BrainDead Worldさんのサイトより
https://nofia.net/?p=20545
＜転載開始＞

免疫刷り込みというのは、平たくいえば「先に獲得した免疫によって、その後の感染に対する免疫反応が弱くなること」で、厳密には違うのでしょうけれど、意味としては、抗原原罪という概念と似ています。

RBDというのと、NTDというのは、スパイクタンパク質の部位のことです。こちらの記事などで説明しています。

なお、この論文には「不活化ワクチンや組み換えタンパク質ワクチンによって…」とありますが、mRNA ワクチンを用いなかった中国の科学者たちの研究です。

歴代のSARS-CoV-2免疫刷り込みはRBDでは持続するが、オミクロン感染後のNTDでは持続しない

biorxiv.org 2024/05/30

Ancestral SARS-CoV-2 immune imprinting persists on RBD but not NTD after sequential Omicron infections

概要

オミクロンへの曝露が代々の SARS-CoV-2 の免疫刷り込みを克服できるかどうかは依然として議論の余地がある。ここでは、ワクチン接種を受けた人と接種を受けていない人における連続的なオミクロン感染によって引き起こされる B細胞応答を分析した。

歴代の SARS-CoV-2 とその変異体に対する血漿中和抗体価は、不活化ワクチンや組み換えタンパク質ワクチンによって免疫刷り込みが一貫して誘導されるわけではないことを示している。

しかし、いったん誘導されると、免疫刷り込みは連続的なオミクロンの曝露によって打ち消されることはない。

免疫刷り込みのある人とない人のモノクローナル抗体の結合特異性、中和能力、発生起源、標的エピトープを比較した。

受容体結合ドメイン（RBD）とスパイクの N末端ドメイン（NTD）はどちらも中和抗体の主な標的であるが、免疫刷り込みはオミクロン特異的中和抗体の産生を阻害し、広域中和抗体の発生を促進することによってのみ、RBD に対する抗体応答を形作る。

私たちは、NTD ベースのワクチンによって免疫刷り込みを無視して変異体特異的抗体を誘導するか、RBD を含むワクチンによって免疫刷り込みを活用して広範囲に中和する抗体を誘導できると提案する。

（コメント / この「免疫刷り込みを活用して広範囲に中和する抗体を誘導できる」というのは、よくわからないですが、中国で広く用いられたコロナワクチンは、RBD ベースでした）


カナダ発の旅客機で数十名が突然インフルエンザ様の症状を呈し大混乱に

2024年6月4日

報道のタイトルに「インフルエンザのような症状」とありましたので、そう書きましたが、記事を読むと、

＞ 吐き気を訴えていた

とあり、インフルエンザではないですね。

テキサス州への帰途にボーイング737MAXで30人のクルーズ船の乗客がインフルエンザのような症状を呈しパニックとなり、ユナイテッド航空は機体を撤収して徹底的な清掃を余儀なくされた

dailymail.co.uk 2024/06/01

Panic as 30 cruise ship passengers fall ill with flu-like symptoms on Boeing 737 Max while returning home to Texas, forcing United to withdraw plane for deep-cleaning

カナダ発テキサス行きのユナイテッド航空の便は金曜日、乗客 30人がインフルエンザのような症状を呈し大混乱に陥った。

病気の乗客は約 75人からなる大規模な旅行グループの一員であり、飛行前にクルーズ旅行に参加していた。

ボーイング737MAXはバンクーバーを離陸し、ヒューストンのブッシュ・インターコンチネンタル空港に着陸し、そこで救急隊員たちが出迎えた。

午後6時20分、ヒューストン消防署が現場に呼び出された。 救急隊員は3人の患者を診察したが、いずれも緊急医療処置を必要としないと判断した。

消防署の職員は、乗客がクルーズに関連した症状を示し、吐き気を訴えていたと指摘した。

ユナイテッド航空はこの事件を認め、クルーズ船の乗客数名が体調を崩し、同じ便に乗っていたと述べた。

同航空会社によれば、この飛行機はボーイング737MAX8で、乗客 163人と乗務員 6人が搭乗していた。

この飛行機はその後、徹底的な清掃が行われている間、ユナイテッド航空の運航から外された。

5月にも、飛行中に多数の乗客が突然体調を崩したという事故があった。

コンドル航空DE2315便がモーリシャスからフランクフルトへ向かっていたところ、搭乗していた多くの乗客が病気にかかっていることが明らかになった。

飛行機は午後5時33分頃にドイツの都市に着陸し、大勢の救急隊が出迎えた。

乗務員は、緊急事態が発生していることを地上の当局に知らせるために事前に電話していた。

乗客 290人のうち 70人が突然、吐き気や嘔吐などの症状を訴えたことが判明した。



＜転載終了＞