https://indeep.jp/essence-of-evil-or-good/
<転載開始>
Millennium(1996)
ピーナッツの安楽死からたどり着く「悪の正体」
米国にオルト・マーケットというメディアがあります。その著者のブランドン・スミスという人が、
「悪」
についての長い記事を投稿していました。
タイトルは、「ピーナッツを忘れないでほしい:悪についての専門書と、国家によるリスの殺害がなぜそれほど重要なのか」というもので、ちょっとわかりづらいと思うのですが、少し前に、アメリカのニューヨーク州で、
「ある男性が 7年間自宅で保護していたリスが保健当局に強制的に安楽死させられる」
という出来事がありました。
ピーナッツ(P'Nut's)という名前のリスでした。
ニューヨーク州では、野生動物をペットとして飼育するのは違法なのだそうですが、そのニューヨーク州の環境保全省(DEC)の職員たちが、飼い主だったマーク・ロンゴさんという人の自宅にやってきたときの様子を USA トゥディは以下のように伝えていました。
USA トゥディの報道より抜粋
ロンゴ氏によると、ニューヨーク州環境保全局の職員 6~ 8人が 10月30日にロンゴ氏の家を訪れ、リスのピーナッツとフレッドという名のアライグマを見つけるための捜索令状をロンゴ氏に提示したという。
職員たちは捜索令状を提出し、警官たちが敷地全体を捜索し、「不法に所有されていた」リス、アライグマ、その他不法に所有されていた野生動物を押収する権限があると述べたという。
その後、ニューヨーク州環境保全局と郡保健局は 11月1日の声明で、以下のように述べたのでした。
「州環境保全局は 10月30日、人間と同居していたアライグマとリスを押収した。家宅捜査中、捜査関係者がリスに噛まれた。狂犬病検査の一環のため、2匹とも安楽死させた」
マーク・ロンゴさんは、奥様と共に、300頭の動物を飼育している保護施設を運営していて、リスのピーナッツは、SNS でのこの保護施設の宣伝動画にもよく登場し、とても人気があったそうです。
リスのピーナッツと飼い主のマーク・ロンゴさん
httpchange.org
最初に書きましたオルト・マーケットのブランドン・スミスさんの記事は、この「当局によるリスの安楽死事件」の話から始まって、そして、
「この世の悪とは何か」
という話にまで発展させています。
この記事は、特に「自分には善行が多い」と思われる方には、ぜひお読みいただきたいと思います。そういう人々への警告記事でもあります。
また、この方の記事をご紹介したいと思いましたのは、書いた方と私は「わりと趣味が似ているかも」ということもあるかもしれません。
「ミレニアム」
記事の中に、以下の文章があったのです。
> 私がこれまでで最も好きなテレビ番組の 1つは、ランス・ヘンリクセンが主演した 1990年代の「ミレニアム」というシリーズだ。
これは 30年近く前のアメリカのテレビドラマですが、当時、私も何本か見ていまして、わり好きなドラマでした。
最初は、昼食を食べる時だったか、久しぶりにテレビでも見ようかと、つけましたら、偶然この「ミレニアム」が放映されていたのです。再放送だと思います。それからたまに見るようになりました。
主人公は、元 FBI 捜査官で「加害者の見た風景や記憶、心情など、悪の思念を読み取ることができる特殊能力」を持っています。その人が凶悪事件を解決していく一話完結のドラマで、そして、日本語の Wikipedia にもありますが、特にシーズン2などは凄絶で、Wikipedia にも以下のように書かれています。
