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<転載開始>
『精神エネルギー』
~ Spiritual Energy ~
政木和三
第三章 肉体と生命体
◎ 自分を知るということ
この世の中で、ほんとうの自分を知っている人は何人いるだろうか。
ほとんどすべての人が自分を知らないのではないだろうか。
自分ほどよい人間はないと思う人。
自分は平均点を持っていると思っている人。
自分は駄目な人間だと悲観的な人。
人間の標準を示すものがないために、独断と偏見によって自分勝手な判断を下すために、ほんとうの自分を見出すことはできない。
一般の人々は自分が標準か、それ以上だと思うために、自分の性格の向上を計ろうとしない。
そして、その人は一生をそのままの人間として終了することになる。
私が、昭和四十九年三月から政木フーチパターンを使って、人間性測定を始めたころ、ゴルフで知り合った人にその話をした。
そうするとその人が
『一度測ってください』
と言って、大阪大学工学部工作センターの私の部屋を訪ねてきたことがあった。
測定の結果は、石橋をたたいて渡るような堅実な判断力を持った人であるが、自分の意志を強く通す反面、包容力が小さく、人との意見が合わない点があり、友人中に敵となる人が四分の一ぐらいあることがわかった。
『あなたのようなパターンの人は、技術者とか、特技を持つ職人さんにはよい型であり、エンジニアタイプの人間性ですが、あなたの職業は』
と聞くと、
『恥ずかしながら、私は社長をしています、小さな会社ですが。
前から不適任ではないかと思うような場面に何回か出くわしておりました。
やっぱりそうだったのですね』
としょんぼりとされた。
それから三ヵ月後に再び来訪され、もう一度測ってくださいとの依頼があった。
するとこんどは前とは違って、管理者タイプが現われた。
包容力も大きくなり、判断力も中庸で、周囲の意見をよく取り入れ、敵を作ることなく、すべての人と和してゆくという男性として理想的なパターンとなっていた。
『三ヵ月前に比べて非常に変わっていますが、どうなさったのでしょうか』
と私が聞くと、
『実はあれから、寺へ行き修行をしてきました。
人間性が変わりましたか。
よかったです』
と、ほんとうに嬉しそうに話された。
このようにして、自分自身の正しい心の形を知ることによって、人間は誰でも自分を改造することができる。
自分は完璧な人間だと思っている人こそ、最悪の人間性を持っているのかもしれない。
逆に、自分ほどたよりない、つまらぬ人間だと思っている人が、ほんとうはよい人間かもしれない。
また、若いときに自分自身の人間性を知ることができれば、自分の将来の方針も決めやすいことになる。
高校のとき、エンジニアタイプの人が営業方面に就職しても苦しい日が続くであろうし、その逆の場合も、毎日むずかしいことに頭を使って、ノイローゼ気味になることになる。
はじめに自分自身の人間性を知り、その適性の方向に進むことは、個人的にも社会的にも有益なことである。
精神エネルギー
初版発行:一九八七年六月二五日
重版発行:一九九三年
著者:政木和三
発行人:赤尾文夫
編集人:新井政義
発行所:株式会社 旺文社
東京都新宿区横寺町五五
〇三-三二六六-六三七二(編集)
〇三-三二六六-六四一四(販売)
印刷:日新印刷㈱
製本:有限会社 市川第二製本所
©1987,Kazumi Masaki
Printed in Japan(303035)
ISBN 4-01-071062-4
政木先生とのご縁の始まりは、
令和元年七月一日に他界しました昭和五年生まれの私の実父が小学生時代の頃より電気のイロハを教わり、
(実際に、電気ギター制作等々、様々な電気技術のご教授を、家族ぐるみのご近所付き合いの中で個人的に無償で賜ったそうです)
その後、御晩年には、政木先生の素晴らしいご発明品の集大成のひとつとして
“世のため、人々のため”に御余生をかけ陰徳にご尽力なさいました
超強力 神経波磁力線発生器
(改名機器、インパルス磁力線、そして、Mリング。すべての御販売は㈲政木研究所、㈲ケントにて)
の製造に至るまで、数々のお仕事をお世話頂き、
政木先生がお亡くなりになる最後の最後まで、私も含め家族ぐるみのお付き合いを賜わり、
今も尚、心の底よりとても尊敬し、感謝している恩師・師匠です。
政木和三先生の廃刊御著書
『精神エネルギー』
~ Spiritual Energy ~
を掲載させていただいています。
政木先生の御教えである
『目先の欲望を捨て去り、世のため、人々のために尽力せよ!』
との仰せを引き続き継承するため、
今後も少しずつではありますが、
何度も何度も繰り返す、日々の心の学びの礎として、
政木先生の御教えのすべてをこれからも紹介させて頂きますので、
皆様には引き続きのお付き合いの程、
何卒、宜しくお願い申し上げます。
深謝
m(__)m
<転載終了>