芳ちゃんのブログさんのサイトより
http://yocchan31.blogspot.com/2024/02/blog-post_11.html
<転載開始>

モスクワを訪れていた米国のジャーナリスト、タッカー・カールソンはプーチン大統領とのインタビューを終え、その全貌が公開された。これには世界中が注目しており、インタビュー動画を公開した「X」を閲覧しに訪れた人たちの数は公開した当日(8日)の夜のうちに6千万に達し、ユーチューブでも3百万に迫ったという。今現在ではどれだけの数になっているのであろうか。まさに社会現象を呈している。

ロシア・ウクライナ戦争では「ロシアの軍事侵攻はけしからん」、「プーチンは悪党だ」と一方的に喧伝し続けてきた西側の主要メデイアに人々は飽き足らなく感じていた。ロシア・ウクライナ戦争がどのように始まり、何が起こり、いったいどのように終わるのかについてロシアを代表するプーチン大統領の見方やロシアの文化、ロシアの歴史に関して多くの人達が新しい理解を切望していることを物語っているようだ。

インタビュー動画を見て私が最初に感じたことはタッカー・カールソンはこのインタビューを心底楽しんでいるようであった。何か高揚した気分をにじませていた。それは当然そうだろうと思う。世界中の人々から注目され、彼にとってはジャーナリスト冥利に尽きるテーマであり、舞台である。

NATOを主導する米国は納税者から徴収した税金からあれだけの多額な支援をウクライナへ提供してきた。ウクライナ紛争は2014年のマイダン革命に顕著となり、米国はウクライナに対する支援を続けた。その背後にあったのは賞味期限がとうに切れている冷戦時代の偏見に基づいて米国がソ連邦とはまったく違うロシアを不必要に敵視し続けてきた精神構造だ。そうすることが軍産複合体の利益に繋がったからであろう。

ここに「タッカー・カールソンがプーチンとのインタビューについて印象を語る」と題された記事がある(注1)。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

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Photo-1© Sputnik / Gavriil Grigorov

米国のジャーナリスト、タッカー・カールソンは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とのインタビュー後、ロシアの指導者と議論全体についての印象を共有し、この政治家(プーチン)が「西側の拒絶によって非常に傷ついている」という印象を受け、それについて怒っていると述べた。

「米国はロシアを嫌っているし、米国政府もロシアを嫌っている。察するに、多くのロシア人と同じように彼もまた冷戦の終焉はロシアがヨーロッパに招き入れられるようなもの、あるいは、アジアの半分を占めるヨーロッパの国なので、ヨーロッパへのご招待のようなものになるであろうと予想していたのだと思う。でも、ここにはヨーロッパ的なものはたくさんある。モスクワに来てみれば、それはとてもヨーロッパ的な街であるし、物事を見て、文化的に感じることができる。けれども、西側諸国はロシアを拒絶した」とタッカー・カールソンは述べている。

「西側諸国はロシアと同盟を結ばないと固く決意していた。それは極めて明白であった。NATOの要点はロシアを封じ込めることにあったと私は思う。そして、プーチンはこれに傷つき、これに非常に腹を立てている。私たちふたりがそのことについて話していた時、彼の目は輝いていた」とカールソンは彼のウェブサイトで公開された動画で説明し、「ロシア大統領は怒っている」と付け加え、「それについて憤っている」と付け加えた。

カールソンは、プーチンとのインタビューは「部族から国家へとロシアが形成された9世紀にまで遡る非常に詳細な歴史と、その中でウクライナが果たした役割」から始まり、「実に興味深い」とし、「それが何であるかを理解すると、はるかに興味深くなった。それは彼がこの地域についてどのように考えているかを知る窓である」と述べた。このメディアの人物はロシア大統領から手渡された文書が入った分厚い「古風な」フォルダも見せてくれ、彼はそれを「夜の読書」と称した。

本ジャーナリストはプーチンを「賢い」と言ったが、ロシア大統領は「明らかに、自分自身を説明する必要のない世界で多くの時間を使っている」ので、「自分自身を説明するのがあまり得意ではない」と指摘した。

また、カールソンはロシアは「米国務省を動かしている嘘つきやイデオロギー信奉者らのすべてが提示しているような拡張主義大国ではない」と述べ、ロシアは「既に大きすぎる」し、人口はわずか15000万人が「世界でも最大の大陸国家」で暮らしている国家なので、「そう考えるのは愚か者であるに違いない」と付け加えた。

「ところで、彼ら(ロシア人)がポーランドを乗っ取りたがっているという主張があるが、いったいなぜそんなことをしたいのか?・・・彼らがウィーンやどこかへなだれ込んでくるとでも言うのか?そんなことを考えるのは馬鹿者に違いない。それは真実ではなく、実際、そのような証拠はない」とカールソンは述べ、ロシア人は「安全な国境を望んでいるだけだ」と付け加えた。

