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<転載開始>
このイネカメムシというのが発生し始めたのは、2020年頃からということで、つい最近のようです。
“イネカメムシ、出穂前に異例の大発生 前倒し防除「必要」
日本農業新聞 2024/07/12
「うちの田んぼも大変です」。近年、発生が増えているイネカメムシの越冬地を探った本紙「農家の特報班」の記事を読み、群馬県の水稲農家の50代男性から、イネカメムシの情報が届いた。
主に出穂期に飛来するとみられていたが、農家から提供された写真には、出穂期前の青い稲の葉に、同害虫が多数付いていた。
「イネカメムシを見たのは初めて。数が多く、鳥肌が立った」。男性はそう振り返る。
複数品種を栽培する1・4ヘクタールのうち、最も出穂が早い「ミルキークイーン」で集中的に発生していたという。
見つけたのは7月3日。「出穂していないのになぜ?」と疑問を抱き、本紙「農家の特報班」のLINEに送ったという。初めての状態に不安を覚え、農薬メーカーに相談。産卵の可能性があるとして農薬を散布し、全て駆除した。
出穂期はおおむね7月下旬ごろを見込む。「既にこれだけ出ている。出穂期はどうなってしまうのか」と不安を拭えずにいる。
農家の許可を得て、長年イネカメムシを研究してきた元龍谷大学教授の樋口博也氏に、写真を見てもらった。
樋口氏は「イネカメムシだ」とした上で「出穂前に飛来することはある。だが、こんなに多数発生しているのは見たことがない」と異例の状態だと指摘。「成虫前の姿も見られる。ここで羽化した可能性がある」とみる。
農研機構にも写真を提供したところ、「イネカメムシで間違いない」との返答が来た。同害虫を含むカメムシ類は出穂前であっても、まとまった数が確認されたら、「出穂直後から被害を受ける恐れがあるため出穂期前でも防除が必要」(病害虫防除支援技術グループ)とする。
同害虫は穂を吸汁して不稔(ふねん)や斑点米をもたらす。出穂前にもかかわらず飛来してきた背景として、同機構で同害虫の研究に携わる石島力上級研究員は「出穂を迎える稲から出る物質に誘引されている可能性がある」と推察。稲が発する香ばしい匂いのもととなる物質との関係を疑う。
英国が「人工鶏肉」の販売を承認
ペットなどの動物用のエサとして作られているような製造法で作ったものを人間用にするといった感じのようですね。英国が人工肉を承認
nyadagbladet.se 2024/07/19
Storbritannien godkänner laboratorieodlat kött
英国は、当初は動物の飼料として実験室で栽培された肉を承認した最初のヨーロッパの国となった。英国当局は、成長細胞から作られた培養鶏肉を提供するミートリー社の製品にゴーサインを出した。
英国動植物保健局と環境・食品・農村省が、最近、ミートリー社の製品を承認した。同社によれば、多くのペットの飼い主が屠殺された動物の肉をペットに与えることに躊躇していると主張しており、畜産動物の飼料に対する「需要が高まっている」という。
同社はこれまでに投資家から 350万ポンド(約 7億2000万円)を調達しており、次回の資金調達ラウンドではさらに 500万ポンドを調達する予定だ。
ミートリー社の培養鶏肉は、鶏の卵から少量のサンプルを採取し、研究室でビタミンやアミノ酸を加えて培養し、ビール醸造に使用されるのと同様の容器で細胞を培養して作られている。
出来上がりはパテのようなペーストだ。同社の生産施設は養殖鶏の取り扱いについて政府の認可を受けている。
同社は、今年後半に市販の動物飼料の最初のサンプルを発売する予定だ。その後、コストを削減し、3年以内に生産を工業規模に拡大することに重点が置かれることになる。
コストを削減する方法の 1つは、肉と野菜を混合することだが、これは高価な動物性食品を含む他の動物飼料では一般的な方法だ。
英国前政権は食用の養殖肉の承認を加速することを検討していた。英国食品医薬品局は、保守党政権が「EU離脱の恩恵」として推し進めてきた、食品を規制して市場に出すまでの長いプロセスを短縮する方法を模索していると述べた。
シンガポールやイスラエルなど他の国はすでに人間の消費用の培養肉を承認している。一方、フロリダ州やアラバマ州など米国の一部の州は、伝統的な畜産生産者を脅かすという理由で培養肉を禁止している。
<転載終了>