https://indeep.jp/global-recession-and-financial-crisis-in-2025/
<転載開始>

危機の年に
世界最大の資産運用会社ブラックロックの元資産運用マネージャーのエド・ダウド氏が、保守系メディアの US ウオッチドッグでインタビューを受けていまして、
「2025年は世界規模で深刻な不況に陥る危険性がある」
とした新しい報告書について述べていました。
そのエド・ダウドさんのインタビューをご紹介したいと思いますが、もともと金融の専門家でありアナリストであるダウドさんですが、もうひとつの側面として「アメリカで爆発的に広がっている突然死」についての調査・分析をしていることでも知られています。
2023年には『原因不明:2021年と2022年の爆発的な突然死の流行』という著作を出し、全米で驚異的な売り上げを出したことは記憶に新しいです。
思い出せば、突然死だけではなく、全米で「障害を持つ労働年齢の人たちが異常な割合で増えている」ことを知ったのも、エド・ダウドさんの調査によるものですし、さらには詩人イェイツの『再臨』という詩を知ったのも、ダウドさんが X にその詩を投稿していたから知ったということもあり、私にとってはありがたい人物です。
しかし、ダウドさんの本職はあくまで金融アナリストであり、今回は本職のほうに関する談話です。
とりあえず、最初に US ウォッチドッグのインタビューからの抜粋をご紹介します。
太字はこちらで施しています。
2025年に世界規模で深刻な不況の危険 - エド・ダウド氏
Danger of Deep Worldwide Recession in 2025 - Ed Dowd
usawatchdog.com 2025/02/08
元ウォール街の資産運用マネージャーで、Phinance Technologies の金融アナリストであるエド・ダウド氏が、「 2025年に世界規模で深刻な不況が発生する危険性」という新しいレポートを発表した。
新たな報告書は、バイデン政権下で弱い経済がどのように支えられてきたか、そして今年の崩壊がいかに避けられないかを示している。
ダウド氏は言う。
「今後私たちが経験するのは、 不法移民で経済を潤してきた赤字政府支出の逆転です」
「彼らの中には仕事を得た者もいましたが、多くは福祉手当を受け、住居も確保しました。NGO 組織には、この大規模で目的のあるロジスティックス活動を促進するための資金が潤沢にありました」
「人々は、米国の合法移民の純数は年間 100万人であることを理解していません。つまり、年間 100万人です。過去 4年間で、私たちは 1,000万から 1,500万人を受け入れました。これは新たな経済変数であり、経済をゆがめたのです」
「それは決して私たちを拡張領域に導くことはありませんでしたが、私たちが目にしていた多くの問題を覆い隠しました」
「トランプ氏の政策はそれを完全に覆すことになるでしょう。ジョー・バイデン政権下では貨幣の流通速度が本当に上昇し始めました。不法移民はインフレを非常に引き起こすのです」
「第 4四半期には、マネーの流通速度はすでに上昇しています。トランプ効果は彼が選出された瞬間から始まりました。自主退去者が出ています。新規入居者の家賃が急落し、それが住宅市場の低迷につながっているのです」
経済はどのくらい悪化するのだろうか。
ダウド氏はこう予測する。
「 2025年には景気後退が予想されます。世界の他の地域ではすでに景気後退が始まっています。これは世界的な景気後退になるでしょう」
「小規模な住宅危機も起こるでしょう。住宅は今年の大部分で停滞しています。取引量がなく、誰も住宅を購入できません。18年間の住宅サイクルに突入しています。前回の住宅サイクルは 2007年で、18年を加えると 2025年になります」
「中流階級の経済は悪化しています。時間が経つにつれて、GDP の数字はどんどん低下していきます。トランプ政権にとっては、まさに最悪の状況です。痛みを避ける方法はありません」
いつになったら状況は良くなるのだろうか。
ダウド氏は言う。
「これはロナルド・レーガン大統領の任期 1期目とよく似ています。レーガン大統領は実質賃金マイナス 2%で当選しました。2024年の選挙でも同じ現象が起こりました」
「ですから、景気後退が起きるでしょう。その後、トランプ氏が政策を打ち出し、その政策をすべて施行できる非常に短い機会が与えられます。もしそれが実現するのならば、景気は回復するでしょう」