シーズン2は、シーズン1とは大きく作風が異なり、「ミレニアム」組織が、新たなる千年期(ミレニアム)を目前にして聖書に基づく独自の世界秩序を構築するために暗躍する秘密結社として描かれ、神秘主義的なオカルトドラマとして展開する。
全シーズンに渡ってキリスト教の聖書からの引用が非常に多いドラマで、このドラマが日本で放映された際の毎回の「日本語タイトル」も、非常にセンスのあるものでした。英語の原題とまったく異なるものも多かったですが、「秘儀 」とか「肉の塊」とか「サタン」とか、毎回そういうタイトルが出てきては、ゾクゾクしたものでした。
今回ご紹介する記事で、書いた方が好きだったとしているのも、シーズン2の第42話「再来」という回でした。
以下は毎回のオープニングですね。懐かスィ。
ドラマなんて、日本のもアメリカのも、まともに見たことがなかったですが(子どもの頃に「奥さまは魔女」を見ていたくらい)、ミレニアムは、「悪と善」という観点を一種、形而上的に描いていまして、見応えがありました。
余計なことを長々と書いてしまいましたが、ブランドン・スミスさんの記事はかなり長いですので、ここからご紹介させていただきます。
ピーナッツを忘れないでほしい:悪についての専門書と、国家によるリスの殺害がなぜそれほど重要なのか
Remember Peanut: A Treatise On Evil And Why The State Killing Of A Squirrel Matters So Much
Brandon Smith 2024/11/13
悪とは何か? 普通の人たちにとっては、説明するのが難しい概念だが、ほとんどの人は、実際にそれを見ればわかる。
時折、集団意識に衝撃を与え、深く象徴的になるような出来事がある。これらの出来事は、究極の善を象徴する場合もあれば、究極の悪を象徴する場合もある。
人々は、予想もしなかった方法で、また理解もしない方法でこれらの出来事の影響を受けるが、それでも、それらは典型的で深遠なものだ。
ドナルド・トランプ氏の選挙勝利と祝賀ムードを受けて、最近の出来事の一つの、ある男性のペットのリスが国家によって殺害され、国民の怒りが巻き起こったことを見過ごす人もいるかもしれない。
あのリスの死はなぜ問題なのか? それはリスだけの問題ではなく、その背景とそれが私たちの文明全体にとって何を意味するのかということだ。
進歩主義的な統制州(ニューヨーク州)で、マーク・ロンゴ氏は捨てられた動物や負傷した動物のための合法的な動物保護施設を運営していた。
彼は長年飼っていたペットのリスのピーナッツをフィーチャーした動画をソーシャルメディアで公開し、自らの動物保護施設を宣伝した。ロンゴ氏は、ピーナッツの母リスが自動車事故で亡くなった後、ピーナッツを救い出し、7年間この動物を育てた。
ピーナッツは保護施設「ピーナッツ・フリーダム・ファーム(P'Nut's Freedom Farm)」のマスコットとしてインターネットで有名になった、そしてピーナッツが誰かにとって脅威になることはなかったことは明らかだ。
それでは、なぜ 7年後にニューヨーク環境保全局(DEC)が突然マーク・ロンゴ氏を刑事捜査の対象とし、その結果、彼の動物の一部(ピーナッツを含む)が押収され、すぐに安楽死させられたのだろうか?
