大摩邇(おおまに)

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「通り魔予告」急増で「ソウルでは外出を躊躇する」異常事態 韓国人の苦痛の根源に“相対的剥奪感”

ライブドアニュースより
https://news.livedoor.com/article/detail/24947408/
<転載開始>
ターミナル、地下鉄駅、市場、デパートなどでパトロールを強化しているという(ソウル警察facebookより)

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 韓国では、今年7月末以降、駅やデパートで刃物を振り回す無差別殺傷事件が発生し、人々を震撼させている。それに前後して、SNS上では学校や駅を狙った通り魔予告が急増し、200名超が検挙された。その歪な犯罪行為の裏には、韓国の国民、特に10代から30代の若者が抱く「相対的剥奪感」があるという。KPOPアイドルなどの華やかなイメージとは裏腹に、不公平さが蔓延する韓国の問題を韓国心理学会正会員でもあるライターの安宿緑さんが解説する。

【写真】華やかなチマチョゴリ姿の観光客のすぐ横を警察官が…通り魔殺人が多発するソウルの厳戒態勢

無差別殺傷=「聞くな」犯罪

「国民皆が敏感になっています。ソウルでは外を歩くことすら躊躇する状態です」

ターミナル、地下鉄駅、市場、デパートなどでパトロールを強化しているという(ソウル警察facebookより)

 韓国から来た観光客はそうぼやいた。

 7月21日、ソウル市南部の新林駅で男が刃物で道行く人を襲った通り魔事件が発生。以降、8月31日までに同様の事件が5件連続し、死者4名、負傷者17名の被害が出ている。未遂は14件、予告だけで終わったものはそれ以上に及び、8月28日までに235名が検挙され23名が拘束された。明らかな異常事態である。

 実際、8月末には、地下鉄で通り魔が発生したと勘違いした乗客によって電車内がパニックになる騒動まで起きている。

 通り魔事件については、日韓で犯罪分類の仕方が若干異なる。日本でいう通り魔は「刃物振り回し」事件と呼ばれ、無差別殺傷を表す「ムッチマ(聞くな)犯罪」のカテゴリに分類される。

「聞くな」とは、犯行理由を聞くなという意味で、動機なき殺傷であることを示す。そして呼称はさまざまであるが、「精神障害型」と「現実不満(生活苦)型」に大別される。過去の調査では、容疑者らが統合失調症に罹患しているケースも多かった。だが大韓統合失調症学会はこのたびの事態を受けて、ムッチマ犯罪と統合失調症を結びつけた報道の自粛を求める声明を出している。

 一方、現実不満型犯罪のライフヒストリーの調査では、犯罪の背景に生育環境の悪さや人生の挫折、失業、社会的孤立などがあり、韓国の深刻な格差社会が遠因となっていることがうかがわれた。しかし韓国で大きな事件が起きるたび、この手の議論は散々やり尽くされており、今回の事件もその線で繰り返し考察がなされている。本稿では、あえて事件にまつわる韓国人の心の内を考察していきたい。

「同列」であった存在との不公平さ

 昨今、韓国で社会問題が起きると頻出する言葉が「相対的剥奪感」である。2021年韓国心理学会学術大会でもテーマの一つとなった。

 相対的剥奪感とは、他人との比較を通じて生じる否定的な感情をいう。

 実際に何かを失ったわけではないが、他の人が恵まれていたり、何かを得たりする中で自身が何かを奪われたような気分になる。同じ条件下で努力をしたにもかかわらず、なぜあいつだけが成功し、自分は恵まれないのか。自分だってそれを得られたはずなのに、おかしい……と不公平さを覚える感覚だ。また、比較対象は自身とかけ離れた存在ではなく、もともと「同列」であった存在である。

 相対的剥奪感を定義づける要件はさまざまな見方があるが、自分が求めていた対象を、自分ではない誰かが所有している上で、それを所有する資格が自分にあったと感じており、かつ所有できたと考えている。そしてそれを所有できなかった責任は自分にはないと感じている状態だとされている(Crosby,1976)。

