みのり先生の診察室さんのサイトより
https://ameblo.jp/drminori/entry-12841265534.html
<転載開始>

診療所では薬を使わない便秘治療ということで「発酵素するり」「FK23乳酸菌」を使ってきました。

 

便秘には「発酵素するり」を処方することが多いですが、「FK23乳酸菌」でも便通が良くなったという患者さんもたくさんおられます。

 

「FK23乳酸菌」については市販品もあるようですが、診療所で扱っているものは医療機関専用のもので、市販品とは異なります。

 

だから市販品であまり効果を感じられなかったという患者さんでも、医療機関専用のものだとちゃんと効果を感じられたというケースもあります。

 

また「FK23乳酸菌」は下痢にも使えるのが嬉しい。

 

便秘の治療よりも下痢の治療のほうが難しいので、むしろ下痢の患者さんから有難がられているほど。

 

「発酵素するり」も「FK23乳酸菌」もダメ、どっちも効かない・・・という場合は腸を黒くしない下剤を出します。

 

他に何か選択肢はないものか・・・と思っていたところ、昨年参加した栄養療法の学会で「ポストバイオティクス」の存在を知りました。

 

今まではプロバイオティクス(生きた微生物)とプレバイオティクス(微生物のエサ)の2種類でした。

 

ちなみに「FK23乳酸菌」はプレバイオティクスです。

 

「発酵素するり」は微生物を含みませんが、米のとぎ汁と豆乳でプロバイオティクスを作ることができます。

作り方はコチラ↓

 

 

 

今回導入したのはポストバイオティクス

 

これは乳酸菌(腸内細菌)たちが発酵過程で作り出す代謝産物。

 

実はこのポストバイオティクスは生活の中に溢れています。

 

例えば

 

納豆菌からはナットウキナーゼ

 

青カビ菌からはペニシリン

 

麹菌+酵母菌からはアルコール

 

 

菌が作り出した代謝産物には機能性があるのです。

 

 

ポストバイオティクスとは乳酸菌が作り出す代謝産物、つまり乳酸菌+発酵によって作り出された栄養素なんです。

 

実際、ポストバイオティクスに含まれている成分は

 

アミノ酸98種

ペプチド211種

核酸19種

ビタミン11種

短鎖脂肪酸

グルタチオン誘導体

 

など様々。

 

具体的には解析すると

 

S-ラクトイルグルタチオン

オルニチン

ペプチド

アデノシン(核酸)

ビタミンE、B

酪酸

酢酸

プロピオン酸

ダイゼイン

ゲニステイン

ケルセチン

 

などなど豊富な栄養素を含んでいることが分かりました。

 

これらの栄養素は免疫系や神経系、ホルモン・内分泌系に作用します。

 

またミトコンドリアを活性化することも確認されました。

 

そして酪酸免疫系に作用し炎症やアレルギーを抑える制御性T細胞増やす働きがあることが理化学研究所、東大、慶應の生命科学研究所から発表されました。

 

 

つまり腸内細菌が産生するものが様々なことに関与していることが分かってきています。

 

 

実際、このポストバイオティクスが使われて効果があった症例として

 

・慢性・急性の下痢

・便秘

・過敏性腸症候群

・二日酔の防止

・口腔内・歯茎の抗炎症

・アトピー性皮膚炎

 

が挙げられていました。

 

 

私と院長と診療所のセラピードッグ「ラブ」で試飲したところ、便通の改善がみられました。

 

推奨量を飲むと私は便がゆるくなったので少なめにして便を見ながら調節しています。

 

発酵素するり

FK23乳酸菌

 

に加えてポストバイオティクスという選択もありかなと。

 

 

なんと、犬用もあるのでラブに使おうと思います。

 

 

発酵素するりもFK23乳酸菌もイマイチ効果がなかった・・・

 

という方のために第3の選択肢として導入しましたので、ご希望の方はお問い合わせ下さい。


<転載終了>