ニューヨーク州は、誰かがロンゴ氏に対して、狂犬病に感染した動物を飼っているなどの違反行為を告発する複数の報告書を作成したとしている。また、リスのピーナッツが人を噛んだとも主張している。
これらの告発が真実であることを示す証拠は提示されていない。そして、すべての政府官僚組織と同様に、州はロンゴ氏とその家族と話をする代わりに、担当者を送り込んで彼らを脅迫した。
ロンゴ氏を罠にかけた者は、よく調べていた。狂犬病の疑いをかけられれば、動物は即時に安楽死させられるからだ。CDC は、狂犬病検査のためにサンプルを送る前に、動物を殺処分することを義務付けている。ピーナッツには助かるチャンスがなかった。
今のところ、誰が実際に嘘をつき、ロンゴ氏を襲撃に仕組んだのかは確認されていない。分かっているのは、襲撃を承認した責任者が州環境保護局のカレン・プリズクレック氏だということだけだ。
ロンゴ氏と彼の動物保護施設を誰が攻撃したかはともかく、この事件の処理に責任があったのはニューヨーク州と環境保護局であり、彼らは最悪のやり方でそれを実行した。
ロンゴ氏によると、環境保護局の職員たちはロンゴ氏を麻薬の売人のように扱い、その後、彼に告げることなく、正当な手続きも経ずに彼の愛するペットを殺した。ロンゴ氏とピーナッツは、無実が証明されるまでは有罪だった。
ペットに関しては、私は強硬な姿勢をとっている。ペットは私の家族の一員であり、ペットを傷つけたら、私もあなたを傷つける。法律がどうであろうと、あなたの理屈は気にしない。報復は必ず行われる。
この意見に賛同する人は世の中にたくさんいると思う。そのほとんどは保守派だ。また、ピーナッツの死が国家権力をめぐる保守派と進歩派の政治的論争のきっかけとなったのは、明らかに政府の権限の行き過ぎがあったためだ。左翼は国家を愛し、盲目的に擁護する。保守派は国家に疑いを持ち、それを封じ込めようとする。
しかし、私が取り上げたいのは、表面下で起こっているもっと多くのこと、つまり不正義の感情的、精神的な側面だ。
なぜロンゴ氏を標的にしたのだろうか。彼は誰に対して何をしていたのだろうか。私が知る限り、彼は困っている動物たちに家を与えながら、人々に幸せをもたらしていた。なぜ愛するペットを標的にしたのだろうか。特定の人々がこのようなことをする動機は何だろうか。政府がこのようなことをする動機は何だろうか。
私は長くこれらの疑問について考えてきたが、ほとんどの人と同じように、最初は当たり障りのない説明に頼った。つまり、これらのひどい状況は単純な誤解の結果なのかもしれなかった、と。官僚制度の複雑さが予期せぬ結果をもたらしているのかもしれない、と。システムは壊れているが、その中の人々は概して善意を持っているのかもしれない、と。
しかし、これらのどれもピーナッツの殺害のような出来事を説明するものではない。
その代わりに、私は一つの結論に達するしかなかった。世界には非常に邪悪な人々がいて、政府はしばしばそのような人々と共謀して良いものを破壊する。
彼らの目的は、世界のあらゆる善を探し出して窒息させることだ。そして、これがペットのリスのことで多くの人々を怒らせている理由だ。
私がこれまでで最も好きなテレビ番組の 1つは、ランス・ヘンリクセンが主演した 1990年代の「ミレニアム」というシリーズだ。
この番組は、物理的な悪の概念を探求している。典型的な概念や社会病としての悪ではなく、実体のある略奪的な存在としての悪と、それがいかにして人類を滅ぼそうとするかを描いている。
そのシリーズの中で、私が一番好きなエピソードは「再来 (原題:A Room with No View / 眺めのない部屋)」だ。ルーシー・バトラー(ルシファー)という人物が、独特な資質を持つ将来有望な子どもたちを誘拐して監禁する。
そして、子どもたちが彼らの夢を諦めるまで精神的に拷問する。子どもたちが平凡な生活を送ると約束すると、子どもたちは、もはや悪の陰謀に対する脅威ではないので、彼女(ルシファー)は彼らを解放する。
私にとって、この悪魔の描写は啓示だった。
それは、大衆メディアでよく見かける、人々に銃乱射事件を起こさせたり自殺させたり世界大戦を起こさせようとする、高笑いしながら口ひげを振り回す悪魔ではなかった。むしろ、これは巧妙で陰険な悪魔であり、人々に善行を諦めさせようとする。
この悪魔は、今日無作為に混乱を起こそうとする反動主義者ではなく、何世代も先のことを計画し、未来をますます希望のないものにしようとしていたのだ。
