https://news.livedoor.com/article/detail/25413210/
<転載開始>
そのため偏った発信に疑問を持ち、2022年6月に出版された神谷代表の著作『参政党Q&A 基礎編』(青林堂)も購入。書かれていることに問題提起をすると、多くの農業従事者らの共感を呼んだ。
◆農家を「騙されているかわいそうな人たち」と決めつけ
書かれていたのは、たとえば次のようなことだ。
「ビッグファーマによる政策や消費者の好みに合わせた結果、現在の農業従事者の多くが、人体に有害な食材を生産している状態です。農家が出荷用と自分たちが食べる分の野菜を分けているという例は珍しくありません」(『参政党Q&A 基礎編』141ページより)
神谷代表が国会議員になる前に書かれたこうした内容は、「あまりに現場と乖離しています。特に私たちのような農家を『自分が作った農産物が人体に有害で危険だと承知の上で販売する確信犯』として、参政党こそがその害悪を訴える正義のような内容でした。これは何か声を上げなくてはと考えました」とシトさんは話す。
参政党の支持者の中には、海外から無理やり押し付けられた肥料や農薬をJA(農協)や政府が買わせていると信じる人もいる。
シトさんは、「自身が手がけるものを有害だと考えていないし、農薬や肥料を買わされているわけでもありません。品目に応じて自ら肥料や農薬を選択し、定められた基準内でコストパフォーマンスを考えながら常に最善手を模索します。様々な農家さんが何度も繰り返し発信しても、『農家は無知で騙されているかわいそうな人たち』という思い込みで無下(むげ)にされるんです」と語気を強める。
◆参政党はなぜ「農家ヘイト」を?
筆者は国政政党となる以前から参政党に興味を抱き、様々なイベントに潜入して観察してきた。そこで繰り広げられる主張から、「農薬デマ」や、農業従事者から「ヘイト」と受けとられるような発信をする事情が透けて見える。
参政党が柱とする政策の一つに「食と健康」があり、「農薬や肥料、化学薬品を使わない農業と漁業の推進と食品表示法の見直し」が掲げられている。
食事を変えれば健康になれるという「信仰」のような過剰な期待があり、党員の思想を強固にしたいのか極端な主張が目に付く。そこには、ネットにはびこる誤情報も含まれている。
たとえば2023年9月に都内で開催された政治資金パーティーでの一幕。
対談コーナーでゲストに招かれた参議院議員の須藤元気氏(無所属)が、農薬のラウンドアップ(米モンサント社が1970年代に開発した除草剤)を取り上げて「海外で禁止になっているものを日本は規制緩和してしまう」と述べ、神谷代表も「おかしい」と共感し、会場から大きな拍手が起こっていた。◆支持者は“自然派”や“スピリチュアル好き”
これはネット上に根強く残る誤解の一つだ。
ラウンドアップに含まれるグリホサートに発がん性が認められるとされたのは過去のこと。近年の研究では各国の研究機関も人体に影響する可能性は低いとしている。事実として世界中で使用されており、日本で規制緩和されたから流通しているわけではない。
農薬や化学肥料が人体に影響を及ぼすのは、あらゆる物質や薬品がそうであるように、量による。野菜に残るようなごく微量が体内に蓄積するエビデンスはない。
むしろ研究が進んでいて、基準が定められて使われる分、よほどの凶悪な組織にデータを操られているとでも考えない限りは安全だと言って差し支えない。
もともと参政党は、あまり政治に関心を持っていなかった層を刺激して国政政党にまでなったと筆者はみている。支持者は、オーガニックにご執心の自然派や、思い込みが激しいスピリチュアル好きなどが多い。
そのような属性の人々が、食や医療や国防などの危機を煽る演説のYouTube動画などを見て、「自分たちが声を上げないと」と票田になったのだ。
声を上げるのは悪いことではないが、問題はそれが事実かどうか。以前も党幹部が「小麦を食べるとがんになる」などの根拠の薄い話を流して炎上した。そうした話すら鵜呑みにしがちな人たちが、タブーを知ったかのように勘違いし、事実無根の言説を広めてしまう。
今まさに、それらを指摘され、農業のプロの方々から「怒られ」が発生しまくっている状況なのだ。
◆有機農業の現状は
さて、有機農業自体はもちろん悪ではない。農林水産省も援助などを始めている。しかし拡大傾向にあるものの、国内の耕地に占める有機農業取組の面積は1パーセントにも満たないのが現状だ。
品質管理が難しく、安定した収穫量が保てないこと、生産コストが高いことなどが理由に挙げられる。
シトさんも「無農薬・無化学肥料を循環型で持続可能な農業と考えるのは早計です。多大な労働力が必要で、価格高騰と収穫量が減ることを見れば持続は不可能。栽培サイクルを循環できても、携わる人がいなくなります」と指摘する。
国を挙げて一気に有機農業を推進した結果、経済危機に陥ったスリランカの例もある。健康志向があっても、自給率が下がり、安定供給がなくなり、経済も鈍って気軽に食べられなくなれば本末転倒だ。
そもそも「自然な食べ物」への心酔が理由で、ただでさえ担い手が不足している慣行農家が悪者にされていいはずがない。参政党が考えを改めて反省するかはともかく、何事も極端な話を支持せずに、しっかり現実を見て考えるのが賢明だろう。
<文/黒猫ドラネコ>
【黒猫ドラネコ】九州出身。Webライター、漫画原作者。主に怪しいスピリチュアル界隈や信者ビジネスなどを観察し潜入取材も敢行。ニュースレター「トンデモ観察記」を定期配信している。
Twitter:@kurodoraneko15
ニュースレターも配信中
<転載終了>
しかも参政党などのような政治とは、本来無関係です
農薬を使いすぎると今推進している昆虫食も危うくなりますよ
>春から夏にかけて無農薬で
>キャベツが作れるか考えてみろ
>モンシロチョウの餌になるだけだ
キャベツは元々夏に育てる作物ではないのです
季節感覚を無視して、冬でも夏野菜がいつでも手に入る
そんな環境で無理に育てようとするから農薬漬けになる
遺伝子組み換え作物も最近はラベル表示から消えました
圧力で消されたのでしょうが、これが正しい行為とは思えません
長年取材している社会問題を扱うジャーナリストが農薬問題を
取り上げてくれるのであれば良いのですが
漫画家でカルトネタで記事書いてる人では無理です
農薬推進派で生産性を気にするならば
農薬沢山入ってる食品をもっとたべてくださいとしか言えませんね
genkimaru1
が
しました