マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2024/06/post-be80a8.html
<転載開始>

2024年6月11日
セス・フェリス
New Eastern Outlook

 第二次世界大戦で、大西洋の壁をヒトラーが建設した時の言葉を言い換えると「ウクライナ要塞を建設する際、NATOはたった一つ大きな失敗をした。屋根を付けるのを忘れたのだ」とウクライナの欧米諸国ご主人連中は、やっと気が付いた。

 ウクライナは、MiG-29中型戦闘機50機、Su-25地上攻撃戦闘機30機、Su-27迎撃機24機、Su-24攻撃機24機からなる有能な空軍力で戦争を開始した。ウクライナは、ソ連崩壊後、ロシアに次いで世界で2番目に強力な統合防空システムも引き継いでいた。

 ウクライナが使用する主要戦闘機の種類と能力を見てみよう。

 MiG-29は最高速度マッハ2.25の単座、双発の制空戦闘機で、対抗機F-16と同様、近距離での旋回戦闘に最適な「ドッグファイター」として設計されている。

 Su-25は、旧東側諸国の空軍で一般的に使用されていた単座地上攻撃/近接航空支援機で、米空軍のA-10と同時期に開発された機体で、優れた戦闘搭載量と激しい地上砲火を回避する能力で知られ、紛争の両陣営が飛行し、前線で見られる主力機となっている。

 Su-27は単座双発長距離迎撃戦制空戦闘機で、MiG-29より遙かに強力なレーダーとかなり長い航続距離と、大幅な重武装を備えている。

 これは米空軍のF-15Cに相当するソ連の戦闘機で、今回の紛争で両陣営が使用しているが、ウクライナ空軍のフランカーは、発射弾が着弾するまで目標をレーダーロックし続ける必要があるセミ・アクティブレーダー・ホーミング(SARH)R-27しか使用できない点で多少不利な状況にある。一方、ロシア空軍は遙かに強力なアクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)ミサイルのR-77を使用しており、これは発射したら放っておける兵器だ。

 Su-24は、双座、双発、可変翼攻撃機で、地形追従レーダーと強力な航法システムを使用して樹高で敵制空域に侵入して、防御が厳重な後方地域の標的を攻撃するよう設計されている。

 ウクライナのSu-24は、1998年まで米空軍が使用していたF-111と同等の高性能兵器システムで、英仏共同のストームシャドウ/SCALPミサイルを搭載できるよう改良されており、ロシア領クリミア半島へのウクライナ軍攻撃の主力になっている。両陣営で使用されているSu-24は、現在高い生存性と有効性を示している。

 これにロシア空軍の主力戦闘機を加えてみよう。

 Su-34はSu-27の発展型でロシア空軍の主力攻撃機だ。非常に幅広い空対地兵器、特にFAB-250、FAB-500、FAB-1500に取り付けられ今や恐れられている滑空爆弾を使用できるSu-34は、バフムート、アヴディエフカ、そして現在はチャソフ・ヤールの戦いや、現在ハリコフ州から黒海沿岸のヘルソンにかけての前線で激化している他の数多くの戦いで重要な役割を果たしている。

 Su-35はSu-27の発展型で、ベクトル推力エンジンと、F-35のような低視認性航空機を探知できるとロシアが主張する非常に優れたフェーズド・アレイ・レーダー(Irbis-E)を備え、制空権獲得に最適化された機体だ。またR-77およびR-37Mミサイルを搭載し、近距離でのドッグファイトと400km先の距離にある標的への攻撃両方が可能だ。

 MiG-31はMiG-25を土台にした二人乗りの全天候型迎撃機で、特別に改造されたMiG-31K で地上攻撃用の恐ろしいキンジャール極超音速ミサイル搭載も可能だ。迎撃型には強力なR-37Mが搭載されており、地上15mの低高度から18,000mの高度で400km先の距離にある標的を攻撃できる。

 これら航空機が欧米の同種航空機と異なる点の一つは、荒れた飛行場や損傷した飛行場でも運用できる能力で、そのような飛行場で、F-16、F-15、F-35などの航空機が運用不能になるような滑走路でも運用できる。

 戦争の過程で、ロシア空軍はNATO在庫のMiG-29とSu-27の大部分を破壊した。これにはウクライナに引き渡されたNATOのMiG-29とSu-25在庫のほぼ全てが含まれる。これがNATO諸国連合からF-16A MLUを受け取ることをウクライナが切望している理由だ。

