マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-28cba6.html
<転載開始>
2025年1月16日
コンソーシア・ムニュース

2022年、フロリダ州キシミーでヤング・アメリカンズ・フォー・リバティ主催のイベントに出席した元アメリカ下院議員トゥルシ・ギャバード。(ゲイジ・スキッドモア/ウィキメディア・コモンズ)
パトリック・ローレンス /コンソーシアムニュース
さて、現在国家安全保障国家が事前に法的令状を取得せずにアメリカ人を監視することを認める違憲法律を全面的に支持するとトゥルシ・ギャバードは述べている。この法律はドナルド・トランプ大統領のこの国家情報長官候補が以前から強く廃止を主張していた法律だ。
トランプ次期大統領就任式が近づき、閣僚人事が上院公聴会で承認されるか却下されるかが決まる中、国民の信頼を露骨に裏切ったギャバードの行為は、非常に鋭く、非常に迅速に我々の意識を集中させるはずだ。率直に言って、トランプが候補者を発表し始めて以来、こうした人々の意識の一部は現実から大きく離れてしまったと私は言いたい。ギャバードの場合、特にそうだ。
トランプがギャバードをDNI長官に指名するや否や、私が尊敬する多くの人々の一部で共通の期待が生まれた。それは、婉曲的に「諜報コミュニティ」と呼ばれる多頭の怪物を、ギャバードが、政治的・文民的統制の下に置くはずだということだった。彼らの論評からその期待を私は推測した。
それが、これだ。長年反対してきた外国情報監視法第702条を支持すると公言したギャバードは、多くの人々に衝撃を与えたようだ。大局的に見れば、アメリカは、結局、昔ながらの帝国主義だと彼女は言ったのだ。
美しい気球が全て落下し、世界がより良い場所ではなく、もっと素敵な顔でもない今、一緒に「Up, Up, and Away)(高く、高く、遠くへ)を歌おうではないか?
先週末の衝撃的変身まで、ギャバードは多くのFISA条項、特に第702条に反対する姿勢を貫いてきたが、それだけではない。私を含め、多くの人々が、これを元下院議員ギャバードが政策問題に関してとった最も重要な立場の一つと位置づけている。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-28cba6.html
<転載開始>
2025年1月16日
コンソーシア・ムニュース

2022年、フロリダ州キシミーでヤング・アメリカンズ・フォー・リバティ主催のイベントに出席した元アメリカ下院議員トゥルシ・ギャバード。(ゲイジ・スキッドモア/ウィキメディア・コモンズ)
パトリック・ローレンス /コンソーシアムニュース
さて、現在国家安全保障国家が事前に法的令状を取得せずにアメリカ人を監視することを認める違憲法律を全面的に支持するとトゥルシ・ギャバードは述べている。この法律はドナルド・トランプ大統領のこの国家情報長官候補が以前から強く廃止を主張していた法律だ。
トランプ次期大統領就任式が近づき、閣僚人事が上院公聴会で承認されるか却下されるかが決まる中、国民の信頼を露骨に裏切ったギャバードの行為は、非常に鋭く、非常に迅速に我々の意識を集中させるはずだ。率直に言って、トランプが候補者を発表し始めて以来、こうした人々の意識の一部は現実から大きく離れてしまったと私は言いたい。ギャバードの場合、特にそうだ。
トランプがギャバードをDNI長官に指名するや否や、私が尊敬する多くの人々の一部で共通の期待が生まれた。それは、婉曲的に「諜報コミュニティ」と呼ばれる多頭の怪物を、ギャバードが、政治的・文民的統制の下に置くはずだということだった。彼らの論評からその期待を私は推測した。
それが、これだ。長年反対してきた外国情報監視法第702条を支持すると公言したギャバードは、多くの人々に衝撃を与えたようだ。大局的に見れば、アメリカは、結局、昔ながらの帝国主義だと彼女は言ったのだ。
美しい気球が全て落下し、世界がより良い場所ではなく、もっと素敵な顔でもない今、一緒に「Up, Up, and Away)(高く、高く、遠くへ)を歌おうではないか?