ダウド氏は依然として金(ゴールド)を好んでおり、金利は低下し始めると考えている。つまり、今、金利を固定することが多くの人にとって賢明な選択となるということだ。
ダウド氏は「金は長期的には良い」 と語る。
ダウド氏はまた、AI は過剰投資されておりバブル状態にあると考えており、「 AI ブームの向こう側にはマネーはありません」と指摘する。 AI 技術は 2000年初頭のインターネットバブルのように崩壊するだろうと考えている。
氏は「 AI の価格は高すぎるので、いつか暴落する」と考えているという。
ここまでです。
エド・ダウドさんは、昨年以来、おおむね同じようなことを述べていまして、2024年5月のインタビューでは以下のように述べています。
「巨大な金融ショックは避けられず、それが今、襲来している」より抜粋
次に起こるのは信用サイクルです。
…商業用不動産は問題モードに陥るでしょう。2024年と 25年にロールオーバーが必要なローンがたくさんあります。これらの不動産の多くは 80%下落しています。
巨大な信用リスクが迫っています。
銀行破綻のこの予測は正確です。今後 12~ 24か月の間に、多くの銀行が破綻することになるでしょう。
経済は今後 12カ月以内に急降下するでしょう。 実体経済はうまくいかない。
… GDP成長を押し上げている唯一のものは政府支出です。 米国政府は 100日ごとに 1兆ドル(約150兆円)を費やしています。これにより赤字がさらに 1兆ドル増えることになります。 唯一の雇用創出は政府の雇用であり、実際には経済には貢献していません。
米国の中小企業の 46%が家賃の支払いに問題を抱えています。 2008年の金融危機や 2000年のバブルで見られたような大規模な人員削減が起こり始めるこの大きなショックが、今後 6~ 12か月以内に訪れるでしょう。それは避けられません。
このインタビューの全文翻訳はこちらにあります。
銀行の破綻リスクの可能性については、ちょっと面倒な概念ですが、米連邦準備理事会(FRB)の、資金の貸し出し制度(リバースレポ・ファシリティ)が、最近「 1385日以来の低水準になった」ことが伝えられています。
・米連邦準備制度理事会のリバースレポ・ファシリティの在庫が1385日ぶりの最低水準に
BDW 2025年2月6日
これについて、 AI の Grok さんは、以下のように述べていました。
Grok の回答
・連邦準備制度理事会のリバースレポ・ファシリティの在庫が 1,385日ぶりの最低水準に達したことは、金融システムで利用可能な流動性が大幅に減少したことを示しており、金融環境の引き締めを示唆している可能性があります。
・この出来事は、連邦準備制度理事会による進行中の量的引き締め(QT)に関連している可能性があります。UBS グローバルの記事では、過剰流動性の削減と銀行システムの緊張の可能性について論じています。
・投稿の「これから何が起こるか」という言及は、この流動性の低下に対する潜在的な経済または市場の反応を示唆しており、同様の状況が市場のボラティリティにつながった 2019年の流動性危機などの歴史的出来事に言及している可能性があります。
そんなわけで、あくまで「リスクの可能性」に過ぎないにしても、景気後退にしても金融にしても銀行の破綻の連鎖にしても、何らかの事態が迫っている可能性は以前より高まっているようです。
あと、AI 専門家が述べていた「 AI による金融大惨事の可能性」という文書も最近読んだのですが、加えると長すぎるものとなりますので、これはまた別の機会にご紹介させていただこうと思います。
ともかく、アメリカの状況次第という面はあるのでしょうが、いろいろな方面で世界的リスクは広がっているようです。というより、間近なのかもしれません。
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<転載終了>
いくらでも操作できる。
どのアナリストも指摘していないがそういうことだと思う
トランプが石破から150兆円の投資を確約したということはNISAだけでは到底足らないということだろう
個人的に株価の操作は可能だと思っている
日本人の貯蓄を全て吐き出させ暴落させるプランは存在する
時期ではなく金額であるなら2025年でなくてもそれはありうる
genkimaru1
が
しました