 一方、ウクライナ軍の空想的主張にもかかわらず、米空軍はロシア軍の損失は実際には非常に少なく、交戦した航空機の損失は約10%だったと認めている。

 「航空分野、特に長距離・戦略航空隊に大きな損失は見られない」と下米欧州軍司令官でNATO最高連合軍司令官クリストファー・G・カヴォリ陸軍大将が院軍事委員会公聴会で述べた。

 ウクライナがソ連から受け継いだ大規模統合防空システムにもかかわらず、このように損失が少ないことは、 2023年と2024年にウクライナの電力・輸送インフラに対し無人機と巡航ミサイルによる複数回の攻撃が行われる本当の理由をはっきり物語っている。ロシアが「体重200キロのゴリラ」風攻撃を仕掛けて、僅か1、2日でウクライナのエネルギー・インフラ全体を壊滅させることが可能だったはずなのだ。

 その後のドローン攻撃の波ごとに、ロシアはレーダーサイトや発射装置や、更に指揮統制センターを正確に特定することが可能で、一方、自国も欧米諸国も交換する余裕がなく、ジャストインタイムで交換する製造能力もない最後のミサイルをウクライナは消費せざるを得なかった。

 繰り返しになるが、ロシア・ミサイル迎撃に成功したとウクライナは大げさに主張してきたが、今や視野の狭い欧米メディアさえ何かがおかしいと気づくほどになっている。

 また2024年にアメリカで訓練を受けるパイロットは僅か12名、欧州で更に10名なのを考えると、大いに喧伝されているF-16が何らかの影響を与える可能性は低い。これは明らかにNATO同盟国が自国空軍「志願兵」にウクライナでの飛行許可を決定しない限り、手遅れなことを示す兆候だ。たとえ許可されたにせよ、F-16A MLUはロシア空軍と陸軍防空軍の全戦力と戦わなければならないが、石壁に衝突するのとほとんど違わないだろう。

 現在、欧米諸国は「ウクライナ西部に屋根を架ける」のに躍起になっており、ポーランドとルーマニア領土から「ウクライナ西部空域を守る」ようドイツ議員連中が提案している。いつもの認知症ドイツ人のやり方で、これら天才連中は、そのような行動が「NATOを紛争に巻き込むことはない」と信じているのだ。

 「ウクライナ上空空域をポーランドとルーマニアから防衛する可能性は長期的には排除されるべきではない」と共同与党緑の党のアントン・ホフライターは述べた。

 「これにより、ウクライナ防空軍の負担が軽減され、前線を防衛できるようになるはずだ」とキーゼヴェッターは述べ、アメリカや他の欧米諸国が紛争当事者とならずにイスラエル領空を守っていることになぞらえた。

 この点、現在独裁者で、選挙で選ばれていないウクライナ大統領ゼレンスキーに、彼らは煽られつつある。

 「なぜ我々は連中を撃墜できないか? それが防衛か? そう。それはロシアへの攻撃だ 違う」と彼は言った。「ロシア戦闘機を撃墜して、ロシア人パイロットを殺しているか? 違う。するとNATO諸国を戦争に巻き込むことにどんな問題があるのだろう? 問題などない」

 「ウクライナ上空にいる連中を撃墜しろ」と彼は付け加えた。「そして国境のロシア軍に対抗するための武器を我々に与えよ」

 言うまでもなく、ロシア人は全く異なる意見を持っており、ロシア大統領報道官ペスコフは次のように述べている。

 「この紛争にNATO諸国軍隊が現地で直接介入するのは大きな危険を伴う可能性があると我々は繰り返し述べてきた。したがって、これは極めて挑戦的な挑発行為と我々は見なしており、もちろん非常に注意深く見守っている」

 戦場の状況を考えると「ルールに基づく秩序」を装う欧米犯罪組織は、奇跡を期待して全財産を賭けるギャンブル依存症のようなものだ。むしろ彼らは、崩壊しつつある要塞ウクライナに必死に屋根を架けようとして、すぐに核戦争に発展する可能性がある世界規模の紛争に世界を巻き込む可能性が高い。

 セス・フェリスは、中東情勢専門家、調査ジャーナリスト、政治学者。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2024/06/11/americas-fortress-ukraine-does-not-have-a-roof-definitely-no-flying-maginot-line/

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