 この相対的剥奪感が、現代の韓国社会の苦痛の根源であるというのだ。

SNSの悪影響

 中でも相対的剥奪感を強く感じているのがMZ世代と呼ばれる10代から30代である。今回、犯罪予告の半分以上は10代によって行われたもので、残りは20~30代だったことからも韓国の若者が不満を溜め込んでいることがうかがえる。まるでこれを機に、日ごろの不安や鬱憤を晴らしたかのようだ。

 近年では「ピョラッコジ」という言葉も流行った。「雷に打たれて、突然無一文になった」という意味だ。自分の意思と無関係な外的要因によって保有資産の価値が暴落することを指す言葉で、文在寅政権(2017~2022年)の不動産政策下において流行した。

 人と同じくらい働いて努力したのに、「不運」によって何もかも失ったというニュアンスを含むこの言葉は、まさに相対的剥奪感を表しているといえる。

 そして言うまでもなく、SNSの普及は相対的剥奪感をより日常化した。SNSを開けば、自分よりも美しく、有能で、恵まれている人が無数に出てくる。韓流・K-POPスターの豪華な私生活も然りだ。彼らが称賛されているのを見かけるたびに、自分が何かを奪われたような気分になるのだ。

朝鮮文化特有の「恨」

 そして韓国の心理学研究では、相対的剥奪感は「恨」を呼び起こす原因の一つであるとされている。「恨」とは恨みや悲哀、無念さなど鬱屈した感情が幾重にも織り重なった朝鮮文化と密接に結びついた思考形式のことだ。

 相対的剥奪感の作用について研究した心理学者のハン・ミン氏は、まず韓国人の気質について、主観を核にしてその周囲を性格、態度、情緒などの要素が取り囲んでいる構造であるとした。韓国人の主観性の強さは、他の研究でも言及されている事柄である。

 ハン氏はそのように主観的な感情経験を重要視し、反芻的思考によってその意味を理解し再解釈するのが韓国人の特徴的な心の動きであると主張。そして主観的に相対的剥奪感を知覚したとき、悔しさや無念(朝鮮の土着的感情である「オグラム」)を表出し、それがやがて恨として醸成されるとした。

 まさに韓国の相対的剥奪感は、現代版「恨」と言えるかもしれない。

「K」ブランドの裏にあるもの

 さらに、韓国人の相対的剥奪感を増幅しているのが「公正性」に対する意識の高さだ。機会と分配、条件は平等であるべきで、努力すれば誰もが報われるべきであるという考え方である。

 だが実際には、上流階級に属するほど公正性が与えられていると感じているが、下層になるほど公正性に対し諦めを抱いている。特に20~30代が2022年の大統領選で示した政治志向や議論の中心は、公正性の問題だった。

 90年代生まれの視点から韓国情勢をさまざまな角度から考察した2021年発売のベストセラー『Kを考える』の著者で、1994年生まれのイム・ミョンムク氏はKBSのインタビューでこのような趣旨のことを話している。

「科挙(※新羅時代に始まった官僚登用試験)の文化が根付いていた韓国人にとって、試験を受けて点数で公正に評価されることはあまりにも当然のことだった。しかし、朝鮮戦争終結後に社会が両極化し、公正な試験が1960年代から80年代に限った特殊なものであったことが明るみに出る中で、若者のあいだで能力主義に対する批判が出てきた」

 能力主義への批判とは、そもそものスタートラインが違うのに能力で評価するのは不当であるという言説だ。親の経済力によって幸福度が決まることを揶揄する「親ガチャ」の概念と似たものがある。

 ちなみに『Kを考える』では韓国が現在誇る表面上の栄光をもってしても、その裏の敗者たちの救いにはならないことを説いている。

 韓国政府が「K」という頭文字を用いて世界に向けてブランディングするあらゆる政策やコンテンツ――防疫、音楽、ドラマ、美容……。それらを消費するだけの外国人からすると、その実現のために韓国人が苦境に陥っていることは、別世界の出来事である。

「K」を使って、国威発揚と国際化をアピールしたい韓国政府にとっては、それらに憧れる外国人はありがたい存在である。その一方で、表面的な「K」に憧れているにすぎない外国人は、韓国社会が抱える苦境の解消に役立つとは期待できない。