それはナルシストやサイコパスによく見られる類だ。ポジティブなモチベーションを消し去り、周囲の人々を苦役に追いやりたいという願望だ。善良な人々が善行をやめるように仕向け、何年、何十年もかけて彼らを無に帰させようとする悪意ある衝動だ。悪はしばしば破壊的であり、長期戦を仕掛ける。
進歩主義者たちがニューヨーク州を擁護し、ロンゴ氏の行動を非難するのを聞くと、悪は微妙な生命力であるという考えを思い出さずにはいられない。
ソーシャルメディアでは、誤った比較をすることでこの事件に対する国民の懸念を弱めようとする左派がたくさんいるのを見た。彼らは保守派は「ジョージ・フロイドの死よりも死んだリスのことを気にしている」と言う。
ああ、その通りだろう。
なぜなら、リスのピーナッツはジョージ・フロイドよりも世界にとって価値があったからだ。
ピーナッツは良いことをしていた。
彼は単なる動物だったが、左翼の大多数を合わせたよりもはるかに良いことをしていた。ピーナッツがいなければ私たちはもっと悪い状況になるが、ジョージ・フロイドのような常習犯罪者がいなければ私たちはもっと良い状況になる。
そして、銃を突きつけて妊婦を強盗した男を崇拝する一方で、自分たちの政治的目的に都合が悪いときには政府の権力の乱用を無視する集団について、私は多くのことを語っていると思う。
私の考えでは、何らかの理由でマーク・ロンゴ氏とピーナッツが邪悪な人々の目に留まり、人々は社会貢献活動に目を留め、すぐにそれを撲滅したいと思ったのだ。
邪悪な人々について私が気づいたことの 1つは、彼らは他の邪悪な人々に引き寄せられるということだ。彼らは混み合った部屋でお互いを見つけるようだ。彼らは遠く離れた場所から協力し合い、罪のない人々を破滅させるのに協力し合う。(たとえば、子どもに対するトランスジェンダーの教化が急速に広まったことを、他にどのように説明できるだろうか?)
言い換えれば、世界のために何か前向きなことをしようとしたり、現実の問題に対する正当な解決策を制定しようとしたりするときには、最終的には必ず標的にされるということを理解してほしい。
おそらく、その理由はわからないだろう。論理的に意味をなさないかもしれない。
標的になる場合は、おそらく人生で一度も会ったことのない人、またはほとんど知らない人からなされるだろう。彼らは変装した悪魔かもしれない。憑りつかれている者かもしれない。あなたが本当に自分の目的に専心しているかどうかを試すための、ねじれたテストの象徴なのかもしれない。
こうした困難が訪れ、悪があなたを探し出すとき、悪はあらゆる手段を使ってあなたを妨害するだろうということを知っておいてほしい。
その手段にはたいてい政府も含まれる。あなたの社会が本当にどれほど邪悪であるかを確認するには、政府が誰を助け、誰を傷つけるかを見極めるだけで十分だ。
政府が悪意のある人々を助け、純粋な心を持つ人々の首を踏みつけるのが常なら、あなたの社会は地獄の入り口にいるとわかる。
ここまでです。
>> In Deep メルマガのご案内
In Deepではメルマガも発行しています。ブログではあまりふれにくいことなどを含めて、毎週金曜日に配信させていたただいています。お試し月は無料で、その期間中におやめになることもできますので、お試し下されば幸いです。こちらをクリックされるか以下からご登録できます。
君は本当に沢山の人間に愛されてたヨ❣️
(今もこんなに大切に想われてる)
ちっぽけだけど🙆♂️大きな存在。
ニンゲンはこの地上で他の生き物達(ニンゲン含む)とどんな風に生きたら良いんだろう?
これは我々にとっても大きなテーマ。
いたずらに意味もなく殺すのが"進化"した文明社会がたどり着いた素晴らしい解決なのか?
そんな訳もない。
単にひたすら稚拙で下等な力の濫用に見える、
対極に<アナスタシア>は遥かに宇宙的な進化した叡知のようなものの存在を感じさせる。
本に書かれた様々なエピソードをわかり易く解説してくれる動画(現代文明への鋭い視点といまだ存在する未来への可能性を示してくれる)
↓
世界20カ国以上で愛されるベストセラー:「アナスタシア」総集編① 動画:140:03
<YouTube健康セミナー> 2024年 11月6日
https://www.youtube.com/watch?v=NVAt81KuzeQ
genkimaru1
がしました