BrainDead Worldさんのサイトより
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過度のスクリーンタイムは幼児の言語発達の低下につながる

Medical Xpress 2025/02/07

Excessive screen time linked to lower language development in toddlers

20カ国の研究者の共同研究により、多くの幼児たちは推奨されるスクリーンタイムの制限を超えており、最も頻繁に使用されるデバイスはテレビとスマートフォンであることがわかった。

スクリーンへの露出が多いほど言語発達スコアが低くなるが、本を読むことや大人とスクリーンを共有する時間は言語能力の向上と関連していた。

子どものスクリーン使用は、特に COVID-19 パンデミック以降増加しており、早期の認知および運動発達への影響が懸念されている。

これまでの研究では、スクリーンタイムと早期の言語習得、社会情緒的発達、自己制御能力との間に負の相関関係があることが示されている。小児科協会は、2歳未満の子どものスクリーン使用を推奨しておらず、年長の幼児に対しては監督下での限定的な使用のみを提唱している。

PLOS ONE に掲載された研究「スクリーン、本、大人の交流の利用が幼児の言語能力と運動能力に与える影響:異なるSESのラテンアメリカ19か国における異文化研究」では、研究者たちが 2021年8月から 2023年3月までの間にラテンアメリカ全土の 12~ 48か月の幼児 1,878人のデータを分析した。

参加者は、スクリーンの使用、共有メディアへの関与、書籍の使用、言語スキル、発達の節目に関する親の報告調査を使用して評価された。社会経済的地位 は、基本的なニーズへのアクセス、親の教育、職業に基づいて決定された。

結果によると、テレビとバックグラウンドテレビは最も頻繁に使用されるメディアであり、平均して 1日の視聴時間は 1時間を超えていた。

最も多く消費されているのは娯楽コンテンツで、音楽と教育番組がそれに続いた。スクリーンへの露出は、社会経済的地位と国籍によってほとんど変わらなかったが、社会経済的地位が低い家庭では書籍の使用が少なく、教育リソースも少ないことが報告されている。

スクリーンタイムと言語発達、特にバックグラウンドテレビおよび一般的なテレビ視聴との間には負の相関が見られた。スクリーンへの露出が多いほど、語彙密度が低くなり、言語マイルストーン達成が遅くなることと相関していた。

対照的に、本への露出や大人とのスクリーン共有は、言語スキルと正の相関があった。スクリーンの使用と運動発達の関係は有意ではなかった。

この研究結果は、過度なスクリーンの使用が早期の言語発達に悪影響を与えるというこれまでの研究を裏付けている。

大人との関わり合いや適切なコンテンツの種類によって、こうした影響の一部が緩和される可能性がある。スクリーンの使用は今後増加し、より複雑になる見込みであるため、研究者たちは将来の実験設計で変数を制御し、その影響を分離することを提案している。

アメリカのインフルエンザ流行レベルが2019年以来最大に

以下のように、今シーズンは非常にインフルエンザの感染報告数が多い状況となっています。いろいろな理由はあるでしょうけれど、まあ、2月のアメリカは非常に寒かったこともあるでしょうし、他には免疫低下の問題もあるのだとは思います。

2019年からのシーズンごとの感染報告数の比較

CDC

以下は、2月7日時点の各州の流行状況。32州が「非常に高い」レベルで、11州が「高い」レベルとなっています。まったく流行していない(緑)州は、モンタナ州だけですね。

2025年2月7日の州ごとのインフルエンザ感染レベル状況

CDC

年齢的には、4歳以下の小さな子どもが最も多く、5歳から 24歳がそれに続きます。

年齢別の感染状況

CDC


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