このジャーナリストは「ワシントンのプロの嘘つき連中はこの地域について、あるいは、ニューヨークを越えた世界について本当に何も知らない」と主張し、「プーチンが犯した多くの過ちが何であろうとも・・・ロシアは拡張主義的な大国ではない」と述べた。

カールソンにとっては、プーチンが「ウクライナでの和平合意を望んでいることを喜んで認めた」ことは「印象的」でさえあった。この米国人ジャーナリストは「(西側が)クリミア半島に至れば、プーチンは戦争に、つまり、核戦争に突入するであろう」と述べ、「クリミア半島はロシアの不凍港艦隊の本拠地であり、ロシア人が住んでおり、住民投票も行なわれ、住民らはロシアを選んだし、同地域はロシア産ワインが生産されていることから、和平の条件はプーチンがクリミアを放棄することだとする米当局者らは狂人であると述べた。」

このジャーナリストは、さらに、ワシントンは「ロシアの弱い指導部」を望んでいると言い、「それが米国にとってどうして良いのか」と疑問を呈した。「世界最大の核備蓄を持つ国において、弱い中央政府なんて正気の沙汰ではない」と言った。

「核の備蓄を自由にして、最善のことが起こることを願うつもりなのか?あなたがそれを切望するならば、あなたは頭がおかしな変人だ。そして、われわれは頭がおかしい連中によって運営されている。米大統領(ジョー・バイデン)とあの不快きわまるおバカさんのビクトリア・ヌーランド(国務副長官代行兼米政務次官)は「われわれはプーチンを葬り去る積りだ」と言った。だが、その後はいったいどうなるのか?リビアでは、われわれがリビアの指導者カダフィを退陣させ、彼の殺害を許した時、いったい何が起こったのか?(元イラク大統領の)サダム・フセインを裁判にかけた時、イラクではいったい何が起こったのか?これらの国々は崩壊し、二度と再建されることはなかった。アフガニスタンでは中央政府を抹殺したが、彼らは戻ってきて、(国連のテロ制裁下で)タリバンがいまだに運営している」とカールソンは言い、ロシアに対して「それが良い考えだと思うなら、そんなことを考えるあなたは麻薬をやっているに違いない」と付け加えた。

木曜日(28日)の夜に本ジャーナリストが投稿したインタビュー動画はすでにX6000万回以上再生され、18万回以上の再投稿と50万以上の「いいね」を獲得し、YouTubeでは約300万人が視聴している。

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これで全文の仮訳が終了した。

インタビューの本文についてはユーチューブにいくつもの和訳が投稿されているので、どれかを閲覧いただきたい。冒頭でプーチンはロシアの歴史について長々と喋っているが、タッカー・カールセン自身もイライラしたらしい。だが、結局、このロシアの歴史は全体の重要な部分であることに気が付いたと彼は述懐している。ロシア人以外の人たちにとっては馴染みのないロシア史なので、大なり小なり煙ったく思うであろう。

プーチンの目が輝いた瞬間を見つけ出していただきたいと思う。

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ここで、ウクライナ・ロシア戦争に関して軍事評論家として活躍しているスコット・リッターのユーチューブ動画を覗いておこうと思う。「スコット・リッター:タッカー・カールセンとプーチンとのインタビューは歴史的な快挙であり、これは西側の自殺行為を引き留める」と題された彼の動画(注2)をご紹介しておきたい。

