エンジンとアイスクリームの共通点とは? 身近な物質の意外な歴史
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/081800424/
不凍液の用途はダイナマイトからアイスクリームまで
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日用品などに使われる材料の由来を調べると、驚きの発見がある
エンジンのオーバーヒートを防ぐ冷却水の主な成分は、アイスクリームにも入っていることがある。また、洗濯用洗剤に含まれるおなじみの鉱物はかつて、世界で最も暑い場所のひとつを265キロメートルも20頭のラバで運ぶ必要があった。そして、エジプトからペルーのマチュピチュまで、古代文明のころから金型で成形されており、複雑な道具や武器だけでなく、不朽の芸術作品を生み出していた素材を使った台所用品もある。
歴史と密接に結び付いているこれらの物質が何かわかるだろうか? では、その答えを、解説とともにお届けしよう。
1) 不凍液の用途はダイナマイトからアイスクリームまで
不凍液として知られるエチレングリコールは、もともとダイナマイトに使用されていた。安全な涼しい環境で爆薬をつくることができるためだ。
初期の自動車エンジンは普通の水を冷却用に使っていた。夏に限っては、問題なく機能した。ただし、冬になると、水は凍ってしまう。それだけではない。凍結すると膨張するため、密閉されたエンジンにとって実用的ではなかった。
自動車メーカーはメタノールというアルコールを水に添加し始めた。メタノールは冷却水の凝固点を下げるが、蒸発してエンジンを腐食させるため、やはり理想的ではなかった。そこで、自動車メーカーは、フランスの化学者シャルル・アドルフ・ビュルツが1856年に初めて合成したエチレングリコールに注目した。水に加えると、凝固点を下げるだけでなく沸点も上がるため、凍結と沸騰を同時に防いでくれる。自動車メーカーは1926年にこの有機物を採用し、現在も使い続けている。
エチレングリコールは有用だが、毒性が強い。エチレンは自然界に存在する植物ホルモンで、エチレングリコールにはペットや幼児を引き付ける甘くフルーティーな味がある。そのため、メーカーによっては、誤飲を防ぐべく液体に苦みを加えている。(参考記事:「プラスチック食べる虫を発見、ごみ処理には疑問」)
別の化合物であるプロピレングリコールを使うメーカーもある。このタイプの不凍液は、歯磨き粉やアイスクリームにも使われるほど毒性が低い。
2) ホウ砂の存在は洗濯室にも万里の長城にも
ホウ砂(ホウシャ)はサンスクリット語でチンカル、ティンカルとも呼ばれる無色の柔らかい鉱物で、何世紀にもわたって利用されてきた。チベットやカシミールの塩湖から採取され、9世紀からシルクロードを通じて取引されるようになった。
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<転載終了>
廃棄する冷却水はドラム缶などに溜めて、業者に回収して貰っています。
毒物扱いです。
人工甘味料もそうだけど、自動車のオイルとか液体けっこう体に悪いモノは甘かったりします。
genkimaru1
がしました