 つまり、韓国国内の若者にはよほどの運に恵まれたか能力者でない限り、現状を打破する機会が訪れることはないのだ。

男性ばかりが加害に及ぶ背景

 以上、韓国の今を表すメンタリティについて考察したが、日本社会にも共通している部分があまりにも多い。そして筆者はこの連続無差別殺傷事件を「韓国」という記号や「格差」の側面のみで語るのは一方的であると感じている。

 ヒントになりそうなのは、どの国においても、無差別殺傷の容疑者のほとんどが男性である点だ。生きづらさに男女差はないはずなのに、男性ばかりが被害感情を募らせ加害に及ぶ。DV、モラハラ、パワハラ、セクハラの加害者もほとんどが男性だ。生物学的な特性上どうにもならないという見方もあるが、一体何が男性の加害性を助長しているのか、それをいかに抑制していくかという社会変容にまつわる議論が求められているのではないか。

 そして多くの男性に対して、経済力が評価基準になりがちだ。結婚においても然りで、「経済力=子孫繁栄力」であることは、年収と婚姻率が比例していることからも明らかである。一部の強者男性が何度も結婚し「時間差一夫多妻」となっている一方、伴侶を得られず経済的にも恵まれなかった男性は存在を否定され、敗者とみなされる。

 そうした「すべてか無か」を突きつけられる構造を壊し、男性の人生についての再検討が必要なのだ。そしていずれは、お金や伴侶を得られなくても全ての人が自尊心を保てる社会をつくるべきなのである。

安宿緑
東京都生まれ。ライター、編集者。東京・小平市の朝鮮大学校を卒業後、米国系の大学院を修了。朝鮮青年同盟中央委員退任後に日本のメディアで活動を始める。2010年、北朝鮮の携帯電話画面を世界初報道、扶桑社『週刊SPA!』で担当した特集が金正男氏に読まれ「面白いね」とコメントされる。朝鮮半島と日本間の政治や民族問題に疲れ、その狭間にある人間模様と心の動きに主眼を置く。韓国心理学会正会員、米国心理学修士。著書に『実録・北の三叉路』(双葉社)。

デイリー新潮編集部


<転載終了> 

 コメント一覧 (1)

    • 1. 日本人の敵は『被災者いじめ』東朝鮮京!
    • 2023年09月08日 22:03
    • こんなの醜悪朝鮮と同じ塵民共和国東朝鮮京なら爆発予告でも話題にもニュースにもならないしない平壌放送平壌風景定期だわね🤭
      この前も東朝鮮京で30万件も爆発予告とかしたのが捕まったたのに東朝鮮京のテロビ局は全国ニュースにもしなかったしね🤭

      爆発や殺害予告で東農大の男ら逮捕
      https://news.livedoor.com/lite/article_detail/24917944/

      あ!ネットやってる日本人なら姑息朝鮮と同じ塵民共和国東朝鮮京の平壌メンタル塵民マスゴミが自分たちに不都合な事件はダンマリ決め込み口閉ざし全国報道しない平壌放送してることはもう知ってるわよね🤭

      ネット上だけで有名な被害者200人以上の東朝鮮京連続集団ごうかん事件や
      ネット上だけで有名な東朝鮮京の小学校教師校内教え子ごうかん事件や
      ネット上だけで有名な東朝鮮京電車沿線駅構内女子高生蹴り落とし事件とか

      ちなみに
      福岡ごうかん自衛官は足立
      東北女児ごうかん消防士は目黒
      兵庫母子殺傷は豊島
      大坂スーパー切りつけは飯田橋
      他にも新潟女性ごうかんや新潟女性ストーカー殺人や
      京都女性強盗殺人や名古屋男性切りつけや東北女児ごうかんや旅行中の沖縄で万引き母娘も東朝鮮京のだし
      東朝鮮京の塵民マスゴミが報道しない平壌放送してるから知らない人多々いかもしんないけど

      有名な千葉のベトナム人の女の子が誘拐されて殺された事件
      容疑の男が逮捕されてそれがお察しネームと知れたとたんに報道しない平壌放送の自由してたしね🤭
      ほんっと醜悪朝鮮と同じ卑劣塵民共和国東朝鮮京のマスゴミだわ🤭
      日本に そんなのいらなーい!
    • 0
      genkimaru1

      genkimaru1

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