先週末の衝撃的変身まで、ギャバードは多くのFISA条項、特に第702条に反対する姿勢を貫いてきたが、それだけではない。私を含め、多くの人々が、これを元下院議員ギャバードが政策問題に関してとった最も重要な立場の一つと位置づけている。
令状なしの盗聴
FISAは1978年に最初の版で可決された。その後数年にわたり何度も修正され、2001年9月11日の事件後、大幅修正された。国家安全保障局が不正かつ秘密裏に、判決を下すFISA裁判所から令状を取得せずに、アメリカ国民を監視していたというメディア暴露を受けて、702項が、2008年にこの法律に盛り込まれた。
当然、監視法に第702条を追加することで、それまで違法だったものを議会は合法化したに過ぎない。憲法修正第4条に違反していたものが、もちろん憲法修正第4条の名の下、一瞬にして、法律に書き込まれた。
ハワイ州選出民主党員として連邦議会議員を務めていた頃に、ギャバード議員が702条についてあれだけ騒ぎ立てたことは称賛に値する。彼女は何度も再承認に反対票を投じた。2020年には、9月11日以降のFISA改正法だけでなく、悪質な愛国者法全体を廃止する法案をケンタッキー州選出の共和党員で熱心な憲法主義者トーマス・マッシー議員とともに共同提出した。
ベンジャミン・フランクリンの言葉を引用して、諜報機関は「アメリカ国民や議会に対してさえ自分の行動について透明性や誠実さを欠いている」とギャバードは非難した。彼女が共同提案した法案は、他にも多くの内容が盛り込まれているが、内部告発者への報復を違法とし、国家安全保障局がコンピューターや電話やテレビなどにアクセスするために使用していた「裏口」の使用を禁止していた。
言うまでもなく「市民の自由を守る法案」は可決されなかった。だだ、それは慎重に調査された真剣な法案だった。
長話はさておき、それからトランプはギャバードの肩をたたいた。彼女はディープステート(中央情報局とその他の国家安全保障機関)が彼の第1期目と同様に第2期目を覆すことを阻止しようと決意している次期大統領にとって当然の選択に思えた。
ギャバードは、たとえ上院で指名の承認を得て審査に付されたとしても、ドナルド・トランプのためにこの任務を果たすとは思えない。そして本記事を書いている時点では、彼女の政治的運命は依然疑問のままだ。
サプライズ、サプライズ
私が読んでいるワシントン報道によれば、ギャバードが民主党の支持を得て指名される見込みはほとんどない。民主党はロシア・ゲート事件以来、諜報機関と徹底的かつ不名誉な同盟関係を結んできたからだ。共和党側は、FISA法第702条に対するギャバードの姿勢が、彼女がDNIになるか、それとも荒野に送り返されるかという点で、多かれ少なかれ成否を分けるものであることを明らかにしている。
ワシントン報道陣によると、ギャバードは数週間前から連邦議会の廊下で活動している。十分な数の共和党上院議員の支持を得るため何を言うべきかは最初から明らかだったため、過去5年間彼女が抱えてきた問題に対する彼女の屈服は突然とは思えない。奇妙なことに、それは驚きであると同時に、驚きではない。
ギャバードは、弱小ウェブメディア、パンチボウル・ニュースを爆弾の投下先に選んだ。先週金曜に公開された独占インタビューで「米国民の公民権を保障しながら、我が国を守るため、セクション702は守られなければならない」とギャバードは語った。
「DNI国家情報長官として承認されれば、私はアメリカ国民の安全と自由を確保するため、セクション702のような重要な国家安全保障手段を維持しながら、アメリカ国民の憲法修正第4条の権利を守ります。」
おお。ジョン・ブレナンやジェームズ・クラッパーも、さほど違った言い方はしなかったろう。
ギャバード承認公聴会の日程はまだ決まっていない。私には奇妙な状況と思える。しかし、彼女が上院の大理石の床に額を押し付けた卑屈な態度からすると、彼女が新しいDNI 国家情報長官に指名されると私は思う。
もし私が正しいと判明すれば、事態はまさに聖書のようになるだろう。ギャバードは自分自身とその他大勢を裏切り、銀貨30枚を手に入れ、首を吊ることになる。以前の発言計画に彼女が少しでも目を向ければの話だが。
これを予見できなかった人々は十分注意して見ていなかったのだ。
変化できない帝国を別の方向に転換するという絶望的狙いを持ってワシントンに行く人々の運命は三つしかない。
帝国が、あなたを生きたままむさぼり食うか、あなたを故郷に送り返すか、あるいは、あなたが信念を保ったまま自らの意志で去るかのいずれかだ。一時ギャバードはこうした人々の最後の一人に見えたが、今や彼女は最初の範疇に属している。
トランプが提案した内閣を見ると、哀れな連中ばかり、全員シオニストで、第二次トランプ政権が稼働し始めても何も興味深いことは成就できるまい。そして私の心は単純な疑問に集中する。ここで左翼は一体どこにいるのか?
