https://nofia.net/?p=20649
<転載開始>
報道内容もアチャラカですが、記事の写真に、「日本の食卓塩」の画像が使われていて、反応しました。ただ、こういう「日本の食卓塩」はよくないかもしれないですけどね。塩なんて、多少いいものでも高いものではないですので、いい塩というのは大事なのかもしれません。
塩の重要性については、以下の記事などで書いたことがあります。塩は人間にとって最大の必須栄養素です。
(記事)「塩」の重要性を調べている中で巡り会った「遺伝子系調味料」。すでに多くの加工食品に含まれている可能性が高し
In Deep 2023年2月28日
WHOは各国に高塩分食品の禁止を要請
POLITICO 2024/05/15
WHO urges countries to ban high-salt foods
世界保健機関は 5月15日、過剰な塩分摂取を抑制し、心臓病の発生率を下げるための一連の勧告の中で、加工食品、レストラン、食堂で使用される塩分の量に法的制限を設けるよう各国に要請した。
ヨーロッパ地域のほぼすべての国( 53か国中 51か国)では、1日の平均塩分摂取量が WHO が推奨する 1日当たりの上限 5グラムを超えている。WHOによると、塩分の過剰摂取は高血圧の主な原因の一つであり、心血管疾患の最大のリスク要因であるため、これは深刻な健康上の懸念を引き起こしている。
「塩分摂取量を減らすほど血圧の低下も大きくなる。塩分摂取量を減らすことで、心血管疾患による死亡や心臓発作などの心血管イベントの発生を減らすことができる」と WHO ヨーロッパ事務所は新しい報告書「塩分と高血圧に関する行動」の中で述べている。
脳卒中や心臓発作などの心血管疾患は、WHO ヨーロッパ地域での年間死亡者数の 42.5%を占め、毎日約 1万人が亡くなっている。死亡者の半数以上は高血圧が原因です。(コメント / 全体の 9割は、塩分が高血圧の原因にはなりません。論文)
同報告書の中で、国連機関はまた、消費者が十分な情報を得た上でより健康的な食品を選択できるよう支援するため、食品パッケージ前面へのラベル表示を義務付けるよう求め、国民の塩分摂取量を減らす行動変容を支援するための啓発キャンペーンを実施するよう各国に圧力をかけた。
「塩分摂取量を 25%削減する重点政策を実施すれば、2030年までに心血管疾患から推定 90万人の命を救うことができるだろう」とWHO欧州地域事務局長ハンス・クルーゲ氏は声明で述べた。
塩分啓発週間中に発表されたこの報告書は、塩分摂取量を減らし、高血圧をより適切に診断、治療、管理するための総合的なアプローチを求めている。
<転載終了>
(筆者結びの一言)…精製塩の無味有害性をプロの料理人が命懸けで実証した戦後の歴史があつた。純度の高い塩化ナトリウムが腎臓に悪いのであつて、鹽それ自体がそんなに悪いのではない。
他に『逆 日本史』の、鹽に関する記述で印象に残つた事を幾つか挙げる。
「縄文以前の自然物採集経済の時代には獣肉魚肉自体に塩気が含まれてゐたので、別途塩気を摂る必要は無かつた。弥生時代になつて稲作が始り、食料の安定供給が出来るやうになつたが、主食の米が無塩の食物である爲別途塩気を摂る必要が生じた。稲作がつた時期と製塩が始りつた時期とはシンクロしてゐるのではないか?」
「日本人の場合は主食の米が無塩なので、欧米程塩分過多を気にする必要はないのではないか?」
genkimaru1
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