに、海外では認識自体されていないような代物です。
ですが日本人の目はどうしても感染研の論文に行きますし、コロナは存在すると主張する人はこの論文を出してきます。
そこで今回はその感染研論文を一度ざっくり見てみようと思います。
これが感染研の「コロナ分離論文」ですが、本当に新型コロナウイルスを分離したのでしょうか👇
もう答えを書いてしまっていますが、ここで論文を機械訳したもの(一部)をじっくり見て見ましょう。
まず論文の形式としてどれも最初にAbstract(概要)があり、「コロナ」の大体のいきさつが説明されます👇
【概要】
2019年12月に中国・武漢で大規模な呼吸器感染症を引き起こした新型ベータコロナウイルス、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)は、現在世界各国で感染が広がっている。・・・
感染研論文にはそれ以外細かい項目はなく(他の論文には「ウイルス分離」という項目があります)、第3段目から何となく?分離の話が始まります👇
SARS-CoV-2は、VeroE6、Huh7、ヒト気道上皮細胞(2⇓-4)を用いて分離可能であるが、ここでは、人工細胞株であるVeroE6/TMPRSS2がSARS-CoV-2に非常に感受性があることを示し、SARS-CoV-2の感染におけるTMPRSS2の重要性を示唆するとともに、本ウイルス分離増殖に有用であることを示唆するものである。
VeroE6/TMPRSS2とはVero細胞(アフリカミドリザルの腎臓細胞)の改良品なので、ここでやっているのは細胞培養です。ウイルス分離ではありません。この時点でこの論文は終了なのですが、もう少し続けます。
TMPRSS2を構成的に発現しているVeroE6/TMPRSS2細胞を用いて、SARS-CoV-2の分離を試みた。VeroE6/TMPRSS2細胞におけるTMPRSS2のメッセンジャーRNA発現量は、正常なヒト肺組織や他のヒト細胞株と比較して約10倍高い(図1A)。
「VeroE6/TMPRSS2細胞を用いて、SARS-CoV-2の分離を試みた」
分離に関してはこれだけで手順の記載が一切ありません。今一番焦点になっている部分なのですが。
他の論文だと分離の手順はこんなに詳しく書かれています。
例:米CDCのコロナ分離論文👇
【細胞培養、限界希釈、およびウイルス分離】
分離と初期継代にVero CCL-81細胞を使用した。Vero E6、Vero CCL-81、HUH 7.0、293T、A549、および EFKB3 細胞を、熱不活性化牛胎児血清(5% または 10%)および抗生物質/抗真菌剤(GIBCO、 https://www.thermofisher.comExternal Link)添加ダルベッコ最小必須培地 (DMEM) 中で培養した。
ウイルス分離には、NPとOPの両方のスワブ検体を使用しました。ウイルスの分離、限界希釈、継代1には、96ウェル組織培養プレートのカラム2〜12に無血清DMEMを50μLずつピペッティングし、カラム1に臨床検体100μLをピペッティングしてプレート全体で2倍に連続希釈した。次に、Vero細胞を10%牛胎児血清、2×ペニシリン/ストレプトマイシン、2×抗生物質/抗菌薬、2×アンフォテリシンBを含むDMEMに2.5×105 cells/mLの濃度でトリプシン処理し再懸濁させた。細胞懸濁液100μLを臨床検体希釈液に直接添加し,ピペッティングにより穏やかに混合した。その後,接種した培養液を5% CO2雰囲気の加湿37℃インキュベーターで培養し,毎日細胞毒性(CPE)の有無を観察した。SARS-CoV-2のプラークアッセイは、SARS-CoVおよび中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)のプロトコルに基づく標準的なものを使用した(9,10)。
CPEが観察された場合、ピペットチップの背で細胞単層膜を掻き取った。ウイルス溶解液50μLを全核酸抽出に使用し、確認試験とシークエンスに使用した。また、90%コンフルエント24ウェルプレートの1ウェルへの接種には、50μLのウイルス溶解液を使用した。
Vero細胞を使っているので結局細胞培養には変わりないのですが、感染研論文がいかに大事な部分を省略しているかがわかります。
以下再び感染研論文より👇
VeroE6/TMPRSS2細胞は、SARS-CoV-2の分離において、本研究でテストした他の細胞株よりも優れている。