ギャバードの屈服で思い知らされるように、反帝国的と呼べるような--なんと時代錯誤な言葉だろう?- 反帝国--時代錯誤も甚だしい表現だが--と呼べるような声もなければ、アメリカが今まさに必要としている国内の急進的変革について真剣に語る声もない。
付け加えておくが、私は本物の左翼のことを言っているのではない。左翼の名に値するものは、鎮圧作戦や、ベトナム戦争後のプロパガンダや、同胞殺しでとうの昔に屈服した。最近は、アイデンティティーを重視する若者の壊滅が起きている。
私が言っているのは、引用符付きの「左派」、つまりアメリカで左派とみなされる連中のことだ。ジーン・マッカーシー、ケネディ家、マクガヴァン。これら人物さえ、今やワシントンでは生き残れない。故スティーブ・コーエンがよく言っていた通り、ワシントン唯一の政党は戦争党だ。
トゥルシ・ギャバードのような人物が最善を尽くしてくれるのを期待しながら、良識と冷静さを備えた人々は端の席に座り込んでいる。ギャバードは良いこともいくつか成し遂げたが、今や明らかな通り、健全な政治理念も知的規律も交渉の余地も皆無の人間だ。
上へ、上へ、そして遠くへ。少なくとも、できる最善のことは我々全員気球のことは忘れ、私が言う通り、夜分、本当にやらねばならないことへの集中だ。
本記事を共有し、我々のネットワーク拡大にご協力願いたい。
パトリック・ローレンスは長年にわたり主にインターナショナル・ヘラルド・トリビューン海外特派員を務め、メディア評論家、エッセイスト、作家、講師として活躍している。彼の新著「Journalists and Their Shadows(ジャーナリストとその影)」は現在クラリティ・プレスから出版されている。彼のウェブサイトはPatrick Lawrence。彼の記事はPatreonで支援できる。
記事原文のurl:https://scheerpost.com/2025/01/16/patrick-lawrence-the-predictable-capitulation-of-tulsi-gabbard/
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Sabby Sabsも指摘している。
<転載終了>
FISAは1978年に最初の版で可決された。その後数年にわたり何度も修正され、2001年9月11日の事件後、大幅修正された。国家安全保障局が不正かつ秘密裏に、判決を下すFISA裁判所から令状を取得せずに、アメリカ国民を監視していたというメディア暴露を受けて、702項が、2008年にこの法律に盛り込まれた。
当然、監視法に第702条を追加することで、それまで違法だったものを議会は合法化したに過ぎない。憲法修正第4条に違反していたものが、もちろん憲法修正第4条の名の下、一瞬にして、法律に書き込まれた。
ハワイ州選出民主党員として連邦議会議員を務めていた頃に、ギャバード議員が702条についてあれだけ騒ぎ立てたことは称賛に値する。彼女は何度も再承認に反対票を投じた。2020年には、9月11日以降のFISA改正法だけでなく、悪質な愛国者法全体を廃止する法案をケンタッキー州選出の共和党員で熱心な憲法主義者トーマス・マッシー議員とともに共同提出した。
ベンジャミン・フランクリンの言葉を引用して、諜報機関は「アメリカ国民や議会に対してさえ自分の行動について透明性や誠実さを欠いている」とギャバードは非難した。彼女が共同提案した法案は、他にも多くの内容が盛り込まれているが、内部告発者への報復を違法とし、国家安全保障局がコンピューターや電話やテレビなどにアクセスするために使用していた「裏口」の使用を禁止していた。
言うまでもなく「市民の自由を守る法案」は可決されなかった。だだ、それは慎重に調査された真剣な法案だった。
長話はさておき、それからトランプはギャバードの肩をたたいた。彼女はディープステート(中央情報局とその他の国家安全保障機関)が彼の第1期目と同様に第2期目を覆すことを阻止しようと決意している次期大統領にとって当然の選択に思えた。
ギャバードは、たとえ上院で指名の承認を得て審査に付されたとしても、ドナルド・トランプのためにこの任務を果たすとは思えない。そして本記事を書いている時点では、彼女の政治的運命は依然疑問のままだ。
サプライズ、サプライズ
私が読んでいるワシントン報道によれば、ギャバードが民主党の支持を得て指名される見込みはほとんどない。民主党はロシア・ゲート事件以来、諜報機関と徹底的かつ不名誉な同盟関係を結んできたからだ。共和党側は、FISA法第702条に対するギャバードの姿勢が、彼女がDNIになるか、それとも荒野に送り返されるかという点で、多かれ少なかれ成否を分けるものであることを明らかにしている。