動画内容の仮訳を下記に示す。

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さて、世界中で聞かれることになるインタビューは終わった。タッカー・カールソンはロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談し、2時間以上にわたって待望のインタビューを行ったが、おそらくは、誰もが思い描いていたようには進まなかった。まず第一に、認めるべき点は認めておこう。このインタビューはタッカー・カールソン自身、彼のブランド、彼の粘り強さ、そして率直に言って彼のプロフェッショナリズムがなかったならば実現しなかったであろう。彼の評判が彼をクレムリンに招じ入れ、ロシア大統領と一緒に座って、話しをするという立場にさせた。また、ロシア大統領が腰を据えて、この対話に積極的に参加してくれたことも評価すべきである。それがすべてだったのだろうか?いや、そうではない。つまり、タッカー・カールソンはインタビュアーである。彼はロシアの専門家ではない。彼はロシアの歴史家でもない。彼はロシアの複雑な生活に精通しているわけでもない。ウラジーミル・プーチンはロシアの大統領だ。彼はロシアの歴史を熟知している。彼はロシアの魂を知っており、このインタビューを視聴すれば、これはロシアの大統領が米国の聴衆に向かってロシアの歴史のニュアンスをロシアの魂の複雑さに至るまで紹介する、まさに力作であることが分かるであろう。基本的には地図なしで旅をしていることになり、タッカー・カールソンは地図を持っていないので、このインタビューの価値はまさにその点にあると思う。しかし、タッカー・カールソンは勇気を持って旅に出た。ロシアの大統領と会話を持ったが、それは対話というよりは、むしろ、独白のようなものだったかも知れない。ロシアの大統領は、タッカー・カールソンにだけではなく、すべての米国人視聴者に向かって、ロシアを動かしているものの複雑さを案内することができる地図を作成する上で大きな支援をした。今日、ロシアと西側諸国が直面している問題を理解したいならばの話である。はっきりさせておきたいのは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が画期的な情報は何も提供してはいないことだ。彼が喋ったことのほとんどすべてはすでに何らかの形で以前に言われていたことだ。しかし、彼がしてくれたことは米国の聴衆が親しみやすい文脈でこれらの情報を提供したことであり、これこそがこのインタビューの価値である。これは必ずしもこのインタビューの内容についてではないが、いくつかの興味深い情報が出てきた。これはタッカー・カールソンが現代ロシアへの扉を開き、ウラジーミル・プーチンの人となりへの扉を開き、ロシアの歴史への扉を開き、ロシアの魂への扉を開いたプロセスなのである。ウラジーミル・プーチンが質問に対して答えを提供してくれたことから、あるいは、時にはウラジーミル・プーチンが独白を行ったことから、これらは 時間と労力を費やしてロシアについて学び、学ぶことを厭わない米国市民にとって必要な構成要素となる。ロシアがどのようにしてこの状況に陥ったのかについて知ることは、ロシアが西側諸国とどのように相互作用をするかということだ。ロシアが構成要素について考えることはそこにあって、それを望む人たちはわれわれが前進し始めるための強固な基盤を築くことができるであろう。そして、これこそがこのインタビューを非常に価値のあるものにしているのである。それはいったい何を解決してくれるのか? 何も解決はしない。だが、それはプロセスの始まりとなる。ご存知のように、タッカー・カールソンの天才振りは彼のインタビュー能力にあるわけではない。それは彼がインタビューの後にいったい何をしようとしているのかにある。彼は、今や、米国の聴衆にこのインタビューについて振り返ることができるプロセスを作り上げた。これこそが彼の天才振りであり、米国人と接する彼の能力であって、彼は、今、弾薬を入手し、ロシアの大統領の言葉が、ご存じの通り、爽快な環境の中で、歴史的な設定の下で彼に語りかけてくれたのである。何百万人もの人たちがこのインタビューを見るのか、はたして最終的には何百万人になるのかは分からない。われわれに分かっているのは、このインタビューが欧米とロシアが戦争に突入するのを阻止し、欧米が自殺するのを引き留める威力を持っていることだ。これは現代における最も重要なインタビューのひとつだと言える。現在、西側でロシアが直面しているあらゆる問題に対する答えは全てがロシアの大統領によって提示された。隠された計略はない。知っておかなければならない秘密のコードもない。ロシアを知ればいいだけだ。何がロシアを動かしているのかを理解しなければならない。ロシアの大統領の決断の背後にある考え方やロシアの背後にある動機を理解することが必要だ。ロシアを理解しなければならない。タッカー・カールソンがこのインタビューに臨むに当たってロシアを理解していたとは思えないし、彼がこのインタビューから出て来た時ロシアをどれだけ理解したのかも分からない。しかし、私はタッカー・カールソンがジャーナリストとしてとんでもない人物であることは知っている。そして、タッカー・カールソンは工具が十分に揃った道具箱を与えられたので、これから外に出て、仕事を終わらせなければならないことを知っている。今日のところは単に始まったに過ぎない。やるべきことはたくさんある。しかし、最も困難な旅でさえも最初の一歩から始まるのである。タッカー・カールソンが今日のウラジーミル・プーチン大統領とのインタビューを米国の国民、西側、世界に向けて行ったことは人類を救うことができる壮大な旅の最も重要な第一歩であるのだ。

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私はスコット・リッターの話し方に好印象を抱いた。さすがである。この仮訳からそのことが伝わってくるかどうかは私自身の挑戦振り次第だ!

スコット・リッターは「プーチンはロシアの歴史を熟知している。彼はロシアの魂を知っており、このインタビューを視聴すれば、これはロシア大統領が米国の聴衆に向かってロシアの歴史のニュアンスをロシアの魂の複雑さに至るまで紹介する」と述べた。魂を論じる記事に遭遇したのは実に久しぶりな気がする。ドストエフスキーやソルジェニーツィンの世界観である。

著者はロシア・ウクライナ戦争を解決したいならば、「ロシアを知ればいいだけだ」と述べている。この一言にすべてが集約されている。つまり、米国政府やその方面の専門家たち、ならびに、一般大衆がいかに無知であるか、そして、いかに怠惰であるかを指摘しているような気がする。

そして、そういった傾向は米国だけに限られるものではない。好むと好まざるとにかかわらず、日本についても、ヨーロッパについてもまったく同じことが言えよう。

参照:

1Tucker Carlson Shares His Impressions of Interview With Putin: By Sputnik, Feb/09/2024

注2:Tucker Carlson - Putin Interview is historic, Stops the west from committing suicide: YouTube, https://youtu.be/1unqoANc9cE?si=D_9A-PPqqetoTVXC, Feb/09/2024


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