グラフはどれもVeroE6/TMPRSS2細胞とやらが従来のVero細胞などと比較して優れているという内容です👇
ウイルス分離に用いた臨床検体中のウイルスRNAコピー数は,real-time RT-PCRで推定した(9, 10).予想通り、CPEが2日以内に発症した臨床検体のウイルスRNAコピー数は、他の検体のそれよりも多かった(表1)。
VeroE6/TMPRSS2は、親細胞であるVeroE6に比べて、SARS-CoV-2感染細胞数が約10倍多いことが判明した。
感染研論文の要旨は「VeroE6/TMPRSS2」は従来型のVero細胞よりも「結果」(CPE)が早くよく出るということのようです。分離した話よりそちらに重点が置かれています。
だからでしょうか、この「分離論文」のリンクは例の「分離に成功」ページではなく、こんな別のページに目立たないように貼ってあります👇
重要な「分離論文」がこんなところにあるなんて、一般人のほとんどは気付かないと思います。見られたくないのでしょうか
さてその「VeroE6/TMPRSS2」の優位性をPRした感染研論文、
その最後にこう書かれています👇
VeroE6/TMPRSS2 細胞は、維持管理が容易で、大規模な増殖に適しており、現在、日本研究者生物資源コレクション(JCRB)細胞バンク(https://cellbank.nibiohn.go.jp/english/)(JCRB 番号 JCRB1819)から入手可能。
これは論文というより記事広告のようなものではないでしょうか?
つまり「Vero細胞(アフリカミドリザルの腎臓細胞)を使った実験は本当のウイルス分離ではない」ことが世界中で問題になっている中で、その「Vero細胞の新製品」を紹介している論文なのです。
※論文には何回な用語もたくさん出てきますが、全部を理解する必要はありません。私も全部はわかりませんし、それは厚労省や感染研の職員も同じだと思います。むしろ一般人にわからないように書いてあるのです。一種の煙幕のようなものだと思ってください。
感染研職員も自らこのように言っています📞
「国立感染症研究所の職員がすべてのことを知ってるとは限らないんですよ…」19:50~
厚労省の報告「ワクチンに感染予防効果はない」(科学というより一般的な知識)という件を知らなかったことについての発言です。つまり「ウイルス」についてすべてを把握している人は感染研にもいないのです。
※このビデオで宮原さんはウイルスが分離された前提で「ではその病原性を証明してください!」と追及しています。しかしその後分離そのものが行われていないことが明らかになりました(実は細胞培養)
ウイルス論文を見る時のポイントは分離(isolation)の項目にVero cells(Vero細胞)やCPE(細胞変性効果)などの言葉があるかです。もしあればそれは分離ではなく細胞培養ですが、必ずあります。というのも👇
1954年以来、分離は「細胞培養」一筋で実際の分離は全く行われていないからです。
しかもそれは対照実験が行われていない科学的に無効な実験なのです。
この感染研論文についての大橋眞教授の論評👇
シーケンスの方も1行で片づけているとの指摘。論文のこの部分です👇
症例Wk-521の次世代シークエンス(NGS)により、SARS-CoV-2のほぼ全長のゲノム配列が検出され、99.9%以上の相同性(1、2)を示した(GISAIDデータベースID EPI_ISL_408667)。
ここで大橋教授は
ウイルスを単離したわけではなく、PCR陽性の人から分離しただけです。
と指摘しています。
「分離しただけ」の「分離」とは細胞培養(偽分離)を指していると思われます。
※本当の分離=単離(純粋化)になります
【まとめ】感染研の論文にはざっとこのような問題点があります👇
①Vero細胞の一種を使った「細胞培養」であり、分離ではない
②分離やシーケンスの手順説明が省かれている
③VeroE6/TMPRSS2という実験用細胞の広告のような論文である
④「分離論文」のはずなのに「分離に成功」ページにリンクされていない
それなのに2020年1月にはこのようにさも偉業であるかのように報じられました👇
しかし内容がこれでは海外で検証の対象にすらならないのは当然と言えます。
厚労省も電話で「証明となる論文はない」と答えたり、当の感染研も「行政文書は保有しない」と言って出さない「幻の論文」なのです。
もう「感染研はウイルスを分離したのか」という議論は終わりにしていいと思います。
データ取り下げ問題もどうでもいい話です。
感染研はウイルス分離をしていません。
<転載終了>