ワシントン報道陣によると、ギャバードは数週間前から連邦議会の廊下で活動している。十分な数の共和党上院議員の支持を得るため何を言うべきかは最初から明らかだったため、過去5年間彼女が抱えてきた問題に対する彼女の屈服は突然とは思えない。奇妙なことに、それは驚きであると同時に、驚きではない。
ギャバードは、弱小ウェブメディア、パンチボウル・ニュースを爆弾の投下先に選んだ。先週金曜に公開された独占インタビューで「米国民の公民権を保障しながら、我が国を守るため、セクション702は守られなければならない」とギャバードは語った。
「DNI国家情報長官として承認されれば、私はアメリカ国民の安全と自由を確保するため、セクション702のような重要な国家安全保障手段を維持しながら、アメリカ国民の憲法修正第4条の権利を守ります。」
おお。ジョン・ブレナンやジェームズ・クラッパーも、さほど違った言い方はしなかったろう。
ギャバード承認公聴会の日程はまだ決まっていない。私には奇妙な状況と思える。しかし、彼女が上院の大理石の床に額を押し付けた卑屈な態度からすると、彼女が新しいDNI 国家情報長官に指名されると私は思う。
もし私が正しいと判明すれば、事態はまさに聖書のようになるだろう。ギャバードは自分自身とその他大勢を裏切り、銀貨30枚を手に入れ、首を吊ることになる。以前の発言計画に彼女が少しでも目を向ければの話だが。
これを予見できなかった人々は十分注意して見ていなかったのだ。
変化できない帝国を別の方向に転換するという絶望的狙いを持ってワシントンに行く人々の運命は三つしかない。
帝国が、あなたを生きたままむさぼり食うか、あなたを故郷に送り返すか、あるいは、あなたが信念を保ったまま自らの意志で去るかのいずれかだ。一時ギャバードはこうした人々の最後の一人に見えたが、今や彼女は最初の範疇に属している。
トランプが提案した内閣を見ると、哀れな連中ばかり、全員シオニストで、第二次トランプ政権が稼働し始めても何も興味深いことは成就できるまい。そして私の心は単純な疑問に集中する。ここで左翼は一体どこにいるのか?
ギャバードの屈服で思い知らされるように、反帝国的と呼べるような--なんと時代錯誤な言葉だろう?- 反帝国--時代錯誤も甚だしい表現だが--と呼べるような声もなければ、アメリカが今まさに必要としている国内の急進的変革について真剣に語る声もない。
付け加えておくが、私は本物の左翼のことを言っているのではない。左翼の名に値するものは、鎮圧作戦や、ベトナム戦争後のプロパガンダや、同胞殺しでとうの昔に屈服した。最近は、アイデンティティーを重視する若者の壊滅が起きている。
私が言っているのは、引用符付きの「左派」、つまりアメリカで左派とみなされる連中のことだ。ジーン・マッカーシー、ケネディ家、マクガヴァン。これら人物さえ、今やワシントンでは生き残れない。故スティーブ・コーエンがよく言っていた通り、ワシントン唯一の政党は戦争党だ。
トゥルシ・ギャバードのような人物が最善を尽くしてくれるのを期待しながら、良識と冷静さを備えた人々は端の席に座り込んでいる。ギャバードは良いこともいくつか成し遂げたが、今や明らかな通り、健全な政治理念も知的規律も交渉の余地も皆無の人間だ。
上へ、上へ、そして遠くへ。少なくとも、できる最善のことは我々全員気球のことは忘れ、私が言う通り、夜分、本当にやらねばならないことへの集中だ。
本記事を共有し、我々のネットワーク拡大にご協力願いたい。
パトリック・ローレンスは長年にわたり主にインターナショナル・ヘラルド・トリビューン海外特派員を務め、メディア評論家、エッセイスト、作家、講師として活躍している。彼の新著「Journalists and Their Shadows(ジャーナリストとその影)」は現在クラリティ・プレスから出版されている。彼のウェブサイトはPatrick Lawrence。彼の記事はPatreonで支援できる。
記事原文のurl:https://scheerpost.com/2025/01/16/patrick-lawrence-the-predictable-capitulation-of-tulsi-gabbard/
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Sabby Sabsも指摘している。
Tulsi Gabbard FLIPS On Foreign Intelligence Surveillance Act 16:39今朝の孫崎享氏メルマガ記事題名
ワシントン・ポスト紙「トランプは就任前からすでにワシントンDCを制圧。企業幹部らは面会にマール・ア・ラーゴに群がる。大統領の就任委員会は1億5000万ドル以上を集めた。 反対政党の民主党も対決的ではない。世論も従来以上にトランプに好意的。将来の不安―議会議席数で共和、民主は僅差。
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